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* 2013年1~2月、6月~7月:日本滞在、 それ以外は米国在住
★ 大府市役所の職員研修でグリーン購入、環境配慮商品、ESDについてお話しました。
職員の皆さんは通常業務の対応があるため、研修は4回実施されました。
日時:2013年1月16日(水)①10:00~11:30、 ② 13:30~15:00
2013年1月22日(火)③ 10:00~11:30 、④ 13:30~15:00
場所:大府市役所 会議室
テーマ:環境配慮商品の積極的な利用と持続可能な社会(ESD)
職員の環境意識向上を目指し、環境マネジメントシステム事業の一環として、毎年実施されています。
正職員はもとより、保育士、消防職員の方々も研修に参加されました。
環境に配慮した商品を積極的に選び利用する職員・市民が増えることは、持続可能な社会に向け大切な課題。
買う前・使用後のことを考えた商品選びが益々重要となっています。グリーン購入の目的、カーボンフットプリント、
あいち森と緑づくり事業、森のエコラベル商品等について具体事例を紹介しました。
ごみを減らす10R、グリーンコンシューマー(緑の消費者)10カ条、ライフスタイルの改善、
商品選択の有り方について考えました。
ESD(持続発展教育)ユネスコ世界会議が2014年に愛知・名古屋で行われることから、ESDの取組も紹介。
ESDを解りやすくまとめたDVD映像を活用し、理解を深める機会としました。
市政30年に併せて2000年に完成した大府市役所庁舎は、地上6階、地下1階建て。
外観は丸みを帯びたデザインで、庁舎内は吹き抜けになっていました。
★ 名古屋市高年大学 鯱城(こじょう)学園で、環境学科の授業を担当しました。 1年生(27期生)
鯱城学園の環境講座は21期生から毎年担当。今年で7年目です。
日時:2013年1月21日(月) 13:00~14:30
場所:名古屋市伏見ライフプラザ 鯱城学園
テーマ:エコライフすごろくから学ぶ環境配慮行動
名古屋市高年大学鯱城学園は、高齢者の生きがいづくりと、地域活動の核となる人材の養成を目的に、
昭和61年に開学されました。生徒は、名古屋市に在住する60歳以上の方々。
入学条件の一つに、卒業後も地域活動に参加する意欲のある方と明記されています。
教養講座と専門講座があり、現代社会について理解を深め、個人としての自立をめざすとともに、
専門分野に関する知識や技能を高めることを目指していらっしゃいます。
卒業生は、名古屋市高年大学鯱城会を結成し、市内16区において地域活動に貢献されています。
各クラスに学級委員、日直当番などの役割分担があり、授業は「起立、礼」の号令で始まります。
クラブ活動や宿泊研修、修学旅行などがあり、男女の生徒の仲の良さも特徴の一つです。
★ 瀬戸市の環境グループ「ECO・にこにこ瀬戸」メンバーを対象に、省エネ・節電についてお話しました。
(財)省エネルギーセンター省エネ説明会講師派遣事業からの依頼でした。
日時:2013年2月16日(土) 10:00~12:00
場所:瀬戸市やすらぎ会館 視聴覚室
テーマ:家庭における省エネ・節電の具体的な方策
参加者同士が知り合いであるため、和やかな雰囲気の中、講座を進行できました。
LED電球と白熱電球の手回し発電機によるエネルギー比較実験は全員が体験し、LED電球の省エネ性能を実感。
「私たち夫婦は冬も省エネに努めていますが、息子はエアコンの温度を高く設定し、冬なのに暑いくらいの
部屋で過ごしています。どうしたらよいでしょうか?」といった質問が出ました。
人の意識を変えることの難しさと、若い世代への環境教育の必要性を感じました。
「ECO・にこにこ瀬戸」は2005年に愛知で開かれたEXPO愛・地球博をきっかけに、環境問題や地域づくりに
関心を持つ市民が集まり、設立されました。継続したつながりと活動の積み重ねに頭が下がります。
★ 名古屋市西保健所主催 環境講座「中村エコライフ学校」でお話しました。今年で3回目の担当です。
日時:2013年2月20日(水) 10:00~11:45
場所:名古屋市 中村保健所 集団指導室
テーマ: エコ商品をかしこく使ってスマートに暮らそう!
