昔から井上陽水の歌は大好きだ。初期のフォークソングのころからそのナイーブで叙情的な歌詞は
青年の不安と期待とを鋭く描いて共感を覚えていたし、日常の情景を捉え詩にする類まれな才能は見
落とされがちなありふれた経験を意外な視点から歌い続けて驚嘆させていた。
やがてフォークの終焉とともに彼の歌は変わってゆく。鋭さを増しシュールな表現を磨きながら。
なかには、先鋭に過ぎて新しい時代に負けない歌を模索するために作られたと思しきものもあるが、
そういう歌も若者の共感と意外性を失わなかった。その姿勢は約40年間にわたって変わっていない。
古い歌も新しい歌と同じようにいまなお新鮮である。
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愛されてばかりいると
青い闇の警告
http://www.youtube.com/watch?v=RB5lwBUDj4c
帰郷(危篤電報を受け取って)
http://www.youtube.com/watch?v=h50YxMzJw90
ダンスはうまく踊れない
http://www.youtube.com/watch?v=3tURmSHcNCU
つめたい部屋の世界地図