【基本:未来の環境を考え、実行する人材を育てる】 facebook に写真を掲載しています。
★ 愛・地球博記念公園「もりの学舎(まなびや)」でインタープリテーションに携わりました。(2012年4月7日、14日)
インタープリターと歩く森のツアーで午前11:00~「もりの未来日記」(1日20名限定)を実施。
午後2:00~かめの池の湿地帯の生態系を活かしたプログラム「水辺の小さな美術館」(1日10名限定)を担当。
水辺にショウジョウバカマ(猩猩袴)が咲いていました。
小さな花はレンゲの様で光沢のあるヘラ状の葉を持ちます。ピンク色の花は赤に変わります。
中国の想像上の動物で猩猩(オランウータン・猿)に似ていることから名が付きました。
猩猩は、赤い顔をした人間のような容姿で、人の言葉を解し、酒を好むとされています。能にも登場します。
森はソメイヨシノが満開です。数日後には、見事な桜吹雪が見られます。
散策路は小さなスミレが可憐な花をつけています。鮮やかなピンクのコバノミツバツツジも咲き始めました。
コブシは白い花をが満開。花の下に小さな葉が1枚つくのが特徴で、9月頃ごつごつとした赤い実をつけます。
実の形が握りこぶしに似ていることから、この名になったようです。
ワインレッドのモクレンの花は豪華。ユキヤナギの白い花の群落は、波打ちボリュームがあります。
フモトミズナラ、リョウブ、タカノツメなど様々な木が芽吹き始めました。赤色の新芽もあります。
「もりの学舎」の玄関にあるルー(ミカン科:別名メンルーダと呼ばれるハーブ)の葉で、ナミアゲハの幼虫が
飼育されています。緑色と茶色のさなぎがふたつ、枝にとまっています。
ナミアゲハは卵→幼虫→さなぎ→成虫と完全変態。卵は約1㎜で黄白色。羽化した一歳幼虫は黒色で、鳥のフンの様です。
一齢幼虫が脱皮して二齢幼虫になると、毛が少なくなりイモムシ形になります。4回目の脱皮が終わると緑色に。
秋の幼虫はさなぎで冬を過ごします。こどもの頃不格好なアゲハの幼虫は、変身を遂げて美しいチョウになり、
大空をひらひら飛びます。もりの学舎の玄関には、成長過程の記録写真が掲示されています。
もりの学舎では土・日・祝日にインタープリターと歩くもりのツアー(所要時間50分)が11:00~(森コース)、
14:00~(かめの池コース)の2回、ミニツアー(所要時間15~20分)は随時実施されています。
ショウジョウバカマ ナミアゲハのさなぎ(緑と茶) ナミアゲハの成長過程
★ 半田市立横川小学校の4年生3クラスを対象に、3R,ごみ削減をテーマとした環境学習に携わりました。
日時:2012年5月10日(木) 1~2時限(4年1組) 3~4時限(4年2組) 5~6時限(4年3組)
場所:半田市立横川小学校 4年 教室
テーマ:「エコパーティーにようこそ!」
この日は、家から水筒とマイカップを、各自持ってきてもらいました。
なぜ、ペットボトルのお茶を、パーティーで使わなかったのか?クッキーとせんべいを授業の中で食べ、
お茶を飲みながら、自分たちが出したごみの行方と、どうしたらごみを減らせるかをみんなで考えました。
半田市のごみ分別の仕方、自分の町のごみの捨て方ルールを正しく知ること、自らが取り組む重要性と、
3Rの取り組みについて、具体的なエコ商品を見せながら、お話しました。
児童のみなさんは4年生になりたてで、かわいらしかったです。積極的に発言してくださいました。
学校のHPに、授業の様子が掲載されています。
* アイシン精機(株):環境学習プログラム支援校
★ 幸田町立坂崎小学校の4年生を対象に地球温暖化防止をテーマとした環境学習を担当しました。
日時:2012年6月8日(金) 3~4時限
場所:幸田町立坂崎小学校 コンピューター室
テーマ:「緑のカーテンでストップおんだんか」
幸田町環境課のご担当者が、関係者を丁寧につないでくださいました。
パソコンがずらりとならんだコンピュータールームで、パワーポイント資料を使いながらお話しました。
キュウリやゴーヤの緑のカーテンは、保健室前などで育てられていました。
省エネ手法の一つである緑のカーテンの効果と、地球温暖化防止に向け小学生ができる事を紹介しました。
省エネできていない家のイラストを見て、だめなところを児童のみなさんに発言してもらいました。
後日、37名の児童一人ひとりが丁寧に書いて下さった感想文が、幸田町役場経由で届きました。
・総合の時間にとり組んでいる緑のカーテンも、省エネのひとつとわかりました。
・緑のカーテンがやりたくなりました。この夏、少しでも涼しく過すごせたらうれしいです。
・ゴーヤの緑のカーテンは、枯かれずに病気にならないよう育てたいです。
・緑のカーテンは、わたしの家でもやりたいと思いました。
・わたしは、まだまだ身の回りに省エネができていないところがあると思いました。
・わたしの家でも、LED電球を買いたいと思いました。
・昼間はなるべくエアコンを使わないで、扇風機を使うようにしたいと思いました。
・ぼくの家では省エネをあまりしていないので、地球のためにも節電・省エネをしていきたいです。
・ぼくは、きれいな水をつくるのにも、電気がいるということを知りませんでした。
・電気や水、ガスを大切に使おうと思いました。
こちらの学校は、アイシン精機(株):環境学習プログラム支援校にもエントリーされています。
10月にエコパーティーの講座を担当します。秋に再び児童に会えることを楽しみにしています。
★ みよし市立緑丘小学校の4年生4クラスを対象に3R,ごみ削減をテーマとした環境学習を担当しました。
日時:2012年6月9日(土) 1~2時限(4年1・2組) 3~4時限(4年3・4組)
場所:みよし市立緑丘小学校 ホール (冬になると床暖房が入る最新式でした)
テーマ:「エコパーティーにようこそ!」
この日は土曜日。「ふれあい学習会」(授業参観)の位置づけでした。お母さま方はもとより、若いお父さまも
多数参加下さり賑やか授業となりました。2クラスの児童+保護者=約120人がホールに集い、教材のお菓子を
食べながらエコパーティーでごみを減らすリデュースの必要性と方法を、楽しく親子で考えました。
燃やすごみは、分別して資源として出せば減らせます。みよし市は、プラスチック製容器包装やペットボトル、
白色トレイ、割り箸、廃食用油などもリサイクルステーションで毎日回収しています(年末年始を除く)。
みよし市役所環境課の方が「みよし市 ごみと資源の出し方・分け方」パンフレットを事前送付くださいました。
みよし市教育委員会教育部学校教育課のご担当者も、見学にいらっしゃいました。
愛知県発行環境学習副読本「わたしたちの環境」に掲載されている「ごみのはなし」の単元から
「ごみの行き先」について紹介(39ページ)。副読本は、愛知県内の小学4年生以上に配布されています。
社会、理科、家庭科の教科の枠を超え、横断的な学習ができる「総合的な学習の時間」等で活用されています。
衣浦港3号地廃棄物最終処分場環境監視協議会、武豊町環境保全対策審議会委員の関わりを通じ、
廃棄物最終処分場の建設前は、廃棄物が埋め立てられる場所を、船に乗り、海上から視察しました。
工事中、完成後も複数回衣浦港の最終処分場を訪れ工程を見ました。廃棄物処理事業は規模が大きいこと、
海洋工事の困難性、ごみ処理に莫大な税金がかかることを痛感。愛知県環境影響評価条例に基づき
環境影響評価(環境アセスメント)が実施された大規模事業であるからこそ、武豊町の海が青いまま保たれ、
トラブルや事故なく、廃棄物処理が順調に遂行される事を願っています。
廃棄物最終処分場の建設には長い年月と多大な税金がかかります。次の最終処分場を確保する難しさを踏まえ、
産業廃棄物はもとより、家庭から出される一般廃棄物の削減の必要性を伝えていきたいと思います。
* アイシン精機(株):環境学習プログラム支援校
