投稿日: Mar 26, 2010 1:4:12 PM
ミニ・レッスンの内容を決め、そして提示するための情報源はいくつかあります。まずは、すでに日本語で出ている作家の時間に関する本をぜひ当たってみてください。参考になるはずです(『ライティング・ワークショップ』と『作家の時間』共に、新評論)。
他には、教科書をベースに立てた年間計画です。いつごろどんなジャンルを教えるかということです。事前にそれらに関する資料(たとえば、絵本や新聞や雑誌等の記事など)を集める必要があります。何よりも説得力があるのは、いいモデルですから。何年か作家の時間を実践すると、前の年の子どもたちの作品がモデルになります。
そしてもう一つは、目の前の子どもたちです。なんと言っても、子どもたちが一番必要なことを教えてくれるのがミニ・レッスンの時間です。(それは、カンファランスや共有の時間や子どもたちの作品を通して、です。)必要性の低いものをいくらがんばって教師が教えたところで、所詮10%程度しか残りません。ですから、カバーすることで自分が教えた気になれるような教え方は、単なる時間の無駄に過ぎません。
なお、一人か数人の子どもが抱えているニーズに応えるためにミニ・レッスンを行うことは、基本的にほとんどの子が関心をもてない教科書を扱うのと同じようなことになってしまいます。その時は、個別のカンファランスかグループ・カンファランスをすべきでしょう。ミニ・レッスンで教えるのは、少なくともクラスで半数以上の子どもが抱えている課題や挑戦してほしいことを扱う時にした方がいいでしょう。