講義で印象に残っているセリフ

Post date: Dec 25, 2013 2:58:36 AM

私の一級建築士製図試験、合格体験談を記載します。

2012年 地域図書館(段床式の小ホールのある施設)・・・結果 ランクⅡ

この年は、学科からということもありN学院に通学し、製図の勉強をしました。

学科試験の自己採点結果が良かったこともあり、製図試験には集中して取り組めることが可能だったので、絶対に1回で合格しようと思っていました。

最初は初の製図勉強ということと、手書きの図面ということで、トレースするだけで8時間程度かかりました。ただ、作図の時間は何枚か書くと慣れてきたので、盆休み明けには3時間程度で書けるようになっていました。学校側も盆休み明けから本格的な授業になり、1週間で3課題程度こなすようになりました。私自身も今年で絶対合格しようと思っておりましたので、必死で学校に通いました。もちろん宿題も全てこなし、授業も全て出席しました。ただ、課題はなんとかこなしていましたが、うまく出来る時と、全く出来ない時との差が激しく不安になっておりました。講師に相談しましたが、特に納得できるような回答はありませんでした。また、学校は朝から夜まで一日中勉強しておりましたが、講師と話す時間は1人当たり10分程度しかないので、出来ていない課題は消化不足気味で終わっていました。

本試験二週間前ぐらいになると、学校側も追込みということで、夜の追加授業もありました。

もちろんこの授業も全て出席しました。本試験4日前の深夜に学校の授業が終わった時は、学科から通っていたこともあり、やっとこの日々も終わったと開放感に満たされていました。

本試験前日は、今までの課題を全て見直しました。自分自身である程度解けた課題は本試験で同じような課題が出て来ても自信がありましたが、出来ていない課題は見直しても決定的な糸口が見つけれないまま終わっているので、似たような問題が出てくれば解けるのか不安でした。そこで本試験ではある程度自分なりに考えてみてまとまりそうでなければ、こういう問題が出ればこういうプランにしようなどと、勝手に自分で決めつけて本試験に挑みました。

本試験では問題用紙にマーキングを多用し、コマ割りを検討し、階の振り分け、ゾーニング、エスキスを何パターンか検討し、これにしようと決めてエスキスを進めましたが、問題文の読み返すと吹抜け面積が足りない事に気づきましたので、もう一度最初からやり直しました。

ただ、この時点で1時間40分程度経過しておりましたので、このペースだと間に合わないと思い、自分で勝手に決めたルールに従い、管理動線など気にせず、とりあえず要求室や吹抜け空間を取り入れたエスキスを完成させました。

この時点で2時間20分程度経過しておりました。それから1時間程度で記述問題を完成(とりあえず空欄を埋めた程度)させ作図に取りかかりました。

この時点で残り時間が3時間10分程度ありました。まだこの時点では、作図は3時間も掛からないので見直しも多少は出来るし大丈夫だろうと思っておりました。しかし、実際書き進めてもなかなか効率よく書くことが出来ませんでした。

理由としては、図面の書く配置が学校で習った場所と異なることと、やはり本試験なので、階段やエレベーターの位置の不整合は絶対してはいけないというプレッシャーだと思います。結果、見直しする時間もなく、試験管の終了の合図があっても手を止めずギリギリまで図面を書きました。図面の密度としてはスカスカですが、最低限の事は書き終えました。

本試験終了後は学校に戻ってエスキスを提出し、後日採点会に出席しました。講師は私のプランをみて、ランクⅠかⅣだねとおっしゃっておりました。理由としては断面切断位置は地下機械室を切っているのに、断面図は地下の表現になっていないので、それが無ければ問題無いプランだとの事でした。

私としては、管理動線もまとまって無いし、無理やり屋外避難階段を設けているし、面積調整のため一部建物を切り欠いているし・・・など、多々不安な点がありましたが、とりあえず試験は終わったので結果発表まで待ちました。