★ 幸田町立幸田小学校の4年生を対象に地球温暖化防止をテーマとした環境学習を担当しました。
日時:2012年6月14日(木) 1~2時限(4年1・2組) 3~4時限(4年3・4組)
場所:幸田町立幸田小学校 多目的室
テーマ:「緑のカーテンでストップおんだんか」
幸田町環境課のご担当者が、関係者を丁寧につないでくださいました。
幸田小学校は南側校舎の1年生教室と校長室前に、ゴーヤとヘチマの緑のカーテンを設置されています。
2クラス合同で2時限を使い、省エネ手法のひとつである緑のカーテンの効果と、地球温暖化防止のために
小学生ができることを紹介しました。こどもたちは元気よくLED電球と白熱電球のエネルギー比較実験や
エコクイズにとり組んでくださり、全員で楽しく学習を進めることができました。
★ 愛・地球博記念公園で開催された「おさんぽ de いきものみっけ」でインタープリテーションを担当しました。
日時:2012年6月3日(日)、6月24日(日)
場所:愛・地球博記念公園(モリコロパーク) 西口休憩所前スタート→日本庭園→森→もりの学舎
参加者は薫風に青葉が揺れる清々しい森をアリになった気分で散歩し、森の中で生きものクイズに挑戦。
両日ともよい天気に恵まれ、ファミリー連れなど約500名の方が、各日ご参加くださいました。
ポイント①で紫色のマツボックリの赤ちゃんやパイナップルの形をした1年目の緑色のマツボックリを紹介。
ルーペや万華鏡を使い、パパの手の平に乗せた松葉をこどもたちはアリの目線になって観察。未就学児も
「見えた!」と感嘆の声を上げていました。近くの木にいたゴマダラカミキリもご覧いただきました。
家族でほっと和む、ほほ笑ましい親子の姿が見られました。
ポイント②では、アリの頭くらいの大きさに実り始めた、シイノキのどんぐりの赤ちゃんを紹介しました。
干からびたミミズを運ぶアリ、タンポポの綿毛のように集まっているクモの子、周りの自然の色に溶け込み
自分の体をカモフラージュしているナナフシなどにも気づいていただきました。
森は夏を迎え白いリョウブの花が甘い香りを放ち、虫たちやキノコ、植物など様々な生きもので賑やかです。
インタープリターは、アリのコスチュームで、お客さまをむかえました。
参加者はシジミチョウやカマキリ、バッタなどの生きもののスタンプを集めて自分だけの絵物語を作りました。
お散歩が楽しくなる手のひらサイズの折りたたみ式絵本(ハンディー屏風)は一人1冊プレゼントされました。
「おさんぽ de いきものみっけ」は、10月14日(日)に、秋バージョンのプログラムが開催されます。
★ 名古屋市立苗代小学校の4年生を対象に(財)省エネルギーセンター主催「省エネ出前授業」を担当しました。
日時:2012年6月25日(月) 2時限~3時限
場所:名古屋市立苗代小学校 体育館
テーマ:「省エネ-はじめよう私たちにできること」
この日は授業参観日。4クラス合同で体育館で行いました。児童の後ろにパイプ椅子の保護者席が
並べられていました。月曜日でしたがお母さんだけでなく、若いお父さんの参加も多々見られました。
保護者の皆さんも、熱心に拝聴くださいました。
大変元気な学校で、児童は物おじせずマイクを通して積極的に省エネポイントを発言していました。
LEDと白熱電球のエネルギー消費比較実験も手回し発電機を使い、児童が前に出てきて行いました。
街中にある大規模校でもあり、活発な学習の様子が見られました。
こちらの学校は、矢田川のごみ調べの学習を、これまでにされています。
地球温暖化防止、省エネ学習はもとより、環境学習が今後更に進展しますことを願っています。
省エネ出前授業は、今年度、全国で500校実施される予定です。
★ 安城市立二本木小学校の4年生2クラスを対象に、ごみ削減をテーマとした環境学習を担当しました。
日時:2012年6月26日(火) 3時限~4時限 5時限~6時限
場所:安城市立二本木小学校 理科室
テーマ:「エコパーティーにようこそ!」
こちらの学校は昨年も4年生の環境学習を担当しました。昨年は「エコライフすごろくを楽しもう!」。
校長先生がそのことを覚えていてくださいました。
今回はお菓子を食べながら容器包装ごみを教材とし、ごみの行方、ごみの減らし方をみんなで考えました。
愛知県発行、環境学習副読本「わたしたちの環境」は、すでに児童に配布済みでした。
「ごみのはなし」の単元から、「ごみの行き先」のページを紹介しました(39ページ)。
先生が、授業の様子を、二本木小学校のホームページに写真入りで掲載してくださいました。
二本木小学校はチャイムがなく、児童は時計を見ながら自主的に時間管理をしていました。
* アイシン・エィ・ダブリュ(株):環境学習プログラム支援校
★ 安城市立南部小学校の4年生3クラスを対象に、エコライフをテーマとした環境学習を担当しました。
日時:2012年6月27日(水) 1時限~2時限 3時限~4時限 5時限~6時限
場所:安城市立南部小学校 4年生 教室
テーマ:「エコライフすごろく体験!」
エコライフすごろくの体験を通し3R、ごみ削減、省エネ、生物多様性など暮らしの中でこどもが今日から
取り入れることのできる、具体的なエコ行動について学習しました。
クラス全体で話し合いながら進められるようAゼロサイズのすごろく版を使い、 チーム対抗で行いました。
児童のみなさんは、大変元気でした。
* アイシン・エィ・ダブリュ(株):環境学習プログラム支援校
★ みよし市立北部小学校の4年生3クラスを対象に、エコライフをテーマとした環境学習を担当しました。
日時:2012年6月29日(金) 1時限~2時限 3時限~4時限 5時限~6時限
場所:みよし市立北部小学校 ほくほく教室
テーマ:「エコライフすごろく体験!」
北部学校は明治8年創立。120年の歴史と伝統のある学校でした。2階から、東名高速道路が見えました。
平成15年度に改修が行われ、美しい木目の廊下、白い壁、バリアフリーの造りが印象に残りました。
「ほくほく教室」と呼ばれる広めの多目的室で、2グループに分かれてエコライフすごろくを実施しました。
3クラスともゴールに到達できました。ポイントに書かれているメッセージから、4年生にできるエコ行動を
みんなで考えました。たくさんのエコポイントがたまり、「エコ名人」の認定を受けたグループもありました。
若い先生方が大勢いらっしゃり、児童はもとより、学校全体に明るさと活力を感じました。
みよし市教育委員会の方が、1~2時限目の授業を見学されました。
3~4時間目はケーブルテレビのひまわりネットワーク、みよし市役所広報課の方が授業を取材されました。
みよし市役所のHP:市政番組「みよしTODAY」(2012年7月2日)で動画が配信されています。
市役所HPまちの話題コーナーにアイシン環境学習プログラム(北部小学校6月29日)が掲載されています。
広報みよし(№1025:8月1日号)に記事が掲載されました。
CATVひまわりネットワークは、7月2日17:45、3日7:30、14:40に、授業の様子が放送されました。
* アイシン精機(株):環境学習プログラム支援校
★ 愛・地球博記念公園の「もりの学舎(まなびや)」で愛知県主催夏休み環境学習講座を担当しました。
日時:2012年8月29日(水) 午前 10:30~12:30 午後 14:00~16:00
場所:愛・地球博記念公園「もりの学舎」 教室、屋外フィールド、森
テーマ: 「森でネイチャーゲームを楽しもう!」
① わたしはだれでしょう? (生きもの当てクイズ。ヒントを10問出題。誰かわかるかな? )
② 木の葉のカルタとり (森にある数種類の葉っぱを使い、2グループに分かれて行います。)
③ カモフラージュ (森の中に周りの色とそっくりの人工物が隠れている。幾つ見つけられる?)
