エコアクション21(EA21)は、環境省策定のガイドラインに基づく
「環境経営」の認証・登録制度です。
環境省が策定した日本独自の環境マネジメントシステム(EMS)で、
PDCAサイクルと呼ばれるパフォーマンスを継続的に改善する手法を基礎として、
組織や事業者等が環境取組を自主的に行うための方法を定めています。
【環境省】https://www.env.go.jp/policy/j-hiroba/04-5.html
【エコアクション21 中央事務局(一般財団法人 持続性推進機構)】https://www.ea21.jp/
エコアクション21地域事務局大阪さんの判定業務等から気づいた、環境経営の好事例を紹介します。
*2010年~2020年はエコアクション21 地域事務局とよた(豊田商工会議所)で判定委員を担当。
【2025年度】
★2025年8月21日
この日はEA21地域事務局大阪の事務所に出掛け、判定委員会に出席しました。
全国各地でEA21認証取得に向け、無料相談が行われています。
地域事務局大阪は無料で月1回、4カ月受講できるなにわエコ会議 EA21スクール等を実施されています。
・建築家具金物の設計、製造事業者さんは、「営業車は最短ルートで回りましょう」と示した
イラスト付ポスターを社内に掲示。
エンドキャップの素材を樹脂からアルミ素材に変更し、製品の長寿命化を実現されています。
ワンストップで開発提供する取組や、一般廃棄物削減に向け梱包材の再利用など、
関連企業を巻き込み取り組まれています。
・資材置場(土場)の緑化植栽で2023年度に生物多様性取組認証制度の三ッ星認定を受け、
川の水を利用した防災施設管理を実施されている建設事業者さん。
・印刷事業者さんはカーボンニュートラルに向け、CO2フリー電力を導入し、
ガソリンから排出されたCO2をJクレジット購入によるオフセット対応により、
Scope1. 2のCO2排出をゼロを達成。
日本サステナブル印刷協会より「カーボンゼロプリント工場」の認定を受けられています。
同協会とタッグを組み、脱炭素経営EXPOへ共同出展を行われています。
森林認証紙の使用など、印刷業として地球環境に配慮して事業を推進。
海洋プラスチック対策として紙製ハンガーや紙製クリップなどの製品を開発し、発売されています。
・再生可能電力を本社で購入し、CO2削減に取り組まれている建設業さん。
施工現場は超低騒音型重機や排出ガス対策型機械を使用し、ICT施工を実施されています。
CO2の90%を占めるダンプや重機燃料の削減は、低燃費車を導入し、アイドリングストップを実施。
・熱中症対策やアルコールチェック等を実施されている建設+産廃事象者さんは、
解体工事のクレーム低減、収集運搬時の環境配慮等にも取り組まれています。
HPへ環境経営レポートを掲示し、社内に環境活動掲示板の設置を提案された審査員さんもいました。
★2025年7月18日
エコアクション21は、一般、産業廃棄物、建設、産業廃棄物+建設、食品、大学、自治体の
7種のガイドラインが有ります。🌿
エコアクション21ロゴマークは、エコアクション21の認証・ 登録を受けた認証・登録事業者、
承認を受けた地域事務局、要因認証・登録された審査員及び委嘱を受けた エコアクション21参与が
使用することができます。
ロゴマークは、楕円形の「eaマーク」と「エコアクション21」 の文字、登録商標
(「Ⓡ環境省」または「Ⓡ」)を組み合わせたひとつの図形です。
それぞれをバラバラに使うことはできません。必ず指定のエコアクション21グリーンまたは黒色を使い、
表現することが求められています。事業者、地域事務局、審査員及び委嘱を受けた
エコアクション21参与は、ロゴマークの下に、登録番号を表示しなくてはなりません。
エコアクション21ロゴマーク使用規則には、ロゴマークの使い方の解説として、
色やサイズ、レイアウト例が示されています。
エコアクション21ロゴマーク使用規則(2025年1月1日追訂)
・EA21とISO9001を連動させ、環境保全と品質管理を効率的に推進されている
半導体装置部品等製造事業者さん。
・空調設備など多くの電力を使用する設備に、自動制御を用いたデマンド管理を実施し、
電力使用量削減を実現中の冷蔵・冷凍車(トラック🚛 )設計・製造事業者さん。
・低騒音、低振動型重機、排ガス規制適合車両を100%使用し、環境に配慮した施工を行い、
交通事故や苦情の発生がない建設事業者さん。
イクボス宣言を行い、女性活躍や子育て支援等、働き方改革にも取り組まれています。
・道具持ち出し表を作成し、道具の管理を徹底することで、効率的に作業を進める方法など、
EA21と事業活動をミックスさせた取組を推進するプラスチック樹脂部品・金属精密機械部品
製造事業者さん。
・ほこり等の飛散防止用散水のため、雨水を利用するポンプを導入した産廃事業者さん。
・麺などの食品製造事業者さんは、麺から脱落する微粉の袋への付着や、装置内部に混入した影響で、
包装機の日付のカスレや乱れ等の印字不良が発生していたことから、これを改良。
工場のボイラー燃料を、重油からガスへ転換し、CO2削減に貢献されています。
・建設廃棄物は従業員全員で分別を徹底し、建設リサイクルに努め、建設副産物の再資源化、
100%を達成。濁水監視、低騒音・低振動型重機や排ガス規制適合車を使用し、環境配慮工事の
目標100%を達成された土木事業者さん。
・熱中症対策強化に向け、2025年6月に施行された改正労働安全衛生規則は、法の取りまとめ表
での対応が必要となります。環境経営レポートに暑さ対策として、エアパッキンなどでの
断熱対策や、空調服を着用しての作業を写真で掲載されている建設事業者さん。
・提案制度で、その内容により、金一封がでる製造事業者さん。
蛍光灯の生産は2027年度で終了することから、計画的なLED照明への更新を提案された審査員さん。
