投稿日: Mar 25, 2010 2:15:12 PM
従来の作文の授業だと、子どもたちはなかなか自分の成長を実感できません。(先生の中にも、子どもたちの書く力をつけてあげることができないと悩んでいる人も少ないようです。)
WWだと確実に実感できます。(少なくとも、9割以上の子たちは)
早い子は、1~2ヶ月で。遅めの子も半年ぐらいで。
ひたすら書く時間を確保しているので、子どもたちは事前に準備をしたり、授業以外で下書きや修正をするようにもなるからです。
また、これまで自分が書いたものを評価していたのは教師だけでしたが、WWでは友だちや親や教師や他のクラスの子たちや、そして何よりも自分が評価(というかフィードバック)をします。これまでの作文指導では、教師から間違えたところやわからないところにたくさんの赤をつけられて戻される人が少なくないので、私もそうでしたが「自分は書くのはヘタなんだ」「書くのは嫌いなんだ」というのを書くたびに学んでしまいます。(もちろん、中には結構たくさんのはなまるを付けられて戻されるので、自分は「書くのがうまい」「書くのが好き」と思えていた人もいるとは思いますが。)
でも、WWでは「作品をよくしよう」とは思わず、あくまでも「書き手をよくしよう」とみんなが接するので、みんなが伸びられます。「書き手を育てる」視点に立つと、いい点はいいで具体的に指摘しますが。まずい点は書き手として次のステップに上がるのに必要性が高いところを一つか二つ直すように努力するだけです。それ以上、指摘しても効果がないからです。
自分の書く力が実感できるのは、作家ノートと、たくさんの「とっておきたい作品」とそれ以上にたくさんの書きかけの原稿をおさめたポートフォリオないしファイルがあるからです。
これらのものを、子ども自身が読んで理解できるチェックリストや評価基準表で、さらによくするための方法がわかるので、次はこうしようと目標設定もできるようになります。
(つづく)