★ 環境省環境カウンセラーHPに中部電力(株)発行広報誌KORYU(交流) を紹介した 活動報告が掲載されました。
(2013年12月)
「わが家の電気の健康診断 /家庭の電気 イロハニホヘト」 の監修
★ 米国ニューメキシコ州にあるホワイトサンズ国定公園に行きました(2013年12月27日)。
ここは琵琶湖より一回り大きい世界最大の砂丘。真っ白な砂はまぶしく輝き、風が紋様を描く様は幻想的。
砂は医療用ギブスにも使われる石膏(硫酸カルシウム)で、砂粒は非常に小さく手の平からサラサラこぼれます。
砂の上に動物たちの足跡がありました。大部分は夜行性。水分を節約し熱を最大限避けるため日中は地中にいて、
日が暮れた後巣穴から出てきます。砂丘が白く夜でも色の濃い生物は簡単に見つけられて捕食されるため、
ネズミやトカゲは表皮を白く変えて身を守っています。
他国の野性動物を放す事は連邦法で禁じられています。しかし、この近辺はハンティングの標的となる動物が少ないからと
ニューメキシコ州政府がアフリカから外来種であるオリックスを1960年代終わり~1977年に輸入し、
公園に隣接するミサイル射撃場に放ちました。
アフリカではオリックスは幼獣の9割がライオンなどの餌食になり、個体数を自然コントロールしています。
しかし、この地のコヨーテやクーガーでは個体数を減らす効果は低く、ハンターがいくら撃ち殺しても追いつきません。
1970年代の約100頭が現在約3,000頭に激増しています。角が長くシカより大きな体のオリックスは野生化して増える一方。
地元の生態系への影響が懸念され、国立公園局は自然への影響をくい止めるため、公園の敷地をフェンスで囲っています。
国立公園保護区は南側の約40%のみで、残りの約60%はホロマン空軍基地やスペースシャトル用の滑走路もある
全米最大規模のミサイル射撃場です。ミサイル実験は週に2回ほど定期的に行われ、公園上空を戦闘機が飛びます。
この間、公園内の道路は2時間程度通行止めになり閉鎖されます。広島原爆投下3週間前の1945年7月16日に、
人類初の核実験を行ったトリニティサイトもこの射撃場で行われました。爆発したのは長崎型の原爆ファットマンです。
ニューメキシコ州のインディアン保留地一帯は米国の核兵器開発と原子力産業の中枢です。全米科学アカデミーは
この地を「国家の犠牲地域」の一つに指定しています。アメリカが今も軍事力を保持、増強していると実感しました。
核兵器製造と密接に関わってきた歴史を持つ基地の町アラモゴードに宿泊。夕食に立ち寄ったレストランで、
アーミーのパパとファミリーを複数見かけました。家族が軍で働くことは誇りです。
アメリカの国立公園は、世界最高水準の自然保護システムを確立していると言われています。
大自然は国の財産と考え有料制の仕組みを確立しています。自然保護のために人間を立入禁止にするのではなく
自然に触れその素晴らしさを多くの人が満喫することで、次世代に残したい思いをより強く持つことができます。
自然環境保護の在り方と軍、アメリカと日本の関係性も考えていかなければいけません。
★ 中部電力(株)定期刊行広報誌「KORYU(交流)」WINTER № 90が発行されました。(2013年12月)
わが家の電気の健康診断 / 家庭の電気 イロハニホヘト の監修を担当しています。
テーマは「冬の上手な暖房テクニック」。暖房や保温の仕方の他、窓やドアの下に置くアニマルタイプの
すきま風除けクッション "ドラフトエクスクルーダー" も紹介しました。
KORYUのキーワードは「くらしと、ともに」。日々の生活を明るく大切に過ごしていけるよう、食やライフデザイン、
インテリア、環境、エネルギー、地域などをテーマに電気や暮らしにまつわる情報が掲載されています。
全ページカラーA4判年4回発行されています。
★ 米国:フロリダ州にあるエバーグレーズ国立公園に行きました。(2013年11月28日~12月1日)
エバーグレーズ国立公園は1934年に国立公園として認定され、1976年に国際生物圏保護区に指定されています。
1979年にユネスコの世界遺産にも登録され、1987年にはラムサール条約登録地としてリストアップ。
1992年にハリケーンの大きな被害を受けたことをきっかけに1993年に世界遺産の危機遺産登録を終えました。
アリゲーター、湿地帯の多様な動植物を見ることができました。入場料は車1台$10ドル、7日間有効。
公園面積は2,357平方マイル(6,105㎢:東京、埼玉を合わせた大きさ)。水深15cmの広大な湿地帯が続いています。
水源から河口までの標高差はわずか4m。1日に30cmと緩やかな川の流れはバクテリアや藻類を豊かに育み、
虫、魚、カメ、ヘビ、鳥類やワニへと続く食物連鎖の舞台となっています。
フロリダ州政府は1983年にエバーグレーズ湿原救出計画を開始。湿地生態系を再生するため2000年水資源開発法により
エバーグレーズ総合再生計画を承認。公園内はビジターセンターと小規模な施設を除き現在は開発が行われていません。
エバーグレーズは「草原の川」River of Grassとも呼ばれており、300種以上の様々な鳥の保護地区になっています。
鳥たちをすぐそばで見ることができました。
.水はエバーグレーズの生命線。米国のトイレはセンサーで水が出ますが、ここは水道のつまみをひねっている
間しか出ません。水を節約し大切に控えめに使ってくださいとのメッセージが、壁に貼られていました。
アメリカトキコウは背の高い白色の鳥で淡水や汽水の湿地、沼地に生息。長いクチバシを開いて水中に突き刺し、
近くにやってきた魚が触れる瞬間を待ち、魚が触れると400分の1秒の速さ(高速反応)でクチバシを閉じて餌をとります。
採餌方法に適した広大な湿地が開発に寄り減少しているため、米国に生息する個体数は激減し絶滅の危機にあります。
1800 年代終わり頃から人間は運河を掘り、南フロリダの排水と干拓を.開始しました。それは20 世紀も継続され、
不自然にまっすぐのびる運河が湿原を分断しています。延 2,736km 以上の運河と堤防が広大な湿原の景観と
自然環境を変えました。貴重な水は湿原を通さずに海に排出され、半分以上の湿地が開発によって失われました。
.人為改変された自然や生態系の復元のために、現在は多大な労力と費用が費やされています。
アリゲーターは開発による生息地の破壊、水質汚染、皮目的の乱獲などにより生息数は激減しました。
1973年に法的に保護対象とされ生息数調査や監視活動、狩猟、皮革流通の許可制等保護対策が進められました。
皮革の需要低下などもあり、生息数は回復しているとのこと。
エバーグレーズ国立公園には生息地復元地区(Habitat restoration area)がビッグ・サイプレス国立野生保護区
(Big Cypress National Preserv)には、水保護管理地区(Water conservation area)があります。
フロリダ南部の水問題は複雑。農業用水の取水による水の減少、硝酸塩やリン酸塩を含む大量の化学肥料による
水の富栄養化、本来水の少ない乾期に農業用水の放流があると、鳥類やワニなどの営巣に多大な影響を与えています。
フロリダ州の人口は全米50州中第4位。
ケネディ宇宙センター、スペースポートフロリダ、ウォルトディズニーワールドリゾート、ユニバーサル・オーランド
リゾート、シー・ワールド・オブ・フロリダなどがあり、世界中の人が訪れる観光地でもあります。
大都市マイアミやリゾート地域の水需要も急増し、エバーグレーズへの水の供給を減らしています。
エバーグレーズの生態系は、雨やオキーチョビー湖の水を源とした国立公園外からの水の流入に支えられています。
人間活動の影響を受け水は質、量ともに危機的状況にあり20世紀に入り湿原の規模はかつての1/5に減少しました。
公園内に営巣するサギなど、浅い水中を歩いて採餌する鳥(渉禽類)の数は、1930年代の調査では26万5000羽いたものが、
現在では9000羽と96%も減少しています。コウノトリは6000羽から、わずか250羽に激減しています。
日本でもフロリダ産のオレンジや果物が沢山売られています。
エバーグレーズの生態系と水問題は日本の食と繋がっています。
「ピューマに注意」のサインを見ました。フロリダピューマも絶滅の危機に瀕しています。エバーグレーズ国立公園、
ビッグサイプレス国立野生保護区で厳重に個体管理されていますが、個体数はわずか30頭前後のみと推定されています。
西部開拓時代に家畜を襲う害獣として駆除され、19世紀後半にはアメリカ東部の州からはほとんど姿を消しました。
1920年代にはフロリダ半島を除き、生息は確認できなくなりました。1958年にようやく害獣リストから外され、
