投稿日: Mar 26, 2010 12:47:25 PM
不思議に思われるかもしれませんが、出版しない子はいません。若干の時差はありますが、みんな作品を完成させ、出版しています。
最大の理由は、1年間をかけて「書き手を育てる」ので、遅い子も教師のサポートや他の子たちの刺激を受けて、なんとか秋ぐらいから完成品を出し始めます。その意味でも、教師のサポートと子どもたち相互の刺激や助け合いは大切なのですが、この両方ともが従来の作文指導には欠けています。
評価の仕方は、子どもにもわかる文章で書いた評価基準表(『作家の時間』の200~205ページを参照)を使っています。到達目標を何点か提示した上で、3段階で表示しているので、どうすればさらによくすることができるか子どもにもわかります。自己評価できることが大切だからです。また、保護者の理解と協力も評価基準表の存在で得やすくなります。教科書をそのまま扱う学習形態ではないので、保護者に事前に説明して理解を得ることは不可欠です。実際、子どもたちの完成品を学級通信や文集のような形でまとめて紹介することで、さらに保護者の理解は深まりますし、文集へのファン・レターを書いてもらえるようにお願いすれば、結構多くの保護者も協力してくれるものです。