ゆったりした気分で、コーヒーでも飲みながら静かに流れるボサノヴァの音楽につつまれて
いたい。ボサノヴァってもう説明するまでもありませんよね。ブラジルのサンバとJAZZが出会
って生まれたリズムです。軽くてノリが良くて洗練されてて、気が利いている、現代的です。
ボサノヴァの歌はささやくように、全然力まずに力を抜いて歌われることが多いです。多分に
内省的な「自分が自分に戻っていい時の音楽」ですよ。そんなときにおすすめなのが次の曲。
ボサノヴァといえば有名な「イパネマの娘」ですね。Joao Gilberto(ジョアン・ジルベルト)
とAstrad Gilbelt(アストラット・ジルベルト)の歌に、Stan Gets(スタン・ゲッツ)のテナ
ー・サックスが独特の雰囲気を醸し出しています。1960年頃の曲ですが今でもモダンです。
Stan Getz & Joao Gilberto - The Girl From Ipanema
http://www.youtube.com/watch?v=j8VPmtyLqSY
Stan Getsの曲をもう一曲ご紹介しましょう。「調子っぱずれ」という意味のDesafinado(デサ
フィナード)です。Charlie Byrd(チャーリー・バード)のギターとの共演です。アルバムは
「Jazz Samba」からの一曲です。それでは、
STAN GETZ & CHARLIE BYRD - Desafinado (1962)
https://www.youtube.com/watch?v=L7lmMNweUVU
さて、現代ではボサノヴァはどのように演奏されているのでしょうか。その現代のボサノヴァ
の代表例を二つ、Diana Krall(ダイアナ・クラール)の歌でご紹介しましょう。
最初は、The Look Of Love(ザ・ルック・オブ・ラブ)です。
Diana Krall - The Look Of Love
https://www.youtube.com/watch?v=Yr8xDSPjII8
Diana Krall - Look Of Love (From "Live In Paris" DVD)
http://www.youtube.com/watch?v=it1NaXrIN9I
次は、S' Wonderful(ス・ワンダフル)です。
Diana Krall - S' Wonderful (With Claus Ogerman)
http://www.youtube.com/watch?v=vs1LfI9HxRc
(番外編)
日本にボサノヴァが入ってきたのはかの有名なナベサダこと渡辺貞夫がバークリー音楽院
を卒業して日本に帰ってきたときです。JAZZの音楽理論とボサノヴァを引っさげてゆうゆう
と日本に帰ってきたナベサダは、自身の音楽活動を通してそれを日本のジャズメンに広めて
行きました。ちょうどそのころに記録されたThe Shadow of Your Smile(1961)です。
まだまだ、みなさんは生まれてもいませんね。一体その頃のあなた達は何だったのでしょう。
禅に「父母未生前の汝の面目や如何に」という有名な考案がありますが、これはさらに一歩
進めて、父母が生まれる前のあなたって一体何?と問います。あなたならどう答えますか?
それはさておき、
渡辺貞夫 The Shadow of Your Smile [いそしぎのテーマ]
https://www.youtube.com/watch?v=lcWpb6l8uDw
もう一曲ナベサダの曲を紹介させてください。私の大好きな曲、邦題の「黒いオルフェ」と
言った方がわかりやすいのかな"MANHA DE CARNAVAL" 。
SADAO WATANABE "MANHA DE CARNAVAL"