Post date: Dec 31, 2017 5:09:34 AM
2017年、建築士フォーラム長期講座を受講し製図試験二度目の挑戦で無事合格しました。
小林先生に感謝いたします。
一年目の2016年は学科試験からの流れで大手資格学校の製図コースに通学し、ランクⅡの不合格となりました。学校での成績は悪くなかったのですが、自分としては、毎週行う課題や模試は常にギャンブルをやっているような感覚で、今回は運よくハマったから解けているだけで、次回はどうなるかわからないという恐怖感のようなものを常に抱えていました。合格のための優先事項が何なのかということが最後まであやふやで整理できないまま本試験に臨み、案の定本番で不安が的中した形となってしまいました。
当時のことを振り返ると、不要な知識や考え方を詰め込むような学習内容であったのと、拘束時間が長いだけで勉強しているような気持ちになっていたと思います。
一年目の不合格通知を受けとった際に、大手資格学校にはもう頼らないという思いでいた私が出会ったのが建築士フォーラムでした。
建築士フォーラムでは、資格学校とは打って変わって合格のための具体的な方法を徹底的に叩き込んでくれました。復元エスキスからはじまり最終成果物の仕上がりまで、合格のための最短距離を示してくれたと思います。
受験生は皆体験することと思いますが、この試験では、色々な憶測が飛び交い、疑心暗鬼になり、進むべき方向に迷いがちになります。あいまいな採点基準に翻弄され、実務の知識や一般常識が邪魔をし、果ては資格学校の情報なども入ってくるとワケが分からなくなるものです。
「課題文が全て」という小林先生の教えは、これら一切を吹き飛ばし明確にやるべきことを示してくれます。普通に考えれば当然のことなのですが、これがこの試験においてはなかなか難しいもので、20回の講義を通じてその具体的方法を少しづつ修得していきました。
建築士フォーラムの肝である「復元」については、課題というよりパズルを楽しんでやっている感覚でした。小林先生のお話で興味深かったのは、本試験課題はその他予想課題等と比べて段違いに質が高いため、復元しやすいということでした。フォーラムの講義内で実際に過去本試験課題と市販の資格学校課題を行っていくなかでそれを実感することができてきた私にとっては、一年前は不安でしょうがなかった本試験が、今年は、やっと本試験を解くことができる、という喜びにすら感じられました。
本試験当日。
絶対に予期しないことが何か起こるということを肝に銘じていきましたが、自分の想像を超えるような想定外の連発で、一度は頭が真っ白になりかけました。
最も印象に残っている小林先生の言葉のひとつに、「一般的な受験生は、採点官のご機嫌を伺いながら設計プランを提出し合否を先方に委ねるが、フォーラム受講生は他人の判断任せではなく自らしっかりと合格を掴み取りにいく。」というものがありました。これは精神論の話ではなく、具体的な成果物として、自ら合格を掴み取りにいける答案作成方法を小林先生が指導してくれるのです。
当日の瀕死状態の中で無我夢中に本試験課題に食らいついていけたのは、フォーラムで何度も行ってきた自ら合格を掴み取りに行く図面や記述をつくる練習の賜物だと、本当に思います。
合格体験記を読まれている方々のなかには、「あなたにはできたけれど私にはわからない」と思う方もいらっしゃるでしょう。自分もそうでした。この試験に100%はありません。受かればすべては報われますが、そこに至るまで、不安が尽きることはありません。
しかし、上述のように小林先生は具体的に合格へ導く指導をしてくれますし、なにより合格率実績の数字(資格学校のようによくわからない数字のまやかしのようなものではなく、小人数制換算によるリアルな合格率)が物語っていると思います。
一年前に建築士フォーラムの門を叩く決断ができて本当によかったと思います。
改めて、小林先生、楽しい一年間をありがとうございました。