投稿日: Mar 27, 2010 12:57:57 AM
作家の時間における教師の役割は、作文の時間の教師とは大分違います。
作文の時間では、教師はある意味で絶対権力を握っています(何を書かせるか、いつどれだけの時間をかけて書かせるか、そしてどう書かせるかまでも)が、作家の時間では主役である作家の子どもに対して提案することしかできません。ある意味では、その子の友だちと同じレベルだということです。常に判断をするのはその子ども本人だからです。
しかも、一度にたくさんの提案をしても、子どもがそれらを受け入れて、自分の物にしながら直すことは期待できませんから、一時にする提案は一つか、多くても二つに限定して行います。書き手としてのその子がその時に一番必要としていると判断したものを。それ以外のものをいくら投げかけたところで、どうせ受け入れないと思ってください。教師の自己満足のために間違いを指摘したところで、書き手である子どもにとっては何のプラスにもならないと割り切ってください。