製図試験3回目、フォーラム受講二年目での合格

Post date: Jan 14, 2017 9:22:59 PM

製図受験角番の3年目、平成28年度にようやく合格できました。

建築関係の仕事はしているものの、実際に図面を引いたことや現場に接することもなく、製図の知識はほぼゼロの私が合格できたのは、ひとえに小林先生のおかげです。

他の投稿者の方と違い、フォーラムを受講しながらも一度は不合格になってしまった落ちこぼれの体験談ですが、これはこれとして参考にしてもらえたら嬉しいです。

私は、二人の子どもの子育てをしながらのフルタイム勤務で、土日も子どもの面倒をみられる家族がいつもいるわけではないという状況のため、資格学校に通うことが不可能だったことから、最初の製図試験(平成26年度)の時から自宅でできる勉強法を探していました。

平成26年度の製図初受験時にも色々とネットで調べ、実はこの建築士フォーラムを見つけてはいたのですが、あまりにも個人営業な雰囲気で、どうしても信用しきれず(先生ごめんなさい)、学科の時にお世話になっていた通信のU指導を選択しました。とは言え、短い時間の中、あまりにも知識が不足しすぎていて、どこでどう勉強しようと初年度の合格は絶対に不可能だと思っていました。

予想通りの不合格(ランク3)で、2年目に合格を目指すためにはどこで勉強しようか悩んだ末、初年度も気にはなっていた建築士フォーラムを受講することに決めました。やはり初年度の経験から、通信添削のみではきめ細かな指導は受けられないと身にしみて感じていたことと、ガイダンス講義で聞いた先生のお話が決め手になりました。直接お話を伺ってみるととても説得力のある内容だったことはもちろんですが、定規を使って図面を書くのが苦手な私にとって、全てフリーハンドでの作図を薦めている指導方針などもここを選んだ大きな理由の一つです。

平成27年度の2回目の受験に向け、長期対策コースを選択しました。フリーハンドだから平行定規はいらないし、課題文を色分けしたりしないからマーカーも使用しないし、教材が送られてくるということも一切ないので、非常に身軽に講義を受けられました。準備するよう指定されたのは5ミリ方眼のA4ノートだけ。(本番では、試験会場の机がものすごく小さいため、作図スペースを確保するためだけに製図板は持っていきました)

皆さんが体験談に書かれているように、パソコンの画面上で1対1で指導を受けられるというのは、プレッシャーもすごいですが本当にきめ細かく指導してもらえます。

7月末の課題発表までは製図の過去問による講義で、課題発表後は先生に指定された問題集を2冊のみ購入し、それを中心に勉強しました。

フォーラムを受講して1年目、私はこの体験談を書いている他の方々とは違い、先生の言うところの「考えない。復元する。」がどうしてもできるようにならず、それが結局は試験まで続き、試験当日もエスキスに30分どころか2時間近くかかってしまいました。せっかくフォーラムを受講していたのにまさかの不合格(ランク2)でした。

今だから言えることですが、先生から教わった「復元」の練習が足りなかったことに加え、ネット情報や資格学校通学者の話など、色々な情報がつい気になってしまい、先生の教えに集中できていなかったことが不合格の原因だと思っています。

始めから先生には「製図試験は図面が全て。エスキスは30分、長くても1時間で終わらせて、図面の密度を上げる書き込みに時間を取れ」と何度も言われていましたが、毎回の講義で宿題になっていた課題図面でも、書き込みは不十分だった上、それどころか必要図面がそろっていない(断面図がないとか梁伏図がないとか)なんていうこともありました。今思えば本当に甘かったなあと思います。

3年目はどうしようか本当に悩み、資格学校Web講義の資料を取り寄せたりもしてみました。

でも、不合格者向けのフォローアップ講義で相談に乗っていただいた結果、やっぱりもう一度フォーラムでがんばってみようと決めました。これまでのフォーラムの指導内容を振り返ってみて、小林先生に教わった方法で合格できないならもうどこで勉強しても合格できないだろうと思ったからです。

フォーラム2年目も長期対策コースを選択し、少し出遅れて2月頃から講義を受け始めました。3回目の受験に向け、前回の反省から、他の情報は課題発表後の問題集を使う以外完全にシャットアウトし、先生の講義だけに集中しました。

前の年にも解いた過去問、解かなかった過去問の両方を繰り返し解きながら、遅ればせながらも先生に教わった課題文の読み取り方やエスキス方法が身に付いてきて、図面の密度の上げ方もようやく身に付いてきた頃、課題が発表になりました。

最終的には、試験直前に受けた模試もそこそこの出来で、少しだけ自信をもって本番にのぞむことができました。

ところが試験当日は、30分でエスキスが終わり、今年は余裕!と思って作図前に見直しをしたところ、そのままでは確実に不合格になるような読み落としていたのです。その瞬間、今年も確実に落ちた・・・と思いました。

それでも、試験開始からまだ1時間もたっていないのだから、まだ取り返せるかもしれないと思い直し、パニックに陥りそうになりながらも解き直しました。結果的に、なんとかプランをまとめたものの、散々練習して身につけてきたはずのエスキスがうまくいかず、図面を書き始めていいものかしばらく迷いましたが、ゾーニング的にはおかしいところはなく、いつも先生に言われていたように、考え、悩みだしてしまうと、かえって深みにはまって抜け出せなくなってしまうと思い直し、切り替えて図面の精度をあげることに集中することに決めました。その時点で試験開始から1時間半近く時間が過ぎていました。最終的に、予定では1時間以上見直し時間を確保できるはずが、実際は30分程度しかとれませんでした。

試験終了後も色々とミスばかり思い出し、もう絶対に落ちたと思っていました。試験を振り返るのが恐ろしすぎて再現図面も書けないほど…。それがフタを開けてみれば合格なんて、今でも信じられないくらいです。先生に2年間教わって身につけたはずのエスキスの方法自体はもったいないことにあまり活かせなかった気がしますが、もう一つ先生から何度も言われた「採点者に伝わるように図面へ細かく書き込むことでアピールする」という点を実践できたおかげで合格できたと思っています。

私の場合は小林先生のエスキス方法を身につけるのに2年もかかってしまいましたが、身に付いてしまえば本当はもっと軽々と合格できたんだろうな、と思います。できることなら、今後受験される全ての人にフォーラムを薦めたいです。

小林先生、2年間もの長い間お世話になりました。出来の悪い生徒でご迷惑をおかけしました。いつも厳しくも温かくご指導いただき、本当にありがとうございました。