令和5年度課題の考察

Post date: Oct 09, 2023  18:05PM

令和5年度受験お疲れさまでした。
今年度は南側道路斜線及び北側斜線の挟み撃ちがサプライズでした。
しかしながら課題そのものの難易度はそれほど高いものではありません。
解法としては今年もフォーラムメソッドの通り進めて行けば問題無く解けた方が多かったようですね。
いつものようにヘリアキを決めていくと5コマx5コマになったと思います。
この状態だと南北の余裕は全くなく、道路斜線はクリアしても北側斜線がクリアできません。
しかし、注意深く課題文を読んでいくと一般開架スペースの特記事項に「200㎡以上の部分は高天井とする。高天井は最も低いところで3.7m以上とする。」という文章に気が付いたはずです。当塾受講生の皆さんならお判りだと思いますが、「最も低いところ」という事は、「最も高いところ」もある訳で、高天井は勾配天井であると理解できます。
もっとも低いところで3.7m以上ですから、2階上部梁部分からこう配天井を作ってやれば良いという事になり、結果として3階部分は一コマセットバックする事で北側斜線はクリアできました。
問題は北側1列をすべて高天井にしてもフォーラムメソッドで教えている合計200㎡以上にはなりません。
そこはこれまた何時もの通りX方向で余っているヘリアキを利用してグリッド調整でクリアします。
しっかり半年間以上学んだ受講生の皆さんは何を言っているのか理解できますよね。
部屋の割り振り的には1Fに管理部門、ワークルーム、企画展示スペース、セミナールームを2階に一般開架、自習室。3階に児童開架と管理側に閉架書庫で上手くまとまると思います。
今年もいつも通り順番に読み進めるだけで「設計」しなくてもまとまりましたね。
この試験に必要なのは読解力です。
読みたいところだけをピックアップしてもダメ。
フォーラムメソッドを順番にやって行けば勝手にエスキスは完成します。