① 生きもの当てクイズは、愛・地球博記念公園にも生息しているリスやカメ、コウモリを出題しました。
絶滅のおそれのある愛知県の野生生物写真図巻によると、コテングコウモリは絶滅危惧ⅠA類、
キクガシラコウモリ、コキクガシラコウモリは準絶滅危惧に指定されています。
昼間鳥がガやガガンボ、カナブン、カゲロウなどを食べ、夕方から夜間はコウモリが虫を食べることにより
害虫が増えすぎない仕組みが成り立っています。
② 木の葉のカルタとりは、大きなトチの葉や実、ウエーブのソヨゴの葉、樟脳の香りがするクスの葉、
モリゾーに形が似ているフモトミズナラの葉、虫食いだらけの桜の葉、メタセコイアの葉と実などを使い、
楽しく実施しました。大人の方も真剣にとり組んでくださり、大変盛り上がりました。
③ カモフラージュは、あいち森と緑づくり事業で作られた愛知県産材ヒノキの間伐材を利用した箸、
絶滅危惧Ⅱ類に指定されているカヤネズミのぬいぐるみ、バードコール、緑色クリップ、マングローブの種、
国際的な森林認証制度のPEFCマークが付いたチョコレートの箱、エコモビリティライフPR付箋紙、
レインフォレストアライアンスと間伐材マークが付いたコーヒーのカート缶、竹トンボなどをセットしました。
生きものたちは天敵に見つからないよう、体の色を周りの自然に合せて身を隠します。自らの命を守り、
子孫を残すためカモフラージュの術を身につけています。
午前の講座は全員が大人。北設楽郡豊根村にある「とみやま交流センター」のスタッフ2名も研修を兼ね参加されました。
午後は、インターネットで探し申込みをされた岐阜県大野町のファミリーが参加くださいました。
天気に恵まれ、すべてのプログラムを森の中で楽しく実施することができました。
★ あいち環境学習プラザで、愛知県主催の夏休み環境学習講座を担当しました。
日時:2012年8月31日(金) 午前 10:30~12:30 午後 14:00~16:00
場所:あいち環境学習プラザ (愛知県東大手庁舎 1階)
テーマ: 「エコライフすごろくを楽しもう!」
夏休み最終日で参加者募集に苦慮しましたが、午前・午後ともに、楽しく実施することができました。
名古屋の小学5年生は、ガールスカウトの役員をされている祖母と一緒に参加くださいました。
環境コンサルタントや技術士、愛知県建設業協会の方も、主体的に取り組んでくださいました。
エコライフすごろくは、名古屋市の許可を得て「エコはちとためちゃうすごろく」を、大人バージョン、
こどもバージョンに改良し、Aゼロサイズの大型版を2枚作製しました。
環境配慮の仕組みやシステム・技術・商品アイテムは日々進歩しています。暮らしのさまざまなシーンで
エコの視点をとり入れ、実践することが大切であることを、みなさんと共有しました。
★ 安城市立三河安城小学校の4年生4クラスを対象に、ごみ削減をテーマとした環境学習を担当しました。
日時:2012年9月6日(木)1~4時限、 7日(金)1~4時限 2時限×4クラス
場所:ランチルーム
テーマ:「エコパーティーにようこそ!」
三河安城小学校で環境学習を担当するのは、今年で3年目です。
廊下が大変広く、学校全体にバリアフリーが施されており、天窓から太陽の明るい自然光が差し込みます。
休み時間に、新幹線が走り過ぎる様子を、校舎の窓から見ました。
平成14年に開校された新しい学校で、様々な環境配慮が施されています。
1.特別教室棟の屋上に発電能力10Kwの太陽光発電パネルが設置されている。
2.特別教室棟の屋上にプランターによる緑化コーナーを設け、水やりは太陽光発電の電力を使用。
3.特別教室棟の天井から、自然光を取り入れるためのトップライト設備が複数設置されている。
4.トイレ、更衣室、教材室に、センサーで点滅する節電対策が施されている。
職員室、校舎最終出入口で全消灯ができる。
5.体育館の屋根に降った雨をいったん地下に貯め、樹木の散水に利用。(雨水の有効利用)
6.駐車場の地下に雨水を貯めておく貯留槽を設置し、学校敷地内の雨水がいっきに排水されないように調整。
7.普通教室の各階、廊下にオープンスペースがある。総合的な学習や複数の学級で学習を進めやすい施設。
8.図書室とランチルームが隣接しており、多用な利用が可能。
9.特別教室棟の廊下の幅は7mで、広々としている。(通常2.3~2.5m)
10.昇降口や教室の出入口の段差がなく、学校全体がバリアフリー。
11.多目的トイレが、各階に1箇所ずつ設置されている。
12.安城市内の小中学校では初めてエレベーターを設置。
13.展示ギャラリーや、図書室の壁・天井・内装に、愛知県産材である奥三河鳳来町の杉間伐材を使用。
体育館の梁に集成木材を使用。
14.昇降口のタイルや中庭のブロックに、リサイクル材を使用。
15.環境に優しい様々な学校備品の選定・購入。 など
愛知県発行の環境学習副読本「わたしたちの環境」を活用しました。「ごみのはなし」の単元から、
「ごみの行き先」について、現状と課題を紹介しました(39ページ)。
愛知県武豊町に面した海に、衣浦港3号地廃棄物最終処分場が建設され、安定型区画は2010年7月28日から、
管理型区画は2011年3月1日から供用が開始されています。
埋立処分場では家庭から出た一般廃棄物をごみ焼却炉で燃やし後に出た灰や燃えないごみ、産業廃棄物などを
海に埋め立てています。埋立処分場はごみがどんどん埋め立てられると一杯になってしまいます。そうなると
新しく別の場所に埋立処分場を造らなければなりませんが、その場所を探すことが大変難しくなっています。
* アイシン・エィ・ダブリュ(株):環境学習プログラム支援校
★ 愛・地球博記念公園の「もりの学舎」でインタープリテーションを1日担当しました。(2012年9月8日)
光を楽しむ「森のステンドグラス」プログラム実施中に、ナガサキアゲハのメスを桜坂で見かけました!
羽の付け根の左右に赤い斑点があり、後羽の中央には白とオレンジ色の細長い斑点がありました。
尾状突起と呼ばれる後ろ羽の突起はありません。緑濃いタカノツメの葉にとまっていました。
初めてみました! 神秘的な気品があり、とてもきれいでした。
環境省の「いきものみっけ」のwebに、報告しました。
ナガサキアゲハの日本での分布域は、近畿以南とされていましたが、近年は地球温暖化の影響で
徐々に北上しており、2009年には福島県いわき市、伊達市、宮城県名取市で成虫が確認されています。
こうした分布の変遷から、ナガサキアゲハは温暖化の指標種として注目されています。
和名ナガサキアゲハは、シーボルトが長崎で最初に採取したことに由来するとのことです。
午前11:20頃、かめの池の水辺で、日本最大のトンボであるオニヤンマの産卵も見ました。
オニヤンマの成虫がよく見られるのは、水のきれいな小川周辺や森林のはずれなど日陰の多い涼しい場所。
活動域は広く、平地の湿地から山間部の渓流まで見られます。
交尾の終わったメスはオスから離れ、単独で水のきれいな小川や湧き水の流れ込む水たまりなどに向かいます。
体を立てて飛びながらストンと体を落下させるように、水際ぎりぎりの浅い水底の柔らかい泥の中に産卵弁を
腹の先ごと何度も突き立てる動作をしていました。泥に産卵弁が突き立った瞬間に、泥の中に産卵しています。
オニヤンマの産卵行動を見たのは初めて。水は命の源。オニヤンマが命をつなぐ様を来場者と見入りました。
★ 岡崎市立美合小学校の4年生2クラスを対象に、生きものをテーマとした環境学習を担当しました。
日時:2012年9月12日(水) 3~6時限 (2時限×2クラス)
場所:岡崎市立美合小学校 多目的室
テーマ:「愛・シンパシーワークショップ(生きもの共感ゲーム:海バージョン)」
2クラスとも担任の先生は男性でした。児童たちはとても元気で、体育館で実施した愛・シンパシーゲームは
大変盛り上がりました。ブラックカードの意味、生きものを守るため私たちにできることを考える後半の
授業では、多くの児童が積極的に手を挙げ、自分の言葉で発言する様子が見られました。
美合学校は昭和55年頃からヘイケボタルの保護活動にとり組んでいます。学校には部活動の位置づけで
「ホタル部」があります。4年生はビオトープや養殖池、近隣の河川でマイホタル活動にとり組んでいます。
ホタルは、生田(しょうだ)という地域名を付け、生田(しょうだ)ホタルと呼ばれています。
生田ホタルは国の天然記念物に指定されており、地域の方々による 生田ホタル保存会も設立されています。
学区を流れる山綱川を、全校児童と地域の人々が一緒にきれいにする「クリーンアップホタル川」は、
伝統行事として毎年実施。昨年は4年生から6年生の児童が、山綱川に生田ボタルの幼虫2000匹と、
その餌となるカワニナを放流しました。学校と地域が連携し、みんなで命をつなぎ伝統をつないでいます。
ホタルの餌となるカワニナが激減し、ホタルの幼虫の飼育に失敗した年もあるそうです。
この経験を経て、現在は体育館の前に造られた3本の養殖池で、カワニナが飼育されていました。
