※ 写真はfacebookに掲載しています。
★ 愛知県の小中学校教諭10年経験者研修で、環境教育についてお話しました。(2012年12月26日)
日時:2012年12月26日(水) 10:00~12:00
場所:愛知県総合教育センター
テーマ:環境教育~日常生活から学ぶ
先生方の10年経験者研修は、法令で位置づけられています。1年間に渡り、様々な研修を受けられます。
この日は第5回目。愛知県総合教育センターには小学校教諭 148名、中学校教諭 128名が集まられました。
班別講義として「環境教育」を選択された先生、55名が対象でした。
テーマは、日常生活から環境問題を捉え、環境教育にどう生かしていくか、その理論と実践法について学ぶ。
オリエンテーション後、環境教育の経緯をパワーポイントでお話しました。愛知県環境学習副読本の活用例、
環境教育プログラムを紹介し、事例演習として「エコライフすごろく)」を体験いただきました。
愛知県の環境学習の現状と課題、持続発展教育ESD(Education for Sustainable Development)にも触れました。
ESDは、私たちと子孫がこの地球で生きていくことを困難にするような問題をについて考え、立ち向かい
解決するための学びであり、持続可能な社会の担い手を育む教育です。
★2014年に愛知県・名古屋で開かれる、ESDに関するユネスコ世界会議の概要は次のとおり。
主 催 : 国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)、日本政府
開催期間 : 2014年11月10日~12日 閣僚級会合、全体会合等 11月13日 フォローアップ会合
*岡山市で国連機関、研究者、学校関係者、企業、NPO等によるステークホルダー会合を開催
会 場 : 名古屋国際会議場
参加規模 : 各国政府関係者など1,000人規模
内 容 : 「国連ESDの10年」の活動を振り返るとともに、2014年以降の方策を議論する
ESDキャッチフレーズ:未来を創るわたしを育むESD
コンセプト : つながり、ひろがり、開花する、ESD Flowe
ユネスコスクールの世界の加盟校は180カ国、約9,000校。 日本の加盟校は519校。(2012年10月現在)
愛知県は小学校8校、中学校2校、中高一貫校1校、高校4校です。
【小学校】 東浦町立緒川小学校、名古屋市立東築地小学校、安城市立里町小学校、岡崎市立梅園小学校、
岡崎市立常盤南小学校、岡崎市立城南小学校、西尾市立西尾小学校、岡崎市立男川小学校
【中学校】 岡崎市立竜南中学校、岡崎市立新香山中学校
【中高一貫校】名古屋大学教育学部付属中・高等学校
【高 校】愛知県立豊田東高校、愛知県立千種高校、愛知県立刈谷高校、中部大学第一高校
環境教育は、①見えないものを見えるようにする。
②自然・社会・人間のつながりを考えられるようにする。
③ 気づきを得て、社会行動に結びつけることが重要。
学校においては、身近にある環境問題を取り上げ、社会体験や生活をとおして実践することが求められています。
学校における環境教育は、自ら課題を見つけ、学び、考え、主体的に判断し、行動し、問題を解決する
資質や能力、生きる力の育成と結びつけることが重要です。しかし、学校は体験の場が限られており、
環境学習に対する温度差、学校間格差等が見られます。
学年の枠を超える継続性や、小中高校をつなげた体系立てた発展的な環境学習の推進が困難などの
課題も散見しています。環境に対する意欲が、自発的な環境保全活動に結びついていない。
学校等における環境教育の推進、連携・協働の強化が重要であり、学校と外部との連携の難しさに対し、
県民、事業者、学校、NPOなどの活動主体間をニーズに合せてつなげる、調整機能、情報提供の充実が求められています。
学校における環境教育の高まりなどを踏まえ、自然との共生の哲学を活かし、人間性豊かな人づくりに
つながる環境教育をなお一層充実させる必要があります。
★ 米国オハイオ州デイトン(Dayton)のAullwood Audubon Center and Farmに行きました。(2012年12月15日)
わが家からデイトンまで、高速道路を使い車で約1時間。環境教育センターは、大変充実していました。
鳥や野生生物の生息地保護に取り組んでおり、子ともや大人に自然体験・レクリエーションを通して地球環境への理解を
深め、考える機会を提供し、環境教育、研究、保存活動を実施しています。
1957年に開館し、2007年に50周年を迎えています。
ジョン・ジェームズ・オーデュボン(John JamesAudubon)は、アメリカの画家であり鳥類研究家。
北アメリカの鳥類を自然の生息環境の中で、極めて写実的に描いた博物画集の傑作『アメリカの鳥類』(Birds of America)を
残しました。1955年ジョンの死後、マリーは全国オーデュボーン協会(National Audubon Society)に資産を寄付しました。
幼稚園や学校単位でこどもたちが訪問しています。イベント日は大人と一緒にフィールドに出て自然界の生物観察やカメを
捕まえ、ヘビにさわったり、鳥や動物と直接触れ合い、小川の橋を渡って鳥の声を聴きながら森を散歩し、シカに遭遇する
など、四季を通じて子どもたちを対象とした様々な体験型の環境教育やワークショップが実施されています。
館内のオープンスペースでカメが飼育されており、自由に手で触れます。
天井まで壁一面に水生生物の生息環境を描いた絵は、迫力がありました。円形水槽の生物は、覗き込んで観察できます。
図書コーナーには揺り椅子が並べてあり、ゆっくり外の景色を眺めたり、本を読んだりできます。
窓の外には鳥やリスの餌場があり、番号付フィーダーに様々な餌が入れてありました。
リスが3~4匹走り回っていました。
木の実や枝を使った工作や、様々な木を描いた画の展示がありました。積み木に葉っぱが丁寧に描かれていました。
PARTS OF A TREEと書かれたシートに、木の構造と性質が描かれていました。
輪切の木にメッセージが書かれており、年輪の数を数えるなどすべて自由に触って遊ぶことができます。
実物同様に精密に描かれた鳥の絵が、各部屋に飾られていました。標本を元にして描かれることの多かったそれまでの
博物画と違い、オーデュボーンの画集は、生きた鳥が自然の生息環境の中で躍動的に描かれています。
一羽一羽の鳥が実物大の大きさで描かれているのも大きな特色です。
How long does our garbage last? 私たちのゴミは、土に戻るまでにどれくらいかかりますか?
土の中に様々な人工物が埋められており、それらが土に戻るまでの時間が表記されていました。
バナナは3~4週間、ルーズリーフ紙は4~5週間、チョコレートの包みは1~3カ月、コットンラグ(綿の布)は5カ月。
ブリキ缶は80~100年、コーラのアルミニウム缶は200~500年、発泡スチロールのワンウエイカップは500年。
使い捨てのおむつは550年、コーンスターチ性の食器は2カ月~1年。ガラス瓶は1,000,000年。
米国国民のごみ排出構成と重量が、円グラフで示されていました。ペーパーが38.9%で1位。
米国は紙ナプキンやペーパータオル、紙コップ、ハンバーガー、ピザ、ポテトなどのファストフード容器が紙製です。
出展は1995年と少し古いデータでした。(Source:Franklin & Assoc.Ltd.1995)
生きものパズルやシカの角、スカンクやリスなど小動物の毛皮も自由にさわれます。
毛皮は獣の匂いは殆どしません。キツネの毛皮は立体的でした。その下に、食べられてしまうモグラやカヤネズミもいます。
まるで追いかけているように、上下で動物たちの動きを見せています。展示の仕方が面白く、参考になりました。
壁に貼られていた足跡パネルは約1mありました。生きものたちの住処のパネルもあり、水中と陸をうまく活用している
ビーバーの住処の構造に感心しました。
キジを銜えた眼光鋭いキツネや、ビーバーの剥製が展示されていました。ビーバーは結構体が大きく、尻尾は平たい小判形。
今年1月にカナダのオタワで食べたビーバーテイルと呼ばれる甘いお菓子は、これとそっくりの形でした。
人が通り抜けることのできる木の洞に、リスやフクロウ、クモとアリの住処などが実物そっくりに造られていました。
コウモリの展示は、自分の腕を広げて比べてみることができます。
愛知県は、チチブコウモリ、ニホンコテングコウモリ、ホンドノレンコウモリ、ヤマコウモリを絶滅危惧ⅠB類に指定。
ニホンテングコウモリ、ヒナコウモリは絶滅危惧Ⅱ類に、モモジロコウモリは準絶滅危惧に指定されています。
ネイチャーゲームに「コウモリとガ」と題した食う食われるの関係性を体感するアクティビティーがあります。
オキナワオオコウモリは絶滅しています。現存する標本2頭は、ロンドン自然史博物館に所蔵されています。
ミヤココキクガシラコウモリは宮古島・伊良部島に生息していましたが、2012年に絶滅種に指定されました。
ダイトウオオコウモリやエグラオオコモリ、オガサワラオオコウモリ、ヤンバルホオヒゲコウモリなどが
絶滅危惧ⅠA類に指定されています。ダイトウオオコウモリは、国の天然記念物に指定されており、
2004年に種の保存法により、国内希少野生動植物種にも指定されています。
コウモリは植物食もいますが、ガやカナブン、ガガンボ、カゲロウなどが餌です。一頭が1日に自分の体重の1/5もの
昆虫を食べます。夜の害虫が増え過ぎないよう、自然界のバランスを保つ役目を担っています。
"What is a Nocturnal Animal ?" (夜行性動物とは何ですか?)と書かれたポスターがありました。
アライグマは基本的に夜行性ですが、昼も活動することがあります。
キツネやフクロウ、スカンクも夜行性。スカンクは狂犬病の媒介者。
テキサス州やカリフォルニア州などでは、人間が狂犬病に罹る感染源のトップに挙げられています。
シカの骨格を並べる実物大の展示もありました。遊びを通し楽しみながら動物の生態を学べます。
館内の環境教育展示を一通り見た後、森を散歩。湿地帯に木道トレイルが敷かれ、小川には1本橋が架けられていました。
動物の足跡が湿った土の上に残っており、森の中には何本もの倒木がそのままにしてありました。
ミュージアムショップで、実物大のリスの縫ぐるみを買いました。森でインタープリテーションをする時に、
「アメリカのリスはこんな感じ」と子どもたちに見せ、さわってもらおうと思います。
12月の森は寒かったです。機会があれば他の季節も訪れ、森の変化を楽しみたいと思います。
★ アメリカではペットボトル入りビールが、野球場やフットボール場で販売されています。(2012年12月14日)
オハイオ州シンシナティにあるU.S.BANK ARENAに、アイスホッケーの試合を見に行った際に、
ペットボトル入りビールを購入しました(16オンス、473mL)。
エクサイトした観客がキャップをリンクに投げ入れることを伏ぐため、売店スタッフがキャップをとって
渡してくれます。試合は、FLORIDA 2点×CINCINATI CYCLONES 1点で、地元チームが負けました。
昨年夏に、Great American Ball Park野球場にシンシナティレッズの試合を見に行った際も、
ペットボトル入りビールが売られていました。軽くて丈夫で柔軟性があり、軽度のへこみであれば
自ら元に戻る性質を持つペットボトルの手軽さ、取り扱い易さは感じましたが、ごみの行方が気になりました。
アメリカのフットボール場や野球場でペットボトル入りビールが販売されているのは、ビンの様に割れない
ペットボトルの扱い易さ、危険回避、リスク低減、軽量化による運搬労働作業負担の軽減、ごみとして簡単に
捨てることのできる始末のし易さなどがあると思われます。
.ビールは直射日光に大変弱く、透明ペットボトルでは劣化し易いため、容器は内面がコーティングされ、
全体が褐色に着色されていました。軽くて割れる心配がありません。ペットボトルはわずかな気体通過性が
あるため、長期間保存した場合内容物の酸化、炭酸飲料の場合は炭酸圧の低下、臭気のある環境では
臭気の混入などが起こることがあります。酸化を防ぐため、ペット飲料には酸化防止剤としてビタミンCなどが
食品添加されるものもあります。
ペットボトル自体に赤や緑などの半透明色の物もありますが、日本国内で生産されるボトルは
リサイクルの推進を考慮して、無色透明化されました。
かつて日本でも、ペットボトル入りビールの販売が取りざたされた時期がありました。アサヒビールが
ペットボトル入りビールを2004年に発売すると発表しましたが、国際環境保護団体のグリーンピース・ジャパンから、
環境面での批判を受けたことなどから、発売を見合わせました。
海外でペットボトル入りビールは販売されていましたが、国内では他社が追従しなかったことから、アサヒビールは
孤立した形となり、発売予告を撤回せざるを得ませんでした。
グリーン・ピース・ジャパンは同社のペットビール発売の発表以来、ごみ問題が悪化するなどとし、公開質問状を送付
したり、Web上から同社にメールを送るサイバーアクション(369名参加)、Web投票(1249名参加)、
「CSR(企業の社会的責任)失格大賞」の授与など、市民の声を同社に届けることでペットビールの発売中止を訴えました。
アサヒビールに対して、ペットボトル問題の対応の“まずさ”から「CSR失格大賞」の表彰状と、
副賞として同社製品スタイニーボトル(小型リターナブルびん)空き瓶5本を贈呈しました。
このリターナブルなボトルには、ペットボトルビールをやめて、環境に良い取り組みを継続・拡大して
ほしいとの消費者からのメッセージが込められていました。
ペットボトル入りビールを年内に発売するとしていたアサヒビールは、市民団体から「予想を上回る反響をいただきました」
とペットビールの発売を当面見合わせを2004年9月30日に発表。
多くの市民団体や市民からの「製品がごみになった時の責任は生産企業が持つべき」という意見を企業側がうけとめ、
商品発売の決定をくつがえした点で画期的な出来事でした。
ペットボトル入りビールは他社も技術開発に成功していたようですが、当時はペットボトルのリサイクル率が
アルミ缶やスチール缶ほど高くなかったこともあり、資源の有効利用・ごみ処理問題等から販売を見合わせていました。
資源消費の点で、ペットボトルの使用量を新たに増やすことに非難の声があり、多くのビール事業者は、ペットボトル
ビールの販売を自粛した経緯があります。
2004年度のペットボトル回収率は62.3%。年々高まっていきましたが、2008年度の78.0%をピークに再び低下し、
2010 年度は72.1%となっています。
一方、わが国のアルミ缶のリサイクル率は92.5%(2011年度)。
スチール缶のリサイクル率は90.4%(2011年度)で、どちらも世界トップレベルのリサイクル率です。
参考までに、アメリカのペットボトル回収率は、29.1%(2010年度)です。
リサイクルに過度に頼らない社会を望みます。リデュースの取組として、ドイツのように公共の場から、
一度使用しただけで捨ててしまう容器の利用を減らし、リユースカップなどが広がることを願っています。
アメリカではビールはグラスに注がず、ビンやペットボトルから直接飲む方法が一般的。
私もその様にしています。Miller LiteやBud Lightは、日本のビールよりアルコール度が低く、飲みやすいと感じています。
【追記】
日経BPコンサルティングが実施した、生活者が選ぶ食の安全・安心ブランドランキング2012の結果。
1位:キリンビール、2位:サントリー、3位:キューピー、4位:カゴメ、5位:明治ブルガリアヨーグルト、
6位:ヤクルト、7位:ハーゲンダッツ、8位:伊藤園、9位:日清食品、10位:モスバーガー
1位のキリンビールは、昨年の20位から大きく順位をあげました。2位は昨年1位のサントリー。
製造工程の管理がしっかりしているなどブランドの順位
1位:アサヒビール、2位:キリンビール、3位:サントリー、4位:キリン一番搾り、5位:キリンラガービール
調査方法:インターネット調査、調査機関:2012年6月27日~7月22日、調査対象:300ブランド
調査対象者:全国の16歳以上の男女、有効回答数:22,537(男性11,342、女性11,195)
認知、利用、イメージ、利用意向、推薦以降、安心の6つの指標に基づき、300ブランドのスコアを算出した結果です。
★ 『フォーラム・エネルギーを考える』に「高レベル放射性廃棄物処理の行方と学校教育」が掲載されました。(2012年12月)
『フォーラム・エネルギーを考える』は、社会の健全な発展(経済)と地球の未来(環境)の両立に向けて、
暮らしに欠かせないエネルギーについて多様な個性を生かして知識とアイデアを共有し、生活者としてあらゆる
視点から考え判断できるよう「みんなでエネルギーについて考え、話し合う」活動、情報発信をしています。
設立は1990年。2012年4月から事務局が、(財)日本生産性本部から、(財)経済広報センターに変わりました。
それに合わせ、組織規定の一部を改変、ホームページのリニューアル等が行われました。
新しく始まった「私はこう思う!」のコーナーにコラムが載りました。
★ 米国ケンタッキーの家の外に、クリスマス・イルミネーションを飾りました。(2012年12月)
WalMart で販売されていたホームイルミネーション用ライトはLED電球で、エネルギースター
(Energy Star)マークが前面に大きく表示されていました。これなら消費者もすぐに気づくことができます。
エネルギースターは省エネルギー型電気製品の環境ラベリング制度です。アメリカ合衆国エネルギー省及び
環境保護庁(EPA)が、1992年に消費者向け製品に関するエネルギー効率の標準制度を開始しました。
その後、国際提携プログラムにより、オーストラリア、カナダ、日本、欧州連合など他国・地域でも運用されています。
エネルギースターの対象条件は、アメリカ合衆国エネルギー省またはアメリカ合衆国環境保護庁によって
商品カテゴリー別に設定されいます。コンピューター、サーバー、電化製品:冷蔵庫、洗濯機、乾燥機、
AV機器:テレビ、ビデオ、空調機器:エアコン、暖房機、事務機器:プリンター、ファックス、コピー機、
コードレス電話、照明機器:LED電球、新世代住宅:エネルギー効率のよい住宅などがあります。
日本はアメリカからの呼びかけに応じて、1995年から国際エネルギースタープログラムに参加しました。