1967年に連邦魚類野生生物局の絶滅危機動物に指定されました。
生態調査と研究の結果、フロリダパンサー(ピューマ)の生後6ヶ月以内の死亡率は50%を越えていること、
雄の精子の95%が奇形、カウリック(本来現れるはずのない場所に毛が生えるなどの毛根異常)、
キンクテイル(尻尾の先端が90度以上曲がる奇形)、心臓や内臓の先天的疾患、貧血、ウイルスやバクテリアなどによる
伝染性感染症の感染、潜伏睾丸などあらゆる異常が、ほぼ全てのフロリダパンサーから検出されました。
これらは近親交配が原因と考えられています。正常な生態を維持する為には約780㎢の広大な面積が必要ですが、
フロリダ半島は1960年代以降広大な湿原が農業用地へと姿をかえていき、フロリダパンサーの住処を奪っていきました。
特に、1967年に開通したマイアミからネイプルズに向かってビッグサイプレス国立保護区を通る高速道路(I-41)は、
フロリダパンサー最大の生息域を完全に分断する結果となりました。フロリダパンサーは交流の無い数頭のグループに
分断されてしまい、近親交配が起こったと考えられています。
★ 日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会 NACS消費生活研究所HPに
「アメリカのスーパーチェーンの環境取組」と題したコラムが掲載されました。 (2013年11月)
★ 米国オハイオ州にあるアーミッシュカントリー(Amish country)に出かけました。(2013年9月末~10月初旬)
アーミッシュは、1700年代初めに信仰の自由を求め、ドイツからアメリカに移住してきたキリスト教徒です。
宗教上の理由から、移民当時の生活様式を守るため、電気、ガソリン(車)、電話など現代文明の多くを使いません。
飲み水は20m程度の鉄塔に設置された多羽根風車で地下水を汲み上げて使っています。
近代以前の生活様式を基本に農耕や牧畜を行い、17世紀の欧州の自給自足に近いライフスタイルを守っています。
男性は黒いハットを被り、女性は青い無地の長いワンピースを着て、白いオーガンジーの小さな帽子を被っています。
結婚していない男性と女性は、自転車の利用が許されており、時折見かけました。
朝はパカパカと軽やかに響く馬の蹄の音で目覚めました。小学生の女の子を乗せたお母さんが、馬車を操っていました。
学校教育はコミュニティ内で行われ、教師はコミュニティで育った未婚女性が担当し、教育期間は8年間とのこと。
自分たちで生産できない物を購入するための換金物としてパン、蜂蜜、ジャム、クッキー、キルト、家具、
小物生活用品等を作り外部見学者らに廉価で提供しています。
仲間の家は、多くの世帯が参加して木を切り、屋根を葺く協業が協同で行われます。
宗教的な伝統を重んじたアーミッシュの方々と、私たちの暮らしのどちらが幸せかを、簡単に比較することはできません。
自然や季節の移ろいと共に、ゆっくり時間が流れているアーミッシュ。
一方、私たちは、ともすると忙しさに追われる日々です。
私たちはもう少しゆっくり暮らし、自然や動物への思い遣りが必要かもしれません。
遠い昔に置いてきて忘れてしまっていた大切なものが、ここにあるような気がしました。
★ 中部電力(株)定期刊行広報誌「KORYU(交流)」、AUTUMN № 89が発行されました。(2013年9月)
わが家の電気の健康診断 / 家庭の電気 イロハニホヘト の監修を担当しています。
今回は省エネ製品買換ナビゲーション『しんきゅうさん』と、家電製品アドバイザーの役割を紹介しました。
KORYUは、キーワードは「くらしと、ともに」。日々の生活を明るく、大切に過ごしていけるよう、食やライフデザイン、
インテリア、環境、エネルギー、地域などをテーマ...に、電気や暮らしにまつわる情報が掲載されています。
全ページカラーA4判で、年に4回発行されています。
★ 愛知環境カウンセラー協会会報誌(第63号)に「アメリカのスーパーチェーンの環境取組」が掲載されました。(2013年10月)
全米で大型スーパーを展開しているクローガー(Kroger)が、2009年から導入しているキュービジョン
待ち時間マネージメントシステム(The QueVision queue management system)を紹介しました。
レジ近くの天井に、モニターが掲げられています。レジや入り口に設置された赤外線センサーで客数を計測し、
結果をモニター画面に表示。レジの待ち時間短縮と、顧客のリピーター率向上に成功しているようです。
★ 企業広報誌 楽園53号 シリーズ:環境と移動を考える④
【次世代につなぐエコ社会の実現を目指して】が掲載されました。(2013年秋号)
★ 米国オハイオ州コビントンのデヴューパーク(Devou Park)にある博物館(Behringer-Crawford Museum)近くで
ずんぐりした茶色い体のグランドフォグ(groundhog)を、初めて見ました。(2013年9月)
グラウンドフォグはネズミ目リス科マーモット属の一種で『ウッドチャック』ともいい 、北米産の草食性の動物。
地中に穴を掘って巣を作ります。
大型のジリスですが、動作は大変鈍く、太りぎみの体を揺らしながら、博物館の軒下に入っていきました。
毎年2月2日は“グラウンドフォグデー”。
グラウンドフォグが冬眠していた巣穴から目覚め、外に出た時自分の影を見るかどうかで春の訪れを占うイベントが、
北米各地で行われます。影を見なかったら「春は間近に迫っている(Early spring)」、
影を見たら「冬はあと6週間は続くだろう(6 more weeks of winter)」。
アメリカは居住区近辺に想像以上に多様な野生動物が棲んでいます。デヴューパークには樹齢100年を越す太い木々が
多数ありました。豊かな自然や森が残されているからこそ、多様な生物が生息できるのだと思いました。
★ (財)建築保全センター発行 機関誌「Re」で、特集コーナーの小論文を執筆しました (2013年7月発行、№179)。
テーマは「和」の新たな芽吹き。図・写真を添付し、文字数5,700字でした。
「和製コンビニエンスストアの躍進と日本文化」 と題しまとめました(「Re」16~19ページ掲載)。
米国生まれのコンビニは日本独自の進化を遂げました。ATMや公共料金の支払い、宅配便取り次ぎなど物品販売以外にも
様々なサービス機能を揃える現代版よろずやとも言えます。
草創期における若者中心の業態から、今や高齢者の生活インフラとして欠かせない存在となっています。
日本では1960年代から展開が始まり、現在では約48,000店舗が点在しています。
出展:(一社)日本フランチャイズチェーン協会2011年度「JAFフランチャイズチェーン統計調査」報告
商品を必要に応じて随時配送することにより、各店舗は余剰在庫を基本的に置かず、店頭陳列が商品在庫になっています。
これにより、商品をストックしておくバックヤードを最小限度に設計でき、限られた店舗スペースを有効活用し、
建設費・光熱費・人件費の圧縮が図られています。
近年は病院、中学校・高校・大学、庁舎内など公共施設、高速道路のサービスエリア等への出店も相次ぎ、日本らしい
細やかなサービスと、最先端の商品が販売されています。
商品種類が多岐にわたり、それらを余すこと無く店頭展示するため、バックヤード側から商品補充が可能なウォークイン
式冷蔵庫や商品の後入れ先出しを容易にする可動構造の陳列棚、緻密な商品レイアウトなど様々な工夫が徹底されています。
コンビニの発祥地であるアメリカの事例として、防弾プラスチックで店内全体をバリケードし、厳重なリスク対策を
施したシカゴのコンビニも紹介しました。
一方、日本フランチャイズチェーン協会は、警察庁から「まちの安全・安心の拠点」としての活動要請を受け、
セーフティーステーション(SS)活動を全国の加盟店舗が行っています。
日本のコンビニの躍進と、日本らしい細やかなサービス展開、最先端商品の開発と季節感の先取り、防犯体制・災害時対応、
期間限定商品として、解凍時間によって触感が変わる新感覚デザート商品の登場などを紹介しました。
環境問題の観点からはコンビニの建設・開店・閉鎖が繰り返され、必要以上に頻繁に発生する建物のスクラップ&ビルドは
一考が望まれることに触れました。
2008年には全国のコンビニの年間売上高が、初めて全国の百貨店年間売上高を抜きました。きめ細やかな商品管理や、
効率良く多種品目を提供するノウハウが徹底的に研究・運営されている点などは、日本国内で培われた管理技術が
アメリカにも提供されているようです。情報収集分析力やスケールメリットを活かした展開など、和の特徴を活かした
日本のコンビニが、この先どこまで進化を遂げるのか、楽しみです!