消費者一人ひとりが環境配慮社会に責任を持ち、暮らしの中で手軽にとり組める方策を、具体的なエコ商品で紹介。
家庭で少し気をつければ環境貢献が出来ると気づけるよう、興味関心を抱かせ、実践行動を促す講座としました。
この日は、年間5回実施された連続講座の最終日。
講座を4回以上参加された方に特別記念品として、保冷機能付きエコバッグがプレゼント。
(40名中30名が対象者でした。素晴らしい!)
ごみ削減を目指し、参加者全員に名古屋市指定資源袋(20㍑×10枚)も配布されました。
★ 一宮市消費者問題懇話会で基調講演を担当しました。
日時:2013年2月26日(火) 14:00~16:00
場所:一宮スポーツ文化センター
テーマ:環境配慮商品の積極的な活用と消費者の役割
環境に配慮した商品を日常生活で積極的に選び、利用する消費者が増えることは、持続可能な社会を推進する上で
大切な課題です。それと並行し、資源やエネルギー、生物多様性など、環境影響を広く考えた商品・サービスを提供する
企業や店が増えることが重要です。
商品を購入することは、選挙の1票に等しいと言われています。毎日の暮らしは、選択の積み重ねです。
消費者には消費者基本法で定められている8つの権利があります。
商品を自由に選ぶ権利と共に、過剰消費に気をつける、再生可能エネルギーや資源、地球環境を考えて選ぶなど、
安易に商品を選ばない責任が求められています。
カーボンフットプリント(CFP)の取組を紹介し、この事業への期待と課題、消費者の役割についてお話しました。
カーボンフットプリンの仕組みをわかりやすくまとめた映像もご覧いただきました。(経済産業省動画チャンネル)
後半は、意見交換が持たれました。出席者の意見は次のとおり(一部抜粋)。
・カーボンフットプリント(CFP)の取組を初めて知った。
・CFPマークが付いた商品を、今度お店で探してみたい。
・CFP事業は、消費者には少々わかりずらい。
・CO2の見える化と差別化はよい取組だが、CFPマークはもとより、CO2排出量が商品に表示されていないのであれば、
他の商品と比べようがない。制度設計に無理があるのではないか。
・CFPマークをシールで貼る方法は、現状に即したCO2量を把握できて良いと思う。
・近年はデフレの影響で、必要な物しか買わない、必要数量しか買わない、無駄な物は買わない傾向が強い。
CO2削減は大切なことであるが、東日本大地震以降、消費者にその余裕がないように感じる。
・わが社は代表・役員を含め社員はECO検定を受験し、97%が合格している。照明のLED化に約7000万円を投資した。
個人の自主的取組として環境家計簿をつけ、ごみを計量している。
しかし、CFP事業は知らなかった。関心を深めていきたい。
一宮市消費者問題懇話会の座長は、一宮市の山口副市長が務められました。
消費者代表(6団体、6名)、事業者は中部電力(株)一宮営業所、東邦ガス(株)一宮営業所、イオンモール木曽川店、
一宮生活協同組合の担当者が出席。行政機関からは、東海農政局消費・安全部、愛知県尾張県民生活プラザ長、
一宮市経済部長、経済部次長、経済部経済振興課長などが出席されました。
最近の消費者は、「賢い消費者」と「生活の基礎知識に自信が持てない消費者」に二極化していると言われています。
以下に示す特徴が増加傾向にあります。
・企業姿勢を問う、企業への指摘が社会のためになる、との強い信念
・知識が豊富で詳細情報を要求
・第三者機関への相談(消費者センター、裁判外紛争解決手続き(ADR)機関の利用
・接遇態度に対する苦情
(例:税金を払っているから話を聞け! 商品を買ったから要求を聞いて!など)
・強い権利者意識、自己正当化
・製品、サービスへの期待値レベルの向上