対象商品は、パソコン、ディスプレイ、プリンタ、ファクシミリ、複写機、スキャナ、複合機など。
エネスタマークと短縮して呼ばれることもあります。豊田の家の複合機にも付いていますが、
マークは控えめな場所に表示されていました。
本拠地アメリカは環境ラベルが目立つ位置に表示されており、感心しました。
★ Modo Yoga Northern Kentuckyで、ホットヨガ(hot yoga)を始めました。(2012年12月)
ホットヨガは筋肉が柔らかくなる室温38~39℃、人間が快適と感じる60%~65%の湿度設定で行います。
ヨガはインドで生まれ進化したことから、インドの気候に合わせたスタイルと言われています。
冷え切った手足の先まで、温かくなります。レッスンが始まると10分もしない頃から汗が出始め、顔や手足、
腕から流れ落ちます。大量の汗をかくことによる発汗で体の基礎代謝が高まり、水分補給を十分に行うことで、
血行を良くし新陳代謝を促す効果が得らます。ヨガの起源は4000年以上前のインダス文明と言われています。
モヘンジョ・ダロ遺跡からヨガポーズで瞑想している眉間に第三の目を持つシヴァ神の姿が発掘されています。
当時のインドでは、「ヨガ」というと「瞑想」のことを意味していたそうです。
ホットヨガのスタジオから、幾つかの環境配慮を見つけました。米国はCO2排出量が中国に次いで多く、世界第2位ですが、
環境配慮取組は、暮らしに身近な様々な場所で始められています。
【環境配慮ポイント】
1.スタジオは高エネルギー効率設計された放射加熱盤を使用。ガスまたは電気で最高40%エネルギー消費を削減。
更衣室のシャワー室前に「使用後はライトを消して下さい。」とメッセージが貼られていました。
節電意識が殆ど感じられないアメリカで、この節電メッセージは目を引きました。
2.スタジオのhot roomのフローリングは、体への負担を軽減するため柔らかい感触のコルク材を使用。
コルクは環境視点から持続可能な製品。木の外側から収穫されるため床へのバクテリア侵入を防ぎます。
コルクガシの保護はポルトガルの法律に定められています。コルク保護を目指し、スタジオはコルク製品を使用。
3.洗濯機(washer)は通常の3分の1の水より少ない機種を使用。乾燥機はエネルギー効果の高い物を使用。
4.大部分のペンキはVOC(揮発性有機化合物:volatile organic compounds)を含みます。
それらはオゾン層を形成するために、空気中で他の化学製品と反応します。
Yogaスタジオに用いられているペンキは、VOCを含んでいません。
yogaは深い呼吸をするため、健康面にも配慮されています。
5.Green Cleaning Productsとして、スタジオの掃除製品はホルムアルデヒド防腐剤をはじめ香水、染料、アンモニア、
他のアレルゲンを含まない低アレルギー性を使用しています。
米国のホットヨガスタジオから、様々な環境配慮を見つけることができました。
★ ケンタッキーの家にクリスマスツリーを出しました。(2012年12月5日)
アメリカはこの時期、街も店舗も家もクリスマスムード一色。「Christmas Tree Shops」というクリスマスグッズを専門に
扱う店もあり、賑わっています。ツリーやホームイルミネーションのライトは、LED電球が主流。
わが家のクリスマスリースのライトもLED電球を選んで買いました。他の製品同様、Made in Chinaでした。
パッケージに「Ultra LED」と表示があり、点灯したら家の中が明るくなりました。
アメリカの家庭は家の中の光を効果的に演出し、窓を通して見せる工夫が上手。殆どの家がクリスマスの飾りをしています。
冬の夜はイルミネーションの光が一層際立ち、大変綺麗。
知り合いのお宅は、大人の背丈を越える樅の生木を買い、オーナメントを飾っていました。
樅の葉のさわやかな香りが好きです。分けて頂いた枝をリビングに飾りました。
★ 米国テネシー州の州都ナッシュビル、ミズーリ州セントルイスに行きました。(2012年11月30日~12月2日)
ナッシュビルはカントリー&ウエスタンミュージックの本拠地。ニックネームはMusic City。
かつては合衆国のシングル盤レコードの約50%を生産。南北戦争では激戦地の一つでしたが、現在は経済、金融の中枢
として、機械、食品、化学工業が発達しています。ケンタッキーから車で約4時間で到着。
ナッシュビルは「南部のアテネ」の異名もあります。学術研究のなされた正確な復元建造物であるパルテノン神殿は
アテネのパルテノン神殿のレプリカで、1897年のテネシー・センテニアル万国博覧会に合わせ建てられました。
センテニアルパークの中心にあり、現在は美術館として彫像や石膏のレプリカ、企画展の絵画などが見学できました。
オハイオ川の支流であるカンバーランド川に面した河港は、かつては綿花取引の中心地として栄えましたが、
その後、鉄道の中心地として発達。川沿いの1st streetは、市条例により歴史的外観を保存するため、
往事の倉庫の面影を残す建物がありました。
ゲイロード・オープリーランド・リゾート・アンド・コンベンションセンターは、サザン・ホスピタリティ(南部の温かい
歓迎)というテーマが掲げられており客室は2,881室。カジノ・ホテルを除いて世界最大のホテルです。
コンベンションセンターは主展示場3つとダンスホール5つがあり、ビジネススーツの方々とすれ違いました。
ホテルは巨大な温室の中にあります。
植物と噴水に満たされた温室庭園は、屋外に出ることなく、熱帯庭園を散歩しているよう設計されています。
各部屋に温室を見渡せるバルコニーがあり、LGの大型テレビが設置されていました。
毎年11月から翌年1月中旬まで「カントリー・クリスマス」というクリスマスディスプレイを見るため、
多数の訪問客が訪れます。何百万ものライトが木に飾られ3つのアトリウムは様々な装飾が施されていました。
米国の2009年の電源構成比は石炭火力発電49.0%、原子力24.1%、天然ガス19.2%、水力2.6%、可燃再生・廃棄物2.1%、
地熱・風力等1.6%、石油1.3%。(出展:IEA / Energy Balances of OECD Countries 2011 Edition)
内陸部では大きな川の側に火力発所があります。高い煙突が複数立っているので、橋を渡る時などに気づくことができます。
ミズーリ州東部の街セントルイスは1904年に万国博覧会が開催され、アメリカ大陸で初めてオリンピックが開催されました。
世界一の販売量を誇るバドワイザーの本社:アンハイザー・ブッシュ社や、航空機大手マクドネル・ダグラス社
(現ボーイング傘下)、化学薬品大手のモンサント社の本社などがあります。
旧裁判所は博物館として運営。館内にフランス植民地時代から現在までのセントルイスの歴史資料が展示されていました。
歴史上の出来事を記念してつくられたジェファーソン・ナショナル・エクスパンション・メモリアル公園に、
ゲートウェイ・アーチやビジターセンターがありました。1935年に国定記念建造物に指定され、国立公園局によって管理。
1803年、アメリカ合衆国第3代大統領トーマス・ジェファーソンの任期中にフランスからミシシッピー川以西の
ルイジアナを獲得したことで、アメリカ合衆国の国土が一気に2倍に広がり、西部への開拓が始まりました。
セントルイス市のシンボルであるゲートウェイ・アーチは1965年完成。高さ192m、最大幅192m。
アーチの頂点に達する手段として、1,000段を超える階段を上らずに済むよう、観覧車のゴンドラに似たトラムが南北1基
ずつ設置されています。アーチの地下から5人乗りトラムに乗りました。トラムはアーチのどの部分にさしかかっても、
常に水平を保つようになっていました。上り約4分、下り約3分。ドアに小窓があり、アーチ内部を見ることができました。
頂上にある展望台は想像以上に広い空間で、驚きました。展望台に小窓があり、セントルイスの街並を見渡せました。
アーチは頂点に向かうほど細長く伸び、厚みが薄くなっていく構造でした。遠近感を出してアーチが高くそびえ立っている
ように見せる効果や、地表に近い方に重量を配分して、アーチを構造的に安定させています。
タッカーシアターで、モニュメント・トゥ・ザ・ドリームというアーチ建設に関するドキュメンタリー映画を観ました。
1960年前半にあの様な高所に重い機材を上げ、作業が出来たものと当時の技術力の高さに感心します。
アーチの地下にあるビジターセンターには西部開拓博物館がありました。スー族をはじめとする
ネイティブ・アメリカンの生活を表すティピー(移動用住居)や、幌馬車、バッファローの皮で作った
ボートなどが展示されていました。復路はセントルイスから約6時間。ハイウェイを運転しました。
★ 11月26日に中部国際空港を発ち、米国オハイオ州シンシナティに着きました。(2012年11月27日)
デルタ航空を利用し、名古屋→ホノルル→アトランタ→シンシナティへ。
月曜夜の名古屋→ホノルル便は空席が目立ち、デトロイト便に多い、日米のビジネスマンは殆ど見かけませんでした。
ホノルル→アトランタ便は満席。デルタ航空の国際線はイヤホンが無料ですが、国内線は2ドルします。
フライトが7時間半ありましたので、クレジットカードで購入し映画を観ました。
秋からデルタ航空のゴールドメダリストになりました。ゴールドの上にプラチナ、ダイアモンドがあります。
名古屋、ホノルル、アトランタのラウンジでゆっくり過ごしました。
デルタ航空はskyteamに加盟しています。マグカップやお酒・ジュースのグラス以外は、お皿、おつまみを
入れるカップ、ナイフ、フォーク、スプーンに至るまで、すべてプラスチックの使い捨て容器です。
アメリカは一般家庭の分別収集は行われているものの、社会全体ではごみを減らす3Rの概念が希薄です。
ラウンジは朝と昼でメニューが変わります。朝はベーグルをトーストし、クリームチーズを付けて食べます。
アメリカの方々はバナナやチョコレートマフィン、オートミールを好みます。お昼は人参、セロリ等の生野菜、
オリーブ、チーズ、プレッツェル、チョコポップコーンなどのおつまみが、飲み物と共に提供されます。
ホノルル空港は多数の日本人で賑わっていました。ラウンジから庭園を眺めることができました。
窓はマジックミラーのため、外からラウンジ中は見えません。
お酒はハワイ州の法律で一人2杯以上を持って歩くことはできません。日曜日はキリスト教の安息日。
お酒は12時過ぎでないと提供されません。ワインやウイスキー、バーボン、ビールなど多種類ありました。
先回立ち寄ったデトロイト空港のラウンジは暖炉に火が点いていました。
暖炉の側は人気があり、PCを見たり新聞、雑誌を読みながら、皆さんゆっくりくつろいでいます。
【大韓航空ラウンジ】
11月12日に寄ったワシントン・DC空港では、skyteamのKOREAN AIRのラウンジを利用しました。
ペーパーナプキン以外全て白い陶器の皿や器、美しいガラス容器でした。ごみ削減というより、気品ある丁寧なおもてなしを
重視した結果、使い捨て容器ではなく陶器やガラス容器を採用していると感じました。
ブラウニー、ライスプティング、各種おつまみ、飲み物などがありました。
ミニグラスに詰められたカットフルーツは、見た目もおしゃれでした。
【JALラウンジ】
Oneworldアライアンスに加盟しているJALも、ラウンジでは陶器、ガラス容器を利用しいます。
落ち着いた感じがします。ごみも減らせます。成田ラウンジは和食・洋食ともにメニューが充実しており、
冷えたワインなどのお酒は手に取り易い配置になっています。午前中は国際線の出発が多いため、込み合います。
米国は片付ける手間、時間短縮、人件費削減に主眼を置いているようです。ガラスや陶器は、重い、
割れるなどの弱点がありますが、リユースでごみを減らすことができます。
ラウンジのしつらえや表情から、各エアーラインの企業姿勢、環境配慮取組の基本コンセプトがわかります。
消費者の一人として、リユース容器を支持していきたいと思います。
★ 第2回 愛知県環境教育等推進協議会に出席しました。(2012年11月26日)
愛知県環境学習等推進行動計画(案)について議論を持ちました。平成17年1月に愛知県環境学習基本方針が策定されました。
「出あい・気づきあう」「学びあう」「活かしあう」「つながりあう」4つの学びの段階を基に、環境学習が推進されました。
しかし、各主体が環境学習を単発的に実施しており、広がりが見られない等の課題が、7年を経た今も散見しています。
愛知県内に小中学校は約1,500校あります。学校は体験の場が限られており、環境学習に対する温度差、学校間格差等が
見られます。学年の枠を超える継続性や、小中高校をつなげた体系立てた発展的な環境学習の推進が求められています。
環境問題は、社会を構成する県民・事業者・NPO・行政等が自らの課題として捉え、自発的に取り組むことが重要です。
しかし、2011年度に愛知県が実施した県政モニターアンケートでは、環境学習・自然環境保全活動に意欲的な回答を
した人は90.2%と高いものの、実際に参加したことがある、または参加していると回答した人は15.2%と低い結果でした。
環境に対する意欲が、自発的な環境保全活動に結びついていない実態を表しています。
社会における環境学習の推進、学校等における環境教育の推進、連携・協働の強化が重要です。
学校と外部との連携の難しさや意欲が行動に結びつかない等の課題に対し、県民、事業者、学校、NPOなどの活動主体間を
ニーズに合わせてどうつなげていくか、調整機能の充実、情報提供の充実等が求められています。
まちづくりに関する総合計画等は10年が多いようですが、愛知県環境学習等推進行動計画は
2013年度から2017年度までの5年間に実施すべき環境学習等に関する取組の方向性が示されます。
必要に応じ行動計画の改定等の措置も講じられます。今回、新たに行動計画が策定されることにより、
環境学習をとり巻く課題がより一層明確になり、確実に前に進むことができればと期待しています。
★ 愛知県環境教育等推進協議会、第3回 ワーキンググループに出席しました。(2012年11月20日)
愛知県環境学習等推進行動計画の案が事務局から示されました。これに基づき、議論を持ちました。
2012年10月9日~10月24日に実施された「愛知県における環境学習等に関するアンケート」の結果報告もありました。
愛知県の状況は、環境省が本年1月に実施した「環境教育等に関するアンケート」結果とほぼ同様の結果が示されました。
環境省のアンケートは2011年6月に環境教育等による環境保全の取組の促進に関する法律(環境教育等促進法)の改正が
行われたことを受け、基本方針の改定等に向けた情報収集を行うため、自治体、学校、企業、NPO等、一般市民の各主体に
対し、環境教育・環境保全活動との関わりや関心、各主体にて行われている環境教育・環境保全活動の実施状況、
各主体の考える課題・要望について調査が実施されました。
11月26日に、第2回愛知県環境教育等推進協議会が開かれます。第1~3回のワーキンググループで出された
意見を反映した愛知県環境学習等推進行動計画(案)について、全体会で議論が持たれます。
その後、県民の意見を募るパブリックコメントを実施し、今年度中に愛知県環境学習等推進行動計画が策定される予定です。
行動計画は5年ごとに見直されます。第1期間は2013年~2017年。環境学習の現場に散見する課題を解決すべく生きた
行動計画が策定・実施され、愛知県らしい環境教育が、よりよい形で実を結ぶことを願っています。
★ 中日新聞に 第24回 ゆとりある住まい講演会の記事が写真付で掲載されました。(2012年11月16日、朝刊)
★ 米国シンシナティ日本語補習校の長曽我部(ちょうそかべ)校長先生から「学校だより8号」が届きました。
11月3日の環境講座の様子を、写真入りで掲載くださいました。
外部・保護者向けの学校だよりは、学校のHPに掲載されています。
★ 大阪府立男女共同参画・青少年センターで、環境カウンセラー審査業務を担当ました。(2012年11月16日)
事業への関わりは今年度で3回目。大変勉強になる、有意義な1日となりました。
★ アメリカ:ケンタッキー州で、落ち葉掻きのボランティアに参加しました。(2012年11月10日)
総勢141名が午前8時に集合し4チームに分かれて行いました。担当場所、ルートを示した指示書を受け取り、
Burlington、Petersburg、Florenceに点在するボランティア支援登録家庭を各自の車で訪問します。
昨年秋にボランティアを担当した家庭もありました。高齢の婦人が、挨拶に出ていらっしゃいました。
広い緑の芝生に大きな木が幾つかあり、その周りに赤や黄色の枯れ葉が大量に落ちています。
色のコントラストは、とても綺麗です。この地域は乾燥しているため、枯れ葉はカサカサに乾いています。
ブロワーやプラスチック製熊手で枯れ葉を搔き集め、paper yard waste bagと書かれた紙袋に詰めました。
2枚重ねの紙袋は丈夫で、大きさは私の腰くらいあります。枯れ葉が乾燥しているため、満杯に詰め
込んでも一人で持ち運べます。とはいえ、枯れ葉を袋に詰める立ったりしゃがんだりする作業は大変でした。
枯れ葉はパッカー車で運ばれ、紙袋ごと堆肥化し自然に戻します。環境に優しいシステムと関心しました。
作業は12時過ぎに終わりました。小学4年生の女の子は枯れ葉の袋詰めを大人と一緒に行っていました。
作業終了後はチョコレートやチーズクラッカーをみんなに配る仕事を、責任を持って担っていました。
喉が渇き、ボトルウオーター1本を一気に飲みました。米人の若い男性が率先して力仕事に取り組み、
手を抜くことなくボランティア作業をされている様子が印象に残りました。
ボランティア精神が小さい頃から育まれており、連携の素晴らしさを感じました。
翌日は筋肉痛で脚が痛く、階段の昇り降りが大変でした。
★ CINCINNATI MUSIC HALLに出かけました。(2012年11月4日)
シンシナティ ポップスオーケストラによる「Bond & Beyond:007 SKYFALL」映画007の生演奏でした。
開演前にマティーニを飲みました。ワインやシャンパンなどのアルコールグラスは、すべてプラスチック製の
ワンウエイ容器でした。簡単に2つのパーツに分かれます。
見た目が綺麗なのでガラス製に見えました。飲んだ後は、皆さんごみ箱に捨てていました。まさに、ワンウエイ!