★ 愛・地球博記念公園の環境学習施設「もりの学舎」でインタープリテーションに携わりました。(2013年7月6日)
CATVひまわりネットワーク(株)の取材がありました。14時からの「インタープリターと歩く森のツアー」に、
女性リポーターも同行されました。実施したプログラムは「色合わせ色探し」。夏の日差しに輝く若葉がきれいでしたので
色合わせは、鮮やかな若葉色のカードを使いました。ファミリーやカップルで、若葉色に最も似た森にあるものを探し、
1つ持ってきます。発表タイムに、各自1個のどんぐりを投票し、優勝チームを決めます。
第2回戦の色探しは海松色(みるいろ)と書いた文字カードを使いました。参加者は色の名前からイメージを膨らませ
海松色に最も近いと思うものを森で探して持ってきます。中には枯れた松の葉を持ってきたチームもありました。
.海松色(みるいろ)は緑系統の黒色がった黄緑色で、名は海藻のミル(海松)からきています。
英語名のOlive Green (オリーブ・グリーン)は、海松色に最も似た色といわれています。
宮内庁の楽人の衣装は海松色の直垂(ひたたれ)です。お祝いごとに身にまとうおめでたい色ともされていました。
愛・地球博記念公園の近くに海上(かいしょ)の森があります。昔々、愛知県のこの辺りは海だった時期があります。
森と海はつながっています。そんなことを、この色から感じて頂けましたら幸いです。
.ひまわりネットワークのテレビでは、7月18日(木)9:00~9:45の「よーいどん」という番組で、放送されます。
ひまわりch、さんさんch、メープルch、ひまわり12、ひまわり11
【よーいどん!ダイジェスト放送】 7月18日(木) ひまわり11 13:30~、ひまわり12 13:00~
★ 愛知環境カウンセラー協会主催2013年度第1回ファラデープロジェクトでアメリカの環境取組について話しました。
4年間に撮りためたアメリカの写真をパワーポイントでご覧いただきながら、具体的な事例を紹介しました。
日時:2013年7月7日(日) 15:15~17:00
場所:地域資源長屋なかむら 共同会議室 1F
テーマ:アメリカ生活から見えてきた環境取組とアメリカの国立公園
米国は京都議定書から離脱し、世界190以上の国と地域が加盟する生物多様性条約に今だ加盟していません。
しかし、環境の法整備や環境配慮取組は想像以上に進んでいると実感します。世界の環境政策のイニシアティブを
とるのはどの国か? 世界の環境基準は、どの方向に向かうのか?注視していきたいと思います。
ファラデープロジェクトとは環境やサイエンスの話題を分かりやすく伝えたい、知ってもらいたいがモットーの
.愛知環境カウンセラー協会の独自事業です。
プロジェクト名はイギリスの科学者マイケル・ファラデーの名前を借ています。ファラデーは電磁気学の基礎を築いた
とても偉大な人です。19世紀前半にファラデーが始めた、一般の人向けの科学講演の「金曜講演」、少年少女向け
「クリスマス講演」は、今でも引き継がれて開催されています。講義録「ロウソクの科学」が有名です。
★ 6月9日に大府市で担当した緑のカーテン講座の様子がyoutubeで一般公開されました。(2013年7月~)
.大府市映像情報番組スマイルおおぶ「チャレンジ!夏エコ~緑のカーテンで夏を快適に~」。映像は10分間。
「緑のカーテンと省エネ・エコライフの実践」の講座風景は、2:15~3:30で流れます。
★ 中部電力(株)の定期刊行広報誌「KORYU(交流)」で、SUMMER № 88 から新しく始まったコーナー
わが家の電気の健康診断 /家庭の電気 イロハニホヘトの監修を担当しています。(2013年6月21日)
KORYUのキーワードは「くらしと、ともに」。日々の生活を明るく大切に過ごしていけるよう、食やライフデザイン、
インテリア、環境、エネルギー、地域などをテーマに電気や暮らしにまつわる情報が掲載されています。
全ページカラーA4判。年4回発行。
「家庭の電気 イロハニホヘト」は、15~16ページに掲載されています。ライフスタイルに合った電気の使い方、
電気料金の仕組み・考え方が紹介されており、実生活で簡単に実践できる省エネ、スマートライフが、かわいい
イラストで提案されています。主役の「シリ タイコさん」は主婦生活6年目の30歳。家庭の主婦としては発展途上。
自信なさそうな情けない顔がユニークです。
企画編集のご担当者2名とライターがわが家を訪問され、読者にお伝えする内容を錬りました。
わが家を事例に、家庭の省エネポイントもお伝えしました。企画段階からわくわくし、楽しい時間でした。
冊子を手にすると、うれしさもひとしおです!
★ (財) 愛知県教育振興会発行 家庭と学校と地域を結ぶ家庭教育月刊誌 「子とともに ゆう&ゆう」、なるほど情報局
コーナーに、【今月のテーマ:環境教育】 が掲載されました。(2013年6月号 46~47ページ)
6月は環境月間。先生や保護者向けに環境を学べる施設として、愛・地球博記念公園の「もりの学舎」を紹介。
家庭でできる環境教育の取組は① 省エネを心がける、② 省エネ製品の活用、③ エコドライブ、④ 地球に優しい買い物の
ポイント等を紹介しました。
月刊誌は愛知県小中学校長会、愛知県小中学校PTA連絡協議会、名古屋市立小中学校PTA協議会が編集しています。
★ 消費生活論文を執筆しました。(2013年5月31日)
環境ラベルの効果的な利用と消費者の役割 -カーボンフットプリントの推進から考える- 要旨
(社)日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会、NACS消費生活研究所発行 論文集
「消費生活研究」 第15巻1号に掲載され、発行されました。
論文集は、日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会25周年記念として編まれ、 6月6日に学士会館で開かれた
記念行事でお披露目されました。
★ 米国ワイオミング州デビルスタワー国定公園、サウスダコタ州マウントラシュモア国立記念碑等に出かけました。
(2013年5月11日~17日)
4人の大統領の彫刻で有名なマウントラシュモア国立記念碑までは、ケンタッキーから車で2日かかりました。
途中に宿泊したアイオワ州の街(往路:Sioux city、復路:Newton)は、ケンタッキーと雰囲気が異なり面白かったです。
サウスダコタは連日青空が広がり、日差しが強く、5月というのに日本の真夏くらい日焼けしました。
【デビルスタワー国定公園(ナショナルモニュメント)】
デビルスタワー国定公園は、1906年にセオドア・ルーズベルト大統領によって、アメリカ初の国定公園に指定されました。
セオドア・ルーズベルトは子ぐまを撃ち殺すのを思いとどまったことで有名。
テディベアの名は、彼の愛称から付けられました。
タワーの高さは264m。麓を1周する約2㎞のトレイルを散策。途中で、ロッククライミングをしている人を見かけました。
「Fire Ecology」の案内板が設置されていました。野火は重要な役割を持っており、多くの生態系は火の自然発生により、
生息地の活力と更新を繰り返してきました。火の影響を受けた植物種はその後勢いを増して芽ばえます。2年前に出かけた
イエローストーン国立公園も同様で森林火災はあえて人間が消化活動を行わず、時の流れと自然の摂理に任せていました。
【バッドランズ国立公園】 プレーリードッグ(草原のイヌ)
人が誰もいないバッドランズ国立公園の広々とした緑の平原で、数え切れないほどのプレーリードッグを見ました。
コヨーテやタカなどの天敵が近づくと、キャンキャンと犬のような鳴き声を発して仲間に警告することから、
プレーリードッグという名がつきました。私も鳴き声を聞きました。大きさは30センチくらいで、群れで生活します。
立ち上がって青空を見つめじっと日向ぼっこをしたり穴に入ったり、抱き合ったりすることで挨拶を交すなど
しぐさがとてもかわいく、見ていて癒されました。
牧草を食べ付着した土や虫なども同時に食べることでミネラルを補給します。プレーリードッグにエサを与えることは、
彼らを死に追いやります。自動車に轢かれたプレーリードッグは狂犬病を持っている可能性もあるので、