ガソリン、軽油使用量は工事現場等で変動することから、目標変更の検討や、油漏れ対応訓練実施
などを提案、助言され、事業者の成長を支援されている審査員さん。
緊急事態対応資材として各車輛🚛に吸着マットの積載や、建設現場🏗️ では多種多様な廃棄物が
発生することから分別を徹底し、建設リサイクルに努めるようアドバイスした
審査員さんもいました。
★2025年6月19日
審査が終了した事業者の環境経営レポートは、以下のwebサイトで公開され誰でも閲覧できます。
エコアクション21中央事務局(一般財団法人 持続性推進機構)
・スイーツ類の無人販売やスーパーマーケット事業者さんの新規登録案件がありました。
食品廃棄物発生抑制に向け、賞味期限、消費期限が近くなった商品は値引き販売し、
廃棄ゼロを達成されています。
無人による24時間販売の特性を活かし、環境経営推進に向け、環境配慮製品の販売等が
今後、期待されます。
・環境経営方針を記したカードを全従業員が所持することで、成果をあげている産廃事業者さん。
近年、火災発生が多いリチウム電池による車両火災の対応を検討されています。
照明のLED化、トイレ照明の自動点灯、デマンド警報機など、電力使用量削減に取り組む
特殊鋼製造事業者さん。
・RE100である、CO2排出係数0kg-CO2/kWhの再生可能エネルギー電力を
契約・購入されている自動車部品製造事業者さん。
・環境管理責任者と事務局が連携し、環境経営方針や労働安全啓発、熱中症対策、
脱炭素アクション、デコ活ポスター等の掲示、地域貢献活動などを継続実践
されている建設事業者さん。
全社照明LED化率100%、営業車のエコ車転換率約50%、デジタコグラフ装備、
エコドライブ徹底、重機の超低騒音型、第3次排ガス対策車への転換、
社員へ空調服を配付し、熱中症対策の強化も実施されています。
・プラスチック商品を紙製に置き換え、環境配慮製品への切り替えに
取り組まれている印刷事業者さんもありました。
★2025年5月9日
・管工事業者さんは、自社工場で配管加工を実施し、配管のプレハブ化を積極的に導入。
現場工事🏗️の効率化、省力化を図り、PRTR対象物質を含まない防錆剤への切り換えなど、
本業で環境負荷削減を推進されています。
HPトップにEA21ロゴマークを掲載し、マークをクリックすると環境経営レポートが
閲覧できるよう情報発信。
大阪エヴェッサ(プロバスケットボールチーム)のエコ活動に協賛し、試合会場等の
ゴミ分別回収推進やマイボトル持参、ワークショップなど啓蒙活動にも取り組まれています。🌿
・医療機器製造業さんは省エネ診断を受診し、エアブローノズルの小口径化、
空調室外機のフィン清掃を実施。
社長以下、各部門マネージャーとISO事務局によるマネジメントレビューを年2回開催し、
EA21環境目標の進捗状況と要因分析を議論されています。
・数珠、線香などの製造販売事業者さんは、執務や営業部のロケーションを見直し、
作業動線に沿った効率的な配置や、資料保管スペースを確保。
各社員のデスク上をスッキリし、業務効率対応を取られています。
ペーパーレス化に伴い、FAX受信は全てPDFで保管。
FAXデータの共有フォルダーを月に1度チェックし、処理漏れ等を確認することで、
導入2か月で紙排出0枚を達成。
仕入先等への発注書は電子FAX送信し、紙出力削減に取り組まれています。
・廃棄物処理法は、産業廃棄物を自社運搬する場合、表示用ステッカーに
「産業廃棄物収集運搬車」と社名を記載し、トラック車両🚛等に表示が義務付けられています。
自動車由来のCO2排出量が90%以上を占める産廃事業者さんは、CO2削減に向け、
効果的で持続可能な目標設定の取組が期待されます。☘️
・パン屑🍞を近隣の農業系高等学校に飼料原料として提供し、再利用を図っている
パン製造事業者さんもありました。
★2025年4月4日
EA21大阪さんの判定委員会は、月に4回開かれます。
その1回を、オンライン💻️で担当しています。
本日から新たな判定委員長が加わり、委員長 4 名による新体制がスタートしました。
・気象データや電力市場取引(JEPX)と連動させ、AIの判断で最適化された電力運用を行う
システムなどを開発する事業者さんは、大手電力会社と電力購入契約をされていますが、
再エネエコプランを選択しているため、電気使用によるCO2排出量はゼロ。
環境経営に、2050年カーボンニュートラルへの貢献を掲げられています。
・EA21取組を続ける中で、社員一人一人の意識が明らかに変わったと実感されている
建設構造材製造事業者さん。
持続可能な成長を目指してESG推進宣言を行い、環境・社会・企業統治に関する
具体的な内容を環境経営レポートに記載。
大阪府「脱炭素経営宣言」にも登録されています。
・LLC (ロングライフチルド)商品とは、加熱加工調理がされており、温めるだけで
すぐに食卓に出すことのできる簡便な商品を指します。
LLC事業を重要戦略に据えるコンビニ向け食品製造事業者さんの主力製品は、カップ入りおでん。
コンビニのおでんは、以前はレジ前におでん什器を設置し、店頭販売されていましたが、
この方式は30~40%にのぼる大量の食品廃棄が発生していました。
全国多数のコンビニで、電気代、労務費、食品廃棄など環境負荷が発生していました。
そこで、この事業者はカップ入りおでんへの切替えを提案し、様々な無駄を大幅に削減されました。
また、他の食品を含め、容器の蓋をフィルムへ変更してトップシール化することで、
1個当たりの蓋のプラ使用量70%削減を達成されています。
キャベツの鬼葉(おにば:キャベツの外側から3枚目までの葉)を有効活用すべく、
商品の品質を落とさず鬼葉を活用できる方法を創出。
月当りのキャベツ使用量を1.2t削減し、食品ロス、植物性残渣削減に貢献されています。
