27. 2017年 謝恩会祝辞

卒業生・修了生謝恩会 祝辞

2017年3月21日

卒業生、修了生の皆様、ご卒業おめでとうございます。本日はこのようなお祝いの席にお招き頂き、教職員を代表してお礼とお祝いを述べさせて頂きます。

皆様は、短い人でも4年間、長い人は9年間あるいは10年間、千葉大学薬学部・薬学研究院に在学生、今回、めでたくご卒業されることになりました。

その間、一人一人が勉学やサークル活動に精一杯力を注ぎ、あるときは大きな喜びや幸せに包まれ、またあるときはつらい思いや落胆や味わったこともあるかもしれません。その中で、卒業・修了を迎えられた皆様一人一人の努力を賞賛し、祝福したいと思います。

私は、学生諸君や卒業生など若い方々向けに、経験に基づくアドバイスを研究室ウェブや個人ページに掲載していますが、その中から、今回皆様に卒業のはなむけとして、2つをお話ししたいと思います。

まず、1つ目は社会に出て、物事がうまく進むコツは信頼を得ることから始まるということです。そのためには真摯に物事に当たることが最も重要です。次に、この最初の小さな信頼に応えることでより大きな信頼が得られます。さらに大事なことは、今度はこちらが相手を信頼することです。そうすると、人と人との信頼関係の良い循環が生まれると大きなパワーにもなり、共通の達成感を享受できますし、他人の喜びを自身の喜びと感じられます。

2つ目は、努力して実らぬ事はないという例外のない経験則です。経験からして、努力の結果が実らなかった事例は皆無です。努力は何らかの形で必ず報われます。なかなか努力が実らなくても、その実りが遅ければ得られる報酬は大きく、早くてもそれなりに喜びが得られます。この点については間違いなく楽観的であっていいと思います。なかなか、努力が実らなくて苦しい時は次の言葉を思い出して下さい。

「誰にでも、暖かな太陽の日差しと、さわやかな風は吹きます」そう思えば前に進めます。

最後に、皆様、大学あるいは大学院で得た友人は、今後多かれ少なかれ自分のプロフェッションに関係する一生の大切な友人になりますので大事にして下さい。同級生や同門生同士が近い職業にいるという意味で、今までの小中高の友人とは異なります。大学の友人は、今後の長い人生でお互いに困った時は助け合い、励まし合う仲間になります。

どうぞ、皆様、千葉大学薬学部で学んだことを誇りに思って今後の人生を歩んで下さい。皆様のご幸運をお祈りいたします。

本日はどうもありがとうございました。