①文字の形や画の位置関係を正しく把握したり、記憶することが難しい
②似た形のひらがなを混同してしまう
③不器用さがあり、うまく書けない
④筆圧が弱すぎたり強すぎたりする
⑤時間がないために慌てて書いてしまう
⑥文字全体のバランスがうまくつかめない
⑦筆記用具を手で操作して書くことが難しい。目と手の協応運動が苦手。
⑧書こうとする文字を見て(思い出して)、字の形を判別することが難しい
⑨ノートやプリントのマス目が小さすぎたり、罫線が細かすぎる
支援のポイント
・視覚情報を処理することが難しいこともあるので「書きたくてもどうやって形をとらえたらいいのかわからない」といった可能性があることも考えておく。
・書くのが苦手な子供も「とにかく何度も書く」「覚えるまでひたすら練習する」という状況ばかりにならないようにする。主体的に楽しく学習できるような工夫をICTを活用し、多様な学び方を工夫をする。
・「これを書いたら終わり」など、活動の見通しが持てるようにする。
支援策「あったらいいな」こんなサポート例
・読む文字をタブレット等で拡大し見やすくする。
・鉛筆や、習字の筆の使い方等の動画等を準備し、文字を書く時の手や手首の動きを視覚的に理解できるようにする。
・正しいカードを合わせる遊びなど他の活動と組み合わせて行う。
・罫線やマス目からはみ出てしまう場合には「ノートは1段(1行)飛ばし」「大きめのマス」(写真)等、自分で書きやすい方法を選べるようにする。
・一画ずつ始点と終点をつけることで、字の形や大きさの目安がわかるようにし、安心して書けるよう工夫をする。
・学校のタブレット端末またはスマートフォン等で文字を入力できる学習課題を設定し、書くことへ負担感を軽減する。
・見通しを持って出来るように時間の経過がわかるような提示(タブレット等)
・タブレット等で、タッチペンで線をたどって文字を完成させるアプリ等を用いて子供が自分のペースで学習できるようにする。
・タブレット等を使用して、黒板上に板書内容を投影する。書ききれない子供がいる場合、時間がある際に画面を元に戻して再度写せるようにする。
・板書後のデータをタブレット等で撮影または配信(クラスルーム等)し、授業中に板書を写しきれない、問題が解ききれない子供に対応できるようにする。
・鉛筆の持ち方や手首の動かし方等に課題があるような場合はつまむ、手首を回す等、実態に合う短時間のトレーニング等を取り入れる。
参考資料等
マスの大きさの異なるプリントを自分で選べるようにする。
動画教材
指先の力の入れ方が難しい児童・生徒に
学習プリント(画像をクリックしてください)
実践事例