今年は6月8日の夜20時から、地域の方と一緒に、ホタル観賞会が開かれました。
ゲンジボタルはきれいな水に棲みます。ホタルの飼育を通した生きた環境学習が児童と地域の連携で
代々受け継がれている様子を拝見し、大変素晴らしいと感じました。
* アイシン・エィ・ダブリュ(株):環境学習プログラム支援校
★ 蒲郡市立塩津小学校の4年生3クラスを対象に、ごみ削減をテーマとした環境学習を担当しました。
日時:2012年9月24日(月) 1~6時限 (2時限×3回)
場所:蒲郡市立塩津小学校 4年 教室
テーマ:「エコパーティーにようこそ!」
教室の2倍ほどの広さがある多目的教室で、授業を実施しました。教室に秋風が吹く爽やかな1日でした。
蒲郡市指定の可燃ごみ(燃やすごみ)の袋は黄色。袋に文字は何も書かれていません。
古紙や古着、ペットボトル、びん、缶、金属などの資源は、月に2回資源ステーションに出します。
プラスチック製容器包装は、決められた袋はありませんが、指定された曜日に毎週出すことができます。
地球温暖化や3Rの取組を学び始めたクラスもあり、児童たちの興味・関心の高さを感じました。
2組の担任は2週間前から産休に入られており、青年海外協力隊員として2年間カンボジアに行かれていた
若い男性の先生が代わりに着任されていました。カンボジアでは、クメール語で授業を行われていたそう。
どの先生も、こどもたちに大変人気がありました。
塩津小学校は明治6年開校。昔、塩づくりが盛んだった地域特性から、毎年学校で塩づくりが行われています。
授業後に、2010年に完成した塩焼小屋(しょびや)や校庭にある塩田などを校長先生にご案内いただきました。
塩焼小屋にかん水を煮詰める大型アルミ鍋(燃料はガス)、海水を運ぶポリタンク、砂が入ったバケツなどがありました。
現在は、にがりと塩を分離する遠心分離器がありますが、以前は家庭科室で手作業で塩づくりを行っていたそうです。
今年採れた塩をいただきました。小袋に3年生男子の字で「H24.6.5 しおつのしお:おいしいからぜひ食べて下さい。3の2」
とメッセージが名前入りで書かれていました。口あたりが柔らかく、仄かな甘みを感じました。
* アイシン・エィ・ダブリュ(株):環境学習プログラム支援校
★ 愛・地球博記念公園の「もりの学舎」でインタープリテーションを1日担当しました。(2012年10月4、8日)
10月4日は、愛知県立知立東高校の生徒たちが、職業・進路選択のための校外学習として来館。
午前中は、中部電力(株)新名古屋火力発電所を見学されたとのこと。興味・関心のあるカテゴリーごとに
クラスを隔ててグループ編成されていました。「インタープリターと歩く森のツアー」に男女の生徒が制服姿で
参加くださいました。仲の良い生徒達で和やかに進めることができました。ツアー後に2階の教室で、
インタープリターの仕事について質疑がありました。高校1年生の真っ直ぐな眼差しが新鮮でした。
みよし市立三吉小学校の2年生71名も大型バス2台で愛・地球博記念公園を訪れ、もりの学舎を来館くださいました。
もりの学舎に隣接するキワニスの森でサルスベリの花が咲いています。環境省の「いきものみっけ」webに登録。
サルスベリは1ヶ月前からピンクの花をつけています。インタープリテーション素材として時々使っています。
★ 幸田町立坂崎小学校の4年生を対象に、ごみ削減をテーマとした環境学習を担当しました。
日時:2012年10月5日(金) 2時限×1回
場所:幸田町立坂崎小学校 4年 教室
テーマ:「エコパーティーにようこそ!」
坂崎小学校で環境学習を担当するのは今年度2回目。6月8日に緑のカーテンと地球温暖化防止をテーマに、
幸田町役場主催「緑のカーテンでストップおんだんか」の授業を担当しています。児童がそれを覚えており、
うれしかったです。4年生が世話を担当したゴーヤの緑のカーテンは、保健室の前に立派に育っていました。
1学期の終わりには、全校児童の前で4年生代表が、緑のカーテンの取組状況と効果を発表されたそうです。
多くの児童が、夏休みに省エネ・節電にとり組んだと、担任の先生から伺いました。
今回の授業も機材の整ったパソコンルームで実施しました。児童はお茶とマイカップを持ってきています。
エコの取組は面倒くさいからと、一人1本ペットボトルのお茶を配り、紙コップを使ってパーティーを開いたら、
1クラスでどのくらいのごみが出るかを、複数の児童が前に出てきて実際に捨ててもらいました。
クラスの人数分のペットボトルと紙コップで、「燃えるごみ」の袋はあっという間に一杯になりました。
エコパーティーで食べたお菓子の包みを、最後に各自捨ててもらいました。お菓子の包みにはプラマークが
あります。全員が「燃えるごみ」ではなく、「プラスチック製容器包装」の袋に分別し捨てることができました。
ごみは「ま、いいか」と安易な気持ちで分別ルールを守らずどんどん捨てると、すぐに増えてしまいます。
そのことに児童は気づきました。授業後、水筒ホルダーの破れをお母さんに頼んで繕ってもらい、
大切に使っていると話してくれた男の子がいました。ごみを減らす10ポイントをエコパーティーで話しました。
「修理して大切に長く使う」実践例でした。
【児童の感想】
・ごみは減らせることが分かりました。
・リサイクルが1番いいわけではないことが分かりました。
・1番大事なことはリデュースやリユースということも分かりました。
4年生は10月1日に、坂崎学区内にある(株)中部保全(エコプラザ)で校外学習をされています。
9月25日は岡崎市中央クリーンセンターで校外学習を行い、燃やすごみは溶かしメタルやスラグになることを
学習されています。授業では、学校全体のごみを集め、家庭での分別の仕方や苦労話を発表しあったり、
何ごみが1番多いか調べたり、なぜごみ出しには「きまり」があるのかを話し合われたとのことです。
実際に地域の分別ステーションへ行き、ごみを収集する人にインタビューをして、苦労話ややりがい、
パッカー車の仕組みなどの聞き取りもされたそう。今後は学校や家庭、地域でごみを減らす大切さを広め、
実践していく方法を児童とともに考えていくと先生から伺いました。
授業の様子を、坂崎小学校HPの坂小ニュース欄に、「10月5日:環境学習」と題し掲載くださいました。
幸田町は愛知県内の自治体で、処理しなければならないごみの一人一日当たりの量が一番少ない町です。
町独自のごみ焼却施設を持たないため、隣接する岡崎市に処理費を支払い、ごみ焼却を委託しています。
ごみ減量に向けた環境行政が積極的に展開されており、町民の理解と連携が実を結んだ結果の数値です。
ごみ有料化を実施しているため、幸田町指定「燃やすごみ」の袋は、大(45ℓ)が10枚入り450円、
中(30ℓ)は10枚入り300円、小(20ℓ)は10枚入り200円と、他の市町村より割高です。
小学校の土手に、ヒガンバナが咲いていました。中には枯れ始めた花もありましたが、日陰は
鮮やかな赤色でした。環境省のいきものみっけのwebに報告しました。
* アイシン精機(株):環境学習プログラム支援校
★ 刈谷市立双葉小学校の4年生を対象に、生きものをテーマとした環境学習を担当しました。
日時:2012年10月16日(火) 1~6時限 (2時限×3クラス)
場所:刈谷市立双葉小学校 多目的室
テーマ:「愛・シンパシーワークショップ(生きもの共感ゲーム:海バージョン)」
体育館の上にある「わくわくルーム」と呼ばれる特別教室で行いました。
海の生きもの6種類(うみがめ、すなめり、たこ、あゆ、いそぎんちゃく、うなぎ)と「人間」に児童が変身しました。
生きもの共感ゲームの体験を基に、自然環境や人間と動物のつながり、関係性について考えました。
前半は、時代が異なる3ラウンドのシンパシーゲームを体験。このカードゲームは神経衰弱に似ていますが、
1ラウンドごとにルールが変化します。2ラウンドからは、「人間」に変身したこどもたちがゲームに加わります。
後半の授業では、時代背景の違いやブラックカードの意味、現在の生きものの様子など自然と私たちの暮らしの
つながりや生物多様性について考えました。
こどもたちがすぐできることは生きものを好きになり生きものの味方になること。最近は外国産のペットや植物が
自然の中に捨てられたり逃がされたりして問題が起きています。ペットを飼う前に、次の3点の確認が大切です。
1.どのくらい大きくなるか? → 成長すると大きくなって、飼いきれなくなってしまうこともある。
2.どう猛ではないか? → 大きくなると性質が荒くなる生きものがいる。
3.どのくらい生きるのか? → 人間よりも長生きする生きものがいる。
鯉の寿命は約20~70年。中には100年生きる鯉も。アマゾンオオムは104年。
ガラパゴスリクガメは193年生きたものもいます。
双葉小学校にはビオトープがあり、メダカが飼育されていました。4年生の児童は、1学期に近隣を流れる
