投稿日: Apr 30, 2010 8:1:22 AM
昨日からやっと1年生の英語クラスレベルが確定したので、ようやく本格的な授業に入れます。
私の教えているクラスでは、英文学(小説)を読み、ライティングの勉強をするので、教科書がありません。
今年は文学を、より身近に感じられるように、characters, setting, theme, point of view(登場人物、設定・背景、テーマ、視点・考え方)という4つに絞って授業をしてみようと考えています。小説を読む事で実生活に活かせる何を身につけられるか?を生徒と一緒に考えます。
昨日は、settingを考える準備として、ライティングから入りました。
まず、私は世界の色々な所に住んでいる友達がいるので、彼らにお願いして、周りの「家」の写真を送ってもらいました。アメリカのカリフォルニアとニューヨーク、アルゼンチン、ミクロネシア、韓国、ザンビアと、ほかにも友達がベトナムやタイを旅行した時に撮った写真。
その写真をラミネートして、裏返しにして生徒に1枚ずつ選んでもらいました。
選んだ写真を見て、①どんな人(たち)が住んでいると思う?②その人(たち)の日常的な一日はどんな物だと思う? これを考えてもらい、ストーリーを描いてもらいました。
まだ昨日スタートしたばかりで、一通り書き終えたという生徒もいなかったので、作品は見ていません。連休明けにみんなでシェアしたりしたいと思っています。
今回は、ライティングの授業というよりも、書き終えた段階で、家のどんなところに注目をしたのか?なぜ、そういう人が住んでいると思ったのか?等を考え てもらう目的です。それを元に、小説を読む時には作者が描く風景や時代等から何が想像できるのかを考えていきます。
ミニレッスンもしていませんし、ほとんどカンファレンスも行っていません。(短く書き終えてしまった生徒には、「その人の名前は?職業は?」などの問いかけをしたぐらいです。)ここで考えた事が、あとでライティングの作品を作る時の材料になればいいな、と思っています。
3年生の授業でも、自分の好きな自分の写真を1枚持って来てもらって、その写真の中の自分について書いてもらうという事を予定しています。
今まで教えて来た高校生から、こちらから色々なきっかけを作らないと、型にはまった事ばかりを書く傾向が多いと気付きました。なので、学年の始めには、生徒があまり考えなかったような題を与えて、想像力を膨らませるところから入りました。
来月以降に、自由に書きたい事を書く機会をどんどん作りたいと思います!
(2010年4月29日、N先生・記)