昔、Clifford Brownという若い天才トランペッターがいた。マックス・ローチと共にブラウ
ン=ローチ・クインテットを結成。多くの名演を生んだ。ブラウニーの愛称で呼ばれ皆に親し
まれていたが、わずか25歳の時交通事故で亡くなった。サックス奏者のベニー・ゴルソンは、
クリフォードの死に激しいショックを受け、1957年、クリフォードを追悼してバラード「アイ
・リメンバー・クリフォード」(I Remember Clifford) を作曲した。トランペット奏者のリー・
モーガン(Lee Morgan)による名演で知られています。ここでは、Lee Morganと現代の若手
トランペッターの名手、ロイ・ハーグローブの演奏で聴いてください。大変な名曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=zFH7YQ-2U2w
I Remember Clifford (Roy Hargrove)
http://www.youtube.com/watch?v=S9zQzAAWgd4
さて、深夜にもの思うとなると、必然的にこの曲に行かざるをえません。そうです。'Round
About Midnight(ラウンド・アバウト・ミッドナイト)ですね、その名前のとおりです。この
曲は、セロニアス・モンクの作曲。アレンジは、旧知の仲の編曲家ギル・エヴァンスによるもの
を元にしているということです。では、Miles Davis(マイルス・デイビス)とJohn Coltrane
(ジョン・コルトレーン)の演奏で、'Round About Midnight(Miles Davis+John Coltrane)。
このころです、John Coltraneがその実力を認められだしたのは。Angly Young Men(怒れる
若者)と呼ばれていたのですが、アドリブ・ソロの出だしにその感じがよく出ていますよね。
Miles Davis /John Coltrane - 'Round Midnight (1957)
https://www.youtube.com/watch?v=Kg9XA-C8N-s
次に紹介するのは、私の一番好きな歌です。(ちょっと一番が多すぎるかも)Michael Franks
(マイケル・フランクス)の作詞・作曲でAntonio's Song(アントニオの歌)。アントニオは
アントニオ・カルロス・ジョビンのことです。かれは、Joao Gilberto(ジョアン・ジルベルト)
やAstrad Gilbelt(アストラット・ジルベルト)とともにボサノヴァを始めたひとりです。
Michael Franksは彼のことをとても尊敬していたのでしょう。このように歌を捧げています。
これもとても美しい曲です。それでは、
Antonio's Song - Michael Franks