仕入れた野菜に梱包されていた大きなビニール袋をごみ袋として再利用することで、
ごみ袋使用量を50枚/日削減を達成されました。
・事業者さんの様々な取組事例から、学ぶことが多々あります。
【2024年度】
★2025年3月6日
自動車販売事業者さんは店舗の全面改築時に、カーボンニュ-トラルに向け太陽光発電、
雨水利用、省エネ空調設備を導入し、Nearly ZEB建物認証を取得。
脱炭素時代にふさわしい事例でした。
*Nearly(ニアリー) ZEB:
基準一次エネルギー消費量から75%以上100%未満の削減(再生可能エネルギーを含む)
産業廃棄物置場は表示板が必要です。
第1石油類、第2石油類など、引火点70度以下の廃油は特別管理産業廃棄物であることから、
注意徹底が重要です。
プラスチック樹脂製品製造事業者さんは、バイオプラ認証素材やインクを使用した製品を提供。
冷暖房による快適な仕事環境と省エネを両立するため、開放室の出入口にエアシャッタ-、
気流誘導シートを導入。
小学生の環境見学受け入れや、高校生の実習受け入れ等を実施するなど、環境配慮意識の
企業姿勢を明確にされています。
環境取組の積極的な情報発信や、広報の強化を提案された審査員さんもありました。☘️
★2025年1月24日
従業員数9,400名を超える全国規模の食品製造事業者さんや、海外にも拠点を持つ
従業員数1,500名の製薬会社さんなど、14社の判定が行われました。
SDSは、安全データシート(Safety Data Sheet)の略語。
危険性または有害性のおそれがある化学物質を含む製品を、他の事業者に譲渡または提供する際に、
対象化学物質等の性状や取り扱い情報を提供する文書。
化学物質の物理化学的性質や危険性・有害性などの情報を提供する文書で、
労働安全衛生法により義務化されています。
SDSは、化学物質を製造、輸入する事業者が使用者・消費者の安全を確保するため、
自主的に作成、配布する場合もありますが、特定の危険や有害な物質は、
その提供が法令により規制されています。
SDSを精査し、PRTR含有物質の取扱量を再度、把握した事業者もありました。
・兵庫県姫路市に本社を置く建築土木業者さんは、太陽光発電とリチウムイオン蓄電システムを
搭載したエコソーラーハウスを2㌧トラック🚛に積載し、現場休憩場所として設置。
エアコン、照明、冷蔵庫、電気ポット等の使用が24時間可能に。
従業員の安全と健康を考え、冷暖房完備の休憩所を現場直近に設置し、活用されています。
・コンビニ向け弁当、おにぎり、総菜等の食品製造事業者さんは、
使用後のエプロン拭き用ガーゼを清掃用にリユース。
食品ロス削減に向け、野菜は大きいものから加工する工夫を導入されています。
・殺虫剤・生活用品等の製造販売事業者さんは、省エネ性能の高い機器を積極的に採用。
電力使用状況の「見える化」システム導入、社員参加型の「省エネ推進員会議」を
毎月開催するなど実施されています。🌿
カイゼン提案活動の2023年度提案件数は4,900件を超え、目標を達成。👏
容器、包装材の減量化、製品のコンパクト化やロングライフ化、詰め替え製品による
輸送効率向上、天然由来成分や環境負荷が低い素材を使用した製品の拡充に取り組まれています。
★2024年12月13日
・霊柩寝台車の運行を行う事業者さんは、働き方改革で24時間勤務を昼間勤務のみとし、
CO2排出量削減に貢献。
・産廃事業者さんは、パッカー車にEA21ロゴマークを表示。
・少人数体制の中、環境経営方針を改定し、真摯にEA21に取り組む照明器具製造事業者さん。
・大型解体工事等の増加がみられる中、騒音・振動、産廃、石綿対応などの法令を順守し、
施工されている建設事業者さんもありました。
エコアクション21認証・登録の流れは、次の通り。
一般的に認証・登録まで、8~10ヵ月掛かります。
1. エコアクション21取組事業者が「地域事務局」へ審査申込
2. 「地域事務局」は審査員を選定し、事業者へ担当審査員を通知
3. 事業者は必要書類を審査員に送付
4. 審査員は事業者に出向き、書類や現地調査を実施
5. 審査員は「地域事務局」へ、調査結果を報告
6. 調査結果を元に、「地域事務局」が判定委員会を開く
7. 判定結果を「中央事務局」へ報告
8. 「中央事務局」が事業者へ判定結果を通知
現在の認証・登録事業者数は、7568社。
認定された環境経営レポートは、エコアクション21中央事務局のwebサイトで公開されます。
★2024年11月8日
官公庁の入札時に経営審査事項の加点が得られることが、登録の動機となった管工事業者さん。
EA21取組から得られた成果事例を環境経営レポートに記載し、公開されている建設事業者さん。
大手ハム製造会社のグループ企業として、コンビニ向け調理パンや総菜等を製造する
食品事業者さんが、環境経営レポートに記載されている好事例は次の通り。
・肉をスライスした際に出る端材の再利用や、遠心分離後の油カスの再利用を推進。
・洗米を3回から2回に削減し、1回の炊飯量を増量。
・これまで廃棄していた野菜くずを、有価物として引渡しを開始。
・食パンの耳をラスクとして商品化。
・ボイラーの排熱回収を進め、事務棟のガラス面に全面遮熱シートを貼付。
グリーン購入法(国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律)に基づき、
グリーン購入を推進し、対象物品を増やされている事業者さんもありました。
(事業者及び国民の責務)
第五条 事業者及び国民は、物品を購入し、若しくは借り受け、又は役務の提供を
受ける場合には、できる限り環境物品等を選択するよう努めるものとする。
★2024年10月24日
TPM(Total Productive Maintenance)は、生産現場全体で協力して生産保全を行う考え方です。
