①自分がしている行為に注意を向ける「セルフ・モニタリング(※)」の機能が弱い
(※周囲の状況や他者の行動に基づいて、自己の行動が社会的に適切であるかを観察し、自己の行動をコントロールすること)
②授業内容や課題に対し「注意」を向け切れていない
③その場において、不快な音や匂いや視覚情報等に対する感覚過敏がある
④バランスの崩れを感じ取る感覚がうまく働いていないため、姿勢の維持や調整に気を配りづらい
⑤身体の筋肉の入れ方や、関節の動きを感じ取る感覚がうまく働いていないため、体の動かし方の細かい調整が難しい
⑥授業内容が分からなくなり、イライラする
⑦集中力が保てず、ほかのことに気を取られる
⑧落ち着かなくなり、体を動かしたくなる
⑨大きな音が聞こえたり、急な変更で不安が強くなり、その場にいられなくなる
⑩独特の衝動性があり、一度感情が高ぶると、それを抑えられない
⑪やるべきことが分からない
⑫教室の外の音や物など、他のことに気を取られてしまう
⑬集中力の弱さ、多動性、衝動性がある
⑭学校のルールを適切に理解していない
⑮状況理解が難しく、マイペースである
⑯集中できる環境におかれていない
・本人の理解度に合わせたレベルの課題を用意するなどの個別対応をする。
・配り係を担当させるなど、リフレッシュできる時間を意図的に設ける。
・正しい座り方を指導すると共に、姿勢保持に必要な筋力をつける活動を行う。
・クールダウン等で離席することを予め伝えておき、多様な学び方や気持ちの落ち着け方があることを周りの子も認め理解するできる学級づくりが重要。
・衝立やイヤーマフを使って、多すぎる視覚情報や聴覚情報を整理する。
・活動している様子を動画で撮影し、姿勢や口調等を客観的に見て振り返る。
・1日・時間単位のスケジュールカードを作成し視覚的に示す。終わったらカードをはがし、「おわりBOX」に入れる。
・集中できる座席の工夫(教師の近く、または見本となる子の後ろ等)
・行動の課題がある場合、タブレットを取り出して、今起きたことを即時的に視覚で確認できるようにする。
・音楽プレイヤーやタブレット等で音楽を流し、リラックスや疲れを癒すことや、活動の切り替えができるようにする。
・動画を取り、自分の行動を確認することで、客観的な目で振り返りを行う。
・タブレットのカレンダーやスケジュールの機能を使い、入力することで先の見通しを持たせる。
・ヘルプカードや、許可を求めるサインを決めておき安心しておく。
・席から離れる、歩ける係を作る(配布係等)。
・離席を認める場合のルールや離席時間を本人と決め、タイマー等視覚的に示す。
・1時間の予定を伝え、現在どれが行われているのか明示する。
・実態に応じて学習の難易度や問題数を調整する。
・自分の気持ちをセルフモニタリングできるようにする(写真:がまんのレベル表 資料:気持ちをグラフで表してみよう)。
参考資料
動画教材
学習プリント