①こだわりがあり、思い通りにならないと気持ちが不安定になる
②予期せぬ状況が受け入れられず混乱する
③かんしゃくを起こして物事を思い通りにしてきた経験(誤学習)がある
④見通しを立てたり、気持ちを切り替えたりすることが苦手である
⑤取り組んでいる活動へのこだわりがある
⑥自分のことを客観的に振り返ることが苦手である
⑦心の準備が必要で、活動を急に終わらせることができない
⑧自分の思っていることとの違いを認めることができない
⑨勝負そのものに強いこだわりがある
⑩不快な音に耐えられない
⑪適応しきれない状況が起こりパニックになる(例:急な予定変更、意見が通らなかった、友達に嫌なことを言われた等)
⑫時間という目に見えないものを意識しづらい、きりがよいところが分からない
⑬経験が不足している(注意や叱責を受けて終わらせてきた子は、終わり方のパターンを学習していない)
⑭途中でやめるのは気持ち悪い感覚があり、中途半端ではやめられない
⑮頭の中で考えや気持ち、注意などが切り替わりにくい
⑯情緒面に不安定さがある(叱責や非難ばかり受けている子、いじめや虐待を受けた子等)
・予定は事前に、いつ、どこで、誰とするのか、わかりやすい形で提示しておく。変更事項があった場合も事前に明確に伝えておく。
・作業のパターンを提示しておき、その日のやり方を説明する。
・ほめるときは全体の前で、指導する際は集団から離れて行う。振り返り等は、心が落ち着いているときに行う。
・ソーシャルスキルトレーニング(SST) をしている様子をタブレット等で録画して見合い、確認することで、客観的な目で振り返りを行う。
・四コマ漫画でSSTを学ぶ(タブレット等で作成したり、順番を入れ替えたりする)。
・中学進学に向けて、不安を抱える児童に、リモートで中学の先生や先輩にインタビューをし、不安感を減らし、期待感が増すようにする。
・タブレットを用いて写真+音声(※例DropTalkのアプリ)により、子供が自分で画面の写真を触り、そこから音声が出ることで次の行動に移りやすくする。
・タイマー機能を使い、時間になると次の行動が音声や動画で出るようにする。
・状況を読み取るのが苦手な児童生徒が、場面を想像できる絵や写真、動画等を見せる。
・数学のグラフ等を書く際には、タブレットで記入することで簡単に何度も消して直すことができるようにする。
・話すのが苦手な児童は無理に発話を促すよりも、パソコンやタブレット等を通じて気持ちの表現ができるようにする。
・ヘルプカード(写真)や、許可を求めるサインを決めておく。
・活動の切替のタイミングを予告し、児童生徒が自然と気持ちを音楽やタイマー等で切り替えられるようにする。
・児童生徒が気持ちが切り替えにくい時にも後で続きができるように約束をする(例 付箋等を貼っておいて「ここから次は始めよう」と分かりやすく伝える)。
・児童生徒が今していることを禁止するよりも、次の活動内容を教える。(例「○○したらダメ」ではなく「次は☆☆してみよう」)
・タイマーや音楽を活用して児童生徒の気持ちが切り替えられるようにする。
参考資料等
※Drop Talkで朝の支度を、絵と音声で伝えたり(タイマー機能もあり)、保健室で歯科検診があることを伝えています。
困った時のヘルプカード
学習動画
スケジュールボードを作ろう
学習プリント
実践事例