何度も何度も言われたこと

Post date: Dec 24, 2014 3:09:47 AM

私は、平成25年度一級建築士学科試験に合格し、N学院の設計製図コースを受講しましたが、ランクⅡで不合格。製図2年目となる今年、建築士フォーラムのIT講義(長期コース)を受講し、合格することができました。

1年目は、製図受験は初めてで、合格のためにはN学院かS資格の製図コースを受講するしかないと誰もが言ってたので、私はN学院を選び、8月初旬からスタートし、8~9工程くらいあるエスキス解法術を学び、10数課題を解き、宿題やトレースに追われる毎日を試験当日まで約2か月間過ごしました。

N学院の講義は100人を超す受講生に対し、メイン講師が1人、サブ的な講師が3人の、合計4人で構成されていましたが、講師1人で約25人の生徒を受け持つのです。当然のことながら、質問する時間も、ろくに確保できませんし、質問しても、大した答えが返ってきません。宿題を提出しても、赤ペンでちょろちょろと書いてあるだけの内容です。もちろん宿題返却も25人分あるから、次々に淡々と事務的に処理される内容でした。

N学院やS資格の講義を受けて、合格されている方が大半を占めるので、一概に否定はできませんが、私はその講義スタイルに最後まで馴染むことができませんでした。中には人気の講師がおられたみたいですが、受講生が選ぶことはできません。講師を独り占めする生徒や、ぺちゃくちゃしゃべりながら受講する生徒もいます。

そのようなN学院を再受講する気にはなれませんでした。

そこで、大手資格学校や数ある通信教育の中から「建築士フォーラム」を選定するまで、1~2ヵ月程度迷いました。誰だって大手資格学校を、まず選ぶのが普通でしょう。小林先生には失礼ですが、建築士フォーラムがあることすら1年目では知る由もありませんでした。

特別、有名ではありませんし、正直な所、ここで大丈夫なのか・・・?という不安の念が先行していたのです。

U指導とかも迷いましたが、結局のところ、過去にN学院での講師経験があったということと、マンツーマンで3時間の講義が受けられるというメリットに惹かれ、多少の不安を抱きながらも、門を叩きました。

他の体験談で触れてないことや、HP上では講義イメージがわからないことを、少し触れたいと思います。

①受講スタイル・・・

スカイプ+グーグルドライブを通して、共有画面に自分が解いた課題を張付け、ここはこうした方が良い等のアドバイスを受けます。その際、何故ここの諸室が、ここに配置されるのか等の質問が幾度となく可能です。マンツーマンですので、当然ですが・・・。

それが3時間、何回も自分が納得いくまで質問できます。(※2時間コースもあります)(フォーラム注釈:夜間は1コマ2時間です)

3時間みっちりは、なかなかハードです。途中休憩も、もちろんあります。(※雑談・世間話・試験情報の話もたまにあります)

基本的には、2週間に一回の講義となります。WEB上で予約をいれる形です。長期コースの場合、課題発表までは、平日のみの受講となります。課題発表後は、土日も予約可能となります。(フォーラム注釈:GW以降は土日祝日も予約可能です)

②課題はどうなっているのか・・・?

私は、長期コースを選びましたので、課題発表までは、先生から提供される過去問をひたすら解いて、エスキスの基本となること学びます。課題発表後は、N学院・S資格から発刊される問題集を基に講義を受けることになります。それで大丈夫なのか・・・と思いますよね?私は思いました。あらゆる課題をこなすのが大事なんじゃないかと思っていました。課題数をより多くこなした方が、対応する幅が広がると思いますよね・・・。なので、小林先生にその旨の内容をスカイプを通し、質問したところ、そうではないと断固否定されました。どの課題も、エスキスの解き方は同じだと。数をこなして、安心したつもりだろうけど、それでは合格に至らないと言われました。

私も過去問を経験してわかりましたが、建物の用途ににより、多少の知識は要求されますが、エスキス解法については、全く同じです。なので、先生から言われた通り、発刊される問題集を繰り返し解いては、復習の繰り返しでした。要は課題の数ではないということです。まして、本試験課題を受験された方は分かると思いますが、いたってシンプルな課題です。

③建築士フォーラムのエスキス解法について・・・

ここが受講して、誰もが驚く所でしょう。あまり詳しくは書けませんが、まず、資格学校が教えるエスキス解法の手順と違います。違うというか、必要最低限のレベルまで簡素化し、余計なことはしない解法となります。でないと、エスキス1時間内に終わることは不可能です。慣れてくると、本当に30分くらいで大まかに解けるようになります。私も最初は資格学校の解法のやり方が抜けず、てこずりましたが、30分とは言わないまでも、45分くらいで解けるようになりました。本試験では1時間かかりましたが、エスキス1時間でも十分な作図時間が確保できました。

④小林先生から、何度も何度も言われたこと

・一級建築士製図試験は課題文を復元するだけ。難しくしてるのは自分。

・頭の中を柔らかく開放してください。(ガチガチになってる)

・机の上で勉強するな。

・一級建築士製図=パズルゲームだから、リラックスしていい。

・もうすぐ30分経つけどできた?(先生のプレッシャーが、当日の緊張・パニック対策になります・・・)

長きに亘る試験勉強から解放されたことが、今となっては一番の喜びです。

先生には本当に感謝しております。この度はありがとうございました。