死んだ個体を見つけても触ってはいけません。雄大な国立公園の中にアスファルト道路がどこまでも続くアメリカ。
私たち人間は、自然の中にお邪魔しているという謙虚な気持ちが大切と思いました。
姿の可愛らしさから日本でも人気があり一時期ペットとして輸入されていましたが、ペスト・野兎病などの感染症を媒介する
おそれがあり、2003年3月から輸入は禁止されています。
米国では牧草地の巣穴で家畜が足を折る事故や入植者たちの畑を荒らしたことなどから害獣扱いされ、野球場が巣穴で
ぼろぼろになった話などが各地に残っています。駆除対象として扱われることが多く19世紀に40億とも言われたその数は
駆除を受けて98%が減少したとされています。大規模な駆除の多くは毒物により行われました。
駆除によりプレーリードッグを捕食してきたクロアシイタチが絶滅寸前に追い込まれ現在レッドリストへ登録されています。
最近では、草原の生態系の重要な一部を成す存在として保護が進んでいる地域もありますが、崩れたバランスの中での
保護のあり方に模索が続いています。
国立公園内にはバイソンやシカ、プロングホーン、ロバなどもいました。どの動物も人間をあまり怖がりません。
シカもロバも、森や草原から降りてきて、道路のすぐそばまできます。シーズンが始まったばかりのこの時期は、
人より動物の数の方が圧倒的に多かったです。アメリカの自然の多様性と雄大さを実感しました。
【バイソン】
.バイソンは食用、皮は防寒具に利用されており、ネイティブ・アメリカンは群れを崖に追い込むなど伝統的手法で狩猟を
行っていましたが、西部開拓時代に白人による猟銃を使った狩猟が行われるようになると、数千万頭の生息数は激減。
アメリカ政府は、減少したバイソンを保護せず、むしろ積極的に殺していきました。ネイティブ・アメリカンを
インディアン居留地に押し込めるため、兵糧攻めを目的に部族の主要な食料であったバイソンを計画的に絶滅させる
方策をとりました。背景には牛の放牧地を増やす目的もあり、アメリカバイソンが姿を消すと、牛の数は急速に
増えていきました。この結果、19世紀末には1000頭未満にまで減少しました。
目論見は成功し、白人支配に抵抗していたインディアン部族は徐々に飢えていきました。特にスー族など農耕文化を持たず、
他の部族からの略奪と、アメリカバイソン等の野生動物の狩りで生計を立てていた部族は食べるものが急速に不足。
彼らはアメリカ政府の配給する食料に頼る生活を受け入れざるを得なくなり、白人の行政機構に組み入れられていきました。
同時に狩猟ができなくなり食べるために不慣れな農耕に従事せざるを得なくなった彼らの文化は徐々に崩れていきました。
バイソンは現在は生息地で保護され、生息数は数十万頭まで回復しています。わが家から車で20分ほどの所にある
Big Bone Lick State Park(ケンタッキー州立公園)でも、バイソンが保護・飼育されています。
アメリカバイソンは国際自然保護協会(IUCN)のレッドリストで準絶滅危惧種(NT:Near Threatened)に指定されています。
準絶滅危惧種は、すぐに絶滅する危険性は小さいが、将来的に絶滅する危険性があると判断された種です。
保全状況を頻繁に、定期的に再評価を行うことが重要としています。考えてみると、最大の犠牲者は、人間の都合で
翻弄されたバイソンだったのかもしれません。
【小学生の環境教育】
Visitor centerに小学生が約40人社会見学に来ていました。館内展示や映像を視聴後プリントと鉛筆、下敷きボードを
持って屋外で女性レンジャーからインタープリテーションを受けていました。このあたりで食事ができるのは
Visitor centerのみ。ランチタイムに小学生と鉢合わせし、レストランは満席でした。先住民(スー族)の血を引く
ネイティブ・アメリカンの子もいました。
メニューに、バッファローバーガーがありました。普通の牛肉と変わらない味でした。
アメリカでは、5月25日から長い夏休みが始まりました。
【Door Trail など】
バッドランズ国立公園でDoor Trailを30分、Castle Trailを1時間ハイキング。遊歩道が整備されているのはごく一部で
その先は激しく浸食された大地を登り降りして進みました。道がわからない箇所が多く、足元も崩れやすいため、
.黄色いマーカー標識をたどりながら、慎重に歩きました。日差しがとても眩しく、真夏のように暑かったです。
【カスター州立公園】
カスター州立公園は米国で2番目に面積が広い州立公園。
7万1000エーカーの広大な土地に1500頭ものバッファローやエルク、カモシカ、野生のヒツジ、シカ、プレーリードック、
七面鳥など多くの野生動物が生息しています。
美しいシルヴァン湖(Sylvan Lake)を1周しました。日蔭に根雪がありました。青空が広がる晴天でしたが、
5月中旬でも雪が残っている様子に驚きました。
二―ドルスハイウェイ(Needles Hwy)には、巨大な岩と岩の間を車1台がやっと通れる小さなトンネルが複数ありました。
車高の高いトラックが岩に挟まり動けなくっていました。最終的にバックしてトンネルを抜け出し、Uターンで
元の道を引き返しました。その後、私たちは無事通り抜けることができ、ウインドケイブ国立公園に向かいました。
【5セントコーヒー】
サウスダコタのWall DrugやAL’S OASISレストランに、5セントコーヒーがありました。何杯飲んでも5セントです。
【風車】
アイオワ州はコーンベルトが延々と広がり世界の食糧の首都とも呼ばれています。20世紀後半に農業経済から先進的製造、
加工、金融、バイオテクノロジー、再生可能エネルギーなどに移行。数はシカゴでみた風力発電エリア程ではありませんが、
畑の中に風車が幾つか建っていました。最近では州内のトウモロコシ生産量の3分の1をエタノールの生産に消費しています。
再生可能エネルギーの生産高は州内総生産高の8%を占めます(2009年)。エタノールに加え再生可能エネルギーが
州北部と西部で経済の推進力になってきており、1990年から風力発電施設が急拡大しています。
2010年は風力発電で電力の15.4%を賄い風力発電比率は全米第1位。発電能力ではテキサス州に次いで第2位です。
風景はのどかですが再生可能エネルギーの利用拡大に向け、確実にエネルギー転換が始まっていると感じました。
★ 祥伝社発行 女性向け月刊誌 『からだにいいこと』6月号「こどもの日special、親子でチャレンジ!エコ検定」の
監修に携わりました。記事は77~79ページにカラー版で掲載。(2013年4月16日発売)
「省エネの夏を乗り切るには、家族でエコ!」をキーワードに、3択形式のエコクイズを12問出題。
問題はひとひねりしてありますので、解答は1つではありません。青空と夏の太陽を背景にした誌面に、
かわいいイラストがたくさん入っています。プロのイラストレーター、誌面デザイナーの力量に脱帽です。
こちらの雑誌は「地球にいいこと:2010年 環境キーワード10」などの原稿も担当してます。
6月号の発売は、4月16日。見本誌が米国の家に届きました。
★ 米国ケンタッキー州のチャーチルダウンズ競馬場で行われたケンタッキーダービーに行きました。(2013年5月4日)
ケンタッキーダービーは、スポーツイベントとしても知名度が高く、「スポーツの中で最も偉大な2分間」
(The Most Exciting Two Minutes in Sports)と言われています。(ルイビル)
生憎途中から雨でしたが、会場内は大きなハットを被り、ドレスで着飾った女性や、ブレザーとネクタイ姿の男性など、
紳士淑女で溢れ、全米から多くの人が訪れていました。アメリカの数ある競走としても最高峰のイベントで、
日本の競馬とは大きく異なる雰囲気でした。
バーボンウイスキーをベースにしたオフィシャルドリンク、ミントジュレップ(mint julep)を飲みました。
クラッシュした氷にミントの葉が添えらており、爽やかなミントの香りが印象的な、少し濃いめのお酒でした。
グラスに歴代優勝場の名前が刻まれていました。第1回は1875年。今年は139回目。2013年欄は?と記載。
優勝したのはOrb。 競馬場内はごみの散乱もなく、フォーマルウエアの大人が集まる気品ある場でした。
