物の管理が苦手

   (落とし物・忘れ物・整理整頓)


行動面(生活)背景

①借りたものを返すことを忘れる(借りたことを忘れてしまう場合もある)

②どこから持ってきたものか忘れる(場所を記憶する力の弱さがある)

③整理整頓の方法が分からない(同じ種類や違う種類等のわけかたがわからない)

④片付けている途中で飽きてしまう、一つの作業を続けることに困難さがある(転導性がある)

⑤いるものといらないものの選別が難しい(判断力の弱さがある)

⑥物がなくなっていることに気付かない(記憶力の弱さ、不注意)

⑦人のものと自分のものとの区別がつかない(視覚的な複数の情報を統合して処理することの難しさや判断力の弱さ)

⑧物事や作業の優先順位をつけて計画的に実行することが難しい(プランニング、計画性、何が優先なのかがわからない)

⑨作業の終わりがどのような状態なのか、見通しがもてない(どうなったらゴールなのかがわからない)

⑩場所の様子を把握する力が弱い(全体と部分を統合して考える力が弱い)

ワーキングメモリ(※)(※一時的な記憶力)が弱いので忘れてしまう

支援のポイント


・整理箱等を活用し、徐々に整理できる範囲を広げていく。

・高学年であっても、片付け方自体が分からない子もいるので、片付け方を改めて丁寧に伝えることも必要。

・特に中学・高校は教科ごとに教師が変わると課題の提出等が異なり、混乱することもあるので、教科ごとのファイルを作る等の管理の方法を教えることも重要。

・課題の提出方法等、教師間の共通理解も重要(合理的配慮の共通理解)

支援策「あったらいいな」こんなサポート例

・持ち物の確認シートやタブレットのリマインダー(「TO DOリスト」等)を使い、終わったらチェックできるようにしておく。

・整理箱「とりあえず箱」を作り、後から分別出来るようにする。

・定期的な机の中、ロッカーの中の大掃除や、小まめな短時間(数分)の片付けタイムを作る

・持ち物の置き場所や、置き方を写真や絵カードやタブレットで撮影しておき、視覚的に掲示しておく

・持ち物は最小限にする。

・毎日持ち帰る物と、学校に置いておく物とを、入れるカゴを分ける。

・自分のマークを決めて、持ち物には全てそのマークを付けて、自分の持ち物であることを意識させる。

・予備のものを予め用意しておく。

・ファイル等の収納を、教科ごとに小分けにしておく(特に中学校や高等学校)。

・整頓された状況をイメージしやすくなるように写真や絵をタブレットで大きく画面に写す。

・タブレットで次々に出てくる数字の位置を覚え順番通りにタッチする課題(例「ばんごうきおくタッチ」等)に取り組み、ワーキングメモリの力を高める。

学習動画

スケジュールボードをつくろう

学習プリント