①言葉のもつ意味そのものを理解できていない、指示を理解することが難しい(口頭指示、文字等視覚情報による指示)
②状況判断、暗黙のルールを理解することが難しい
③理解した状況判断やルールをもとに適切な行動をとることが難しい(コントロールの弱さ)
④刺激(視覚・聴覚)の多い環境に加えていつもと違う環境で、必要な情報に注意を向けることが難しい
⑤自分を客観視することが難しい
⑥指示の聞き落としや聞き違いが多いために行動が遅れてしまう(情報への注目の困難)
⑦集中力が途切れやすい
⑧人の動きを見てまねるのが苦手である
⑨衝動的にルール違反をしてしまう
⑩ルールを勝手に変えてしまう(こだわり、マイルール)
⑪社会的コミュニケーションに弱さがある(相互のやりとりができない、相手の視点に立てない、相手の表情に気づけない等)
⑫行動のセルフコントロールが困難(気が散りやすい、集中力が途切れる、衝動性がある、落ち着きがない等)
⑬周りが見えていない、状況理解が弱い(人との距離感がうまく保てなかったり周りに気づかず出遅れてしまったりする)
・複数の指示を出す場合は、一度に一つにし、それができてから次の指示を出す。
・説明は、短く、明確にする。補足や言い直しをしないよう気を付ける。
・活動する際に、一つ完了したらマグネットを貼る。終わった活動を剥がしたり、裏返したり、消したりして、わかりやすい方法で提示するようにする(時計、合図、回数等)。
・手本となる友達と同じグループにする。
・事前に活動の内容を絵カードや紙芝居のようにして、スライド等で大型モニタ等で示す。
・困った時に、待つ場所をやヘルプを出せる場所や合図を設定しておく。
・一緒に活動する友達を意識的に見て学べるよう、ポイントを伝える(手の動かし方、移動する場所等)。
・話のポイントをタブレット等で絵カードや写真等で表示し、明確に示す。
・話の内容をイメージしやすいようにタブレット等で視覚的に働きかける。
・行動の手順を動画等で撮影しておき確認できるようにし、予習の機会を設定することで、見通しを持ち自信をもって取り組めるようにする。
・運動会のダンス等、覚えることが必要なものは予め動画に撮っておき、全体の練習の前にも、繰り返し見られるようにしておく。
・指示を理解しているか、本人が説明(アウトプット)することで確認する。
・頭で理解したことを実際に実行へと移すタイミングを教える。
・手本となる子に注目できるように声をかける。
・2人組で、布にボールを載せて、落とさないように運ぶといった、人と合わせる行動とはどういうことなのか、具体的な活動で、経験を積む。
・これから行動する際に注目すべきところを枠や、色を付けたスライド等で示す。
・1日の行動(または1時間の行程)を視覚的に提示する。Drop Talk※のスケジュール機能で、本人が順番にタップして、絵と音声で1日の予定を確認する。または自分でスケジュールボード作成する。
・タブレット端末で数学のグラフ(比例)に座標を書き入れたり、ホワイトボードの機能を用いて、意見交換をする。
参考資料等
※Drop Talkのスケジュール機能で、1日の予定を絵と音声で確認する。
学習動画