あの程度で良いの!?

Post date: Dec 30, 2018 8:23:50 AM

私は一度角落ちを経験しており、昨年は学科からの受験でした。


例年の合格基準点を下回っていたため製図試験は受験できないと思っていましたが、

資格学校の勧誘を受け、学科の合否発表日まで、ややヤル気のない中通学していました。


いざ学科の合否発表日になると基準点が下がり合格していたため、

資格学校と併用し、建築士フォーラムを申し込もうと思いましたが、既に受講生募集は締め切っていました。

結果、昨年も不合格になり、2回目の角番を迎えないためにも合否発表前にフォーラムの受講を申し込みました。


フォーラムには以前もお世話になっており先生を信用しておりましたので、受講に迷いはありませんでした。

(長期コースと標準コースで迷いましたが、長期コースで良かったです。

私は人より理解が乏しいため何度も振り返って教えて頂きましたが、標準コースだと期間が短く余裕がなかったと思います。)


過去2年間も受講したのにも関わらず不合格になってしまったのは、エスキス手法を習得することができず、作図に思うように時間が取れなかったからです。


合格できた今年に思う事は、講義当初から言われていた「考えない」ことをできずに「主観を入れ設計していた」のだと思います。


柔軟に考えることが難しく、「こうしたらいけないのではないか?」と常に正解を求めていました。

当然ですが、同じ条件の課題文が出題されることはなく、頭では解っているつもりですが、課題が変わるたびに口癖のごとく「何で前の課題と解答が違うのか?」を質問していました。



講義内でも何度もいわれたことは・・・


「課題文に書いてあることが全て」


「ニュートラルに考える。」


「確認申請に提出する図面レベルが仕上がれば合格できる。

よって、確認審査時にプランまでは審査されないので設計はしない。」



いつまで経っても、できるようにならないと思っている中、(先生は成長しているといってくれましたがお世辞だと思っていました。。。素直でなくてすみません)公開模擬試験を受験しました。

プランは悪く、おまけに読み間違いをしてしまい悔いていましたが、先生は「プランは採点されないし、今回の読み間違いを本試験でしなければ合格できる」と前向きな言葉をかけてくださいました。

そして、同じプランでも合格する図面とそうではない図面を見せて頂きました。



試験当日、跡地の建て替え、地下水等今までと異なる課題文、おまけに記述の図示の多さで焦りました。

そのような緊張感の中、講義で教えて頂いた、この試験は減点方式。課題文に書いてあることが全て。を心がけ、主観をいれずまとめ、とにかく密度の濃い図面に仕上げるようにしました。


おかげで試験終了直後には、5回目の製図試験にて初めて希望が持てた気がしました。


しかし試験終了後の帰り道では、ミスを思い出し今年もダメだったと思うようになりました。


合否発表当日も、どうせ翌日にはハガキで結果を知ることになるのだし、知り合いの名前を見つけて虚しい気持ちになるのは避けたかったのでネットにアクセスしませんでした。


そして発表日の翌日、先生から連絡を頂きアクセスしてみたところ合格者に自分の名前がありました。

毎回ランクⅡで、一生合格できないと思っていたので嬉しかったです。


合格通知を手にしてみて、他の受講生の体験談にもありましたが、


「あの程度で良いの!?」という印象です。


散々落ちた私がいうのもなんですが、本当に考えなくて良いんです。


小林先生、長い間お世話になりました。

本当にありがとうございました。