・EA21とTPMを融合した活動を実施されているパッケージ製造事業者さん。
・レントゲンフィルムや現像液、定着液から銀を回収し、資源有効利用を促進する産廃事業者さん。
・食品廃棄物の再資源化率100%を継続達成されている、国産野菜を使用した食品製造事業者さん。
・森林等の植林事業支援として、Jク レジット購入を検討し、温室効果ガス排出量削減取組の
強化を検討されている事業者さん。
・地震、豪雨等の災害から会社、従業員の安全を守る対策を手順書に追記し、訓練の実施を
提案された審査人さんもいました。
★2024年9月12日
ホテル、雑居ビル🏢、マンション等の廃棄物を収集運搬する産廃事業者さんは、
深夜0時~7時、朝8時~17時に廃棄物回収作業を行われています🚛。
・社内で麦茶、緑茶を沸かし、各階の冷蔵庫に設置。
マイコップを導入し、熱中症対策とペットボトルゴミ削減を推進する鉄工事業者さん。
・コピー紙をアップサイクルするPELP!事業で、大阪府より環境賞大賞を受賞された製紙業さん。
省エネ適正化診断を受診し、新たな取組を実施。2050年カーボンニュートラルに向け、
中小企業版SBT認定を受けられました。再エネ電力⚡採用し、RE100を実現されています。
・資格取得を給与に反映し、働きやすい職場作りによる若年者入職促進、女性定着促進に
向けた女性ドライバー採用🚙、社内広報誌で従業員にスポットを当て、
交流と人材育成活動を推進されている建材リサイクル事業者さんもありました。
★2024年7月12日
審査が通過した環境経営レポート📗は、EA21中央事務局のHPで公開されます。
現時点で7525件が登録され、公表されています。
自社のHPに最新版の環境経営レポートを載せ、環境経営を公開する事業者さん。
EA21ロゴマークと認証番号を環境経営レポート、名刺、自社HP等に掲載する事業者さんも有ります。
・廃油再利用のため、廃油ストーブ🔥新たに設置し、産業廃棄物削減に取り組む事業者さん。
・低騒音ドリル、ワイヤ-ソ-、ウォルソ-など無振動、無騒音タイプの機械を活用。
環境負荷の低い道具を導入し、耐震補強工事現場を中心に、現場の騒音や埃等の排出低減に
注力する建設業者さん。工事現場から発生するがれき類、廃プラ、木くず等は適切に分別保管。
使用材料にリース品を増やし、廃棄物や資材ロスを抑えています。
・損保主催GP(グリーン化プログラム)に参加し、継続してEA21に取り組む
高圧ガス・溶接材料販売業さんは、照明を全てLED化。
配送用トラック🚛の燃費を各ドライバーが把握する仕組みに変え、省エネ運転の意識向上、
燃料削減効果を出しています。
・廃プラスチックは100%破砕し、マティリアル、サーマルリサイクルする製造事業者さん。
・空調機の温度管理、不要時の消灯、定時退社による電力削減、🚙エコドライブ、
効率良いルート活動、節水💧、一般廃棄物削減などに取り組まれている不動産管理事業者さん。
・省エネ対策として、照明の位置下げ、圧縮エア漏れ点検などを実施している金属切削加工業さん。
・営業車🚗のムダ走りを大幅削減、ノーマイカーデーを設け、CO2排出削減目標を達成した
電気メッキ事業者さんもありました。
★2024年6月14日
SWOT(スウォット)分析とは、自社の内部環境と外部環境を強み(Strength)、弱み(Weakness)、
機会(Opportunity)、脅威(Threat)として洗い出し分析する手法。
事業の現状を把握するためのフレームワークです。
・🏗 建設業さんは、毎年全体会議でSWOT分析を行い、年度経営方針として展開されています。
・🚙自動車販売事業者さんは6S(5S+安全)に取り組まれ、作業事故低減、生産性向上を推進。
本業に係る事業として、エコカー販売、リサイクル部品の活用にも注力されています。
・電力消費によるCO2排出が大部分(90%以上)を占める変圧器製造事業者さんは、
Scope1 (化石燃料)、Scope2 (電力⚡)として使用量を把握し、削減に取り組まれています。
・web💻 等制作事業者さんは、社長のリーダーシップのもと、全社員が環境経営方針を認識し、
積極的にEA21活動に取り組まれています。
・病院🏥や学校🏫等への給食事業者さんは、食材の地産地消推進、仕入先業者へ通函納品要請、
再使用可能な食器の使用などを推進されています。
・寝具寝装品の製造、卸販売事業者さんは、インターネット等を利用したリサイクル布団の販売促進、
品質向上に取り組まれています。綿を扱うことから、指定可燃物貯蔵取扱所の届け出と表示を行い、
消防署の定期点検を受けられています。
・大手コンビニ🏪で販売するドリア、グラタンなどの軽食、玉子加工品、惣菜、カット野菜🥒などの
食品製造事業者さんは、食品再資源化実施率100%を3年連続で達成。
キャベツ輸送容器をダンボールから鉄コンテナに変更し、ダンボール資源使用量と廃棄量を削減。
工場設備、機器類管理を年間計画書及び実施記録で実施し、設備故障による業務停止リスクを低減。
ベトナムの技能実習生さんたちも従事されています。
食品廃棄物発生抑制のため、仕入、生産管理、生産工程、製品管理において、生産予測の精度向上、
ミス再発防止、生産ロス削減のための2段階生産、廃棄部分や規格外製品など未利用資源の
利用開発を積極的に実施されています。
・🚛 運輸事業者さんは、休憩室等にEA21集中掲示板を設置し、環境経営方針、環境経営計画、
基本的な日常パフォーマンス徹底のためのポスター等による見える化を徹底。
営業社用車🚙をHV車へ転換完了されています。
・清掃、警備、設備管理等ビル🏢メンテナンス事業者さんは、厚生労働省の「えるぼし認定」、
大阪市女性活躍リーディングカンパニー認証を取得。
女性が働きやすい職場づくりを推進されています。
★2024年5月9日
エコアクション21地域事務局大阪は、2022年度に中核地域事務局に移行されました。