森前川の生きものについて調べました。9月には森前川をきれいにしようと、清掃活動にとり組まれています。
授業の様子を、双葉小学校HPに、「10月16日:4年アイシンプログラム」と題し、掲載してくださいました。
* アイシン精機(株):環境学習プログラム支援校
★ 米国シンシナティ日本語補習校の講話会で、環境カウンセラーの仕事と東日本大震災後の日本についてお話しました。
日時:2012年11月3日(土) 14:00~14:45
場所:シンシナティ日本語補習校 120号室(ノーザンケンタッキー大学 Northern Kentucky University)
テーマ:「東日本大震災から考えるエネルギーと私たちの暮らし」
学校はNorthern Kentucky Universityキャンパス内にあり、毎週土曜に授業が実施されます。
生徒は月曜~金曜はアメリカの現地校に通っています。日本語補習校には、幼稚部(57名)、小学部(205名)、
中等部(65名)、高等部(24名)の計351名が在席。(2012年4月1日現在)
講演会場は、パワーポイントを映し出すスクリーンが3枚設置されている扇型の階段教室でした。
高等部、中学部の生徒、長曽我部(ちょうそかべ)校長先生、理事長、保護者が参観くださいました。
校長先生が保護者向け通信の学校だより8号に、講演会の様子を写真入でまとめ、学校HPに掲載くださいました。
講演会は平成10年度にスタートした行事。シンシナティの地に学ぶ生徒に、将来の進路・職業について
身近な人々から生きた情報を得、今後の進路選択の幅を広げさせる、講師の人間としての
生き方や考え方などを知ることにより、自分の人生を考える機会とすることを目的としています。
高等部1年生主催で講演会は実施されました。e-mailによる企画内容の事前打合せ、ポスターを作成しての
参加呼びかけ、会場設営から司会進行に至るまで、生徒自らが役割分担しスマートに運営くださいました。
先生方はサポートに徹していらっしゃいました。準備万端整えて下さり、順調にお話することができました。
環境カウンセラーの仕事、東日本大震災の影響、現在重点的に取り組んでいることを話して欲しいとの要望を、
高等部の生徒から事前にいただきました。2011年10月27~28日に福島県で開かれた
環境カウンセラー全国交流会に出席しした際は飯館村を経由し南相馬市などを視察しました。
原発事故で分断された人々の暮らしなど、震災・原発事故7カ月後の様子を写真で紹介しました。
2012年9月15~16日は、甚大な津波の被害により4,000人近い死者・行方不明者を出した宮城県石巻市に行きました。
震災から1年半後の様子を写真で紹介しながら、東北の現状と課題を話しました。
原子力発電をとり巻く課題は、2030年に原発ゼロを目指す新エネルギー戦略が決まったとはいえ、
方針を具体化するエネルギー基本計画が決められず、脱原発への道が明確になっていないこと、
日本は今、省エネの必要性に迫られていること、家庭で取り組んでいる節電対策の事例などを紹介しました。
原子力発電の高レベル放射性廃棄物については、9月29~30日に東京大学で開かれた高レベル放射性廃棄物の
処分事業に関する熟議型ワークショップに参加して得た情報と気づきを紹介しました。
3名の生徒から環境カウンセラーの仕事内容、復興税が東北の復興以外に使われている現状など、質問がありました。
よく勉強されていると感心しました。終了後にきれいな花束をいただきました。
皆さん大変熱心に拝聴下さいました。アメリカの地に暮らす中学・高校生が、東日本大震災に関心を持ち、
真摯な姿勢で学ばれている様子に感銘しました。済み切った真っ直ぐな眼差しが印象に残りました。
福島民友新聞(2012年10月25日)、遺体-震災・津波の果てに(新潮社、石井光太:著)、
環境カウンセラーリーフレットなどを参考資料としてお渡ししました。
東日本大震災の被災地を捉えたルポルタージュを西田敏行、緒形直人などの出演で映画化された
『遺体 ~明日への十日間~』は、2013年3月に公開されます。
★ 高浜市立港小学校の4年生を対象に、生きものをテーマとした環境学習を担当しました。
日時:2012年11月14日(水) 3~6時限 (2時限×2クラス)
場所:高浜市立港小学校 多目的室
テーマ:「愛・シンパシーワークショップ(生きもの共感ゲーム:海バージョン)」
海の生きもの6種類(うみがめ、すなめり、たこ、あゆ、いそぎんちゃく、うなぎ)と「人間」に児童が変身。
生きもの共感ゲームの体験を基に、自然環境や人間と動物のつながり、関係性について考えました。
前半は、時代が異なる3ラウンドのシンパシーゲームを児童が体験。このカードゲームは神経衰弱に
似ていますが、1ラウンドごとにルールが変化します。2ラウンドから、人間に変身した児童も加わります。
後半の授業は、時代背景の違いやブラックカードの意味、現在の生きものの様子、自然と私たちの暮らしの
つながりや生物多様性について考えました。
ブラックカードの意味について、多くの児童が積極的に手を挙げ、発言する様子が見られました。
港小学校は三河湾の衣浦港に近く、高浜川のそばに校舎があります。3階から海に注ぐ高浜川の支流が見えました。
4年生はこれまでの環境学習で自分たちにできることを考え、学校のグランドを活用した植林や緑のカーテンづくり、
まちのごみ拾いなどを実施しています。家では、節電や洗剤をあまり使わない暮らしにとり組んでいるそうです。
10月は、ごみ収集のパッカー車に学校のグラウンドに来てもらい、担当者から話を聞く機会を持たれたとの事。
ご担当者は誇りを持って仕事内容をお話しされたそうです。
港小学校のしおかぜブログ(2012年11月14日)欄に、シンパシーワークショップを写真入で掲載くださいました。
この日は、家庭科で大根やニンジンの皮を使ったエコクッキングも実施されています。
* アイシン精機(株):環境学習プログラム支援校
★ 小牧市立小牧小学校の4年生4クラスを対象に、エコライフをテーマとした環境学習を担当しました。
授業の様子を写したスライド写真を、学校HP【エコライフ講座(4年生)11/21】に掲載してくださいました。
日時:2012年11月21日(水) 1時限~4時限 (2時限×2クラス合同)
場所:小牧市立小牧小学校 ワークスペース
テーマ:「エコライフすごろくから考える -わたしたちにできること」
4年生は1学期に社会科で3Rや1週間のごみ調べなどの学習をしています。
遠足で出かけたエコハウスで紙すきを体験。
2学期の学習を経て、3学期は保護者を招いて、学習の成果の発表が行われます。
教室の前に広がるワークスペースに2クラスの児童が集まり、クラス対抗で実施。ワークスペースは廊下の
概念からかけ離れた広さでミニ舞台もありました。教室や廊下に太陽の光が差し込み、明るい雰囲気の中で
授業を進めることができました。溌剌とした児童の笑顔が印象的でした。
小牧小学校では、昨年も4年生を対象に、同様の環境学習を担当しました。
1873年(明治6年)創立。140年を経て校舎の全面改築が行われました。昨年は工事中でしたが今年3月に新校舎が完成。
4月からピカピカの校舎で、児童たちは学んでいます。新校舎は「小牧山を望み、郷土と歴史を感じることが
できる学校」をコンセプトに建設されました。小牧山と小牧城を望めるテラスがありました。
デジタル教科書や50インチのプラズマテレビが各教室に設置。
センサートイレ(児童用も全てウォシュレット付)、エレベーター、教室のインターフォンから全校放送
できる通信システム、無線LAN機能の設置など、情報通信の最新機器を取り入れた素晴らしい校舎でした。
幅広の廊下は風の通り道になっいるため夏は涼しく、冬は大きな窓から取り入れた太陽光と熱で
暖かい空間を作り出す省エネの工夫が見られました。
広いテラスのオープンスペースに白いイスと机が備え付けられており、一見するとリゾートホテルのようでした。
屋根に太陽光発電パネル75枚を設置。廊下に掲げられた指標モニターで、発電状況をリアルタイムに
見ることができます。屋上緑化も施されており、植物の水やりは自動。ミニ風力発電は、外灯の電力を賄っています。
小牧小学校地球温暖化対策地域協議会(小牧エコキッズ)が平成22年5月に設立され環境省に登録されています。
構成員は小牧小学校、PTA、学校区教育後援会(自治会)、小牧市女性の会、小牧ライオンズクラブ。
エコスクール活動をはじめマイバッグ作成、廃食用油回収、資源回収活動などにとり組まれています。
昨年の教頭先生が校長先生になられ、新校舎を案内くださいました。
環境配慮が施された新校舎から新しい学びの形を学ぶことができました。
★ 愛・地球博記念公園の「もりの学舎」でインタープリターの仕事に携わりました。(2012年11月23日、24日)
「もりの学舎」周辺に背が高いメタセコイアの木が数本あります。
メタセコイアは針葉樹ですが、秋になるとオレンジ色に紅葉しその後落葉します。
