投稿日: Apr 30, 2010 1:14:11 PM
「ライティング・ワークショップ」の取り組みについて
荒川区立○○小学校 3年1組 ◇倉 ☆雄 2007/6/8
はじめに
「もっとずっとやりたい。」「今度、『作家の時間』いつやるの?早くやりたい。」「明日、作家の時間があるから学校が楽しみなんだ。」喜々として取り組む子どもたちの姿に本当にびっくりしています。
このままだと、子どもたちが『書くこと』が必ず好きになると現時点では思えます。
1 実践日
第1回 5/16(水)1校時 「お話名人になろう」
第2回 5/24(木)3校時 「作家になる覚悟をしよう」表札づくり
第3回 5/25(金)2校時 「まず、書いてみよう」 書いた時間15分
第4回 5/28(月)5校時【指導室訪問】「続きを書こう」書いた時間15分
5/31(木)5年1組に入る。第1回「作家になる覚悟をしよう」
※お話をしよう→報告の時間→「それを書いてみよう」(テーマは自由、時間15分)
第5回 6/ 1(金)4校時 「アドバイスをし合おう」書いた時間20分
第6回 6/ 4(月)5校時【公開週間】「続きをどんどん書こう」書いた時間20分
第7回 6/ 8(金)2校時【公開週間】「お互いのを見せ合おう」書いた時間20分
2 基本的な流れ【1単位時間45分間】
①ミニレッスン10~15分間(先生からの指示・アドバイス・心配なことは? など)
②書く時間 20分(児童が、自分のお気に入りの場所で個別に作品を書く時間)
※ポストイットを使って、自由に友だちの場所にいってアドバイスをし合うこともする。
③共有の時間 10分(今日の成果の発表の場、多くの児童の共通の悩みを出し合う場)
3 カンファレンス(話し合い・アドバイス 教師VS個々の子ども)について
(1)教師の姿勢・大切にすべきこと
教師は提案をしますが、その提案をどのように使うのか、またその提案を使うかどうか決めるのは子どもです。これがカンファレンスの原則です。大切なのは、教師が豊富なアイデアを提示して、子どもがそれを試してみたいと思えるような雰囲気をつくることです。魔法といえるようなカンファレンスはありません。言い換えれば多様なカンファレンスの方法があり、そのどの方法をとっても充実したカンファレンスは可能だということです。だから、前向きに臨んで、子どもが話をできるようにしましょう。 【 ライティング・ワークショップ P79 より引用】
(2)カンファレンスの内容
試行錯誤中です。
4 やってみて、思い・感じていること
もう十数年教師をやっているのですが、自分なりに成功したと今振りかえって確実にいえる実践や取り組み・何気ない子どもとのやりとりは、つくづくこの「ライティングワークショップ」の考え方、スピリッツに同じ根をもったものだったことを今、荒川区の○○小学校の△年1組の子どもたちとのかかわりの中で再認識していることに驚いています。私の成功事例(4年生の詩の指導【昨年の4年1組です】、足立区の時の4年生の算数「面積」、文京区の時の6年生の算数「比例」に於けるパビリオン形式の発表会、これは毎回ですが、高学年のサッカーの指導・・・)。今思い出せるものです。このすべてに共通することは、子どもたち自身が主体的にやっていたこと、それを先生がサポートしていたこと、その中で信頼関係が築かれていっていることを先生と子どもたちが互いに感じていることだったような気がします。 教師という私と児童という子どもたちが、同じ人間として感じ合えていることだとおもいます。(ただ、教室という空間的、指導計画という時間的次元において教師がイニシアティブをもち、教材なり指導内容についてだれよりも習熟していなくてはならないことは言うまでもありませんが。)
ゴールは、決めました。すばらしい作品を書くということです。
それよりも大切なこと、だからこそ 肝に銘じなければならないこと、それは、試行錯誤を恐れないことです。その勇気を私がどれだけもてるかで、豊かさと質の高さが決まるような気がします。