2023年度の審査・判定件数は705件で、前年より増えています。
(新規登録46件、更新342件、中間317件=計705件)
自治体イニシアティブ・プログラム(IP)は、EA21を活用して域内での関係団体、
企業の環境対応力強化を図りたい自治体が実施するプログラムです。
地域全体のCO₂排出量、廃棄物排出量など、環境負荷削減等に有効です。
役所の入札、総合評価制度等、EMS認証が評価点となるケースがあること等から、
EA21認証取得・維持を必要と考える事業者さんもいます。
・国土交通省が推進する物流総合効率法による流通インフラ整備事業(物流集約拠点化)を推進し、
CO2排出量削減に貢献している建設事業者さん。
・集成材の製造販売、住宅関連商品販売を行う事業者さんは、
TPM(Total Productive Maintenance)活動を推進。
製造工場や設備で発生するあらゆるロスを未然に防止し、ゼロにすることを目的とした
仕組みや管理体制を作り、生産性効率化をUPされました👷♂。
・アップサイクル(元の製品素材をそのまま生かす)が注目される中、
資源リサイクルではなく、可能な限り再利用できるルートへの販売を強化する産廃事業者さん。
・100℃以上の高熱量蒸気を効率的に活用して無浸漬炊飯を可能とし、連続炊飯できるシステムを
開発した蒸気炊飯調理器等製造業さんは、高いエネルギー効率や原料削減、少人化を達成するなど、
環境面で優位性が大きいシステムが評価され、第53回機械振興協会会長賞🏅を受賞。
製品テストに使用する蒸気用ボイラーを、灯油から電気式に更新し、CO2排出量を
基準年の約80%に抑えました。
大量炊飯で熱効率や省エネ効果を高めるテストの際は、調理済みご飯の廃棄量を減らすべく、
従業員が有効活用したり、持ち帰る、客先に引き取りを依頼するなどし、食品ロス量を削減。
22年度はコロナ対応が緩和され、飲食業界や観光インバウンド等が盛んになり、
海外ユーザーからの問い合わせが増え、商談に繋がるケースが増加。
人員増の中、エリア別に営業担当を分け、営業車1台当たりの走行距離を短くし、
ガソリン使用量を削減されました。
・倉庫内の5Sで通路幅を確保し、パレット移動回数を削減。ピッキング作業や積み込み、
積み下ろし作業を効率化し、安全性を向上させた住宅関連部材製造業さんは、
クレーム件数をEA21で管理し、環境目標に上げています。
★2024年4月5日
従来有価物であった廃タイヤが廃棄物となった場合、廃棄物処理法が適用されます。
法律の保管基準として、看板の設置が必要です。
・塗料が付いた道具の洗浄工程で、塗料と水を分離し、水だけを下水道に流す工夫をした
塗装・防水建築業さん。
・食品ロスリサイクル率100%を継続する弁当、寿司、惣菜、調理麺、調理パンなど食品製造事業者さん。
・大阪府の脱炭素経営宣言に登録し、LED照明補助金を活用したLED化や、エアコン室外機と室内機に
番号を振った管理方法、ごみ箱を色分けし、外国人にも見て判りやすい分別表示を採用する工具、
金型、精密部品製造業さん。
・極少水量、低騒音、低振動、低粉塵で火器を使わないウォータージェット工法を採用し、
解体工事の課題解決に取り組まれている産廃事業者さんも有りました。
【2023年度】
★2024年3月21日
水銀灯は水俣条約により、2020年以降世界で生産が終了しました。
・従業員の通勤車・準社用車🚚 に、ハイブリット車手当を支給されている自動車販売事業者さん。
「災害のときクルマに出来ること」をテーマに、毎年地域の小学生を対象に
エコ教室を開催されています。
電気自動車で電力供給を行うことで、災害時でも家電製品を使用できるなど、
交通手段以外のクルマの役割を知ってもらう活動となっています。
・コンビニ向け弁当🍱やサンドイッチ🥪などを製造する食品事業業さんは、
大量に袋詰めされたパンの耳の写真を、環境経営レポートに掲載。
パンの耳は廃棄せず、飼料業者に回収して貰い、再生利用率を向上。
堆肥化に加え、バイオマス発電処理業者への食品残渣物提供など、再資源化を推進されています。
・PPバンドの再利用や、購入物の梱包・養生用木材のリユース化による産業廃物削減をはじめ、
トラック🚛相積みによる輸送回数削減に取り組む製造業さんも有りました。🍀
★2024年2月8日
判定委員会の10日ほど前に、10数社の申請書類、環境経営レポート等がメールで届きます。
これらを読み込み、Excelで判定チェックシート案を作成。
判定委員長とEA21事務局に提出し、当日に備えます。
今日は、京都事務局さんが審査し、判定のみ大阪事務局で行う案件がありました。
・特殊重量物であるバックアップ電源防災設備を導入し、地震や気候変動災害等への適応に
備えている運輸倉庫業者さんがありました。🍀
★2023年12月21日
EA21は全組織、全活動、全従業員を対象として、全社的に取り組むことを原則としています。
対象とする組織(サイト)の範囲は、本社及びすべての事業所、施設等で、
有人、無人を問いません。
・新規登録申請された温度センサー・工業用ヒーター製造販売事業者さんは、得意先から
EA21認証有無の問い合わせが、登録申請のきっかけとなりました。
・コンビニ弁当容器の持ち帰りを徹底し、廃棄物ゼロを継続されているガス設備設計施工業者さん。
・産業廃棄物処分業、特別管理産業廃棄物処理業ともに優良事業者認定を取得した産廃事業者さん。
・試薬販売事業者さんは、自動車からのCO2排出量が事業全体の約89%を占めます。
その削減に向け、ドライブレコーダー装着によるエコドライブ推進、燃費率監視、
低燃費車導入等ハード・ソフト両面で取り組まれ、すべての環境経営目標を達成されました。
★2023年11月9日
高知県に工場がある金属プレス業者さんは、立体駐車場の部材加工や、
スチールコンテナ部材加工、住宅部材加工などを行われています。