和名はアケボノスギ。軽くて丸い実は金や銀色に塗り、クリスマスオーナメントなどにも使われます。
「インタープリターと歩く森のツアー」の下見で、桜坂の途中にツチグリを2個見つけました。
ツチグリはキノコです。
星型の外皮の上に胞子の入った袋があります。袋を指で押すと、先端の穴から胞子がホワ~っと吹き出します。
23日は静岡県菊川市と三重県津市のファミリーを森に案内しました。静岡県のファミリーは昨年も森の
ツアーに参加くださいました。リピーターが増えるのはうれしい限りです。
桜坂のタカノツメが鮮やかに黄葉しています。砂糖を焦がした様なキャラメルの様な甘い香りを強く感じました。
大好きな秋の森の薫り。タカノツメは唐辛子ではなく、冬芽が鷹の爪を思わせる形をしているためこの名が付きました。
春の若芽は天ぷらなどにして山菜として食べられます。森の中は枯れ葉を踏みしめるとカサカサ音がします。
風が吹くと降り注ぐ枯れ葉のシャワーもきれいです。森の中では、風の通り道が見えます。
午後は、かめの池の周りに広がる湿地帯を使い、「水辺の小さな美術館」のプログラムを行いました。
貴重な自然を守るため1日10名限定のコース。静岡県掛川市、名古屋、日進市などのお客様で満員御礼でした。
「おさんぽ de いきものみっけ~ぐりっちょといきものさがし」が23日からスタート。
森の中に素敵な絵が描かれたパネルが8枚が設置されています。
パネルの中に何匹の生きものが描かれているか探します。ゴールのもりの学舎で生きものの数を
インタープリターに伝えると、素敵なプレゼントがもらえます。もりの学舎には8枚のパネルを合わせた
『大屏風』もあります。春・夏・秋・冬と季節がつながり、圧巻です。
ドウダンツツジの葉が真っ赤に紅葉していました。森は行くたびに変化しています。
モリコロパークはカップルにも人気のデートスポット。三連休はよい天気に恵まれ、多客となりました。
園内バスも午後は満員。多くのファミリーや若いカップルで賑わいました。
★ 愛知県の小中学校教諭10年経験者研修で環境教育についてお話しました。今年で5回目の担当です。
日時:2012年12月26日(水) 10:00~12:00
場所:愛知県総合教育センター
テーマ:「環境教育~日常生活から学ぶ」
先生方の10年経験者研修は、法令で位置づけられています。1年間に渡り、様々な研修を受けられます。
この日は第5回目。愛知県総合教育センターに小学校教諭 148名、中学校教諭 128名が集まられました。
班別講義として「環境教育」を選択された先生、55名が対象でした。
テーマは、日常生活から環境問題を捉え環境教育にどう生かしていくか、その理論と実践法について学ぶ。
オリエンテーション後、環境教育についてパワーポイントでお話しました。愛知県環境学習副読本の活用例、
環境教育プログラムを紹介し、事例演習として「エコライフすごろく」を体験いただきました。
環境学習の現状と課題、持続発展教育ESD(Education for Sustainable Development)にも触れました。
ESDは、私たちと子孫が地球で生きていく上で困難となる問題について考え、立ち向かい
解決するための学びであり、持続可能な社会の担い手を育む教育です。
2014年に愛知県・名古屋で開かれる、ESDに関するユネスコ世界会議の概要は次のとおり。
主 催 : 国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)、日本政府
開催期間 : 2014年11月10日~12日 閣僚級会合、全体会合等 11月13日 フォローアップ会合
岡山市で国連機関、研究者、学校関係者、企業、NPO等によるステークホルダー会合を開催
会 場 : 名古屋国際会議場
参加規模 : 各国政府関係者など1,000人規模
内 容 : 「国連ESDの10年」の活動を振り返るとともに、2014年以降の方策を議論する
ESDキャッチフレーズ:未来を創るわたしを育むESD
コンセプト : つながり、ひろがり、開花する、ESD Flowe
ユネスコスクールの世界の加盟校は180カ国、約9,000校。 日本の加盟校は519校。 (2012年10月現在)
愛知県は小学校8校、中学校2校、中高一貫校1校、高校4校です。
【小学校】 東浦町立緒川小学校、名古屋市立東築地小学校、安城市立里町小学校、岡崎市立梅園小学校、
岡崎市立常盤南小学校、岡崎市立城南小学校、西尾市立西尾小学校、岡崎市立男川小学校
【中学校】 岡崎市立竜南中学校、岡崎市立新香山中学校
【中高一貫校】名古屋大学教育学部付属中・高等学校
【高 校】愛知県立豊田東高校、愛知県立千種高校、愛知県立刈谷高校、中部大学第一高校
環境教育は、①見えないものを見えるようにする。②自然・社会・人間のつながりを考えられるようにする。
③ 気づきを得て、社会行動に結びつけることが重要です。
学校は、身近にある環境問題を取り上げ、社会体験や生活を通して実践することが求められています。
学校における環境教育は、自ら課題を見つけ、学び、考え、主体的に判断し、行動し、問題を解決する資質や能力、
生きる力の育成と結びつけることが重要です。しかし、学校は体験の場が限られており、環境学習に対する温度差、
学校間格差等が見られます。学年の枠を超える継続性や、小中高校をつなげた体系立てた発展的な環境学習の
推進が困難などの課題も散見しています。環境に対する意欲が、自発的な環境保全活動に結びついていない。
学校等における環境教育の推進、連携・協働の強化が重要であり、学校と外部との連携の難しさに対し、県民、
事業者、学校、NPOなどの活動主体をニーズに合せてつなげる調整機能、情報提供の充実が求められています。
学校での環境教育の高まりを踏まえ、自然との共生の哲学を活かし、人間性豊かな人づくりにつながる
環境教育をなお一層充実させる必要があります。
★ 愛・地球博記念公園の環境学習施設「もりの学舎」でインタープリテーションに携わりました。(2013年1月4日)
この日は冷え込み、かめの池は全面凍っていました。もりの学舎の玄関に門松としめ縄が設置されており、
心身ともに身の引き締まる朝でした。
「もりの学舎」で森の福笑いや森のいろはカルタ、独楽(1F)、どんぐりの成長を描いた双六(2F)などが
お正月バージョンの遊びとして、自由に体験できます。建物前の広場には、羽子板やカイトもあり、
みなさん家族で楽しそうに遊ばれていました。
羽根突きの羽根は、ムクロジの種子でつくった手作りです。ムクロジは、秋に緑色の実がなります。
熟した果実は果皮がつやのある黄褐色の半透明。中に黒い種が1個入っています。ムクロジの種子は堅いため
羽子板で突くと高い音を出してよく弾みます。光沢があり、数珠としても利用されています。
ムクロジは果皮にサポニンが含まれており石鹸の木と呼ばれています。果皮をこすると界面活性作用で石鹸の様に
泡立ちます。私も以前にやってみたことがありますが、水をつけて手で擦ると見事に白く泡立ちました。
石鹸のようにちゃんと手を洗うことができました。
中国の薬学著作である『本草綱目』(1596)には真珠の汚れを落とすのに用いたとの記述もあります。平安時代は
灯明の煤汚れを洗い落としたり、石鹸として洗濯や洗髪に用いられたことから公家屋敷に多く植えられていたそう。
日本では明治時代まで石鹸のように使われており、アジア諸国ではsoapnut(石鹸の実)として今も天然の
サポニンを含む植物を利用している所があります。
サポニンは生きものにとっては毒にもなり、鳥や虫から食べられないようにしています。
ムクロジは無患子と書きます。子どもが患わない=病気をしないという意味があるそう。昔、神巫がムクロジの
木でつくった棒で鬼を追い払い、子の患いを無くしたと伝えられています。
お正月でもあり、親子3代にわたるファミリーや遠方からの来場者で、もりの学舎は賑わいました。
みなさん、冬の1日をゆっくり過ごしていらっしゃいました。
★ エコライフすごろくの授業を11月に担当した小牧市立小牧小学校から、感想文集と写真が届きました。
小牧小学校は、校舎が新しく建て替えられ、学校全体に環境配慮が施されていました。
4年生は1学期に社会科で3Rや1週間のごみ調べなどの学習をしています。遠足で出かけたエコハウスでは、
紙すきを体験。2学期の環境学習を経て、3学期はエコテクエコチャレ運動の発表を保護者を招いて行います。
これまでの環境学習の成果として感想文集をまとめてくださいました。一部を以下に記します。
・わたしはエコのことなんか自分に関係ないからどうでもいいと思って食べ物を残したり、ムダにレジ袋を
もらっていました。だけど、この前のエコすごろくでエコなことをやっていこうと思いました。なぜかというと、
自分一人でもいいからエコなことをやって、人に喜んでもらいたいからです。
・ペンのインクの詰め替えはないと思っていたけど、お店で見てみると本当にあったので、今度から
詰め替えができるペンを買ってみようと思いました。
