●添削は、いつ行うのか?

投稿日: Apr 16, 2010 4:59:7 AM

 

「添削」のことを、WWのサイクルでは「修正」「校正」と言っているわけですが、「自立した書き手」を目指すのであれば、これらを自分でやれるようにすることが大事になります。

 

私たち自身、教師に添削されて学べた経験を持っている人は極めて少ないと思います。私自身は、国語であれ、英語であれ、それをされることで学び続けたことは、「国語も英語もダメなんだ」「嫌いなんだ」だけでしたから。 ですから、教師が「よかれ」(あるいは、自分の仕事)と思って努力してする添削によって、学んでいる生徒は極めて少ないのが実態だと思います。

 

では、どうしたらいいか?

 

可能なかぎり生徒同士のピア・カンファランスで、これらができるようにします。

 

もう一つは、(読ませたい対象に対して)書きたいテーマを書くようにします。本当に読ませたい対象に書くことになると、生徒たちはなかなか修正をやめようとしなくなりさえします。自分のメッセージを伝えたいので。そして、校正も自分ではもちろんのこと、友だちの助けも借りて、繰り返しするようになります。

 

教師は、カンファランスはやり続けます。しかし、校正(文法)のカンファランスは本人が清書段階に到達した後で行い、それまでは内容面に関しての修正が中心です。内容のないものをいくら添削したところで、何の意味もありませんから。

 

教師の直し方は、常に、その生徒にとってその時点で優先順位の高いものを一つか、多くても二つしか指摘しません。それ以上指摘したところで、直せない(身につかないことがわかっている)からです。