試験結果は不合格でランクⅡでした。この時は、あまりショックもなくやっぱそうだよな〜と思いました。

それと同時に来年の試験はどのように対策したらいいのか考えました。来年またN学院に通っても結局分からずじまいのまま終わるのではないのか?そもそも学校に高い授業料を払って合格率は50%程度というのも詐欺に近い行為ではないのか?と色々な事を考えながら年末年始を過ごしました。

そこで、年末年始の期間に色々な製図学校の情報を集めました。その中で私の候補に上がった資格学校は、学科製図.comとフォーラム一級建築士事務所でした。お金があれば両方とも受講すればいいのですが、学科でも大金を使っているので、どちらかにしようと思いました。学科製図.comはホームページもしっかりしているし、日経アーキテクチャーの一級建築士試験の総評もしておりますので信用できる学校だとは思いました。

しかし、私は最終的にはフォーラム一級建築士事務所を選択しました。

学科製図.comは平成21年の試験時に学科が受かっているかもということで1ヶ月程度受講したことがありました。

一度講師にも直接お会いして色々と教わりましたが、正直私には理解が出来ませんでした。エスキス用紙にビッシリと書き込みする方法は、設計するのであればいい手段だと思いますが、実際の試験ではエスキス用紙はどれだけキレイにまとめようが、採点されないので意味があるのかな〜と思っておりました。

ただ、大手資格学校を除いては、学科製図.comが一番信用度が高いと思っておりましたので、なかなか決断出来ません

でした。

最終的にフォーラム一級建築士事務所にしようと決断した理由は平成24年度の製図合格率が100%ということと、10回製図試験を受けた方を何ヶ月かの講義で合格に導いた手法に興味を持ちここで受講しようと決めました。

ただ、本当の所はお金を振り込む際にも、大手資格学校の受講料より安いのに、合格率が100%というのはやはり詐欺では無いのか?しかし、ブログの書き込みを見る限りでは本当の出来事を書いているように思えるしな〜。など、

モヤモヤしておりましたが、どうせ大手資格学校に行ってもよく分からないまま終わるのであれば自分の直感を信じてここにしようと思い受講することにしました。

授業の進め方や内容は他の受験者の体験談と同じなので割愛しますが、2013年の試験結果は合格しました。

本試験では、エスキスを1時間程度でまとめ、記述問題も1時間程度で終わらせ、製図はタップリ4時間程度掛けて密度の濃い図面に仕上げました。

本試験が終わってから、各資格学校の解答例を拝見しましたが、正直私の図面の方がより復元図に近いと思っておりました。たぶん、他の資格学校に通っていたら、合格にはほど遠い図面になっていたかと思います。

これで私の体験談を終わらせようと思いますが、最後に先生の講義で印象に残っているセリフを記載します。

「一級建築士製図試験は小学校2年生レベルの国語力があれば、誰でも合格することができます。合格出来ない人は自分の主観を入れながら問題文を読んでいるので、図面はまとまりません。あくまでもこれは試験なので客観的に問題文に書かれていることを図面化すればいいだけです。」

「問題用紙にマーキングをすれば、自分で勝手にここが重要と決めつけて問題を解釈しますし、読み落としにも気付かず進めてしまいます。そもそもこの問題に重要でない文字は有りますか?一文字としてありません。ですので、マーキングすること自体が時間の無駄だし、間違いの元なのでマーキングはしないで下さい。」など目から鱗の考え方を教わりましたが、ここであまり書きすぎると先生との楽しい講義の面白みが半減するかもしれませんのでやめておきます。

※もし大手資格学校等に不信感を持っている方で、次の受験で試験勉強を終わらせたい思っている方は迷わずフォーラム一級建築士事務所を選択して下さい。後何回試験を受けるつもりですか?1回でしょ!そしたらどこの資格学校を選ぶのですか?フォーラム一級建築士事務所でしょ!!!