・ぼくは節電や節水のことはあまり気づいていなかったけど、節電や節水は大事なんだとわかりました。
・わたしは、未来にすごくいいエコな物を作ろうと思いました。
・ぼくは車が好きなので、地球にいい車をぜったいつくります。買ってくださいね。
「クラスで給食を残すと、食缶が廊下に出た瞬間から生ゴミだよ」とお話しました。給食残菜ゼロ運動を始めた
小学校があることを伝えました。蛍光ペンやマジックの詰替えインクは、実物で紹介しました。
詰替えインクを使えば、エコはお得になります。「二酸化炭素が出ないクルマをいつか運転してみたい。
みんなが新しいエコ商品を開発してくれたら、私はすごくうれしいです。」と最後にお話しました。
★ 金城学院大学 生活環境学部で、家庭の省エネ・節電についてお話しました。
(財)省エネルギーセンターの省エネ説明会講師派遣事業として実施されました。
日時:2013年1月8日(火) 15:05~16:35
場所:金城学院大学
テーマ:「家庭における節電の具体的な方策」
金城学院大学は名古屋にある女子大。生活環境学部生活環境情報学科、環境デザイン学科、生活マネジメント学科、
現代文化学部国際社会学科、情報文化学科、人間科学部心理学科、芸術・芸術療法学科、文学部外国語
コミュニケーション学科の生徒56名が拝聴くださいました。(4年生と3年生)。専門科目である消費科学情報論の
授業として実施されました。(財)省エネルギーセンターの担当者が、授業を参観されました。
金城学院大学での担当は、今年で4年目です。当初は、真冬でも広い教室内全体がちょっと暑いと感じるくらいで、
空調の設定室温が高めでしたが、今年は節電モードに抑えられており、中にはコートを着てマフラーをしている
生徒も見られました。90分ずっと私を見つめてくれていた生徒さんが数名いました。4年生と言えば社会人目前。
一人の大人として、省エネ行動を捉えてもらえたらうれしい限りです。
生徒全員が授業メモを取られており、感想を添えて講義終了後に先生に提出されました。
【 学生の感想】授業レポートより一部抜粋
・エネルギー問題は日本の大きな課題であり、私たち世代がしっかり意識をもって変えていくべきと思いました。
・社会、国際問題でもある地球温暖化について考えさせられる講義でした。日本のエネルギー自給率がわずか
4%であることに衝撃を受けました。石油、石炭、ウラン等様々なエネルギーを輸入していることに問題を感じました。
・節電は常にやらなくてはいけないという考えも大切だが、ピーク時間に使う量を減らすだけでも良いみたいなので、
自分にできることから今日教えてもらったことをやっていきたいです。
・100年後の気温上昇を考えると恐ろしくなった。自分には関係ないと言ってられない。自動車の利用からも
エネルギーは多く使われている。電気自動車が注目されている理由が分かった。
・私たちが家庭で実践できる節電、省エネ方法を知りました。冷蔵庫の上に物が沢山のっているので、隙間を
開けることから始めてみようと思いました。
・省エネのやり方は、暮らしの中にたくさんあると思いました。
・長い目で見ると地球温暖化の進行を遅らせることができると思うので、面倒くさがらずに省エネを心がけたいと思う。
・これから家電製品を購入する際は、節電や省エネのことを考えなくてはいけないと思いました。
・地球のためにも、賢い消費者になりたいと強く思いました。
・電化製品を10年前の物から新しく買い替えるだけで省エネできることが分かりました。とても勉強になる授業でした。
・家庭には企業の様な規制がなく、省エネは一人ひとりの意識の問題と改めて実感しました。
・節電・省エネは震災以降気に掛けています。春から一人暮らしを始めるので、節約も兼ね節電・省エネに気を付け
賢い選択をしていきたいです。
・明日のエコでは間に合わないという言葉が、すごく胸に響きました。
・二酸化炭素の排出量が、世界でワースト5に入るなんて恥ずかしいと思いました。
・東日本大震災以降日本はエネルギー資源についてよく考えるようになった。限られた資源の中で、どれだけ効率よく
省エネを行えるか、とても大切になると思う。
・今日聞いた話をまず両親に話し、時間があれば祖母にも教えてあげ、省エネに協力していきたいと思いました。
省エネの仕方を沢山の方々に伝えていってください。
・将来自分が家を持つ時は、省エネ家電を積極的に選んでいこうと思います。
・節電と省エネの違いを初めて知りました。
★ 学校法人聖カタリナ学園 光ヶ丘女子高等学校の3年生を対象に、環境問題と暮らしのつながりについてお話しました。
日時:2013年1月9日(水) 9:00~10:45
場所:光ヶ丘女子高等学校 3年 教室(岡崎市)
テーマ :「環境問題と暮らしのつながり-私たちに今できること」
光ヶ丘女子高等学校はカトリック系のミッションスクールで、普通科と国際教養科があります。3年生243人を対象に、
大学・専門学校の体験プログラム特別授業として1月8日~11日に「光ヶ丘4days大学プロジェクト」が実施されました。
一般入試受験者は、各自選択した受験対策講座を受講。他の生徒は、環境、国際関係、ビジネス、人間教育、
心理、ビューティー&ヘルス、看護福祉の7つの講座に分かれて、講義やグループワークに参加し、一足先に
「大学生活」を体験する機会とされました。
実行委員会が組織され、生徒が自主的に学びたい講座内容を考え企画が錬られました。
環境学部の実行委員から事前にメールが届きました。
「4daysで持続可能な生活について考える講演会を開催します。授業で現在起こっている環境問題を学びました。
人間の活動が与える自然環境への被害が大きいことを実感し、私たちの生活と自然環境が密接に関わり合って
いることに気づきました。しかし、日々の生活がどのように地球環境に被害を与えているのか、そもそも
身近な環境問題に注意が払えていないと感じます。今回の授業を通して、暮らし全般について考えながら
環境問題の知識の幅を広げたらと思っています。」
休み時間に積極的に質問する生徒もあり、皆さん熱心に拝聴くださいました。
実行委員の一人は、上智大学法学部地球環境法学科へ進学が決まっているとのこと。
若い世代の「これから」を応援していきたいと思いました。
★ 金城学院大学で、家庭の省エネ・節電についてお話しました。
(財)省エネルギーセンターの省エネ説明会講師派遣事業として実施されました。
日時:2013年1月11日(金) 9:10~10:40
場所:金城学院大学
テーマ:「家庭における節電の具体的な方策」
消費者政策論の授業の一環として実施。CO2削減に向けたカーボンフットプリントの仕組みも紹介しました。
生活環境学部生活マネジメント学科、現代文化学部情報文化学科の2~4年生、83名が受講されました。
今冬、北海道電力を除く9電力は数値目標なしの節電協力が要請されました。1月8日の授業で、なぜ北海道電力
だけが7%の節電目標が設定されたのですか?と質問がありました。その理由を考えてもらいました。
この冬は、北海道電力管内を除いて、瞬間的な電力の需要変動に対応するための電力確保が可能ということで
数値目標は示されていません。各電力会社は安定供給のため最低限必要とされる3%の予備率を確保しました。
しかし、北海道は他社からの電力融通に制限がある、北本連系設備や主要発電設備等の脱落リスクを考慮する
必要がある、積雪が多く寒冷な冬の北海道の電力不足は社会生活等に甚大な影響を及ぼすことから、今夏に
続き節電協力が実施されました。他電力管内は数値目標はありませんが、無理のない範囲で日常的な節電が
求められました。
【 学生の感想】授業レポートより一部抜粋
・日本のエネルギー輸入量の多さは想像を越えていました。国内産エネルギーの分散・拡大、化石燃料以外への
エネルギー転換がとても大切と思いました。
・しっかり自分の生活を見直し、CO2排出量ワースト5から変われる日本にしていきたいです。
・地球が抱えている問題は私たち人間が引き起こしたこと。後回しにしてはいけないとひしひしと感じました。
解決するためには一人ひとりが現状を理解し、危機を持つことが必要と思います。
・地球温暖化が、国同士の問題も引き起こしていたとは知りませんでした。
・火力発電の稼働率が上がったことを先日知り、安全になったと思ったが、それが温暖化につながると思っていなかった。
・バイト先の和食店は平日夜はお客さんが非常に少ないのに全ての部屋に暖房が点いている。
これからは、お客さんが入りそうな2部屋だけ暖房をつけ、混み具合に合わせて随時対応したい。
・節電や省エネは聞いたことはあったが行動に移したことはなかったので、見直してみようと思いました。
・今まで省エネに興味はなく、省エネ商品を買おうと思ったこともありませんでしたが、行動が大切と感じました。
・今日の講義で、省エネへの意識が足りなかったことに気づきました。
・小さな子や高齢者は寒いと体調を崩しやすいので、若い私たちが積極的に節電していくべきと思います。