米国の廃棄物の多さが気になりました。
★ 米国シンシナティにあるTerry's Turf Clubレストランに行きました。(2012年11月3日)
2009年のFood Networkでオハイオ州最高のハンバーガーに選ばれています。
霙まじりの寒い日でしたが、多数の人で賑わっていました。驚いたのは、店の外のウエイティングエリアにヒーターが
取り付けてあった事。待っている間、暖かいのはうれしいのですが、アメリカは一体どれだけエネルギーを使うのか?
一方、店内はそれほど暖房が効いていません。
米人と日本人は体感温度が違うのか、映画館、空港などでも温度は低めで、私には寒く感じます。
バーガーは紙皿で運ばれてきました。片付けるのは簡単ですが、大量のゴミが排出される点が気になりました。
バーガーのサイズは大き目。肉汁が多く、おいしかったです!
★ 米国シンシナティ日本語補習校の講話会で東日本大震災後の日本についてお話しました。(2012年11月3日)
日時:2012年11月3日(土) 14:00~14:45
場所:シンシナティ日本語補習校 120号室
テーマ:東日本大震災から考えるエネルギーと私たちの暮らし
シンシナティ日本語補習校はNorthern Kentucky Universityのキャンパス内にあり、毎週土曜日に授業が行われています。
生徒たちは月~金曜はアメリカの現地校に通い、日本語補習校には、幼稚部(57名)、小学部(205名)、
中等部(65名)、高等部(24名)の計351名が在席しています。(2012年4月1日現在)
講演会場はパワーポイントを映し出すスクリーンが3枚設置されている、扇型の階段教室でした。
高等部と中学部の生徒のほか、長曽我部校長先生や理事長、保護者も参観くださいました。
校長先生が保護者向け通信である学校だより8号に、講演会の様子を写真入でまとめ、学校のHPに掲載くださいました。
講演会は平成10年度にスタートした行事です。シンシナティに学ぶ生徒が、将来の進路・職業について
身近な人々から生きた情報を提供してもらうことにより、今後の進路選択の幅を広げさせる、
講師の生き方や考え方などを知ることにより、今後の人生を考える機会とすることを目的としています。
高等部1年の主催で講演会は実施されました。e-mailによる企画内容の事前打合せ、ポスターを作成し
関係者へ呼びかけ、当日の会場設営から司会進行に至るまで、生徒自らが役割分担し、スマートに運営くださいました。
先生方はサポートに徹していらっしゃいました。準備万端整えて下さり、当日は順調にお話することができました。
環境カウンセラーの仕事の概要、東日本大震災の影響、現在重点的に取り組んでいる事について話して欲しいとの要望を、
高等部のみなさまから事前にいただいていました。
昨年10月27~28日に福島県で開かれた環境カウンセラー全国交流会に出席しました。飯館村を経由して南相馬市などを視察。
原発事故で分断された人々の暮らしや、震災・原発事故7カ月後の様子を写真で紹介しました。
本年9月15~16日は、甚大な津波の被害により、4,000人近い死者・行方不明者を出した宮城県石巻市に出かけました。
震災から1年半後の様子を写真で紹介しながら、東北の現状と課題をお話しました。
原子力発電をとり巻く課題については、2030年に原発ゼロを目指す新エネルギー戦略が決まったとはいえ、
方針を具体化するエネルギー基本計画が決められず、脱原発への道が明確になっていないことなどを紹介しました。
原子力発電の高レベル放射性廃棄物については、9月29~30日に東京大学で開かれた、高レベル放射性廃棄物の処分事業に
関する熟議型ワークショップに参加して得た情報と気づきを紹介しました。
私の話の後、3名の生徒から環境カウンセラーの仕事内容、復興税が東北の復興以外に使われている現状について質問が
ありました。皆さん、よく勉強されていると感心しました。最後に綺麗な花束をいただきました。
米国に暮らす日本の中学・高校生が、東日本大震災に強い関心を持ち、真摯な姿勢で学ばれている様子に感銘しました。
真っ直ぐな眼差しが印象に残りました。
福島民友新聞(2012年10月25日)、「遺体-震災・津波の果てに(新潮社、石井光太:著)」、環境カウンセラーの
リーフレットなどを、参考資料としてお渡ししました。
東日本大震災の被災地を捉えたルポルタージュを、西田敏行、緒形直人などの出演で映画化した
『遺体 ~明日への十日間~』は、2013年3月に公開されます。
★ インターネットを利用した食育検定 あいち食育いきいき検定 オータムチャレンジ にトライしました。
食育に関するさまざまな問題に、3つの選択肢から解答します。8割以上正解すると「合格」となります。
出題数は20問、制限時間は20分。終了後は、詳しい解説と得点分析が表示されます。
栄養バランス、郷土料理、あいちの特産物など、幅広い分野から毎回違った問題が出題されます。
手軽に楽しくでき、得した気分でためになります。オータムチャレンジは2012年12月9日午後5時まで。
この企画は今年度で4回目。サマーチャレンジ、オータムチャレンジ共に100点を5回とることができました。
2012年12月19日から始まるウインターチャレンジが楽しみです!
★ 東京で開かれた、NACS消費生活研究所の拡大研究会に出席しました。(2012年10月28日)
消費生活に関する共同研究、来年度の消費生活論文の研究テーマなどについて、意見交換を持ちました。
★ 愛知県生涯学習推進センター事業「あいち学びネットワークフォーラム」環境学習と人づくりをテーマに発表しました。
日時:2012年10月27日(土) 12:30~16:30
場所:愛知県生涯学習推進センター
主催:公益財団法人 愛知県教育・スポーツ振興財団、愛知県生涯学習推進センター
共催:愛知県教育委員会
フォーラムは、生涯学習の発展を目指し、今年度初めて実施されました。
フォーラムの副題は「地域の絆をつなぐネットワークの力」。名古屋柳城短期大学学長の新海英行氏による
基調講演「地域づくりは人づくり」のお話から、多くの学びを得ることができました。
第一分科会では、「まなび愛:生き生き人づくり」を中心課題に、ディスカッションが展開されました。
ペーパー学習の限界、体験から気づき、考え、実行する学びの大切さ、感性をどう育てるか、共に学び合う、
気づきを深め発展させる学びの重要性などが明らかにされました。
★ 第24回 ゆとりある住まい講演会で、エコ商品の利用と消費者の役割についてお話しました。
日時:2012年10月25日(木) 第2部 14:20~16:00
場所:名古屋市中区役所ホール
主催:愛知ゆとりある住まい推進協議会、中日新聞社、愛知県、名古屋市
後援:独)住宅金融支援機構東海支店、(独)都市再生機構中部支社、愛知県住宅供給公社
名古屋市住宅供給公社、愛知県地域婦人団体連絡協議会
テーマ:暮らしと森のセンス・オブ・ワンダー ~エコ商品を使いこなそう!
環境配慮商品を積極的に選び、日常生活で利用する消費者が増える事は持続可能な社会を推進する上で
大切な課題です。それと並行し、資源やエネルギー、生物多様性など環境影響を広く考えた商品・サービスを
提供する企業や店が増えることが重要です。物やサービスの一生は、案外見えにくい側面があります。
商品を購入することは、選挙の1票に等しいと言われています。毎日の暮らしは、選択の積み重ねです。
消費者には消費者基本法で定められている8つの権利があります。商品を自由に選ぶ権利と共に、過剰消費に気をつける、
再生可能エネルギーや資源、地球環境を考えて選ぶなど、安易に商品を選ばない責任が求められています。
グリーンコンシューマー(緑の消費者)10カ条をはじめ、ライフスタイルの改善でエコ、商品選択でエコ、
買い替えでエコをキーワードに、買う前、使った後を考えた商品選びのポイントを紹介しました。
新しく始まったカーボンフットプリントの仕組み、魅力、課題、エコマーク商品のもう一歩踏み込んだ使い方、ごみを削減
することを目的としたリフィル容器のカップ麺、省エネ大賞を受賞した製品の特徴、ごみを減らす10R、海のエコラベル
(MSC)、森のエコラベル(FSC、PEFC、間伐材マークなど)が付けられた認証商品、あいち森と緑づくり事業など、
一人ひとりが日々の暮らしで、手軽に取り組めるエコの技と具体的なエコ商品事例を紹介しました。
未来世代のために環境に配慮した持続可能な社会を維持する必要があります。社会の仕組みや
ライフスタイルを大きく変えなければならないターニングポイントに私たちは立たされています。
最後に、生物学者であるレイチェル・カーソンが著した「センス・オブ・ワンダー」の一節を紹介しました。
幼い頃からの自然体験と気づき、環境教育の重要性など、暮らしと森のつながりをお話しました。
第1部は「すまいる愛知住宅賞」の表彰式と、受賞者による入賞作品のプレゼンテーションがありました。
こちらも大変充実した内容で、設計者の工夫と熱意あふれる独創的な作品に魅了されました。
★ カーボンフットプリント(CFP)のマークが付いている商品を、複数の店舗を見て回り買い求めました。
カーボンフットプリントとは炭素の足跡という意味。原料調達から製造、運搬、使用、廃棄まで、どこで
どれだけCO2を排出したかを見える化したものです。以下の商品を各店舗で購入しました。
① ニッポンハム 森の薫り新あらびきウインナー(イオン豊田店、トヨタ生協メグリア本店、アピタ豊田元町店)
② マルマン(株) B5判エコスパイラルノート (トヨタ生協メグリア本店)
③ (株)小学館発行 BE-PAL 11月号 *目次ページにCFPマーク有り (一心堂印房)
④ CO・OP レンジ&食品保存ラップ レギュラー30cm×20m (トヨタ生協メグリア本店)
⑤ CO・OP セフターE1.0kg箱入り洗剤 (トヨタ生協メグリア本店)
⑥ シヤチハタ(株) 乾きまペン (栗田商会豊田店)
⑦ でん六(株) ポリッピー豆菓子(イオン豊田高橋店、豊田市内のセブン・イレブン、サークルK、ミニストップ)
カーボンフットプリント対象製品は食品関連、生活用品、衣料品、印刷関連、オフィス関連、土木・建築関連、その他産業用
など、199製品・約560品目あります。*(社)産業環境管理協会発表データ
199製品をwebですべて見てから店舗で探しました。「こんなにあるなんてすごい!」と思っていましたので、
てっきりCFPマーク付きの商品を見つけられると思っていました。商品探しに各店舗それぞれ1時間を費やし、
ようやく見つける事ができたのは上記7点のみ。店舗の仕入れ状況や売り切れのタイミング、地域特性等の
違いから、ほかにもCFPマーク付き商品があると思われます。宝探しをしている気分でした。
店舗に登録商品はありますが、CFPマークのない物が沢山ありました。見える化の事業なのになぜCFPマークが
ないのとがっかりしました。パッケージの裏には、確かに商品情報のURLが掲載されていますが、
CO2排出量の見える化と差別化の難しさを痛感しました。CFPマークはありますが、CO2排出量の表示欄が
空白のノートなどもありました。アイスクリームや露地物野菜など、出荷量が多い時期にCFPマークを
パッケージに付けている企業もあります。
登録商品に、マークの表示義務はありません。事業者は膨大な計算データの維持・管理体制を整える
必要があります。原材料の種類、生産工場、運搬方法等が変更されると、CO2排出量は変わります。
誤った数値を商品に表示すれば、企業はリスクを伴います。パッケージ印刷のタイミングなどの課題から、
事業者はWEBやカタログで現状に即したCFP数値を公表しています。
CO2はデメリット情報と捉えパッケージに表示すると商品イメージが悪くなるという社内論争もあるようです。
社内で発生する様々な事業上の負荷から立ち往生し、CFPの登録に至らない企業も多数あります。
シヤチハタ(株)の「乾きまペン」はCFPマークをシールで貼付。CO2排出量が変わっても柔軟に対応できます。
商品取扱販売店はシヤチハタ(株)のショップナビで検索し、近隣店舗を簡単に見つけられました。
商品在庫が無い場合は取り寄せで商品購入できるとのこと。商品情報が充実しており、便利な仕組みと思いました。
(株)小学館発行のアウトドア情報月刊誌 BE-PALは10月号からCFPマークが目次に表示されています。
11月号では、カーボンフットプリントの仕組みと目的が、カラー1ページで紹介されています。
できれば対象商品すべてにCFPマークが付いていると消費者に判り易いのですが、課題もあるようです。
CO2排出量の見える化、他商品と差別化を図るため、登録商品全てにCFPマーク付与を切望します。
CFPに登録することは事業者にとって大変な労力と手間暇、経費が発生します。
CFPに商品登録をされている事業者は、未来に責任を持つ姿勢を示されているとも言えます。
CFPはこれから成長していく仕組みと捉え、環境配慮の取組に熱心な企業・事業を応援していきたいと思います。
★ 青い魚のマークが目印の海のエコラベルが付いた水産品を、優先して購入するようにしています。
水産物に与えられるいつまでも魚を食べ続けることができるよう、守って獲られた水産物に与えられる
.Marine Stewardship Council=海洋管理協議会の水産品認証制度です。
フランスのケンタッキーフライドチキンがMSC認証を取得。KFC France 社は フランス国内143店舗で、
100%持続可能な漁業で漁獲されたスケソウダラから作られたツイスターフィッシュとフィッシュテンダースを
販売開始します。(海洋管理協議会(MSC):2012年10月19日のニュースより)
KLMオランダ航空はワールドビジネスクラスにMSC認証水産物を提供するプロジェクトを開始しています。
.米マクドナルド社は持続可能な原料調達を強化しており、世界海洋デーの2011年6月8日に、取組の大きな
一歩として、ヨーロッパすべてのマクドナルドでMSC認証の魚の提供を開始。 2011年10月以降、ヨーロッパ
39カ国約7000店舗で販売されるフィレオフィッシュが全てMSCエコラベル付になりました。毎日1300万人
以上のヨーロッパの人々がMSC認証を取得した持続可能な漁業の魚を食べることができるようになりました。
2012年ロンドンオリンピックの食品指針(フード・ヴィジョン)は提供される魚はMSC認証取得水産物を含め
持続可能性を証明することを明記。結果として、フィッシュ&チップスとして販売されるすべての魚は
MSC認証取得漁業の魚が使われました。MSC認証取得ロブスターが、開会式でお客様に提供されました。
マクドナルド社が公式スポンサーを務めたロンドンオリンピックの会場では、MSC認証のロブスターやフィレオ
フィッシュが購入できました。
欧米のレストランでは、MSC認証素材の使用をメニューにうたう店舗もあり、環境意識が高い欧米人の支持を
集めています。私も2011年11月に訪れた米国:デスバレー国立公園内のレストランや、今年8月に出かけた
グランドキャニオン国立公園内の EL Tovar Hotel レストランで海のエコラベル付の料理を食べました。
メニューにMCS認証の青い魚のマークが付いたWild Alaskan Sustainable Salmonがありました。
ブライトエンジェルロッジのレストランにも、海のエコラベル付料理がありました。
どちらも経営はXanterra Parks & Resorts でした。
日本では、イオンが2006年11月から、MSC認証ラベル付き製品の販売を開始しています。2010年3月には
「イオン生物多様性方針」を策定。全国どの店舗でもMSC認証の海のエコラベル付水産品を購入できます。
一方、日本生協連は、MSCの認証を取得した「CO・OPまだらの粕漬け」を、2012年6月1日に発売しました。
日本生協連は環境配慮を事業のひとつと位置付け、2007年よりMSCエコラベル対象商品を積極的に開発しています。
★ 豊田商工会議所で開かれたエコアクション21(EA21)判定委員会に出席しました。(2012年10月15日)
判定委員会が開かれるのは、今月2回目です。更新判定案件は4社ありました。
自動車等修理・整備業2社、建設業1社、金融・保険業1社でした。中間報告事項は金融・保険業2社でした。
エコアクション21地域事務局とよたでは、愛知県内はもとより三重県、岐阜県などの企業からも依頼があり
審査・登録事業が行われています。
