次に、恋の気分で聞きたい曲たちとしてまとめてみました。心に思う人があれば、ずっと変
わらずに側にいて欲しいと思うことでしょう。最初は、そんな恋心を歌った曲、Chet Baker
(チェット・ベイカー)という人の歌唱です。Chet Bakerは一度聞いたら絶対に忘れられない
声の持ち主です。今でいう「脱力系」の元祖とでも言っていいような。もちろん、男性ですが、
中性的な声に特徴があります。アルバム「Chet Baker Sings」に入っている他の曲も彼の声の
特徴を活かしたとてもいい曲ばかりです。それでは、My Funny Valentine(Chet Baker)です。
何を何と歌っているのかについては、ここに素晴らしい和訳があります。
http://not6but7.hatenablog.com/entry/2017/09/12/My_Funny_Valentine
My Funny Valentine(Chet Baker)
http://www.youtube.com/watch?v=jvXywhJpOKs
恋には天にも昇るような楽しい時もあれば、とてもつらく切ないときもあるでしょう。 You
Don't Know What Love Is(あなたは恋を知らない)そう嘆いてみたいときもきっとあること
でしょう。そういう経験のある人なら、きっとこの曲は同感するところがあるはず。Chet Baker
の歌をもう一曲選んでみました。これはアルバム「Sings & Plays」からの一曲、途中で出てくる
トランペットのソロはChet Baker本人が吹いています。彼はもともとトランペッターです。
それでは、You Don't Know What Love Is(Chet Baker)です。
You Don't Know What Love Is(Chet Baker)
http://www.youtube.com/watch?v=MDsaQhxvXS4
最後に、前にも出てきましたJohn Coltraneと歌手のJohnny Hartmanのしっとりとした演奏と
歌がとても魅力的な My one and only love です。この時期、Coltraneはマウス・ピースが合わ
なくていつもの彼の速いテンポの演奏ができなくてバラードを演奏したと言われていますが、も
ともと彼の演奏には「静」の部分と「動」の部分とがあることは前にもいったとおりです。その
「静」の部分の極致ともいえる一曲です。
John Coltrane My one and only love