・家庭のエネルギーを押さえた人には特典をつけたり、オーバーした人に罰金していくといいと思いました。
・家庭は水の滴るスポンジという言葉が印象的でした。
・消費者が地球温暖化の危機を知り、考えていくことが必要と思いました。
・結婚したら自分が主になって省エネをしなければならないので、とても勉強になりました。
・水と電気は関係ないと思っていたので、節水が節電になることもびっくり。水道の使い方も気をつけていきたいです。
・今は実家で暮らしていますが、一人暮らしや結婚して新しい家に住む際は環境に配慮した物を選ぶようにします。
・LED電球に様々な種類があることを初めて知りました。
・私の部屋はベッドの横と頭の方に窓があるため寒いと知った。窓の断熱対策を強化すれば部屋の温度が逃げず
消費電力も減ると思った。銀マットを今年からカーペットの上に敷いているが、本当に暖かく他の人にも勧めたい。
・家庭部門は夕方6~9時の電気使用量が高く、驚きました。賢い消費者になりたいです。
・「知っていることを行動に移す」という言葉が、すごく胸に突き刺さりました。
・私は夏に暑い温度の部屋と、冬の寒い日に冷えた部屋に入ることが嫌いです。そのため、帰る時間を予測し、
時間設定して出かけることもあります。時間通りに帰れなかったら、その分エネルギーが無駄になります。
今の環境に甘えずに生活しなければと思いました。
・規制のない家庭でも、省エネに気をつけていくべきと思いました。省エネ商品をチェックしてみます。
・カーボンフットプリントを知らなかったので、カーボンフットプリントを用いて何ができるか考えたいと思います。
・お茶の葉で封筒が作れるってすごい!物を作って処分するまでに多くのCO2が出ていると思いました。
・カーボンフットプリントは見たことがなかったが、食品にも表示されていると知り驚きました。
これを認知してもらい消費者が買う時の目安になれば、もっとエコ化すると感じました。
・カーボンフットプリントを見たことがなかったので、探してみたいと思いました。
CO2排出量がどれだけあるのか調べてみようと思いました。
・文房具店でバイトをしています。乾きまペンも扱っています。身近な商品にCO2マークが付いていることが
わかったので、次回のバイト時に見てみようと思いました。
・カーボンフットプリントを見て商品を買うようにすればよいと思うが、どのくらいの量が多いと言えるのか解らない。
その基準がないと商品を選ぶ指標にならないと思う。
様々な点において、大学での環境教育の必要性を痛感しました。
★ みよし市立黒笹小学校の4年生を対象に、(財)省エネルギーセンター主催省エネ出前授業を担当しました。
こちらの学校では、2010年9月24日も省エネ出前講座を担当しています。
日時:2013年1月15日(火) 2時限~3時限
場所:みよし市立黒笹小学校 多目的室
テーマ:「省エネ出前授業-はじめよう私たちにできること」
3クラス合同で、多目的室で行いました。児童のみなさんは、活発に発言してくださいました。
LEDと白熱電球のエネルギー消費比較実験は、手回し発電機を使い、児童が前に出てきて行いました。
自分の家のお風呂はどんなエネルギーでお湯を沸かしているか「電気、ガス、わからない」の3択で尋ねたところ、
半数近くの児童が「わからない」に手を挙げました。家庭で毎日使うエネルギーの種類や使われ方を知ることは、
省エネの第1歩。この学習を機に、暮らしと密接するエネルギーの有り方に関心を持って頂けましたら幸いです。
黒笹小学校は2007年に開校された、新興住宅街にある児童数710名の大規模校。木質で温かみのある校舎、
多様な学習活動に対応できる教室、広い廊下や車いす対応のトイレがあり全体がバリアフリーになっていました。
児童数減少の時期を迎えたら、高齢者施設として活用する計画と伺いました。
4年生は総合学習で「もったいないをやっつけよう!」をテーマに自分の生活を振り返り、もったいないを調査。
黒笹小エコプロジェクトと題し「ゴミを減らす」「節電」「節水」の3グループに分かれ、給食の残菜を減らす
もったいないを無くす活動を展開しました。児童の更なる環境意識向上を目的に省エネ授業が実施されました。
2月14日には1/2成人式を開き、これまでの学習の成果を保護者の前で発表されるそうです。
地球温暖化防止、省エネ学習はもとより、環境学習全般が今後更に進展しますことを願っています。
省エネ出前授業は東北大地震があった2011年度は全国で1,000校、2012年度は500校を対象に実施されています。
★ 名古屋市高年大学:鯱城(こじょう)学園で、環境学科の授業を担当しました。 1年生(27期生)
鯱城学園の環境講座は、21期生から毎年担当しており、今年で7年目です。
日時:2013年1月21日(月) 13:00~14:30
場所:名古屋市伏見ライフプラザ 鯱城(こじょう)学園
テーマ:「エコライフすごろくから学ぶ環境配慮行動」
名古屋市高年大学鯱城学園は、高齢者の生きがいづくりと、地域活動の核となる人材の養成を目的に、
昭和61年に開学されました。生徒は、名古屋市在住の60歳以上の方。入学条件の一つに、卒業後も
地域活動に参加する意欲のある方と明記されています。教養講座、専門講座があり、現代社会への理解を深め、
個人としての自立をめざすとともに、専門分野に関する知識や技能を高めることを目指していらっしゃいます。
卒業生は、名古屋市高年大学鯱城会を結成し、市内16区において地域活動に貢献されています。
各クラスに学級委員、日直当番などの役割分担があり、授業は「起立、礼」の号令で始まります。
クラブ活動や宿泊研修、修学旅行などもあります。
午後の講座ですが、だれ一人眠ることなく、みなさん元気に楽しく積極的に学習に取り組んでくださいました。
男女の生徒の仲の良さも特徴の一つ。活き活き、溌剌とした名古屋のシニアパワーに毎年圧倒されます。
★ 愛・地球博記念公園の環境学習施設「もりの学舎」に、長久手市立北小学校の4年生123名を迎え、森と水、
いきもののつながりを体感するプログラムを実施しました。児童たちはリニモに乗って来ました。(2013年1月25日)
北小学校の南側を香流(かなれ)川が流れています。「水源の森に行こう!」をテーマに、森から沁み出た水が
かめの池に流れ込む様子や、水の住処さがし、ネズミとドングリ物語、水の旅ゲームなどを体験しました。
「ネズミとドングリ物語」は、ネズミの貯食行動と樹木の命のつながりに気づくプログラム。実物大のカヤネズミを
いつもベストの胸ポケットに入れています。こどもたちにも触ってもらいました。
ネズミは種の運び屋さん。冬に食べようと埋めておいたドングリを忘れてしまったうっかりネズミのおかげで、
ドングリたちは子孫を残すことができます。シートン動物記に、次の一節があります。本文はリスですが、
今日はネズミに置き換えて紹介しました。
【はるか昔、ネズミと木の約束】(大木がネズミに話しかけています。)
「ネズミ君、木の実を地面に埋めて下さい。そのかわり少しのお礼を差し上げます。木の実を100個地面に埋めたなら、
95個は食べても構いません。でも、残りの5個は埋めたままにしておいて下さい。その5個の実が私たちの子孫となり、
やがて大きな木になりますように。」
★ 安城市立三河安城小学校で行われた、4年生エコトークセッションに参加しました。 (2013年2月15日)
3時限目に、4クラス合同で行われました。
1年間にわたる環境学習成果をまとめた手作り壁新聞の前で、児童たちは3~5人のグループに分かれ、5分間の
発表を行いました。環境関連データをグラフに表したりイラストで表現するなど、工夫が見られました。
安城市環境部環境首都推進課の方や保護者も参観。児童たちは質問に丁寧に答えていました。
【壁新聞のテーマ】
なるほど!お店のエコ新聞、クールドエコ、見習おう!昔のECO、エココンビニ新聞、再利用江戸のリサイクル、
へらせ!ごみ、もったいない、動物新聞、いのち、節電、節水、リサイクル新聞、プラごみのひみつ、地球を守ろう、
昔のエコニュース など他市(岡崎市・知立市・碧南市・刈谷市)のゴミの出し方と安城市のゴミの出し方を比べよう、
危険ごみの出し方、ゴミの分別をしない国がある、リサイクルできないもの、コンビニの節電、販売期限切れ商品の行方など。
最後に、各クラスの代表が最後にエコ宣言を行いました。アイシン・エィ・ダブリュ(株)担当者から
修了証の授与と、ホタテの貝殻をリサイクルしたサクラ色の消しゴムがプレゼントされました。
三河安城小学校は、9月6日に「エコパーティーにようこそ!」の授業を担当しました。児童の環境保全に対する
真摯な想いと、深い学びの成果が伝わってました。
アイシン精機(株)、アイシン・エィ・ダブリュ(株)環境学習プログラム支援校は、 どの学校もエコトークセッションを
開き、学習の成果を保護者や地域の方を招いて発表します。こどもたちの力強いエコ宣言が、大人の環境行動を
促すきっかけになることを願っています。