★ 米国オハイオ州シンシナティ(Cincinnati)の街で行われたMarch for Babies Cincinnati/N. Kentucky 2013,
「赤ちゃんのためのウオーキング」(March of Dimes)に参加しました。(2013年4月28日)
赤ちゃんの病気や早産の支援、小児麻痺救済募金などへの資金提供を目的としたボランティアで、
75年の歴史があります。ウオーキングは全米各地で1970年以降続いており、これまでに700万人以上の人が参加し
26億ドルを集めています。
スタート地点のアメリカンフットボール球場(Paul Brown Stadium)には「これからゲームが始まるの?」と思うくらい
朝から沢山の人が集まっていました。デパートのmacy’s、UNITED、P&G、Pampers、Citi bank、Ford、Toyota、
Duke Energy、Kmart、Ohio Magazineなどが協賛しており、参加者は企業名の入ったTシャツを着ています。
9時スタート前にドーナツやベーグル、バナナ、スターバックスコーヒー、ジュース、水などが無料配布されていました。
ロングルート5マイル(約8㎞)を歩きました。赤ちゃんの救済を目的としたボランティアの趣旨もあり、
ベビーカーを押すファミリーや犬を連れて歩く人もいました。ファミリー向けショートルートは1マイル(約1.6㎞)。
アメリカでは大型犬をよく見かけます。多くの犬とすれ違いましたが、躾がされているため一度も吠えませんでした。
犬の水飲み場がコースの途中に設けられていました。
シンシナティから橋を渡り、ケンタッキー州のニューポート(Newport)やコビントン(Covington)の街も歩きました。
途中で水、ジュース、リンゴ、チップスなどを補給しゴール。Finishの広場ではバーガーやホットドック、ピザ、
パンケーキ、ベーグル、コーラ、ポップコーンなどが協賛企業やレストランブースで無料配布されていました。
シンシナティに本社があるP&G、セント・エリザベス病院はシャンプーやバンドエイドなどを配っていました。
日本の障害者支援はともすると閉鎖的で暗いイメージがつきまといますが、オープン形式でみんなで支える
米国のボランティア運営の仕方、病児支援、小児麻痺救済募金運動の方法に深く感心しました。
フレンドリーで明るく、老若男女誰もがこの問題に関心を持ち、楽しめる企画になっていました。
歩くことは自分の健康にもよく、双方がWIN-WINの関係を築けます。家族や従業員がコミュニケーションを
深める場になっていました。
★ 米国ケンタッキー州の樹木園(Boone County Arboretum)で開かれたArbor Dayに参加しました。(2013年4月27日)
薄紫のライラックの花がとても綺麗。ほのかな香りがしました。
10:25~刈込と植栽に関するツアーに合流(Proper Pruning and Planting Techniques)。 テントでは、
樹木園紹介パネルやパンフレットなどが展示されており、苗木が無料配布。飲み物、クッキーなどもありました。
木を食い荒らすAsianLonghorned Beetleを見つけたら通報してくださいと呼びかけるカードをもらいました。
この虫はALBと呼ばれており、カードにはALBの大きさを計るインチスケールと通報先の電話番号が明記。
末尾にHelp stop the Asian Longhorned Beetleとあり、裏に卵(Egg Site)、出口の穴の大きさ(Exit Hole)、
粉屑(Frass)の写真がありました。米国農務省(United States Department of Agriculture)のwebは
.Report it Now ! と赤字でALBに対する警告を発信しています。
日本から外国に運ばれた外来種にマメコガネがいます。日本在来種で植物を食べる小型コガネムシですが、移入した
北アメリカではジャパニーズ・ビートル(Japanese beetle)と呼ばれ、農業上の重要害虫として嫌われています。
アメリカで甲虫類の検疫が始まった1912年以前に日本から輸出されたアヤメの球根に幼虫が紛れて移入したものと
考えられており、1916年にニュージャージー州リバートン(Riverton)で発見されました。以後、天敵の少ない北アメリカで
一気に分布を広げ、重大な農業害虫となりました。フェロモンによる誘因トラップや農薬、生物農薬の導入など、
躯除が行われています。
昆虫による樹木の虫食いは世界共通の悩み。外来種の問題はグローバルな物流展開がなされている今日では、
世界のどの国も被害者であり、加害者。アメリカに来て検疫の重要性を今一度かみ締めています。
★ 米国イースト・フォーク・オハイオ州立公園(EAST FORK State Park)に出かけました。(2013年4月20日)
車でわが家から1時間北上した位置。朝のニュースでボストンマラソンの爆破テロ犯が捕まったことを
知っていましたので安心していましたが、高速道路で警邏中のパトカーを多数見かけました。
犯罪に対する強化と負の連鎖を恐れての警戒態勢が敷かれていました。
州立公園の景色は大変素晴らしく、大きな湖(East Fork Lake)とビーチ、ダムなどが広がっていました。
駐車場に自家用ボートを牽引してきた大型車が約20台停まっていました。湖の周りをドライブした後、車を降りて
新緑が広がる森のトレイルを散策しました。家族でバーベキューや釣り、散歩を楽しんでいる人たちもいました。
なお、オフシーズンのためビジターセンターやパークオフィスは閉まっていました。
シーズン中はスイミングや釣り、水上スキー、ボート遊び、乗馬、マウンテンバイク・トレイル、アーチェリー、
ロッジ、キャンプ場などがオープン。キツネや鹿、アライグマ、フクロウ、ガーターヘビ、カキネハリトカゲ、
シジュウカラガンなどの野生生物も観察できるようです。
この日は青空が広がる快晴。風は少しひんやりしていましたが、あたり一面ゆっくりとした時間が流れていました。
★ (財)省エネルギーセンター主催:平成24年度省エネ出前授業は北海道から沖縄まで全県にわたる378校の
小学校で実施されました。昨年度の参加児童数は合計25,298名。
省エネ出前授業の講師派遣事業は平成21年度に始まり、昨年度まで実施されました。4年間に複数の学校に
出向きました。全国のこどもたちに撒いた省エネの種が、無事芽を出し、大木に育つことを切に願っています。
★ 米国ケンタッキー州にあるリンカーン博物館(Lincoln Museum)に行きました。(2013年3月23日)
「奴隷解放の父」とも呼ばれ、1861年3月4日に第16代アメリカ合衆国大統領に就任したリンカーンは、
ケンタッキー州ラルー郡の出身。奥さんのメアリー・トッドは、ケンタッキー州レキシントンの出身です。
入場料は大人3ドル。当時のリンカーンの生家を現わした模型や、衣服、暮らしに使っていた生活調度、
桜写真などが展示されていました。Museum外観は店舗の様。スタッフの男性はとてもフレンドリーでした。
次は近くにあるリンカーン生誕地国立歴史公園(Abraham Lincoln Birthplace National Historical Park)へ
行くとよいと薦めてくださいました。古い町並みが続いていることなどを地図で丁寧に教えてくださいました。
国立歴史公園のパンフレットとMAPもくださいました。
この辺りはアーミッシュの方が多く住む村。帰り道は小さな木造家屋と草原が広がるのどかなカントリー風景が
続きました。途中3台の馬車とすれ違いました。長いお髭をはやしたおじいさんが手綱を上手にさばいていました。
後ろをゆっくり運転し、パカパカ進む馬の蹄の音を聞いていたら19世紀にタイムスリップした気持ちになりました。
アーミッシュは電気製品を殆ど使いません。石油や電気を殆ど使わない暮らしがここにはありました。
.二酸化炭素排出量国別ランキング(IEA)第1位は中国、第2位アメリカ、第3位ロシア、第4 位インド、第5 位日本。
アメリカはいろんな人種の人々が住み、多様な社会で成り立っています。わが家から2時間くらいで
来られる場所ですので、いずれまた機会を見つけてこようと思います。