判定委員会は審査人より送付された審査報告書、その他の関係書類等により受審事業者の認証・登録の可否を判定します。
判定委員会の審議結果により、審査人がガイドラインの要求事項に適合していると認めた場合であっても、環境活動
レポート、関係書類(環境方針等を含む)の修正を認証・登録の条件としてお願いする場合があります。
★ 豊田商工会議所で開かれたエコアクション21(EA21)判定委員会に出席しました。(2012年10月3日)
新規登録判定案件は1社、更新判定案件は6社、中間報告事項は5社ありました。
エコアクション21には自治体イニシアティブ、メーカーや損害保険会社などが積極的に展開されている
関係企業グリーン化、大学イニシアティブなどがあります。自治体や大手企業は、環境取組や環境経営
システムの構築を、取引条件の一つとしています。認証・登録にあたり、自治体の補助を受けられたり、
入札参加資格審査での加点を受けることができる場合もあります。
新ガイドラインでは、環境目標及び環境活動計画にグリーン購入、収集運搬車両、作業等の環境配慮の
策定が求められています。地道な取組を続けられている中小企業を応援していきたいと思います。
★ エコ モビリティ ライフ」推進表彰制度の受賞者が愛知県から発表されました。(10月2日)
(株)デンソー:エコ通勤を含む社員のエコ活動や社会貢献活動に独自ポイントを発行し、貯めたポイントを会社指定の
エコ商品等との交換やボランティア団体への助成などに活用できる制度、デンソーはあとふるポイント制度を実施。
エコ通勤では2.5km以上の距離を徒歩・自転車・公共交通機関で通勤する社員にポイントを発行。
大 口 町 :コミュニティバス路線付近の企業と協定を締結し、コミバスを住民の足としてだけでなく従業員の通勤の足として
も活用することでエコ通勤を促進。安定的なコミバス運行のため協定締結企業がコミバス運行経費の一部支援やバス停、
車体ラッピングの広告募集を実施。
武豊町コミュニティバス利用促進友の会:コミバス利用促進のため町民主体でコミバスポイントカード発行やコミバスを
利用した写生大会、観光ツアーなどコミバスに乗ってもらう多様な取組を実施。バス停のベンチ作りや手書き
コミバスニュースの定期的な町内全戸配付(15,000部)など手作り感あふれる活動を展開。
.エコ モビリティ ライフ」推進表彰制度の審査に携わりました。
受賞団体以外にも魅力的な取組を実施されている企業や団体がありました。受賞団体の表彰は11月20日に
愛知芸術文化センターで開催される 「エコ モビリティ ライフ 県民の集い2012 」で行われます。
★ 高レベル放射性廃棄物の地層処分・処分事業に関するオピニオンリーダーのための熟議型ワークショップに参加しました。
日時:2012年9月29日(土)~9月30日(日)
場所:東京大学工学部12号館 会議室
主催:資源エネルギー庁
テーマ:高レベル放射性廃棄物の地層処分・処分事業に関する熟議型ワークショップ
東日本大震災、東京電力 福島第一原子力発電所の事故により、日本はエネルギー政策の変革を
余儀なくされています。一方、高レベル放射性廃棄物の処分は原子力発電の賛否によらず、考えなければ
ならない問題です。高レベル放射性廃棄物の地層処分、処分事業と地域共生のあり方について様々な考え、
価値観、立場を持つ市民が集り意見交換しお互いが学び合うことを目的とした
.高レベル放射性廃棄物ワークショップが、2007年度から5年間に渡り、全国各地で開かれました。
名古屋会場などで、ファシリテーターを務めました。(2007年12月1日)
(独立行政法人)日本原子力研究開発機構 東濃地科学センター 瑞浪超深地層研究所(岐阜県瑞浪市)で
開かれた地域相互交流会や、名古屋、東京(科学技術館)で開催された意見交換会にも出席しました。
ファシリテーター担当者を対象に、東京大学でオピニオンリーダーのための熟議型ワークショップが開かれ
2日間のディスカッションに参加しました。運営は、NPO法人持続可能な社会をつくる元気ネット。
企画協力は(株)博報堂、(株)三菱総合研究所、エム・アール・アイ リサーチアソシエイツ(株) が参画。
はじめに、資源エネルギー庁原子力地域広報対策室の川野芳久室長から「エネルギー政策見直しの経過」
について説明があり、次に原子力発電環境整備機構(NUMO)技術部技術企画グループマネージャーから
「高レベル放射性廃棄物の地層処分について」実験と説明がありました。
東京大学大学院医学系研究科附属疾患生命工学センター放射線分子医学部門の鈴木講師による
「放射線の基礎と防護の考え方」、東京大学大学院工学系研究科原子力専攻の木村浩准教授からは
「リスクコミュニケーション」について、講義を拝聴しました。
昨年実施された地域ワークショップの中から5箇所の報告を受けた後、「私たちは今、地域で何ができるか?
そのためにどのような連携が必要か?」をテーマに、グループワークショップを持ちました。
日本学術会議は2年の長期に渡る審議の末、高レベル放射性廃棄物の処分についてと題した報告書をまとめ
内閣府原子力委員会に提出(2012年9月11日)。「これまでわが国は、原子力発電をめぐる大局的政策に
ついての広範な社会的合意形成に十分取組まないまま、高レベル放射性廃棄物の最終処分地の選定という
個別の争点についての合意形成を求めるという、手続き的に逆転した形の取組みを行ってきた」と指摘し、
「地中深く数万年埋める計画を白紙に戻す覚悟で見直すべき」と述べています。
国は、原発から出る高レベル放射性廃棄物をガラスで固め、地下300メートル以上の地層に10万年埋める
地層処分を採用しています。日本学術会議は火山活動や地震が活発な日本で1000年~1万年先の地層変動
予測が困難なことから、数万年に及ぶ長期にわたり地下の地層を確認することは現在の科学では限界があると
指摘しています。高レベル放射性廃棄物を数十年から数百年程度地上や地下に暫定的に保管しながら、
半減期を短縮するための技術開発を進めるべきとしています。一方、「長期的な取組として学校教育の中で
次世代を担う若者の中でも、認識を高めていく努力が求められている」と報告書に記しています。
処分地選定はもとより、処分方法さえも確立されていない現状に原子力関連技術の難しさを痛感しました。
地層処分にもリスクはあります。それを正しく捉える作業を丁寧に行うことも大切な課題です。
高レベル放射性廃棄物の処分方法、場所の選定には、机上の理論では割り切れないものがあります。
日本学術会議から提案があったからにはこのままでよいはずはありません。
原子力委員会は組織の廃止・改編も含めて抜本的に見直すと、革新的エネルギー・環境戦略に
明記されています。どこで、だれが、いつ、どのように高レベル放射性廃棄物の処分方法を検証し
決定するのか、それを一刻も早く決める必要があります。
高レベル放射性廃棄物の地層処分、処分事業と地域共生のあり方は、電気の消費地と生産地が共に
考える必要性、負の遺産を誰がどう受け入れるか、世代間の倫理公平性を基に行政任せ、他人事ではなく
将来世代のために国民一人ひとりが自分事として考えていく責務を持つべきと考えます。
★ 東北に行ってきました。(2012年9月15~16日)
昨年10月は環境カウンセラー全国交流会の視察を通し、福島県飯館村、南相馬市、津波で被災した海岸などを
2日間かけて見て回りました。
東京電力福島第一原発事故の影響で福島県は未だに46の小中学校、高校が地元に帰れず、臨時休校したり
よそのまちで間借りしています。 本宮市に避難している福島県立浪江高校は、今春の入学者が7人。
富岡町立第一小学校は本来なら約400人いたはずの児童数が18人まで減りました。避難校の多くは児童生徒や
教室不足から、学校行事や一部授業が行えない状況にあります。将来の地元復興を担う人材確保面からも
大きな悩みを抱えています。(一部のデータは、10月5日の朝日新聞より抜粋)
今回は、宮城県石巻市、松島に出かけました。
石巻は、東日本大震災の被災人口が最大で、4,000人近い死者・行方不明者を出しています。
この日の石巻の海は穏やかでした。2009年発行のガイドブックに載っていた「石巻しみん市場」の電話番号を
車のナビに入れたら、ながはま海浜公園に着きました。草が生い茂り誰もいません。砂浜につながる階段は、
津波の被害で今も崩れたままです。地震の前は、おそらく多くの観光客で賑わっていたと思われます。
海岸の反対側は更地が続いていました。
石巻は三陸沖で黒潮(暖流)と親潮(寒流)がぶつかるため、世界三大漁場のひとつとして全国でも有数の
水産都市として栄えていました。かつては宮城県第二の人口を擁し、ピークの1985年は186,597人が
住んでいましたが、東日本大震災を経た今は、149,093人に激減しています。(推計人口:2012年8月1日)
津波の被害を受けた家が今もありました。1階は窓はブルーシートで覆われており2階の窓も割れていました。
人の気配はありません。1階全体に、ベニヤ板が打ちつけられている家もありました。誰も住んでいません。
.瓦礫が山の様に積まれていました。木材片・プラスチック・金属・タイヤなど種々雑多な物が混在して捨てられ
ていました。3連休の初日であるにもかかわらず、一部では重機で瓦礫の分別処理が行われていました。
「災害廃棄物処理業務」と書かれた塀が道路と並行して続いていました。塀の向こうは見えません。
「取りもどそう、にぎわいの海」をテーマに書かれたこどもたちの絵が、幾つも貼り出されていました。
気持ちがほっと和みましたが、辺りは草が生い茂り、絵に魅入る人はいません。
道路沿いの空き地には、津波で壊れた廃車の山がありました。びっくりするほど沢山の自動車が山積みにされ、
野ざらしになっていました。地震から1年半の時が経っていますが、廃棄物の処理は進んでいません。
陸に乗り上げた船も、まだありました。
工場は、一階部分の建物の囲いが津波で剥がれ、潮水をかぶり金属は赤く錆びついていました。
日本三景の一つである松島は被害が小さく観光客で賑わっていました。とはいえ、宿泊したホテルが営業を
再開したのは2011年8月。7月までは電気やガス・水道・工事関係者に宿泊いただいていたそうです。
東北は観光客大歓迎でした。観光振興は被災者の明日への糧になり、経済的に東北を支えることができます。
若いホテル従業員の男性は「営業が再開でき、お客様を迎えると前向きになれます。」と話されていました。
東北の復興には全国の人々の関心とつながりが必要です。大地震と津波、原発事故が何をもたらしたのか。
私たちは今どんな時代を生きているのか。それを知り東北を真正面から支えていくためにも、被災地に行き
現状を見てみる、地元の人と会い、話を聞いてみることの意義を改めて認識しました。
★ PCB処理事業は日本環境安全事業(株)により、日本で5カ所、北九州、大阪、豊田、東京、北海道事務所で
処理されています。工業地帯や臨海部などに立地する他の事業所とは異なり、豊田事業所は街中に立地し
民家に隣接した場所でPCB処理事業が行われています。
豊田事業所は、2005年9月1日に稼働開始されましたが、3か月に満たない2005年11月21日に、
ヒューマンエラー等でPCBの漏洩事故が起こり、事業停止。行政機関の立ち入り調査と原因究明、改善、
職員の訓練、近隣住民への理解などを得て、8ヶ月後の2006年7月19日に、事業を再開。
その後、2007年2月14日に真空加熱分離エリアの熱交換機器の破損、冷却水漏れが起こり再び事業停止。
行政機関の立ち入り調査と原因究明、改善、職員の再訓練、近隣住民への理解などを得て、4ヶ月後の
2007年6月28日に事業再開。
2010年11月に、またもやPCB漏洩事故を起こし、3たび事業は停まりました。 再開は2011年3月4日。
本年9月13日には、PCB分解処理に伴って発生するベンゼンを除去するための活性炭の交換作業終了後、
作業員が活性炭吸着槽のバイパス管バルブを誤って開けてしまい、それに気がつかないまま運転を
行ってしまったためベンゼンが活性炭により除去されないまま外部へ排出してしまう事故が発生しています。
排出推定濃度は70mg/m3でした。(バルブを閉めた後に分析。管理目標値50mg/m3N)
PCB分解処理後の排気であることから、PCBは含まれておらず、また敷地境界における大気中の詳細な
ベンゼン濃度測定の結果、分析値に異常がないことから、周辺環境への影響はなかったと、
豊田事業所から報告がなされています。対策として、以下2点を実施されました。
①誤って開けたバルブは、容易に開けることができないようにピンで固定。
②今後誤った操作をしないよう、作業員教育の徹底。
負の遺産を処理するPCB処理施設は、必要不可欠なものと考えますが、いかにその処理がやっかいか、
街中で処理が行われている豊田事業所の特異性と役割、 処理の行方、処理の難しさを痛感します。
処理事業に携わられている方々のご努力に深く頭が下がるとともに、事業の経緯と行方を憂慮しています。
2001年に施行されたPCB特別措置法では、事業者にPCB廃棄物処理を義務づけ、2016年までに
無害化処理の完了が求められました。しかし、国などが進める無害化処理の完了が、法令で定めた
2016年から大幅にずれ込み、2023年頃になることが報告されています。
PCBは、工場などに保管する状態が続く一方、紛失や行方不明が続出しています。
安全かつ適切にPCBの処理が進み、事業が無事完了することを願ってやみません。
★ 豊田商工会議所で開かれたエコアクション21(EA21)判定委員会に出席しました。(2012年9月19日)
判定委員会が開かれるのは、今月2回目です。更新判定案件は6社。内訳は金融・保険業3社、
金属・加工金属製品等製造業1社、機械・装置等製造業1社、建設業1社でした。
中には、2008年8月に初回審査を受け、2回目の更新審査を受ける企業もありました。
中間報告事項は中古車販売・中古パーツ販売・車検整備・自動車解体等を行う1社について行われました。
現在はガイドライン2009年度版に基づいて認証・登録されるべきですが、2012年10月までは
審査移行期間の位置づけとなっています。以前のガイドラインで実施された場合は、B評価となります。
審査人の助言もあり、多くの企業がより厳しい環境取組を求められるEA21ガイドライン2009年度版に則り、
事業を推進し、環境活動レポートを適切にまとめ、登録に臨まれています。
環境活動レポートを見ると電気・ガス・廃棄物・水使用量等はもとよりガソリン消費量を大幅に削減した
企業が複数あることに気づかされます。中にはガソリン消費量を目標値に対し76%削減した企業もあります。
全社員が意識を持って事業活動でエコドライブを推進し、経路の見直し・短縮、低排出ガス車への切替などを
行った結果が数値として表れています。具体的な環境目標値を設定し、事業活動を行った故の効果と捉えています。
環境活動レポートには削減結果が数値で記載さていますが、どんな取り組みを行ったことによる成果か、
手法・取り組み内容をもう少し具体的に記載されると、他企業の参考になり波及効果が期待できると考えます。
★ 愛知県庁で開かれた 「エコ モビリティ ライフ」推進表彰制度の審査会に出席しました。(2012年9月13日)
小さな企業の小さくても確実なエコモビの取組、大企業のシステム化したエコモビ推進、地域住民を中心とした
熱気溢れる地道なエコモビ取組の積み重ねなど、どれも深くうなずける魅力的な要素がありました。
応募書類を拝読・評価する作業から、多くを学ぶことができました。
環境に配慮した交通まちづくりのあり方を考える、楽しく充実した時間を過ごすことができました。
愛知県はクルマ(自家用車)と公共交通、自転車、徒歩などをかしこく使い分けるエコ モビリティ ライフの
推進に取り組んでいます。平成20年7月にあいちエコモビリティライフ推進協議会(会長:愛知県知事)が
設立され、様々な取組が実施されています。
エコモビリティライフを今後推進していく上で、他企業や団体、自治体の参考モデルとなる魅力ある取組を
公共交通とクルマの双方を利用する者の一人として応援していきたいと思います。 受賞団体の表彰は
11月20日に愛知芸術文化センターで開催されます「エコ モビリティ ライフ 県民の集い2012」で行われます。
★ 愛・地球博記念公園もりの学舎でインタープリテーションを担当しました。(2012年9月8日)
光を楽しむ「森のステンドグラス」のプログラム実施中にナガサキアゲハのメスを桜坂の途中で見かけました!