・作業時の導線が交差しないよう機器を配置し、5S活動により整理整頓を実施。
・台車の台数を増やし、フォークリフトを使用しない運搬方法の強化で、燃料の軽油使用量を削減。
・夏場は空調服やポロシャツなどの作業着に変更し、節電と熱中症対策を実施。
・化学物質を水性の非危険物塗料に変更し、使用量の大幅削減を達成。
事務所改装時にソーラーパネルを設置し、すべて自社電力で賄う予定の産廃業者さん。
・ハイブリッド車を電気自動車に更新。
・照明のLED化、省エネ型エアコン、二重窓、床断熱などを採用し、省エネ化を推進。
・遠方の顧客は断り、トラック燃料の軽油使用料を削減。
形状だけで廃棄物になってしまう野菜の商品開発により、食品再資源化実施率100%を
達成した漬物製造業者さん。
エコドライブの取組を、タコグラフで管理している産廃事業者さん。
従業員に自車を貸与し、ガソリン使用量抑制を意識する制度を推進する土木事業者さん。
EA21の取組結果を社員全員で共有すると、モチベーション維持に繋がります。
★2023年10月12日
霊園管理事業者さんは、外灯のLED化を実施。
電力CO2排出量をEA21取得時より約4割削減し「環境にやさしい優良事業場」として、
中国運輸局長表彰された自動車整備業者さん。
月1回開催する環境経営会議に不参加の従業員にも、情報共有されている鉄工業者さん。
EA21の取組を協力会社、テナントに順次拡大方針を持ち、生ごみ削減量を指標として
優秀店舗を表彰するなど、フードロス削減に取り組む大型複合施設・不動産賃貸業者さん。
簡易包装により、顧客の廃棄物削減に貢献するなど「大阪ものづくり優良企業賞」を
受賞された電気メッキ事業者さんもありました。
★2023年9月8日
ゴム製品製造事業者さんは、ゴム管の端材を再販できる大きさで管理し、廃棄物抑制に
努められています。
ホースカットを効率化することにより、プラスチック廃棄量削減にも取り組まれています。
現時点のEA21認証・登録事業者数は、7,469社。
全ての認証・登録事業者の環境経営レポートを、EA21中央事務局のwebで閲覧できます。
認証・登録事業者数は増えています。
★2023年8月25日
・外来種対策として除草作業を慎重に行い、発見した外来種は拡散防止のためポリ袋に入れて
焼却するなど適正に処理。
・雑草は堆肥原料にするなど、生物多様性に配慮されている造園事業者さん。
・食堂前の掲示板にEA21活動の進捗や提案事項を掲示し、社員とのコミュニケーションを
図られているプラスチック精密機械加工業さん。
・製造工程で発生するカレンダー残紙を有効利用されている、カレンダー制作事業者さん。
・循環型社会づくりの一翼を担う事業者として、EA21に基づく環境経営を推進。
空き缶選別ラインに機械化装置を導入し、選別スピード30%UPに成功された産廃事業者さん。
・節水対策として雨水を毎月約100㎥貯水し、業務用水処理に有効利用されている
土木建設事業者さん。
安全第一は重要なこと。道路交通法の改正により、どの業界もトラックドライバーなどの
アルコールチェックが義務化されています。
★2023年7月20日
・環境経営レポートに、2030年、2050年に向けたカーボンニュートラル(CN)の
目標値と取組計画を掲載されている緞帳、絨毯等を製造するテキスタイル事業者さん。
・端板の有効利用など、廃棄ガラスの削減に取り組まれているガラス製造会社さん。
・コンビニに卸す弁当、おにぎり、調理パンを製造する食品メーカーさんは、
食品リサイクル法の目標値以上に自主目標を設定。
年間100トン以上排出される食品廃棄物を、飼料化・たい肥化で全て再生利用し、
食品再資源化率100%を達成されていました。
★2023年6月23日
・環境負荷が小さい省エネルギー機器の販売により、気候変動抑制に努められている商社さん。
・廃棄食品から食品原材料を取り出す技術を持つベンチャー企業への出資を行っている
医薬食品原料仕入れ販売業さん。
・低騒音重機、アイドリングストップ機能付き省エネトラックを採用し、環境負荷の少ない
製品販売拡大や、再生可能エネルギー部門の事業者支援、森林保全など活動分野を
広めている建設業さん。
・廃瓦をリサイクルした「瓦チップ」を舗装材、路盤材、土地改良材等へ再利用をしている
産廃業者さんもありました。
★2023年5月10日
・サンドイッチやお弁当を作る食品製造業者さんは、PRTR法該当物質の撤廃に取り組み、
該当物質を使用していない洗剤へ切り替えられました。
・ひし形金網・フェンス製造事業者さんは、産業廃棄物をなくすため、端材や廃材などを、
有価物(鉄スクラップ)として売却されていました。
★2023年4月6日
・車のリサイクル部品利用を促進されている自動車販売業者さん。
・CO2排出係数の低い電力会社に変更された産廃事業者さん。
・冷凍自動販売機を設置し、食材の端材や規格外の大きさの肉などを工夫した新商品を
販売開始した飲食店さん。
・2022年度エコアクション21オブザイヤーで優良賞を受賞した事業者さんも有りました。
【2022年度】
★2023年3月23日
・屋外設置していたコンプレッサーを工場内に移動し、騒音対策された金属製品プレス加工業さん。
・地元信用金庫のグリーン化プログラムにより、EA21認証登録をされた事業者さん。
・電気自動車を積極的に導入し、CO2 排出量を大幅に抑制された機械部品製造業者さん。
・重機のエコ運転、洗車用ホースのワンストップノズルを活用し、節水に努める産廃事業者さん。
土日など休業日は、太陽光発電の余剰電気は未使用のまま捨てられています。
この事業者に効果的な環境投資を実現するため、蓄電機能の導入を提案した審査員もいました。
★2023年2月10日
・目標達成状況に応じて次年度目標を大幅にレベルアップし、継続的な改善を目指す製造業さん。