5ドル紙幣にリンカーン大統領の肖像画が印刷されています。1セント硬貨の表面には、リンカーンの胸像がデザイン
されています。リンカーンの生誕100周年を記念し、1909年から現在まで使用され続けています。
.リンカーン記念館はワシントンD.Cにあります。リンカーン記念館は5ドル紙幣の裏面とリンカーン生誕150周年にあたる
1959年以来、1セント硬貨裏側にも刻印されています。中心に小さな像ですが、リンカーンが描かれています。
★ 米国:テネシー州ナッシュビルで開かれた 桜祭り (Cherry Blossom Festival)に行きました。(2013年3月23日)
2009年から始まった桜祭りは、日米友好を記念して桜の木を毎年100本植樹しています。
10年かけて合計1,000本の桜を、ナッシュビル市内に植樹する予定とのことです。
カンバーランドリバー・グリーンウェイ沿いを2.5マイル歩く桜ウォークは、ナッシュビルのカール・ディーン市長、
在ナッシュビル日本国総領事官加籐総領事、ナッシュビルと姉妹都市を協議中の鎌倉市民などが歩かれました。
桜祭り会場近辺で太陽光ソーラー発電を利用したプラグインハイブリッドカーの充電施設を見かけました。
Public Squareで行われた式典で、カール・ディーン市長や鎌倉市長(代理)などが挨拶されました。
メインステージでは雷和太鼓、琵琶演奏、ナッシュビル・オベラ、カントリーミュージック、軽快な音楽にのって
踊るパラパラダンスもありました。米国の高校生たちが日本語で「翼をください」を上手に歌い感心しました。
コスプレコンテスも行われました。会場にはアニメを模したカラフルな衣装に身を包み、綺麗なコスプレメイクをした
ティーンエイジャーに沢山出会いました。来場者の割合は、アメリカ人7:日本人3でした。
武道ステージでは合気道や剣法、大道芸人による飴細工や獅子舞などが行われ多くの人で賑わっていました。
帯、扇子、日本人形、抹茶碗など日本の伝統品やポッキーなどのお菓子、アニメのおもちゃの販売もありました。
折り紙のクラフトブースでは、アメリカの方が来場者に折り方を教えていました。
相撲は着ぐるみを着て取組を行います。エアーを入れ膨らませますが下に錘が入っているため、転がると一人で
起き上がることができません。参加費1ドル。参加者は、殆どがアメリカ人でした。
Taste of Japanで日本の弁当や和菓子、たこ焼き、焼きそば、カレー、焼きおにぎり、トンカツ、焼き鳥などが
販売されました。桜餅の桜の葉は、香りが芳しかったです。寿司BOX(8ドル)、焼きそばパンも購入。
この日は寒く、ラーメン(6ドル)は長蛇の列で諦めました。ラーメンはアメリカ人にも人気があります。
ドーナツが会場のみなさんに振る舞われました。日本以上に、日本を感じた1日でした。
感心したのはピンク色のTシャツを着ているボランティアの高校生たち。彼らは手に杖の様な金属製の
棒を持っていました。それは、会場に落ちているごみを拾う道具でした。
.スマートにごみを片付けています。会場はとても綺麗でした。ディズニーリゾートのカストーディアルキャストが
素早くごみを片付ける様子と似ていました。
2年前の桜祭りは桜が咲いていたようですが、今年はまだでした。
★ 米国ケンタッキー州Boone Countyで開かれた、近隣の小川の自然を守る取組に関するパブリックミーティング
.Gunpowder Creek Watershed Public Meeting に出かけました。(2013年3月21日:19時~20時40分)
参加者は老若男女約40人。会場は高校(LARRY A.RYLE high school)のピロティーでした。
4人の方がパワーポイント資料で過去2年間の水質テストの結果、自然豊かなガンパウダーの小川の保全、
周辺に生息する生物の保護方法などを報告。アメリカの人々が、身近な環境を守るために熱心に
取り組んでいる様子が伝わってきました。
ミーティングが始まる前に会場の展示物を見ました。ブース担当の高校生がランドスケープの道路に青いインクを
数滴たらしました。これはクルマから漏れ出たオイルを現わしています。農場に肥料や農薬に見立てた茶色の粉
(インスタントコーヒーの様な物)をパラパラ撒きました。そして、ジョーロで雨を降らせました。
雨はオイルや肥料・農薬をあっという間に流し、低地の池に溜まりました。池は青い水で染まり、茶色の物質も
流れ込んでいます。池は私たちの生活圏のすぐそばにあります。農場の隣に牛などが飼育されている牧場が
広がっています。ランドスケープには工場や家もありました。家畜の糞尿や工場排水、家庭排水など
適切な水処理と管理が行われていないと汚水があっという間に地域を汚染することを示しています。
パフォーマンスを実演したのは高校生。わずか1分で身近な環境を守ることの大切さを教えてくれました。
アメリカは京都議定書から離脱し、世界190以上の国が加盟する生物多様性条約にいまだ加盟していませんが、
環境配慮の取組は私が想像していた以上に行われていると最近感じます。
.米国の主要環境法規は次のとおり。
1.Importing, Manufacture and Use of Chemicals (Toxic Substance Control Act)
化学物質輸入・製造法(TSCA)
2.Air Emissions(Clean Air Act)
大気汚染防止法(CAA)
3.Waste Handling and Disposal (Resource Conservation and Recovery Act)
廃棄物適正管理・処分法(RCRA)
4.Water Pollution(Clean Water Act)
水質汚濁防止法(CWA)
5.Release of Toxics (Comprehensive Emergency Response Compensation and Liability Act, TRI/SARA 313)
化学物質管理・情報公開法(SARA)
電池を捨てる時は+と-端子それぞれをテープでふさぎ、端子接触しないようにする必要があります。(米国法規)
★ 米国のマクドナルド店で、海のエコラベル付きフィレオフィッシュを買いました。(2013年3月14日)
10年にわたり持続可能な漁業を支援しているマクドナルド社は、全米外食チェーンとして初めて14,000以上の
米国内全店舗でMSC(海洋管理協議会)認証の持続可能な漁業で獲った水産品を使用し、フィレオフィッシュや
新製品フィッシュバイトなどのパッケージにMSCの海のエコラベルを付けて提供すると、2013年1月24日付
プレスリリースで発表しました。
それを確かめるため、ケンタッキー州フローレンス(Florence)のマクドナルド店でFILET-O-FISHを購入しました。
フィレオフィッシュはMSC認証の天然アラスカ産スケソウダラを使用しています。段ボール紙のパッケージに、
.青い魚のマークの海のエコラベルが付いていました。魚のマークが発信しているメッセージは次のとおり。
Wild-caught Alaskan Pollock responsibly sourced from an MSC certified sustainable fishery.Learn more at
.www.mcdonalds.com/suppliers Fish
天然アラスカ産スケトウダラ(Alaskan Pollock)は責任を持ってMSC認証を取得した持続可能な漁業から調達しています。
サプライヤーの詳細はこちら
毎日2,500万人以上の顧客が訪れる米国マクドナルドは、単独企業としては米国内で最大の水産物購入者の一つ。
海のエコラベルの導入で水産品需要の高まりと、MSC魚種資源の健全性および持続可能性を保つための責任ある
資源調達とのバランスを確保することが可能になります。
持続可能な魚の供給はマクドナルドの持続可能供給ポリシー取組の一部です。
マクドナルドはサプライチェーンを通じて持続可能な漁の実施を改善するために10年計画で供給先と協力しています。
今回の発表はその歩みの一つ。2011年6月には、ヨーロッパの店舗にMSC認証を導入しています。
環境配慮取組に多くの人が高い関心を持つヨーロッパが、マクドナルドの本拠地である米国に先行しました。