事業者側の観点からは、顧客&消費者満足の重要性が近年増しています。
消費者視点経営は、企業存続の原点であり、顧客(消費者)満足は、企業にとって最も大きな財産となります。
消費者・事業者の双方が、お互い相手の身になって考え、冷静に行動することが求められています。
★ 一宮市教育委員会主催 女性講座(後期)で、エコライフについてお話しました。
日時:2013年2月27日(水) 10:00~11:30
場所:尾西生涯学習センター 会議室AB
総合テーマ:今から始める自然派&エコな暮らし
テーマ:ライフスタイルの改善でエコ、商品選択でエコ
この講座は生涯学習の一環として、女性の社会参画を促進し、女性の学習課題や要求に応えるための機会や
情報の提供に努め、その資質や能力の向上を目指すために開催されました。3回連続講座の第1回を担当しました。
環境を守りつつ、自然と調和した暮らしを送るために、毎日の生活の中で何ができるかを知り、日常生活に
取り入れられる自然を活用する方法等を紹介しました。
エコマーク商品のもう一歩踏み込んだ使い方、ごみ削減を目的としたリフィル容器のカップ麺、省エネ大賞
受賞製品の優れた特徴、ごみを減らす10R、海のエコラベル(MSC)、森のエコラベル(FSC、PEFC、間伐材マーク)
認証商品など、消費者一人ひとりが責任を持ち、暮らしの中で手軽に取り組めるエコ商品の事例を紹介しました。
定員を上回る応募があり、会場は満席。30代~60代の幅広い年齢層の女性が熱心に拝聴くださいました。
講座終了後には展示したエコ商品を手にとり、参加者同士がなごやかに歓談される様子も見られました。
★ 大府市役所主催緑のカーテンに関する講座を、環境学習施設セレトナで担当しました。
日時:2013年6月9日(日) 10:00~
場所:大府市自然体験学習施設 二ツ池セレトナ
テーマ:緑のカーテンと省エネ・エコライフの実践
愛知県のあいち森と緑づくり税を活用した、あいち森と緑づくり環境活動・学習推進事業補助金事業として
実施されました。昨年に引き続き、2回目の担当。
会場は、親子連れやご夫婦で参加された方などで満席でした。「緑のカーテンの設置方法」のレクチャーもありました。
参加者には、アサガオとゴーヤ各2本の苗と、網、支柱が、1世帯1セットで配布されました。
緑のカーテンの設置状況や写真などを、実施報告書として9月末までに大府市役所環境課に提出します。
緑のカーテンをきっかけに、作り方や水やりなど共通の話題でコミュニティーのつながりがうまれ、
節電・省エネファミリーが増えるよう願っています。
知多メディアネットワーク(株)が、講座の様子を取材されました。
大府市映像情報番組「スマイルおおぶ」で、6月15日~30日に放送されました。
7月1日からはYoutubeで一般公開されています。(映像は10分間)
大府市映像情報番組:スマイルおおぶ「チャレンジ!夏エコ~緑のカーテンで夏を快適に~」。
「緑のカーテンと省エネ・エコライフの実践」の講座風景は、2:15~3:30で流れます。
7月1日から夏の節電が、原子力発電がない沖縄を除く全国で始まりました。期間は9月30日(8月13~15日は除く)
までの平日午前9時から午後8時。東日本大地震発生以来、夏・冬合わせて5回目の節電要請です。
企業や家庭で省電力が進み、一定の供給余力が確保できそうなことから、今回初めて全地域で数値目標設定を見送りました。
電力不足が懸念される場合は、前日の夕方以降に需給逼迫警報を発令し、節電の徹底が呼びかけられます。
予想される電力需要に対し、供給力にどのくらい余裕があるかを示す「供給予備率」が1%を切る見通しになれば、
その電力会社管内の利用者の携帯電話に、緊急速報メールを送信し、節電強化が要請されます。