羽の付け根の左右に赤い斑点があり、後羽の中央には白とオレンジ色の細長い斑点がありました。
尾状突起と呼ばれる後ろ羽の突起はありません。緑濃いタカノツメの葉にとまっていました。
ナガサキアゲハは初めてみました! 神秘的な気品があり、とてもきれいでした。
環境省の「いきものみっけ」のwebに報告しました。
ナガサキアゲハの日本での分布域は、近畿以南とされていましたが、近年は地球温暖化の影響で
徐々に北上しており、2009年には福島県いわき市、伊達市、宮城県名取市で成虫が確認されています。
こうした分布の変遷から、ナガサキアゲハは温暖化の指標種として注目されています。
和名ナガサキアゲハは、シーボルトが長崎で最初に採取したことに由来するとのことです。
この日は午前11:20頃、かめの池の水辺で、日本最大のトンボであるオニヤンマの産卵も見ました。
オニヤンマの成虫がよく見られるのは、水のきれいな小川の周辺や森林のはずれなど日陰の多い涼しい場所。
活動域は広く、平地の湿地から山間部の渓流まで見られます。
交尾の終わったメスはオスから離れ、単独で水の綺麗な小川や湧き水が流れ込む水たまりなどに向かいます。
体を立てて飛びストンと体を落下させる様にして水際ぎりぎりの浅い水底の柔らかい泥の中に産卵弁を
腹の先ごと何度も突き立てる動作をしていました。泥に産卵弁が突き立った瞬間に泥の中に産卵しています。
オニヤンマの産卵行動も初めてみました。水は命の源。オニヤンマが命をつなぐ様に魅了されました。
★ 豊田商工会議所で開かれたエコアクション21(EA21)判定委員会に出席しました。(2012年9月5日)
更新判定案件は7社、中間報告事項は8社ありました。
廃棄物業者は産業廃棄物処理業者向けガイドラインに基づき、緑化関連の企業は建設業ガイドラインに沿って
審査が行われました。
この日は登録判定案件はありませんでした。最近、新規登録企業が減ってきていると感じています。
一方、更新判定案件は目白押し。9月は、判定委員会が2回開かれることになりました。
★ 愛知県の女性団体活動促進事業として地域に根差した環境保全をテーマに蟹江町で講演しました。
日時:2012年9月1日(土)13:00~14:30
場所:蟹江町役場 視聴覚室
テーマ:環境配慮商品を知って使おう!-グリーンコンシューマー(緑の消費者)を目指して
住民の環境意識を高めることを目的に開催されました。
婦人会および町民の方々が多数参加くださり、会場は満席でした。教育委員長も同席くださいました。
循環型社会形成に向け環境配慮商品を積極的に選び、日常生活で活用する町民・消費者を増やすことは、
地域に根差した環境保全のまちづくりを進める上で重要な課題です。一人ひとりが日々の暮らしの中で手軽に
取り組める環境の視点と、買う前・使った後のことを考えた商品選びのポイントなどを紹介しました。
持続可能な社会と消費者の役割、消費者がエコ意識を持って事業者・商品を選ぶ重要性、
広がるエコ容器包装、商品選択でエコ、買い替えでエコ、グリーンコンシューマー10カ条、10Rなどを
お話しました。エコマーク商品、洗剤なしで洗える新清潔機能インナー、カップめんのリフィル商品、
カート缶飲料など、環境配慮商品の実物と利用方法も紹介しました。みなさん大変熱心に拝聴くださいました。
講演会終了後はアクリル毛糸を用いたハンドモップ作りや新聞紙を利用した防災スリッパの作成などが
別会場で行われ、町民の環境意識を高める機会とされていました。
★ 米国ケンタッキー州北部に位置するブーン郡植物園で、植物の手入れなどをするボランティア
Dig in the Dirt Session に参加しました。(2012年8月21日)
この日はクズやアザミなど、雑草の除去作業が中心でした。刺草の別名を持つアザミは葉や茎にトゲがあり
手袋を嵌めていても痛くて引き抜くのが大変やっかいでした。
クズは刈り取りました。クズはマメ科の蔓性多年草で秋の七草の一つです。古来から大きく肥大した塊根に
含まれるデンプンを用い食品の葛粉や漢方薬が作られています。葛粉は秋から冬にかけて掘り起こした
クズの根を砕いて洗い、デンプンを精製することによって作られ、葛切りや葛餅などの原料となります。
クズの根を干したものは葛根(かっこん)と呼ばれており、日本薬局方に収録されている生薬のひとつです。
発汗作用・鎮痛作用があるとされ葛粉は薬効を持ち、体を温め血行をよくする為、風邪引き(葛根湯)や
胃腸不良時の民間治療薬として、古くから珍重されてきました。
クズは蔓性で草地を這い回り根を下ろします。地上部の蔓を刈り取っても地下に栄養を蓄えた太い根が残り
すぐに蔓が再生します。駆除するのに、これほどやっかいなものはないと言われており、
.世界の侵略的外来種ワースト100 (IUCN, 2000)に 選定されています。
かつて農村では、田畑周辺の薮に育つクズの蔓を作業に用いていました。クズは定期的に切り取られ
それほど繁茂しませんでした。しかし、刈り取りを行わないとクズの生長はすさまじいものがあり、低木林は
覆い尽くしてしまいます。木から新しい枝が上に伸びるとそれに巻き付きねじ曲げてしまう事もあるため
人工林では若木の生長を妨げる有害植物と見なされています。
北米では1876年にフィラデルフィアの独立百年祭博覧会の際に日本から運ばれ、飼料作物・庭園装飾用として
展示されたのを機に東屋やポーチの飾りなどに使われるようになりました。更に緑化・土壌流出防止用として
政府が推奨し、20世紀前半はもてはやされました。しかし、原産地の中国や日本以上に北アメリカ南部は
生育に適していたためか、あるいは天敵の欠如から、想像以上の繁茂・拡散をとげました。
そのため、有害植物及び侵略的外来種として指定されましたが、駆除ははかどっていません。
わが家の庭にも繁殖し手を焼いています。植物園スタッフからジャパニーズという言葉が時折出ました。
アメリカの植物園ボランティアでも、クズと格闘することになろうとは思ってもいませんでした。
.生きものに国境線はないと改めて痛感しました。
作業は午前9時~12時まで。作業に当たったのは若い男女の植物園スタッフ3名と、近隣住民を中心とした
ボランティア9名の12人。強い日差しのもと青空が広がるよい天気で、作業に伴い汗がドッと出ましたが、
乾燥した地域特性のため、どんなに汗をかいてもすぐに衣服は乾きます。
終了後、米国式の簡単なランチの提供があり外のテラスで皆で頂きました。ターキーハム、スライスチーズ、
ポテトサラダ、マカロニサラダなどをパンに挟みセルフでサンドイッチを作ります。ポテトチップスを添え
冷たいコーラと一緒にいただきました。
ボランティア活動は毎週火曜日に行われます。スタッフは公務員との事。植物園の管理運営の仕方等、参考になりました。
この植物園を初めて訪れた8月12日は、ピンク色のねむの花が咲いていました。
★ グランドキャニオン国立公園、モニュメントバレー、アーチーズ国立公園、アンテロープキャニオン
セドナ、フェニックスなどに行ってきました。(2012年8月上旬~中旬) 写真を facebook に載せました。
ロッキー山脈に降った雨は、長い年月をかけて赤い大地を削り、途方もない大渓谷を造り上げました。
グランドキャニオンを切り分けるコロラド川。コロラドとは「赤い」という意味があるそうです。
まだ真っ暗な4:30に起き、サンライズツアーに参加しました。
輝きが広がり、光と影が変わりゆく様を、ゆったり眺めました。
アメリカの国立公園は、自然を傷めないでそのままの姿で残すため、高く危険な場所でも柵は殆ど
設置されていません。リスク管理は自己責任でマナーと良識が問われます。とはいえ転落事故もあるとの事。
国立公園手前のコンビニで、事前に入園料を支払いました(一般車両25ドル:7日間有効)。
グランドキャニオン国立公園には、毎年450万人もの人々が訪れます。入園ゲート前は大渋滞しますが、
支払い済みのレシートを持っている車は、4車線のうち、一番左のプリペイドレーンが利用できます。
平均海抜2,300m。峡谷で最も古い岩は18億4000万年前のもの。峡谷の浸食は5~6000万年前に起こり
地質学的にはほんの一瞬とのこと。悠々たる時の流れと、壮大な景色に圧倒されました。
.カリフォルニアコンドルが観光客が投げたコインを飲み亜鉛中毒で死亡したと伝えるパネルがありました。
野生生物保護のため渓谷にコインを投げないよう呼びかけていますが様々な国のコインが落ちていました。
コインを投げる人々は、素晴らしい自然に魅了され、家族や人類の幸せを願っての行動と思いますが、
人間の行いと生き物のつながりを考えていくことも大切と感じました。
カリフォルニアコンドルは世界で2番目に大きな鳥。断崖の窪みに巣を作り卵を1個だけ産み巣立ちは1年後。
6~8歳にならないと繁殖を始めないなど殖え難い種で絶滅危機に瀕しています。現在はグランドキャニオン
など北アリゾナに生息しており、その殆どの個体に発信機が取り付けられているとのこと。
公園内は無料シャトルバスが4ルート運行。ルートは赤、青、オレンジ、紫に色分けされておりどの停留所
からでも乗り降り可能。バスに自転車ラックがあり、身体の不自由な方も乗降車し易く車いすも使用可。
8月はトップシーズンのため10分毎に来ました。いつ乗っても車内は世界各国の観光客で賑わっていました。
この時期は、バカンス中のフランスの方々も、多くいらっしゃいました。
シャトルバスはCO2削減、大気汚染など環境に配慮し、液化天然ガスが使われていました。シャトルバスの
運行が充実しているため、マイカーやレンタカーはビジターセンターなどの駐車場に停めます。
環境汚染と交通渋滞を減らす施策が、国立公園内で展開されていました。
郊外にサボテンが生い茂るフェニックスは全米で5番目に人口が多い街。冬も暖かくアメフトや野球などの
スポーツが盛んです。日中は40℃を超え、夜もコンクリートやアスファルトは熱を持ち暑かったです。
とはいえ、ホテルのロビーはクーラーが効き過ぎ寒いくらい。節電意識が高まっている日本とは程遠い状況です。
グランドキャニオン国立公園内に建つ EL Tovar Hotel レストランは海のエコラベル料理を提供していました。
メニューに、MCS認証の青い魚のマークが付いたWild Alaskan Sustainable Salmonがありました。
ブライトエンジェルロッジのレストランにも、海のエコラベル付料理がありました。
経営はXanterra Parks & Resorts 。内陸部でも、環境に配慮した漁業によるシーフードが食べられることに驚きます。
アンテロープキャニオンの北側にあるPageという町に、石炭を原料とするナバホ火力発電所がありました。
高い煙突が3本立ち、火力発電所と判りました。アリゾナ州、ネバダ州、カリフォルニア州に電力を供給。
燃料となる石炭は発電所の南東約110Kmに在るPeabody Coal Company's Black Mesa Mine(鉱山)から
専用鉄道で運ばれてきます。
工事中の道路には、交互通行を促すソーラーパネル付信号機が設置されていました(分散型エネルギー)。
アッパーアンテロープキャニオンはナバホ族居留地内にあり、勝手に見学できません。岩壁に割れ目のような
入口がありキャニオンの中に入りました。砂漠に降るスコールは地面に浸透するより早く転がるように
低い所に集まって強力な勢いのついた鉄砲水となり、不思議な空間を形づくりました。
鉄砲水が流れてきたら逃げ場がなく大変危険なため、はるか上流で雷が鳴っただけでも立入禁止になります。
岩肌は水流の渦がそのまま刻まれたようで幻想的な光景でした。谷底に届く日光が美しく煌めいていました。
巨大な人造湖のレイクパウエルを出現させたグレンキャニオンダムは高さ216m、幅475m、
出力132万キロワット。ラスベガスにあるフーバーダムに次ぐ規模です。
私たちの子孫が私たちと同じ様に自然とのつながりを持てるよう、次世代の人々にとっても素晴らしい所で
あり続けるよう心がけていくことが大切と感じました。自然を保存・保護していくことは大変な努力が
必要ですが、人類すべての責任と思いました。
★ 米国オハイオ州シンシナティ動物園に太陽光ソーラー発電システムを見に行きました。(2012年7月15日)
動物園を訪れるのは2回目。広い駐車場に屋根ができ、ソーラーパネルがずらりと設置されていました。
発電出力は1.56MW。シンシナティの夏は日差しが強く、冬は零下まで冷え込み、雪が降ります。
カーポートができたことは利用者にもうれしいことで、再生可能エネルギーの発電と併せ一石二鳥です。
駐車場から長いエスカレーターに乗ってチケット売り場に行く途中、遠景・上空から見たソーラーパネルが
銀色に輝く景色は圧巻でした。動物園にエネルギーの20%を提供しています。
シンシナティ動物園のwebで太陽光ソーラーパネルが設置されていく様子を映像で見ることができます。
私たちはこの映像を、現地のタッチパネル式環境学習システムの画面で見ました。(1分36秒)
刻々と変化する、今日の発電量、これまでの発電量も、webからリアルタイムで確認できます。
.Melink社製ソーラーパネル(Solar Canopy)でした。Melink Solar Animation映像もあります。(2分54秒)
タッチパネル形式環境学習システムは、チケット売り場の近くにありました。無料で誰でも操作できます。
太陽光発電の仕組みについて、4択のクイズ形式で楽しく学べるようになっていました。
クイズの正解は、9問中7問。けっこう難しい問題もありました。間違えた内容が、記憶に残ります。
それが、学びの原点になるのかもしれません。
選択すれば、太陽光発電に関する様々なデータを、グラフで見ることもできます。
家族や友だちと楽しくワイワイ話しながらゲーム感覚で再生可能エネルギーについて学べる仕組みでした。
日本では、今年7月から、再生可能エネルギーの固定価格買取制度が始まりました。
狭い国土ゆえソーラーパネル設置場所の争奪戦が一部地域で始まっていますが、考え方・方法次第では
郊外に立地する大手スーパーやアウトレットモールの駐車場など、設置場所は結構あると思いました。
シンシナティ動物園にはシカゴ・フィラデルフィア同様、太陽電池で駆動する減容機能付きごみ容器も設置されていました。
★ 毎日新聞社発行、こども新聞の記者から節電と夏休みの自由研究について取材を受けました。(2012年7月)
平成24年7月号の4ページに、「チャレンジ!節電 快適エコ生活」の記事が掲載されました。
この夏、なぜ節電が必要か、節電ポイント、10の省エネチェックメニューなどを紹介しました。
夏休み特集「エコ生活で自由研究してみよう!」のコーナーでは、緑のカーテンがなぜエコなのか?
