ここでは、雰囲気のあるレストランやホテルのロビーなどでよく聞くオシャレな曲たちを紹
介したいと思います。まずはBill Evans(ビル・エバンス)という人のWaltz For Debby(ワル
ツ・フォー・デビー)です。名前は聞いたことがあるという人も多いでしょう。JAZZの好き
な人なら必ずや一度は聴く有名な曲です。Bill Evansが姪のDebbyちゃんに書いた曲で、その
名の通りワルツ(3拍子)です。録音は1961年6月25日、場所はNew YorkのVillage Vanー
guardというJazz Clubです。
なぜ、JAZZ入門にこんな詳しい録音日や場所を書いているのかというと、お分かりのように
Live録音だからです。それがどうしたって?それはこのアルバム「Waltz For Debby」が1961年
6月25日のVillage Vanguardのその時を永遠に保存しているからなのです。よく聞くとドアの
開く「キーッ」という音や、グラスの触れ合う音やコインがカラカラとテーブルかカウンター
の上で回る音、人々の笑い声、話し声などがこの「時」を記録しています。一部のオーディオ
マニアの間では、それらの、いわば「雑音」がいかにリアルに再生出来るかということが競争
の対象になっていると聞きます。では、
(「埋込みがリクエストにより無効となっています。」と表示される場合は「YouTubeで見る」
をクリックす るか、 画面の下のURLをクリックしてください。)
Waltz For Debby (Bill Evans)です。
https://www.youtube.com/watch?v=W3wq7ejawIA
いかがですか、1961年6月25日のVillage Vanguardの雰囲気に包まれましたか?
さて、もう一曲オシャレな曲を紹介しましょう。今度はJohn Coltrane(ジョン・コルトレ
ーン)という人のSay It(Over and Over Again)(セイ・イッツ)です。John Coltraneとい
う人は、Jazz Saxの神様のような人のひとりです。非常に熱心にSaxの練習をした人で、その姿
は「求道者」のようです。実際、後期には「God」という言葉がついてまわりますし、彼のアル
バムのタイトルにもそれは現れています。そしてその音楽は、激しさ(動)と穏やかさ(静)を
合わせ持ったもので、このSay Itが含まれているアルバム「Ballads」は全体が「静」に相当する
もので、他の曲もみんな穏やかな味わいのあるいい曲ばかりです。それでは、
Say It(Over and Over Again)(John Coltrane)です。
http://www.youtube.com/watch?v=JFp6FxdcDv8
ここで紹介するジャズメン達は、もうとても有名な人達ばかりですから、経歴やディスコグラフ
ィーなど詳しく知りたい方は、Wikipediaなどで検索してみてください。