ひっ迫お知らせサービスを受けとることも可能です。
政府の節電ポータルサイトや電力会社のホームページには、その日の電力使用率や翌日の見通しなどが掲載されています。
★ 豊田市環境学習施設 で、アメリカ生活で気づいた環境取組と米国の国立公園運営についてお話しました。
海のエコラベル、環境保全に取り組む地域住民によるパブリックミーティングの様子、太陽光パネル付ごみ減容器、
外来生物の実態、バッドランズ国立公園、デビルスタワー国立公園、アイオワ州の再生可能エネルギーの
現状などをご紹介しました。
日時:2013年6月29日(土)10:00~12:00
場所:豊田市環境学習施設 エコット(eco-T) 多目的室
テーマ:アメリカ生活から見えてきた環境取組と国立公園
アメリカの国立公園(National Parks)は、1872年に世界ではじめて成立した国立公園制度です。
1916年8月25日に、「風景、自然、史跡、野生動物の保存」を目的とした国立公園局オーガニック法が成立しました。
議会によって創設された連邦内務省の国立公園局が責任を持っています。
世界最古の国立公園は、イエローストーン国立公園。
セオドア・ルーズベルト大統領は、歴代大統領として初めてアメリカ西部の国立公園視察を行いました。
この視察旅行で自然保護と国民による自然景観の共有が必要と判断し、道路や宿泊施設の整備などに
予算をつけるようになりました。
場所によって多少異なりますが入場料は車1台25ドル(同乗者3名含む、1週間有効)、年間パスは$80の
有料制をとっています。
広大な国立公園内には格式あるホテルやキャンプ場、レストランなど、サービス・レジャー施設もあります。
ツアーなどの運営を含め、これらは民間企業が行っています。(Xanterraなど)
ヨセミテ国立公園、イエローストーン国立公園、グランドティトン国立公園、デスバレー国立公園、
グランドキャニオン国立公園、アーチーズ国立公園、バッドランズ国立公園、デビルスタワー国立公園、
マウント・ラシュモア国立記念公園などに行きました。
アメリカの広大な国立公園の自然の美しさと雄大な景色、多様な生き物たちに圧倒されます。
豊田市環境学習施設を訪れたのは2年ぶりでした。
スタッフが参加者全員に手作りパウンドケーキとコーヒー、お菓子を準備くださり、ティーパーティーのようでした。
皆様の温かいおもてなしとお心遣いに感謝します。
★ 愛知環境カウンセラー協会主催ファラデープロジェクトで、アメリカの環境取組についてお話しました。
4年間に撮りためたアメリカの写真をパワーポイントでご覧いただきながら、具体的な事例を紹介しました。
日時:2013年7月7日(日) 15:15~17:00
場所:地域資源長屋なかむら 共同会議室 1F
テーマ:アメリカ生活から見えてきた環境取組とアメリカの国立公園
アメリカは京都議定書から離脱し、世界の190以上の国と地域が加盟している生物多様性条約に今だ加盟していません。
しかし、環境の法整備や環境配慮取組は、想像以上に行われていると実感しています。
世界の環境政策のイニシアティブをとるのは、どの国か?
世界の環境基準は、どの方向に向かうのか?注視していきたいと思います。
ファラデープロジェクトは、環境やサイエンスの話題を、みなさんに分かりやすく伝えたい、
知ってもらいたいがモットーの.愛知環境カウンセラー協会の独自事業です。
プロジェクト名は、イギリスの科学者マイケル・ファラデーの名前から。
ファラデーは電磁気学の基礎を築きました。19世紀前半にファラデーが始めた、一般の人向け科学講演の「金曜講演」、
少年少女向け「クリスマス講演」は、今も引き継がれ開催されています。講義録「ロウソクの科学」が有名です。