エコマーク商品や詰め替え商品を、お店探検に出かけて調べてみる・使ってみる、
省エネ家電製品に付けられている統一省エネラベルをさがし、どんな情報が載っているか知る、
家の周りのエコなお店の良さや理由を調べて、エコマップを作ってみることなどを提案しました。
「お仕事紹介」欄には、環境カウンセラー、消費生活アドバイザーの仕事内容などが掲載されました。
「みて・しる・まなぶ」がキャッチコピーの毎日こども新聞は毎日新聞中部本社から発行されており
年3回、東海3県下の全公立小学校で児童・教職員の皆さんに無料配布されています。
平成24年7月号は、12ページすべてがカラー刷りでした。
女性の記者がわが家を訪問されました。パソコンで節電・省エネ情報をご覧いただきながらお話しました。
冷蔵庫を買い替えたいとの要望を受け、省エネ製品買換ナビゲーション「しんきゅうさん」のwebに
買い替えた場合の比較をシミュレーションし、データ入力しながら買い換え効果を電気代や
CO2削減量などの数値で具体的に紹介しました。
(財)省エネルギーセンターは冷蔵庫を買い替えた方を対象に省エネ冷蔵庫クラブ会員を募集しています。
買い換えによる省エネルギー効果を電力使用量計測等で把握します。エントリーすると謝礼が10,000円
または2,000円いただけます。該当エリアは全国ではありませんが、旬の情報としてこちらも紹介しました。
★ 愛知県環境教育等推進協議会、および第1回 ワーキンググループに出席しました。(2012年7月4日)
環境を軸とした成長を進める上で環境保全活動や行政・企業・民間団体等の協働が益々重要になっています。
.国連持続可能な開発のための教育(ESD)の10年の動きや学校での環境教育の関心の高まりなどを踏まえ
自然との共生の哲学を活かし人間性豊かな人づくりにつながる環境教育をなお一層充実させる必要から、
環境保全活動・環境教育推進法が改正され、環境教育等による環境保全の取組の促進に関する法律
(環境教育等促進法)が、2012年10月1日に全面施行されます。
法改正の主なポイントは、法目的に協働取組の推進が追加され、基本理念・定義規定に生命を尊ぶこと、
経済社会との統合的発展、循環型社会形成等が追加された事。学校教育における環境教育の充実、
環境教育等の基盤強化、環境教育に関わる団体の支援方策等について新たに規定、
第一次基本方針制定(H16)以降の情勢の変化を反映し、地球温暖化、生物多様性保全、
循環型社会形成等の最近の動きへの対応、教育基本法の改正(教育目標に「環境の保全に寄与する
態度を養うこと」が規定)への対応などがあります。
地域の身近な環境問題への取組を体験させ、実感を伴わせる、環境教育を担う人材の育成のみならず、
それが活用される機会を作ることも重要です。
環境教育等促進法第二章第八条に「都道府県及び市町村は基本方針を勘案して、その区域の自然的社会的
条件に応じた環境保全活動、環境保全の意欲の増進及び環境教育並びに協働取組の推進に関する行動計画を
作成するよう努めるものとする」と明記されています。地方自治体による推進枠組の具体化をはかる事から
行動計画の作成と地域協議会の設置が、努力義務となりました。
これを受け、愛知県は目指すべき愛知の姿、基本的事項、目標と具体的な取組(施策)などをまとめた
行動計画を今年度中に策定することとなりました。行動計画は、5年に1回見直しが行われます。
★ 中日新聞社発行、中日こどもウィークリー第47号「すご技ナビ」のコーナーに節電の記事が掲載されました。
(2012年6月23日)
担当記者とカメラマンが、わが家を2度訪問され、記事を丁寧にまとめてくださいました。
こどもがお金を掛けずに、簡単にできることを幾つかお話しました。
エアコン製造メーカーにエアコンと扇風機を併用する際の効果的な使い方、扇風機の置き場所を確認しました。
暑い真夏の午後、こどもたちが各自自分の部屋でエアコンをつけ、テレビを見たりテレビゲームをしたり、
電気スタンドの灯りもつけて本やマンガを読んでいたら、電力消費のピーク時に多くの電気が必要になります。
夏休みにこどもにできる一番の節電方法は外で元気に遊ぶ事。図書館やプールに行く事も節電になります。
中日こどもウィークリーは、毎週土曜日に発行されます。
★ 中庸スプリング(株) で環境配慮商品とエコライフについてお話しました。(2012年6月18日、26日)
従業員の方々の環境意識向上を目的に6月の環境月間に合わせ本社、名古屋工場の2カ所で開催されました。
日時:2012年6月18日(月) 17:30~19:00 (名古屋)工場 50名
2012年6月26日(火) 17:30~19:00 (碧南)本社 300名
場所:中庸スプリング(株) 名古屋工場、碧南本社
テーマ:環境配慮商品とエコライフ -グリーンコンシューマー(緑の消費者)を目指して
低炭素社会、循環型社会、自然共生社会を目指して、環境配慮商品を積極的に選び、日常生活で利用する
消費者を育て増やしていくことは、環境保全活動を進める上で重要な課題です。
消費者と事業者の関係性、買う前、使った後のことを考えた商品選び、エコマーク商品、10R、詰替商品、海のエコラベル、
あいち森と緑づくり税、ライフスタイルの改善、商品選択、買い替えでエコなどをキーワードにお話しました。
一人ひとりが暮らしで手軽に取り組めるグリーンコンシューマー10カ条、エコ商品事例も紹介しました。
事業活動はもとより、暮らしと環境のつながりを考え、環境配慮行動を起こすきっかけの場としました。
従業員のみなさんは、業務終了後でしたが、大変熱心に拝聴くださいました。
★ 豊田商工会議所で開かれたエコアクション21(EA21)判定委員会に出席しました。(2012年6月6日)
登録判定案件が1社、更新判定案件は7社、中間報告事項は10社ありました。
エコアクション21の認証・登録は、2年ごとに更新が必要です。
認証・登録事業者は登録日の概ね1年後に中間審査を、認証・登録日から2年以内に更新審査を受審します。
更新審査で適合と認められた場合は、認証・登録時と同様の手続きを経て認証・登録の更新が行なわれます。
★ 消費生活論文を執筆しました。(2012年度)
「福島から考えるエネルギーと私たちの暮らし」をテーマにとり組みました。 全文 要旨
消費生活研究所 論文集『消費生活研究』第14巻1号に、掲載されました。
(社)日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会から、5月31日に発行されました。
★あいち環境学習推進協議会に出席しました。(2012年5月31日)
あいち環境学習推進協議会設置要領の改正、愛知県環境学習基本方針の振り返り等意見交換を持ちました。
新たに、愛知県環境教育等推進協議会(仮称)が、設置されることになりました。
2011年6月に環境教育推進法が一部改正され、「地方自治体による推進の枠組みの具体化」等が盛り込まれました。
愛知県においても、今年度、環境学習の推進に関する「行動計画」が策定されることとなりました。
★ 愛知県環境審議会総合政策部会に出席しました。(2012年5月29日)
愛知県における環境影響評価制度のあり方について、2012年4月6日~5月7日まで、県民意見の募集
(パブリックコメント)が実施されました。これを受け、修正事項を協議しました。
昨年9月以降、これまでに4回の部会を持ち、議論を重ねてきました。
平成23年8月3日付けで総合政策部会に付託された、愛知県における環境影響評価制度のあり方について、
部会報告案がまとまり、環境審議会の決議として答申しました。
★ (財) 愛知県教育振興会発行 家庭と学校と地域を結ぶ家庭教育月刊誌 2012年6月号
「子とともに ゆう&ゆう」【特集:エコ生活のすすめ】で、環境コラムを執筆しました。(2012年5月)
6月は環境月間です。「センス・オブ・ワンダを大切に」をテーマに、神秘さや不思議さに目を見張る
こどもたちの感性を育てる環境教育の重要性について、紹介しました。
節電・省エネ・エコライフのポイントは、小学生にもわかるよう、イラスト入りで掲載されています。
この月刊誌は、愛知県小中学校長会、愛知県小中学校PTA連絡協議会、名古屋市立小中学校PTA協議会が編集されています。
★ 経団連会館で開かれた『フォーラム・エネルギーを考える』(ETT)メンバー会議に参加しました。(2012年5月11日)
事務局は、2012年4月から一般財団法人 経済広報センターが担われています。
櫻井よしこ氏(ジャーナリスト)による「国家安全保障とエネルギー」を拝聴後、情報交換を持ちました。
中野剛志京都大学大学院工学研究科准教授は中央公論2012年6月号で「エネルギーの安定供給の確保は
安全保障の重要な一角を担う。悪しき政治こそエネルギー安全保障の最大の脅威。」と述べられています。
多角的な角度から、エネルギーの有り方を考えていきたいと思います。
★ 毎日新聞 大阪本社から、国内原発稼働ゼロを機に、取材を受けました。(2012年5月6日)
5月6日朝刊:社会面 「節電8割前向き 生き方再考の日」の記事に、コメントが掲載されました。
国内の全原発停止を受けて、毎日新聞は大阪本社と総支局を通じ、西日本で100人を対象に聞き取り調査を
実施されました。節電への取り組みは、「節電に取り組んでいる」と、「今後取り組みたい」と合わせて、
.84%が節電に前向きな姿勢を示しました。
日本は東日本大震災の3月11日を境に、一般家庭でもエネルギーへの関心が高まり、利用の仕方が確実に
変わってきていると感じています。これは電気だけに限らず、ガソリンや灯油価格の高騰から、生活で使う
エネルギー全般に広がっているように思います。
女性の記者さんが、私のコメントを的確にまとめてくださいました。
★ 豊田商工会議所で開かれたエコアクション21(EA21)判定委員会に出席しました。(2012年5月2日)
この日は、登録判定案件が6社、中間・拡大判定案件は1社、中間報告事項は4社ありました。
登録判定案件は、すべて損害保険代理店・生命保険募集業務でした。
エコアクション21ガイドラインには環境経営システム、環境取組、環境報告の三要素が統合されています。
ガイドラインに沿って取り組みを行うことで、環境への取り組みを総合的に進めることができます。
環境経営システムの仕組みを作り、継続的に改善していくことにより、環境面だけでなく、経費削減や生産性
歩留まりの向上、目標管理の徹底等、経営面での効果をあげることもできます。
★ わが家の桜が、満開を迎えました。(2012年4月12日)
13年前に豊田に越してきた際、転居前の家の庭から移植しました。その時の高さは、わずか1mちょっと。
こんなに大きく育つと思ってもいませんでした。 花吹雪が風にのって舞う頃が好きな季節です。
★ 豊田商工会議所で開かれたエコアクション21(EA21)判定委員会に出席しました。(2012年4月4日)
この日は、登録判定案件が7社、中間報告事項が2社ありました。
自動車部品、半導体製造装置、造園、建設、産業廃棄物処理、損害保険代理店など、業務内容、従業員数、
企業規模は様々。中には2009年のリーマンショック後、業績が悪化したため、審査・登録料を縮減すべく
ISO14001・ISO9001を返上して、エコアクション21の登録に切り替える企業もありました。
ISO14001の登録件数は、若干減少傾向にありますが、エコアクション21の登録件数は、増加しています。
豊田市など入札の際に環境配慮取組のハードルがより高いISO14001の認定を受けている企業を優先する自治体もあります。
組織活動、製品・サービスの環境負荷低減など、環境パフォーマンスの改善を実施する仕組みが、
継続的に運用される環境マネジメントシステム構築の重要性は事業者の大小を問わず求められています。
★ 香港、マカオに行ってきました。(2012年3月29日~4月1日)
1997年7月にイギリスから中国に返還された香港は、中華人民共和国の特別行政区。
面積は東京都の約半分(1,104k㎡)。人口約706万人。平地が少ないため、人口密度は6,270人/k㎡と
極めて高く、僅かな土地に高層マンションが林立していました。ニューヨークやロンドンと並ぶ世界三大金融
センターとして賑わい、経済形態は規制が少なく、低税率な自由経済が特徴です。返還前と殆ど変らない
自由貿易港として、17年連続で「世界で最も自由な経済体」に選出されています。初中等教育は無料です。
TAXヘブンの香港に税金対策で本社を移す企業や、口座を開設する外国人も多く、金融・流通の要所です。
【香港のごみ分別BOX】
2階建てバス、創業1904年のトラム(路面電車)が走っていました。道路の真ん中をトロトロ走るトラムは、
ドライバーにとって邪魔なようで、廃止を望む声もあったそうですが、存続が数年前に決まったとのこと。
全長13㎞を約50分で走りますが、ラッシュ時は渋滞に巻き込まれ、歩くよりノロノロ運転に。100年以上前の
乗り心地で、クーラーはなく、夏は熱風が吹き込みます。
バス路線と地下鉄網は充実していました。狭い土地ゆえ、住民や観光客の公共交通利用を推進し、道路を走る
自動車の数を減らす施策をとっています。自家用車を持つ際は、駐車場確保に困難を極めるとのこと。
岐阜市にもかつて路面電車が走っていました。しかし、存続の声が上がり始めたのが廃線ぎりぎりだったため
2005年に姿を消しました。東海地方では、愛知県豊橋市に唯一路面電車があり、5.4㎞で運行されています。
路面電車の軌道内に芝生を植える実験を、2012年夏から行います。景観向上+ヒートアイランド対策+振動・
騒音抑制効果が期待されています。先行する広島市や鹿児島市も路面電車の軌道内に芝生を植えています。
香港、マカオのタクシーは、リーズナブルな料金体系で使い易かったです。九龍は、30~40年前に建てられた
古い高層ビルが狭い土地に密集し老朽化したビルが目につきました。街は多くの人で活気に溢れていました。
リクラメ―ション・ストリートの小さな店で食べた、熱々の小籠包(飲茶)と餃子が美味しかったです。
香港島は、風水に基づいて建てられたビルやマンションなど超高層ビルが隣接しています。香港の夜景は、
世界3大夜景に選ばれています。夜8時からビクトリアハーバーで繰り広げられる音と光のスペクタクルショー
シンフォニーオブライツは美しく見応えがありました。土地が高いため海の上(船)で暮す水上生活を
する人もいますが、排水や油で海が汚れ、環境が悪化するため規制されています。丈夫で安価な竹が、
中国広東省などで大量に入手できることから、ビル建設現場の足場材として竹が使われており驚きました。
香港には火力発電所があり、余った電力を中国に売っています。水資源は足りず、中国から輸入しています。
マカオで「節水」を呼び掛ける車を見ました。香港のガソリン代は、かなりの税金がかかっており、日本円で