・自動車販売業さんは、タイヤ付け替え時に発生する大量のビニール袋のごみを削減するため、
再利用を徹底。「タイヤビニール袋の再利用のお知らせ」パンフレットを作成し、
EA21ロゴマーク、SDGsアイコンを入れ、お客様にアピールされています。
・道路修繕工事で、旧塗膜(鉛含有)剥離作業に「循環式エコクリーンブラスト工法」を採用。
塗膜が付着した金属製研削材を再生使用することで、使い捨てサンドブラスト砂を無くし、
特別産業廃棄物削減、粉塵防止、作業者の安全管理を行っている建設事業者さん。
・建設現場では、多種多様な廃棄物が発生します。
資源有効利用の観点から、継続して分別を徹底し、建設リサイクルに努めるよう助言された
審査員もいました。
★2022年12月8日
EA21認証取得第1号(2004年)となり、18年間で CO2排出量を大幅に削減した事業者さんは、
永年継続表彰を受賞。
建設業、産廃業等は「産業廃棄物置き場の掲示板」の設置が求められます。
・環境配慮製品の売上を大幅に伸ばし、事業活動を通じて環境保全に貢献されている事業者さん。
・散水方法の改善でプラント敷地内の粉じんを発生抑制し、水使用量を半減した産廃処理業者さん。
・内部監査を拠点別に年2回実施する製造業さん。
・本社玄関にEA21認証登録証を掲示し、カウンターに環境経営レポートを設置。
環境取組を積極的に公開している事業者さんも有りました。
★2022年11月25日
コンビニ向けおにぎり、弁当、寿司、パスタなど食品製造業者さんの環境取組。
・手洗いシンクの節水バルブ仕様更新
・配送トラックの台数削減
・近隣他社と相乗り配送
・設備更新によるラップ使用量削減
・工場内は節電のためビニールカーテン仕切りを設置し、空調機の温度管理を徹底
一つひとつ積み重ねている、このような事業者さんを応援したくなります。
★2022年10月6日
・廃瓦をリサイクルした「瓦チップ」を舗装材、路盤材、土地改良材に再利用する産廃事業者さん。
・営業部門は、公共交通を積極的に利用する事業者さん。
・現場効率アップ、仕入れ材料抑制、IT化、短材の使用率向上に取り組む鉄鋼卸販売業者さん。
・材料費高騰や製造ミスによる電力、ガス、人件費削減に向け、社員の技術力向上、
無駄なエネルギー消費削減を推進。
・洗浄剤の使用量削減に向け、トルエン含有率の低い洗浄剤や再生シンナーを活用する
金属製品加工業さん。
・工場内清掃や塗装ブース、乾燥炉フィルターの交換を定期的に行うことで品質向上に寄与し、
設備運用効率を高めて環境負荷低減を進める事業者さん。
・防災グッズを従業員に配布し、災害対応策を取られている事業者さん。
机上に書類やファイルを無造作に積み上げる、机の床周辺に製品を置くなど、
作業効率の観点から、良好な職場環境の在り方を指摘された審査員もいました。
★2022年9月21日
・原単位評価を取り入れ、燃費に着目し、アイドリングストップ機能搭載車両や
ハイブリッドパッカー車を導入し、意欲的に取り組まれている産廃事業者さん。
・エコオフィス宣言を行い、建設機械の超低騒音型・排ガス対策型車を導入。
照明のLED化、太陽光パネル設置、リサイクル骨材、断熱材、複層ガラスサッシなど、
環境配慮設計を提案されている建設業者さん。
・エネファームを販売拡大されているガス配管設備工事・機器販売業者さん。
・故障時間削減による稼働率向上、照明のLED化、遮光カーテン採用、屋根の断熱強化などを
推進した製造事業者さん。
EA21ガイドラインは「可能な場合、環境経営レポートをインターネットのウェブサイトに掲載する」
としています。多くの事業者が自社HPに環境経営レポートを掲載し、環境経営取組の情報を
積極的に公開されるよう願っています。
★2022年8月25日
農機用部品、自動車部品、産業機械部品の熱間型打鍛造製造業者は、会社名に
「鍛工」が付いています。鍛工(たんこう)とは、金属をきたえること、鍛冶(かじ)を指します。
・電気設備屋さんは、回収した古いブレーカーを分解し、金属とプラ約10種類に分別して資源化。
・自動車販売業者さんは、納車前の洗車は天候を見て2度洗いを減らす。
代車はハイブリッド車両を最優先し、次にクリーンディーゼル車にする取組を推進されています。
★2022年7月21日
暑い場所がある工場では、室内温度のバラツキに扇風機・サーキュレーターを利用する、
吹き出し口からダクト送気するなどの対策がとられています。
電力の無駄をなくすため、電力使用量の多いレーザー加工機の発信機は、長時間使用しない時は
電源オフに。
米国の環境経済学者であるハーマン・デイリーは、1970年代に持続可能な発展にかかる
3原則を提唱しています。
1)再生可能な資源の消費速度は、その再生速度を上回ってはならない。
2)再生不可能資源の消費速度は、それに代わりうる持続可能な再生可能資源が開発される
ペースを上回ってはならない。
3)汚染の排出量は、環境の吸収量を上回ってはならない。
脱炭素を始めとするSDGsの取組、再生可能エネルギーへの切り替えなど、商品の品質や
価格と同じくらい重要になってきています。
★2022年6月23日
・全員活動で、EA21に取り組まれている事業者さん。
・データをGoogleスプレッドシートで共有化し、作業効率化が図られている事業者さん。
・コロナによる在宅勤務の増加でコピー機の使用頻度が減少し、一般廃棄物削減目標を
大きく達成した事業者さん。
・コロナ禍、食品関連事業の顧客から、木製パレットからプラスチックパレットへの
切替が求められが事業者さん。
・CO2の更なる削減を目指し、再エネ電力100%や新電力に契約変更された事業者さん。
・工場の建物が、大阪都市景観建築賞府知事賞を受賞した事業者さん。
CO2削減プログラムのEco-CRIP❨エコクリップ❩事業に参加し、EA21認証登録をされた
事業者さんもありました。