マクドナルドの影響力は大きなものがあります。日本のマクドナルド店でも、MSC認証のフィレオフィッシュが
販売されることを願っています。
★ 米国ケンタッキー州に滞在しています。(2013年2月~)
アメリカは紙パック入りの牛乳も売っていますが、ガロン単位のプラスチックボトル入り牛乳販売が主流。
オレンジジュースなども同様でプラスチックボトルに入っています。炭酸水はガラス瓶に入っています。
大きいサイズの牛乳やジュースが主流なのは、アメリカ人がこれらの飲み物を日本人より多く飲む、
毎日買い物に行く習慣が無くまとめ買いが暮らしに定着しているからと推測します。
1GALLON(3.785L)牛乳はクローガー(Kroger)スーパーのカードを利用し、1ドル99セントでした。
Krogerマーク付プライベートブランド(PB商品)は 会員割引されるとはいえ、少々割高な
オーガニック牛乳や銘柄にこだわらなければ、日本に比べ大変安いと感じます。オハイオ州
シンシナティに本社を置くクローガーは食品雑貨販売業界1位のウォルマート、2位のホームデポに次いで
アメリカ第3位の売上高。わが家の近隣にも複数の大型店舗があります。
HALF GALLON(1.89L)ボトル牛乳は1ドル79セント。バーゲン価格(Lower price)で販売されていた先週は
99セントでした。いつもHALF GALLONを買いますが、1GALLON牛乳が今週は大変安く、大きいサイズを
買いました。フルーツを入れてミルク寒天を作ろうと思います。
牛乳容器の底にプラスチックの種類を示すマークがあります。矢印が3つ連なり三角を成した中に「2」とあり、
マーク下にHDPEと印字。これが高密度ポリエチレン(High Density Polyethylene)であることを表しています。
このマークは米国プラスチック工業協会(SPI:Society of Plastics Industry)が原料樹脂の材質を区分し、
プラスチック廃棄物の効率的な分別や収集促進を目的に、1989年に制定したコードシステムです。
番号は1~7まであります。
1=PETE(ポリエチレンテレフタレート、日本はPETと表示)、2=HDPE(高密度ポリエチレン)、
3=V(塩化ビニル、日本はPVCと表示)、4=LDPE(低密度ポリエチレン、日本はPEと表示)、5=PP(ポリプロピレン)、
6=PS(ポリスチレン)、7=OTHER(複合材、その他)。
オレンジジュースは59FL OZ(1.8QT)1.75Lで、2.99ドル。牛乳と同じ容器の物は、もっと安かったです。
容器底に追矢3つの中に「1」と表示され、PETEの文字がありました。ペット樹脂でできたペットボトルでした。
日本では製品側面にプラスチック容器素材マークが表示されていますが、アメリカは底に表示されています。
最初はどこに容器素材マークがあるのか探しました。マークと文字はプラスチック容器の成型時に印字されるため、
点字のように浮き出ています。飲み物が入っており、文字も判別しにくくて読みづらく、消費者には
解りづらいと思いました。
わが家は一部の家具と家電製品備え付けの家に住んでいます。太い1ガロン牛乳でも冷蔵庫のドア
ポケットラックにすっぽり入ります。冷蔵庫と製品サイズの規格が併せてあります。さすがアメリカ、どちらも大きい。
わが家の冷蔵庫の温度は省エネ設定にしてあります。牛乳容器(高密度ポリエチレン)は、飲み終わった後
軽く洗い、リサイクルステーションのプラスチックBOXに出しています。
日本では、1990年代後半にペットボトル飲料の普及が進むと、牛乳の消費量が年々減少していきました。
2004年にペットボトル入お茶に飲料の年間消費量1位の座を奪われました。ペットボトル入牛乳は、法規制により
長く認められていませんでしたが、業界団体が牛乳消費拡大を目指しての法改正を含めた規制緩和を求める動きにより
2007年に牛乳のペットボトル販売が認められました。
しかし、新しく牛乳専用のペットボトルを製造するためには他飲料水に比べ衛生面に十分な配慮が必要になり、
約30億円の初期費用が掛かることが判明。ペットボトル入牛乳を売り出した場合、約1.5倍に価格を上げる必要があり
消費者ニーズもさほど多くないとの予測から、現時点では牛乳のペットボトル化は足踏み状態になっています。
ミルクコーヒーやいちごミルクは乳飲料で、牛乳ではなく脱脂粉乳が入っているためペットボトルでも販売されています。
★ 大阪で開かれた(財)省エネルギーセンター主催 家庭の省エネエキスパート【診断・指導級】研修に参加しました。
(2013年2月)
この研修は第1回および第2回「家庭の省エネエキスパート検定」の合格者を対象に、個別家庭の実態を踏まえて
具体的な省エネ診断、改善提案を目的に実施されました。(2013年2月23~24日)
23日は新大阪丸ビル新館で9:30~19:30まで。
24日はPCカレッジ東梅田校で10:00~18:00まで、講義とパソコン演習、発表等がありました。
家庭の省エネは、次の3つが重要なポイントです。
・省エネを心がける行動(ライフスタイル)
・家電製品、給湯など、設備機器の省エネ性能
・住宅そのものの省エネ性能
研修の学びを、今後に活かしてまいります。
★ 小学館から発行された『くふうの図鑑』で「節電」「節水」の工夫に関する監修を担当しました。(2013年1月)
見本が1冊、小学館から届きました。(2013年2月15日) 書店での発売は、2月22日から。
.84テーマの「くふう」が収録されています。知力・生きる力育む「くふう」満載の新図鑑です。
「くふう」する習慣が、勉強や生活につながる応用力となって身につき、子どもにきっと自信が生まれてくるはず。
何より、生き抜く底力になること間違いなし!(編集者からの情報)
読者層は年長児~小学校低学年(5~8歳)、生活意識の高い親子など。子どもにわかりやすく図説されており、
大人でも知らなかった工夫の数々が収録されています。 AB判オールカラー、192ページ。
電化製品や生活雑貨などが発達して便利になった反面、停電や地震・災害などでそれらの道具が使えなくなった場合に、
代用品を考えたり、修理をしたりする「工夫」は失われつつあります。しかし、工夫は知恵や巧緻性などを育み、生きる力を
身につける貴重な体験となります。
工夫することによって「自分の手で生活を豊かにする」、「工夫する楽しさや喜びを知る」。
そのきっかけとなるよう、くふうの図鑑が編まれました。
はじめに絵コンテのような手書きの紙面ラフが届き、内容や文言をチェック。4コマ漫画のようで、節電や節水に対する
我慢や道徳を説くのではなく、見ていて楽しい気持ちになる雰囲気の構成でした。「図鑑」という名称になっていますが、
紙面のビジュアルは絵本風。
【 トップページより一部抜粋 】
毎日をすごすなかで、「こまったなぁ」「こんなふうになったらいいのになぁ」と思うことはありませんか?
わたしたちは「くふう」をして、こまったことをのりこえてきました。
「くふう」というのは、いろいろと考えて、よいやりかたを見つけることです。
小学館の図鑑は既刊に『きせつの図鑑』『かず・かたちの図鑑』『こくごの図鑑』『せいかつの図鑑』『ふしぎの図鑑』
『げんきの図鑑』があり、楽しく遊ぶ学ぶ『くふうの図鑑』は7巻目です。図鑑の試し読みもできます。
★ 第3回 愛知県環境教育等推進協議会に出席しました。(2013年2月7日)
愛知県環境学習等推進行動計画(案)について全体会で最終議論を持ちました。今年度最後の会合でもあり、
行動計画をまとめるにあたり、各委員から様々な意見が出ました。活発な議論の場となりました。
この行動計画は、昨年(2012年)6月に環境教育等促進法が改正されたことにより、策定されるものです。
各主体が環境学習等の取組を実施する際の指針となるもので環境面で持続可能な社会を支える人材の更なる
育成に向け、2013年度から実施が始まります。
本日でワーキンググループの任務は終了。愛知県環境教育等推進協議会開催要領の改正について、
報告がありました。愛知県の環境教育が、環境分野に関わる者だけでなく、すべての主体が意識を高め、意義あるものとして
着実に推進されますことを願っています。環境学習先進県として愛知がどう変わっていくか楽しみです!