ハイオクが約300円/ℓ、レギュラーは約200円/ℓ します。
【マカオの港務局:節水を呼びかける車 フェリーターミナル:ごみ分別BOX】
香港 ⇔ マカオの移動はフェリーに乗りました。所要時間約1時間。船内は全席指定。往復満席でした。
マカオは1999年12月にポルトガルから中国に返還されました。マカオ通貨パタカと香港ドルが使えました。
2005年7月に22の歴史的建造物と8カ所の広場が、ユネスコ世界文化遺産に登録されています。坂の多い狭い
路地の街並を散策しました。美しいデザインの教会が随所に建ち、セナド広場はヨーロッパそのもの。
450年以上にわたるポルトガルと中国文化の共存で生まれた、不思議な雰囲気の歴史の街を楽しみました。
マカオは2002年に政府がカジノの営業権を開設し、ラスベガスや香港などの企業が相次ぎ参入しています。
海を埋め立てカジノを中心とした総合型リゾート開発が進み、派手なホテルが林立。ラスベガスを
あっという間に抜いて世界一のカジノシティとなり、カジノ収入は今やラスベガスの5倍(2011年度)。
ホテルでカジノやエンターテイメントを楽しんでいるのは、中国・アジア系の方々でした。
カジノがもたらす経済効果により、GDP成長率は2年連続20%超で世界最高。医療費はこどもから大人まで
無料で全て政府が払います。カジノ景気の恩恵で昨年は生活支援金の名目で、56万人の全市民に政府から
1人8万円の現金を支給。マカオ市内を全長20㎞走る都市型新交通システムを日本の企業グループが
受注しています。カジノ併設型5つ星ホテルとして、ホテルオークラも進出しています。
日本でもカジノに対する議論が活発化していますが、マカオの活気に圧倒されました。
★ 愛知県環境審議会総合政策部会に出席しました。(2012年3月28日)
愛知県における環境影響評価制度のあり方について、中間とりまとめ(案)が示されました。
前回2月の審議会で出た指摘事項について、対応・修正された箇所を検証・確認後議論が持たれました。
中間とりまとめ(案)に再度修正を重ねた後、県民の意見を聴くべく、2012年4月6日~5月7日まで県民意見の募集
(パブリックコメント)が実施されます。
諮問では、国の法改正を踏まえた愛知県の環境影響評価制度のあり方について意見が求められていました。
★ 愛知県環境審議会に出席しました。(2012年3月23日)
平成22年11月18日に知事から諮問され、廃棄物部会に付託されていた、廃棄物の処理及び清掃に関する法律第5条の5第1項の
規定に基づく廃棄物処理計画の策定について部会から答申案の概要報告を受けた後全体審議の結果、知事に答申されました。
愛知県廃棄物処理計画は、国の廃棄物処理法の規定に基づき、現況を踏まえ、5年ごとに策定されています。
廃棄物減量化や資源化、適正処理に関することなど愛知県内の一般廃棄物及び産業廃棄物処理の基本的な方向を示すもの。
平成24年度~28年度の5年間の計画について廃棄物部会による5回に渡る審議会開催、パブリックコメント実施、市町村から
意見聴衆等が行われました。
処理しなければならない一人一日当たりのごみ量は前計画(現在進行中の計画)目標を引き続き目指します。
排出量、再生利用率、最終処分量の減量化目標値は一般廃棄物・産業廃棄物ともに国の基本方針の目標を上回る目標値に
なっています。一般廃棄物である家庭ゴミを減らすことの難しさと重要性を痛感しました。
地球温暖化対策への配慮等が、新しく追記されました。
総合政策部会で審議が行われている、愛知県における環境影響評価制度のあり方、.国連持続可能な開発のための教育(ESD)
の10年最終年会合の報告が行われ、意見交換が持たれました。
★ あいち森と緑づくり委員会に出席しました。(2012年3月22日)
愛知県は様々な働きで私たちの暮らしを支えてくれている森や緑を健全な状態で将来に引き継いでいこうと平成21年4月より
あいち森と緑づくり税を導入し、森林や里山林、都市の緑を整備・保全するなど、様々な取り組みが進められています。
愛知県の森林面積は43%。うちスギ・ヒノキなどの人工林率は64%と高く全国第3位(全国平均=46%)。
多くは三河部に分布しています。森林環境税は31の県で導入されていますが森林・里山林整備事業に加え
都市緑化、環境活動・学習推進事業の取組が含まれていることも、愛知県の特徴です。
.事業計画期間は、平成21年度から10年間(税期間は21年度から5年間)。総事業費は10年間で220億円。
内訳は森林整備(110億円)、里山林整備(30億円)、都市緑化(60億円)、環境学習の推進等(20億円)。
個人は県民税の均等割に500円(年額)が加算され、法人は、県民税均等割額の5%が加算されています。
23年度までの3年間の事業実績・見込み及び24年度の事業計画、これまでの取組の評価方法について、議論が持たれました。
里山林調査、里山林の施業効果のモニタリング、里山林の現状と保全対策についても報告がありました。
2期4年に渡る委員の任期が本日終わりました。人工林・里山林・都市緑化の現地視察、森林体感ツアー、
委員会の関わりから多くを学び、考え、森と緑を守り育てていく重要性を再認識しました。50年、100年後の
愛知の森がどのように育っているか楽しみです。とはいえ、5年の税収でできることは限られています。
平成15年に全国初の森林環境税(500円)を導入した高知県は県民の合意形成を経て2期目に入っています。
高知県は県土の84%が森という日本で一番の森林率です。多くの県の森林環境税は年額500円ですが
.鳥取県の森林環境保全税は300円(平成20年から500円)、栃木県のとちぎの元気な森づくり県民税700円、
.滋賀県の琵琶湖森林づくり県民税800円、山形県のやまがた緑環境税1000円、茨城県の森林湖沼環境税
1000円とまちまち。施策内容も、それぞれ特徴があります。
愛知県は、全国で30番目にあいち森と緑づくり税を導入しました。
宮城県は2011年4月から、みやぎ環境税(1200円)を導入(31番目)。山梨県の森林環境税(500円)と、
岐阜県が清流の国ぎふ森林・環境税(1000円)は、2012年4月から導入しています(33番目)。
全国の森と緑づくり、環境税にこれからも関心を持ち、事業の更なる推進を応援していきたいと思います。
★ あいちエコモビリティライフ実践促進モデル事業 成果報告会に参加しました。(2012年3月15日)
クルマと公共交通、自転車、徒歩などを賢く使い分けるエコモビリティライフのモデル事業について
2011年度に認定された4件の成果報告と、トークセッションが行われました。
エコモビイベントに高校生の活力を効果的に巻き込んだ事例、年度を重ね複数メニューを盛り込み、継続して
取り組まれている事例、まちの観光資源を有効活用した事例、バス停の路線図と時刻表を見やすく工夫
した事例、手書きの機関紙・エコモビ専用ホームページを立ち上げ地域住民に細やかな情報を発信して
いる事例、観光ボランティアと連携しエコモビに取り組まれた事例など。3年間に実施されたモデル事業は
エコモビの推進・取組方法で立ち止まり、悩んでいらっしゃる他のまちの起爆剤になったと受けとめました。
愛知と一言でいってもまちの特徴は様々。地域特性やまちの持ち味を上手く活かし、エコモビリティ推進に
取り組まれている様子に、力強さと楽しさを感じました。
エコモビの推進は、コミュニティの活性化、まちづくりに直結すると再認識しました。
★ あいち環境学習推進協議会に出席しました。(2012年3月12日)
愛知県は、2005年に「愛知県環境学習基本方針」を策定し、県民一人ひとりが環境保全を理解し、自ら環境に
配慮しながら環境問題に取り組む能力を身につけるために必要な環境学習事業を実施してきました。
2011年6月に環境教育推進法が一部改正され地方自治体による推進枠組みの具体化等が盛り込まれました。
今回の法改正を踏まえ、より具体性の高い「行動計画」を来年度、策定することになりました。
.環境教育等による環境保全の取組の促進に関する法律 (環境教育等促進法)は、2012年10月1日に
全面施行されます。平成24年度の環境学習事業についても、方向性が示されました。
★ 浜岡原子力発電所の津波対策工事を見てきました。(2012年3月8日)
浜岡原子力発電所は5回目の訪問。
発電所敷地海側の砂丘堤防背面及び側面の一部に、高さ18m、総延長約1.6kmの防波壁を設置する工事が行われていました。
発電所敷地内浸水防止対策として、海水取水ポンプエリアの防水壁の設置、建屋内浸水防止対策、冷却機能の確保のための
緊急時海水取水設備である防水構造の新設ポンプ室の設置、ガスタービン発電機などの設置場所となる高台(標高約40m)
整備造成工事現場などを見てきました。
これらの安全対策が、福島第1発電所に施されているべきであったと、強く思いました。残念でなりません。
大地震、大津波発生時に原子力発電所内の浸水を防ぐ、原子炉を冷やす機能確保の重要性を痛感しました。
昨年10月に福島県飯館村・南相馬市を訪れ、被災された方々の生の声に接しました。
現世代は快適な暮らしを享受しています。次世代に禍根を残さず、負の遺産を残したくないからこそ、エネルギー利用の
あり方をこれからも、考えていきたいと思います。
3.11を前にNHKスペシャルで地震・原子力関連番組が多数放映されました。予約録画し極力見ました。
中でも、NHKアーカイブス「シリーズ 原子力」は、大変見応えがあり、考える視点が多々ありました。
電気のエネルギーを享受している一人として、自分にできることを地道に続けてまいります。
【追記】
福島第一原発の事故で、その後明らかになった事実も踏まえ、安全性に余裕を持たせるため、防波壁の基礎部分を岩盤に
埋め込む深さを平均2m深くし2~6mにする計画が発表されました。(2012年3月21日)
原子炉建屋の構造は以前は閉鎖に約20分かかりましたが、変更後は3分程度に短縮。急な津波襲来に対応できるよう、
定期点検時などに物資を搬入する大型扉を従来のスライド方式から観音開きに変えます。
2011年7月に発表した計画では使用済み燃料を当時の貯蔵量1,700体で計算していましたが、最大貯蔵量の2,800体として
熱量などを計算し直した結果、高台に設置する冷却用貯水設備容量は6,000㎥から9,000㎥に増やします。
電源供給や冷却設備の系統を増やすのに伴い、ガスタービン発電機や配電盤なども増設します。
津波工事にかかる費用は、当初の見込みの1千億円から1400億円に増額されました。
工事終了は、2012年12月末を目指しています。
その後、内閣府の南海トラフの巨大地震モデル検討会(座長:阿部 勝征東京大学名誉教授)は浜岡原発がある静岡県
御前崎市の海岸には最大で高さ21mの津波が押し寄せるとする新たな想定津波高を3月31日に示しました。
福島第一原子力発電所の事故調査、中央防災会議の検討等より得られる知見について詳細検討を行い、必要な対策を
講じていくとの見解を中部電力は示しています。
津波対策にかかる工事の全体像は、これから更に固められていくことになります。
★ メガソーラーたけとよ(太陽光発電)、碧南火力発電所、武豊火力発電所を見学しました。(2012年3月7日)
2011年10月に愛知県武豊町で営業運転開始したメガソーラーたけとよは2種類のシリコン太陽電池を使用。
発電出力は7.5MW(7,500kW)。設置角度20度の39,168枚(縦 約1.3m、横 約1.0m)の太陽光パネルが、
ナゴヤドーム約3個分の敷地に整然と並んでいました。
想定年間発電量730万kWhは一般家庭約2,000世帯分の年間使用電力量に相当します。
この日は生憎の曇り空で、444kWの発電出力でした。
発電方法で比較してみると、メガソーラーたけとよは1年間で730万kWh、碧南火力発電所5号機は8時間で800万kWh、
浜岡原子力発電所5号機は6時間で828万kWh。
太陽光発電は、火力・原子力に比べると、出力は確かにまだまだ未熟で小さなものですが、技術開発による今後の
発展可能性に私は期待しています。
今年7月から再生可能エネルギーの固定価格買取制度が始まります。火力・原子力発電が20世紀に発展したエネルギーで
あるのなら、21世紀の今、再生可能エネルギーの飛躍的な発展のためにも、太陽光発電の商業営業の必要性を感じます。
1991年に運転開始した碧南火力発電所は、石炭火力としては国内最大、世界でも最大級の出力4,100,000kW。
数年前からCO2削減の一環として木質バイオマス混焼発電が行われています。木材チップの混焼率は約3%。
松くい虫で倒れたカナダの松や三重県の杉・檜などの間伐材をチップ化した物が使われています。
採算性、経済性、均質な資源の大量確保等の課題がありますが、愛知県に立地する発電所であるからこそ、いずれ愛知の
間伐材がバイオマス燃料として使われる事を願っています。
碧南火力発電所の発電電力量あたりのSOx、NOx排出量は、LNGコンバインドサイクル発電方式の採用や高効率排煙脱硫・
脱硝設備の採用により、世界でも最高の水準を達成しています。(中部電力HPより)
世界の火力発電から、SOx、NOx排出量の削減を進めるためにも、トップランナー方式が導入されること、日本の環境技術が
他国で効率的に役立つ仕組みが整うことを望みます。
武豊火力発電所は1966年に運転開始。担当者曰く、人間でいえば米寿を過ぎていますが浜岡原子力発電所全台停止要請
(2011年5月9日)を受け、必要に応じ再稼働されています。錆が発生している可動部や細管、原子力発電所の中央制御室とは
大きく異なるブラウン管モニターが設置された旧式の中央制御室を見ました。
関係者の技術の積み重ねとご努力に敬意を表するとともに、この様な老朽化した火力発電所を再稼働せざる負えない今の
状況は、非常事態、異常事態であると感じました。
日本の2009年度の電源別発電電力量構成比は、天然ガス29%、原子力29%、石炭25%、水力8%、石油等7%、地熱及び
新エネルギー1%(出所:中央電力協議会「平成22年度供給計画の概要」)。
わが家の契約電力を、先月(2012年2月)中部電力さんに依頼し、これまでより10アンペア引き下げました。
昨今の節電・省エネ意識の浸透から契約アンペアを下げる一般家庭が増えていると思っていました。
しかし、中電の工事担当者は「契約アンペアを上げる工事をして欲しいというご家庭の依頼の方が多いです」と丁寧に
言われました。家庭内で使う便利な電気製品台数が増えたこと、家電の大型化・多機能化、部屋ごとに取り付けられた
エアコンの使用、こどもの成長と共に夜間に家族が揃った時の使用電力が増えたので余裕を持ちたいなど、アンペア
引き上げの理由は様々。快適で便利な暮らしを求め続ける現代において、家庭の電力使用量を抑える難しさを痛感しました。