工具や文具を使ったら元に戻す、別の場所にあると気づいたら元に戻す取組は、
作業効率や商品、サービス向上が期待できます。
最近、環境経営レポートやSDGsとの関連性を自社HPに記載される企業が増えていると感じます。
【エコクリップ】
EA21をベースにし、CO2削減に特化した簡素な環境経営システム。
EA21 CO2削減プログラム手引きに基づき、事業活動に省エネルギーなどの環境保全活動を
組み込み、CO2削減とコスト改善等による経営力の強化を図るもの。
★2022年5月13日
・2009年に自治体イニシアティブに参加し、EA21認証登録。10年以上継続して取り組まれている
化学原料輸入・販売事業者。
・2006年にEA21登録後、売上が停滞したことから2010年に返上。2014年に再度登録された
産業廃棄物事業者。
・2006年にEA21登録後、15年間継続して取り組まれている建設業者は、コロナ禍、
業務上の相乗りを禁止したため、ガソリン使用減に影響有ったとの事。
・マイボトルを支給し、紙コップ廃棄を削減。
・文房具の不用品回収を行い、共有することで無駄をなくす。
・夏場は冷たくなるタオルを支給し、ブラインドを設置。
・冬場は防寒着配布や、個人でひざ掛けを持参するなど、体調管理しながらエアコンを
つけなくてもよい環境づくりに取り組まれている土木建築事業者もありました。
★2022年4月7日
BCP(事業継続計画)は非常事態に強い企業の経営手法。災害・事故・テロなど緊急事態発生時に
業務がストップしないよう、ストップしても被害が 最小限で済むように取り決めておく計画。
昨今の自然災害、新型コロナの急拡大等、事業継続への危機が高まっています。
緊急時に備え、火災対応訓練等が実施されていますが、リスク管理を広義に捉え、事業継続計画
(BCP)をEA21の環境経営の緊急事態として取り組むことが重要です。
特に、中小企業は一人あたりの存在価値が大きく、クラスター等が発生すると、会社機能の
停止もあり得ます。ハザードマップ等を確認し、手順書の見直しを実施するなど、中小企業こそ、
自社に合った使えるBCPの作成が推奨されます。
・食品関連の事業者さんは、弁当の売れ残りをなくすためSNSで呼びかける、鍋の下に敷く
IHシートに残さず食べるよう促すイラストを描く、レシピの工夫で在庫食品を使い切る、
酒粕・廃油を有効利用して石鹸に加工する、珈琲かすを消臭剤にするなど、資源の有効活用に
取り組まれていました。
・プラスチック端材を粉砕し、原料にリサイクルされている建材事業者もありました。
【2021年度】
★2022年2月9日
2000年以前に製造された業務用エアコンの多くは、代替フロンとして、
R22(HCFC:ハイドロクロロフルオロカーボン)という冷媒を使用。
しかしこの冷媒ガスにはオゾン層を破壊する成分が含まれているため、モントリオール議定書に
より、先進国は2020年、開発途上国は2030年までに全廃することとなりました。
現在、日本ではモントリオール議定書及びオゾン層保護法に基づき、製造が中止され、
2019年末に生産は終了しています。
R22冷媒の業務用エアコンを使い続けることは可能ですが、故障した際にR22冷媒や部品の調達が
困難となり、修理できない、省エネ性が悪いので電気代が上がる、冷媒が漏れた場合、環境への
負荷も懸念されます。
業務用エアコンの冷媒は、R22からR32などへ切り替わっています。
審査員さんがこの点を指摘されました。
EA21審査・登録システムの推進は、事業者の適正な環境保全活動に寄与します。
【参考データ】
R22 オゾン層破壊係数:0.05 、地球温暖化係数:1810
R32 オゾン層破壊係数: 0 、地球温暖化係数: 675
★2022年1月21日
EA21認証・登録を今回初めて目指される紙製容器包装の事業者さんの環境経営レポートは、
素晴らしい仕上がり。
金属加工業、食品製造業、翻訳業、産廃処理業、葬祭業など13社を担当しました。
判定件数が多く、時間が大幅に延びました。
従業員数637名の事業者さんもあれば、9名の事業者さんも有りました。
最近、CO2削減を目指し、再生可能エネルギーを中心とした新電力会社に切り替える
事業者が増えています。カーボンニュートラルや海洋プラごみ、食品ロス問題を、
課題とチャンスと捉えた取組計画に期待が膨らみました。
★2021年12月9日
自動車運送業、倉庫保管業、産廃収集運搬業、プラスチック部品製造業、環境コンサル業、
自動車販売整備業、ガス設備維持管理業など、8社ありました。
大阪府、兵庫県、岡山県、和歌山県の事業者さん。
中には、2008年にEA21認証・登録後、更新8回目を迎える事業者さんも有りました。
継続した環境経営の推進に、頭が下がります。
★2021年10月21日
エコアクション21地域事務局大阪さんからのご依頼で、判定業務を担当することになりました。
エコアクション21は、環境省が策定した総合的な環境マネジメントシステム。
EA21地域事務局大阪さんは、中国でコロナが蔓延し始めた直後の2020年2月から、
Zoomによる判定委員会を導入。オンラインへの素早い切り替えに敬服します。
本日の判定案件は、金属部品加工業、建設・土木業、医療系産廃事業、自動車修理業、
公益財団法人など16社。
判定委員の皆様、EA21認定業務担当事務局さん5名に、PC画面越しでお目に掛かりました。
関西弁が軽やかに飛び交い、業務遂行時も和やかな雰囲気。
豊田商工会議所で、2010年4月から10年間担当した「EA21地域事務局とよた」の判定業務は、
2020年3月に静岡の中核事務局に移管され、任務が終了しました。
1年半を経て、オンラインで遠隔地(愛知県豊田市)から大阪さんの判定業務のお手伝いが
可能となったこの状況に感謝します。
*2010年4月~2020年3月:エコアクション21 地域事務局とよた(豊田商工会議所内)判定委員