合格から四年を経て、改めてフリーハンド作図の私見を述べてみます。
Post date: Aug 7, 2017 6:18:50 AM
私は平成21年の学科合格(3回目)からの製図受験開始でした。
1年目はランクⅣ
2年目はランクⅢ
3年目はランクⅡ
4年目は交通事故による手首の骨折と病気入院で断念。
5年目受験の時点で、前年の骨折の後遺症で平行定規が使えない状況を逆手にとって、かねてから興味があった
フリーハンド製図にチャレンジしたいと考え、色々とネットを眺めていた時に出会ったのがフォーラムでした。
決断したら行動は早い方なので(そそっかしいだけ)速攻で小林先生にTELして入学し、新幹線で東京から
燕三条の先生の事務所兼ご自宅に通学しました。
その時の授業で、特に強烈に印象に残っているキーワードが、すなわち「設計ではなく復元!」です。またその
ポイントが「課題の正確な認識・理解」であり「エスキス時間の短縮」です。
またエスキスについては、とにかく最初は先生が「手取り足取り」教導下さり、本当に30分で出来ることを
体験したうえで、次に進んでいくスタイルだったので、何のストレスも無く短期間に確実にエスキス力を付ける
ことが出来ました。(もっとも課題文のチェックは自分のスタイルを変えられなかったのでエスキスは本番まで
1時間かかりましたが)
フリハン製図については、表現方法や細かいテクニックのアドバイスをいただいたりしながら「あくまでも楽しく」
学ぶことが出来ました。(最後のショードローイングは絵を描く感覚で楽しい)
私は「最後の挑戦」として必勝を期すべくS学院の講習とのダブルスクールでフォーラムに通いました。
S学院での毎週の製図授業において「他の受験生との実力差の積み上がり」が毎週実感できたのは嬉しくも意外な、
不思議な感覚でした。(アーこの人は落ちるなとか、合格だなとか、自分は受かる前から合格してる感覚でした!)
よくは分かりませんが「設計ではなく復元!」という訓練によって「客観視」が出来るようになってきていたのでは
ないかと今になって思います。
「合格には十分な仕上がりです」「もう教えることは無いよ」「ゆっくり休んで自然体で本番に臨めば合格です」
などというポジティブなニクイお言葉をいただいて、気分良く試験当日を迎えることが出来ました。
試験自体は、いつもよりもずっとスムーズに「ストンストンと所要室がはまっていく快感」を感じつつ、犬走り
コンクリートにトントンと点を書いたり、玄関タイルのグリットを更に細かく書き込んでティッシュでぼかしを
入れたり、床の間の地板に木目を書いたりなどという余裕のうちに30分前完成となりました。
その後はエナジードリンクをチュウチュウしながら植栽をかっこよく整えたり、鼻くそをほじったりして時間を
つぶしました。
そういう訳で、このように余裕で合格出来ましたのも、フォーラムの小林先生のお人柄と、その適格なメソッド
のおかげと、今更ながら敬服し感謝申し上げる次第です。
受験生諸兄におかれましては「騙されたと思って」フォーラムの門を叩かれんことを心よりお勧めいたします!!
フリーハンドについての私見は下記PDFを開いてください