人生、生きていれば深い悲しみに出会うこともあります。愛する人との別れ、かわいがって
いたペットとの別れ。身内の不幸もあります。そんな時にもJAZZはきっとあなたに寄り添って
くれます。あなたが振り向いてくれるまでじっと待っていてくれるのです。この曲はEuropa
(哀愁のヨーロッパ)。そう先程の曲と、ダブル・ブッキングしちまいやした。でも、ついで
と言っちゃあ失礼ですが、同じ曲を聴き比べてください。同じ曲でも演奏でどれほどイメージ
が変わるものか。この演奏はGato Barbieri(ガトー・バルビエリ)です。映画「ラスト・タン
ゴ・イン・パリ」の演奏や音楽監督としてご存じの方もいるかも知れませんね。
Europa - Gato Barbieri
https://www.youtube.com/watch?v=4i4dLVaidFM
ジャズメンだって人間ですから、年もとればお亡くなりになる方だっています。最近は1950
-1960年代に活躍したJAZZの巨星が次々と先立たれています。しかたのないことなのですが。
次の曲はボサ・ノバのところで出てきたStan Getz(スタン・ゲッツ)が最後に録音した名演奏
です。このとき、すでに肝臓がんで余命数カ月と知らされていたといいます。亡くなる前に残し
た最後の名演奏を、白鳥が死ぬ前に最後の一鳴きをすることに例えて「白鳥の歌(Swan's Song)」
といいますが、この曲はStan Getzの「白鳥の歌」といってよいでしょう。深く心を打つものが
あります。それでは、
Stan Getz & Kenny Barron [First Song]