★ 豊田商工会議所で開かれたエコアクション21(EA21)の判定委員会に出席しました。(2013年2月6日)
新規登録判定案件は6社、更新判定案件は1社、中間報告事項は2社ありました。
産廃処理業・リサイクル業は、一般市民の目に触れる業務用車のクリーンなイメージを維持するため、
洗車回数を増やし、水使用量が基準年より増えてしまった企業がありました。今後の対策として洗車の仕方、
水使用方法の改善など節水取組を見直すとの事。省エネルギー、省資源、廃棄物削減など環境負荷低減に向けた取組は
もとより法令に順守した事業活動、地域社会への配慮など中小企業が地道な努力をされている様子が見てとれました。
経営トップ(社長)の環境に対する強い思いが伝わってくる企業もありました。一昔前の産廃業者=悪という概念は、
エコアクション21の登録認定事業者には当てはまらないと感じます。正当な事業活動をされている企業を
正しく評価すべきと思うようになりました。
エコアクション21に登録された企業は環境への取組結果を環境活動レポートにまとめwebなどで公表しています。
環境活動レポートを事務所に備え付け、一般の閲覧が可能となっています。
判定委員会は13:30~17:00まで実施され、途中10分間休憩をとったのみ。濃密な時間を過ごしました。
★ 愛知県環境教育等推進協議会、第4回 ワーキンググループに出席しました。(2013年2月5日)
愛知県環境学習等行動計画(案)に対する意見の募集(パブリックコメント)が、2012年12月21日から
2013年1月22日まで実施されました。県民の皆様から寄せられたご意見を経て、見直しが行われた
愛知県環境学習等推進行動計画の案について再度議論を持ちました。行動計画の進捗管理についても案が示されました。
愛知県環境学習等行動計画は、2013年度~2017年度までの5年間が対象です。
2月7日に第3回愛知県環境教育等推進協議会が開かれます。全体会の場で最終議論が持たれます。
★ 愛知県救急搬送対策協議会が愛知県議会議事堂で開かれ、出席しました(2013年2月1日)。
消防法に基づき、都道府県は、傷病者の救急搬送及び受入れの迅速かつ適切な実施を図るため、
「傷病者の搬送及び受入れの実施基準」を策定することが義務付けられています。
愛知県においても傷病者の搬送及び受入れの実施基準が策定され、2012年4月から施行されています。
傷病者の生命の危機の回避や後遺症の軽減の上で、優先度の高い7つの傷病が対象です。
1.重篤(心肺停止等)、2.脳卒中疑い、3.心筋梗塞疑い、4.重症度・緊急度が高い外傷、5.重症度・緊急度が高い熱傷、
6.重症度・緊急度が高い妊産婦、7.重症度・緊急度が高い小児
基準は1年に1回見直しが行われます。医療機関リストの更新について協議が持たれました。
愛知県の救急搬送の現状、「傷病者の搬送及び受入れの実施に関する基準」の検証のための調査、
「傷病者の搬送及び受入れの実施に関する基準」第2次分(消化管出血・急性腹症、手指切断)ワーキング・グループ
立ち上げについて報告がありました。
★ 10年にわたり持続可能な漁業を支援している米国マクドナルド社は全米外食チェーンとして初めて、約14,000以上の
米国内全店舗で、MSC(海洋管理協議会)の海のエコラベルの付いたパッケージで、フィレオフィッシュや新製品
フィッシュバイトなど、魚のメニューを提供すると発表しました。
毎日2,500万人以上の顧客が訪れる米国マクドナルドは、単独企業としては米国内最大の水産物購入者の一つ。
水産品への需要の高まりとMSC魚種資源の健全性と持続可能性を保つための責任ある資源調達とのバランスを確保
することが可能になります。持続可能な魚の供給は、マクドナルドの持続可能供給ポリシーの取組の一部です。
米国内で販売されている水産物の100%は持続可能な漁業で獲られたものという認証を受けています。
「米国マクドナルドとMSCとの協働は、私達のサプライチェーンにおける、環境的、経済的にポジティブな活動を推進する
ための重要な要素になります」と、米国サプライチェーン・サステナビリティ、シニア・バイス・プレジデントである
ダン・ゴースキーはコメントしています。「今回の決定によりお客様が今まで通り、マクドナルドの美味しく高品質の魚を
味わうことができ、その魚がMSCの厳しい持続可能基準に適した漁業まで遡れるという更なる保証を提供できることを
大変誇りに感じています」と述べています。
マクドナルドは、フィレオフィッシュとフィッシュバイトにMSC認証の天然アラスカ産スケソウダラを使用しています。
2013年2月より商品パッケージにMSCの青い海のエコラベルを表示し、新メニューのフィッシュマックバイツ発売と
合わせて店内コミュニケーションと外部に向けたマーケティング活動を開始。サプライチェーンを通じて持続可能な漁の
実施を改善するために、10年の計画で供給先との協力をしています。
マクドナルドは今回と同じ形で2011年6月にヨーロッパの店舗にMSC認証を導入しました。環境配慮取組に多くの人が
高い関心を持つヨーロッパが、マクドナルドの本拠地である米国に先行しました。米国マクドナルドも、持続的漁業
パートナーシップ(Sustainable Fisheries Partnership: SFP)と、コンサベーション・インターナショナル(CI)と、
10年以上にわたり協力関係にあります。
ヨーロッパで始まった情報を得ていましたので、「もしかして、アメリカでも・・・」と淡い期待を抱いて、2011年11月に
米国:ケンタッキー州Florenceのマクドナルド店でFilet-O-Fishを購入してみましたが、残念ながらまだパーケージに
海のエコレベルは付いていませんでした。次回アメリカに戻った際、もう一度確かめてみようと思います。
★ 環境省:環境カウンセラーのHPに、メディア情報と活動報告が掲載されました。(2013年1月)
★ 次世代の環境技術を体験できる とよたエコフルタウン に行きました。(2013年1月19日、2月2日)
オープン当初から、大きな興味関心を抱いていました。
パビリオンでは、映像やゲームを通じて、豊田市の低炭素社会に向けた取組や、次世代の環境技術を、楽しく
見て学ぶことができました。豊田市が目指すスマートシティを、自転車に乗りながらCGで体験できました。
「スマートライフにチャレンジ!」ゲームは、3択のキーワードから、手の平を動かして正解を選びます。
こどもと大人バージョンがありました。どちらも、結構難しい問題が出題されます。
スマートシティーコースのガイドツアーに事前予約し、参加。コンシェルジュが約1時間丁寧に案内くださいました。
HEMS(Home Energy Management System)、EDMS(Energy Data Management System)が実現する
家庭・コミュニティにおけるエネルギー利用の最適化が、スマートライフギャラリーで紹介されていました。
パビリオンの屋根に20kwの電力を発電できる96枚の太陽光パネルが設置。壁面は水やり不要の保湿力の
ある植物で緑化されていました。環境配慮型駐車場や保水性舗装など都市部のヒートアイランド対策環境技術も
見てきました。とよたおいでんバス(コミュニティバス)到着時はパビリオンの外でバス運行や車両管理システムを
次世代のITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)技術を目の前で見ることもできました。
別棟の「スマートハウス」も見学(出展:トヨタホーム(株))。家庭で使用するエネルギーを創る・蓄える・
節約する3つの視点で、生活者にとって環境面・コスト面などで常に最適な状態に制御する“かしこい家”が
実物で提案されていました。エネルギーを効率的に使い無理なく、無駄なく快適なエコライフができます。
電気自動車(EV)やプラグインハイブリッドカー(PHV)の充電設備、エネファーム(家庭用燃料電池)、
5kwhの電気をため約半日分の家庭の電力を賄える蓄電池などがありました。
3年前に環境イベントの協力でプラグインハイブリッドカーを運転したことがあります。
自分のハイブリッドカー同様、快適でスムーズな走りが印象に残っています。
こんな家に住んでみたい!と思いました。夢物語ではなく、豊田市東山地区と高橋地区では、2011年6月から
実証住宅の販売が開始されました。67戸のスマートハウスが順次分譲され東山地区は2012年11月に完売されました。
水素ガスステーション、マルチモービルステーション、地産地消ハウスなどが2013年6月に向け建設中でした。
地元の食材を活用したレストラン・カフェもオープンします。今度は友人を誘って、訪れてみようと思います。
自宅に戻る途中「次の時代を生きる街、スマートハウスの街」がキャッチコピーの豊田市東山地区の新築分譲宅地を
ドライブしました。駐車場には家庭電力からプラグインハイブリッドカー(PHV)や電気自動車(EV)などの
自動車搭載蓄電池に充電したり、クルマのバッテリー電力を家庭へ供給する充電設備が設置されていました。
街全体が明るい雰囲気で、この空間にいるだけでワクワクしました。
国から環境モデル都市に選定された豊田市は、自動車・エネルギー・住宅・交通・流通など関係分野の先進企業・団体と
ともに組織した「豊田市低炭素社会システム実証推進協議会」に参加し、次世代のエネルギー・社会システムの構築に
向けた実証活動を進めています。生活者の行動動線に沿って、暮らしの核となる「家庭内」から「移動」「移動先」、
さらにそれらを統合した「生活圏全体」を捉えて、社会全体でのエネルギー利用の最適化を目指しています。
.第4回EST交通環境大賞で、豊田市の「豊田市交通まちづくり行動計画」が、環境大臣賞を受賞しました。
国土交通大臣賞は、岐阜市の「バスで『ひとも元気、まちも元気』~岐阜市総合交通戦略~」が受賞。
私は岐阜市の出身なので、両方ともうれしいです!
2008年1月に東京:丸ビルで開かれた「第2回EST普及推進フォーラム」でパネリストを務めて以来、
環境に配慮した持続可能な交通社会の有り方に関心を持ち続けています。
★ 愛知県環境学習等行動計画(案)に対する意見募集(パブリックコメント)が行われました。(2012年12月~2013年1月)
愛知県では、環境学習及び環境保全活動等を推進するため、平成25年度から29年度までの5年間を計画期間とする
「愛知県環境学習等行動計画」を策定することとしています。この計画は、環境教育等による環境保全の取組の促進に
関する法律第8条に基づく行動計画として策定されます。
意見募集の対象 : 愛知県環境学習等行動計画(案) 愛知県環境学習等行動計画(案)の概要
意見募集期間 : 平成24年12月21日(金)から平成25年1月22日(火)まで
意見の提出先 : 〒460-8501(住所記入不要) 愛知県環境部環境活動推進課 環境学習グループ
ファクシミリ 052-954-6914 電子メール kankyokatsudo@pref.aichi.lg.jp
寄せられた意見を基に再度検討が行われ、今年度中に行動計画が策定されます。