★ 愛知県環境審議会総合政策部会に出席しました。(2012年2月28日)
愛知県における環境影響評価制度のあり方について、中間とりまとめの案が示されました。
平成23年4月に環境影響評価法が改正されたことを踏まえ、昨年7月に知事から「愛知県における環境影響評価制度の
あり方について」愛知県環境審議会に諮問がなされました。計画段階の配慮書手続きを導入することなど、条例の一部改正に
向け議論が持たれました。
改正された国の法制度を認識し、国の対象外及びできない範囲を愛知県の条例で愛知県らしさを出しながらカバーする体制を
整えることが重要と考えています。
★ 新たな地球温暖化防止戦略検討委員会に出席しました。(2012年2月2日)
あいち地球温暖化防止戦略2020の策定に向け低炭素社会実現の必要性、国際社会や国の動きなどを鑑み、2020年の削減
目標は、1990年比15%削減案が提示されました。
2050年の姿から2020年の姿を描くバックキャスティングの考え方を取り入れ、戦略が目指す愛知の姿
(環境と暮らし、産業が好循環する持続可能な愛知)、現状と課題、2020年に向けた取組方針、愛知県内の温室効果ガス
排出量の将来推計、戦略の推進と施策の展開、主体別役割の内容等について、議論が持たれました。
★ 愛知県環境審議会大気部会に出席しました。(2012年1月31日)
事業者による温室効果ガスの削減を促すための地球温暖化対策計画書制度の見直し案への意見募集
(パブリックコメント)が、2011年11月22日~12月21日に実施されました。25件の意見が寄せられました。
これを踏まえ、大気部会で議論を持ちました。県民の生活環境の保全等に関する条例に基づく地球温暖化対策計画書制度の
見直しについて、部会報告案をまとめました。
★ シカゴに太陽電池で駆動する減容機能付きごみ容器がありました。(2012年1月28日~29日)
ルイヴィトン、カルティエ、ブルガリなど高級ブランドショップや5つ星ホテルが並ぶミシガンアベニュー。
東京なら銀座通りにあたるシカゴの目抜き通りです。
浅野智恵美 - 2012年以前
多くの人が行き交うミシガンアベニューの交差点に、太陽光パネルを付けたごみ容器が点在していました。
容器内にたまったごみが一定の高さに達すると、太陽電池を駆動させレーザー光を使った感知装置が作動して自動的に減容を
開始し、たまったごみを圧縮。 通常のごみ容器の5倍ものごみを減容処理できます。
通信機能を持つ容器は内部が満杯になると監視システムを活用し担当者に通報。回収作業の最適化が図れます。
要員や容器の効率的な配置が可能になり、最適回収ルートの選択でごみ回収に伴う運営コストを軽減。
ごみ回収に伴う運搬・収集回数の削減、車両・人件費の削減、温室効果ガスの排出削減、道路の渋滞緩和、ごみリサイクル率
の向上などが図られています。(一部のデータは日経BP社発行:「日経エコロジー」2011年9月号の記事より引用)
側面に、かわいいイラストとメッセージが描かれており、デザインも素敵でした。
人通りの多い街中の交差点に置かれた太陽光パネル付きごみ容器は、大変目立ちました。アメリカ人は使い捨て容器入
コーヒーを持ち歩く事が習慣になっています。ファーストフードのごみも毎日沢山出ます。
太陽光パネル付ごみ回収容器はフィラデルフィア、ボストン、カナダバンフ市なども導入しています。
米国は京都議定書から離脱し、地球温暖化防止の議論で世界各国から非難を浴びることが多々ありますが、市民へのCO2
削減取組の効果的な見える化、再生可能エネルギー利用に積極的な姿勢を感じました。
【アメリカの2009年の電源構成比】
石炭火力発電が49.0%、原子力24.1%、天然ガス19.2%、水力2.6%、可燃再生・廃棄物2.1%、地熱・風力等1.6%、
石油1.3%。
(出展:IEA / Energy Balances of OECD Countries 2011 Edition)
世界有数の石炭埋蔵量を利用し、火力発電は全体の約70%を占めます。原子力を除いたアメリカのエネルギー自給率は65%。
日本は、わずか4%。日本の火力発電所は、殆どが海岸線に立地していますが、国土面積が日本(377,930km2)の25.5倍ある
米国(9,629,091km2)は内陸部の大きな川沿いに石炭火力発電所などが立地し、街に電力を送っています。
発電所は高い煙突があるので、ひと目でわかります。
2020年までに、北米の天然ガス生産量のおよそ半分は、シェールガスになると予想する研究者もいます。
シェールガス開発により、世界のエネルギー供給量が大きく拡大すると予測されています。
一方、ドイツの2009年の電源構成比は、石炭火力発電が46.3%、原子力26.9、可燃再生・廃棄物11.6、天然ガス11.2、
地熱・風力等3.0、石油1.6、水力1.2となっています。
中国の2009年の電源構成比は、石炭火力発電が89.1%、水力6.4、原子力2.2、天然ガス1.4、石油0.5、地熱・風力等0.3、
可燃再生・廃棄物0.1。(出展:IEA / Energy Balances of OECD Countries 2011 Edition)
日本の2009年度の電源別発電電力量構成比は、天然ガス29%、原子力29%、石炭25%、水力8%、
石油等7%、地熱及び新エネルギー1%(出所:中央電力協議会「平成22年度供給計画の概要」)。
世界各国の火力の発電電力量あたりのSOx、NOx排出量を比較すると米国の排出量の多さが気になります。
残念ながら中国のデータはありませんでしたが、中国のSOx、NOx排出量は突出しているものと予測します。
埋蔵量の多い石炭は、今だ世界各国で使われています。
世界の火力発電から、SOx、NOx排出量の削減を進めるためにも、トップランナー方式が導入されること、日本の環境
技術が、他国で効率的に役立つ仕組みが整うことを望みます。
SOx排出量 アメリカ 3.3 イギリス 1.4 ドイツ 0.7 フランス 3.1 日本 0.2g/kWh
NOx排出量 アメリカ 1.2 イギリス 1.4 ドイツ 0.8 フランス 3.2 日本 0.2g/kWh
出典:排出量はOECD「Environmental Data compendium (2006/2007)」、発電電電力量はOECD「ENERGY BALANCES
(2005-2006)」 日本は電気事業連合会調べ
ジョンハンコックセンター、マリーナシティ、トリビューンタワーなど素晴らしい建築デザインのビル群。
ティファニーでは、美しいジュエリーとティファニーブルーのさわやかな青に魅かれました。
夜は街路樹が綺麗にライトアップ。高層ビルが立ち並ぶ摩天楼の輝きと、シカゴの風の強さ、真冬の寒さが身に沁みました。
★ カナダの首都オタワ、モントリオールに行きました。(2012年1月22日~26日)
オタワは国会議事堂、ノートルダム大聖堂、カナダ国立美術館、バイワード・マーケットに出かけました。
23日はフリージングンレイン。降った雨が瞬時に凍りつき、昼間でも道は大変滑りやすい状態でした。
フリージングレインは、比較的暖かい上空の気流に運ばれてきた雨が、地表に達するまでに冷たい気流で氷点下になり、
着地と同時に凍結する気象です。水は不純物なしに静かに冷やしていくと摂氏0度以下になっても氷りません。
過冷却と言い、机をたたいて軽いショックを与えるだけで一瞬にして凍ります。これが自然界で起きるとフリージング
レインという怖い雨になります。慎重に歩きましたがつるつる滑りました。
木の枝に沢山ぶら下がったツララはキラキラ輝き綺麗でした。
街中で黒色のリスをよく見かけました。一面白い雪と氷のため、黒いリスは目立ちました。仕草がかわいかったです。
オタワ市とキングストン市を結ぶリドー運河は、1832年から使われており、2007年にユネスコ世界遺産に登録されています。
世界で最も長い天然スケートリンクで、この時期は全面凍っていました。
日曜日は日が沈み暗くなった後も運河の一部がライトアップされ、大勢がスケートを楽しんでいました。
両側にカフェやレストエリアがありました。サーモンや大ヒラメの料理、シーフードパスタ、白ワイン、ビーバーテイルと
呼ばれるメイプルシロップを使ったお菓子がおいしかったです。
オタワの街はバス路線が充実していました。凍結した冬の雪道ですが、かなりのスピードで走っていました。
オタワ大学の前を通る№ 94.95のルートなどを利用し4回バスに乗車。運行本数が多くそれほど待たなくても乗れます。
どの時間帯も乗車率は70~80%。 バス路線図や時刻表はリドーショッピングセンターの案内所で入手できました。
公共交通情報が市民にわかりやすく発信されていました。路線と運行本数が多いため、凍結した一般道に自家用車の渋滞は
見られません。日本のバスは高齢者の利用が目立ちますが、カナダでは若者・働きざかりの世代など、幅広い年齢層の
老若男女がバスを利用していました。夜10時頃に乗った時は満員で、乗客の多さに驚きました。
公共交通をうまく活用した持続可能な環境に配慮した交通まちづくり:ESTのスマートさに感心しました。
カナダは昨年12月に京都議定書からの脱退を表明しました。京都議定書を批准した国が脱退するのは、カナダが初。
これに先立ち、昨年12月上旬に南アフリカ共和国のダーバンで開かれた気候変動枠組み条約第17回締約国会議
(COP17)で温暖化防止の取組に後ろ向き発言のあった国に送られる「化石賞」を連日授与されています。
カナダ政府の言動は、国際合意への期待を低下させるものとして批判を受けました。
しかし、日本は2013年から始まる京都議定書の第2期から離脱を表明していますので、カナダを非難する立場にありません。
環境教育・学習の場で、未来を担うこどもたちにこれをどう伝えていったらよいか、迷いの中にあります。
オタワ ⇔ モントリオールは、カナダの大陸横断鉄道として人気の高いVIA鉄道の列車を利用しました。
所要時間は1時間52分。東部近距離特急コリドー号に乗車。リクライニングシートで、衛星による無線ランと
AC電源が提供されており、各車両専属のアテンダントによる食事や飲み物の販売がありました。
日本の乗車方法と異なり、出発30分前から改札でした。飛行機の搭乗チェックインに似ていました。
車内に日本人は私たちだけ。揺れは殆ど気にならず快適な乗り心地でした。乗車率は40%ほどでした。
モントリオールではマリア大聖堂、市庁舎、ノートルダム教会、チャイナタウンなどを散策しました。
街の西側に広がるパルク・デュ・モン・ロワイヤル公園の展望台から、夕日に暮れなずむ街と港が見渡せました。
★ 愛知県主催環境学習指導者養成講座「あいちエコカレッジ」スキルアップコースを担当します。
(2012年2月24,26日)
★ ニューヨーク、アトランティックシティ、フィラデルフィアに行ってきました。(2011年12月24日~)
ニューヨークでは、マンハッタン島にある国際連合の本部に出かけ、ガイドツアーに参加しました。
国連の仕事、役割、戦争・貧困の現状、ユニセフ援助物資等を男性ガイドの説明で見て回りました。
平和維持活動、非植民地化、軍縮に関する展示、加盟国が寄贈した芸術品、タペストリー、壁画、彫刻、モザイク画なども
見ることができました。
1,800人を収容できる国連総会が開かれる大会議場は国名プレートがアルファベット順に置かれていました。
安全保障理事会室には、TVニュースで見る通りの円卓がありました。ペール・クロウが描いた油彩画には、皆で分かち合う
ために穀物を測り分けている人々が描かれていました。ツアールートに、広島・長崎の原爆に関する展示品もありました。
ここは国際的な領域で、世界中の人々が集まる場所でした。充実した内容で、大変よかったです。
国連の目的は、次の3つ。
国際平和・安全の維持
諸国間の友好関係の発展
経済的・社会的・文化的・人道的な国際問題の解決、及び人権・基本的自由の助長のための国際協力
【ツアーガイドの解説と感想】
『大人14人、こども2人のグループを案内していました。軍縮の展示場で訪問客に、地雷1つのコストを質問しました。
大人たちの顔を見ながら答えを待っていると、一人のこどもが言ったのです。
「一つの地雷で人間ひとりの命」。沈黙が続きました。この答えに私は胸を締め付けられる思いでした。
涙がでそうでした。それこそ本当の答えです。地雷製造にいくら掛かるかよりも、それで人間の命が
奪われることが一番大きな問題なのです』 (M. Carolina Ramirez、コロンビア)
1980年に廃線となり高架鉄道跡が遊歩道に生まれ変わったミートパッキングディストリクトのハイライン公園を散策。
工業・商業化が急速に進む1900年代前半、貨物をマンハッタン西端に集まる倉庫街に運ぶため、1934年に開通した地上9m、
全長2.3kmの貨物専用高架鉄道のレールがそのまま残されており、200種以上の草花が植えられています。
広い木道は歩きやすくて見晴らしも良く、ベンチやサンデッキが置かれており、のどかな雰囲気でした。
貨物輸送の需要が減少した今、時代の変遷に合わせて、街の表情を創り替えているニューヨークの一端を垣間見ました。
西にハドソン川を見ながら、ワールドトレードセンターの跡地であるグラウンド・ゼロまで歩きました。
グラウンド・ゼロは、2001年9月11日の同時多発テロから半年後の2002年3月に、家族で訪れています。
当時は、周辺に沢山の花と写真が置かれており、種種雑多な瓦礫の山と重機の音が、強く印象に残りました。
平面で見たせいか、跡地の狭さを実感しました。現在は新しいビルが再建されている最中で、フェンスに囲まれた外側は
世界中から訪れた多くの観光客で溢れていました。
ニューヨークはハイブリッド車のタクシーが走っていました。自動販売機でプリペイド式のメトロカードを買い、地下鉄に
乗りました。日中はそれ程込んでいませんでした。9年前に比べ地下鉄の駅が古くなったと感じました。
人々で賑わうセントラルパーク、ロックフェラーセンターのクリスマスツリー、屋外スケートリンク、 タイムズスクエア、
オフブロードウェイも見ました。ニューヨークの人々は忙しいせいか、横断歩道の信号無視が常態化していました。
国連:安全保障理事会室 国連:ユニセフSchool in a box 高架鉄道跡地:ハイライン公園
アトランティックシティはカジノを中心としたリゾート地。全長6kmのボードウォーク、大西洋のビーチを散策しました。
フィラデルフィアでは、アメリカの自由の象徴であるLiberty Bellを見ました。確かに大きな亀裂が入っていました。
造幣局では、ペニー(1セント)の製造工程を見学しました。金色に輝くペニーが、大きな箱に山盛りになっていました。
わが家は、州ごとにデザインが異なるクォーター(25セント)を専用ボードで、コレクションしています。
合衆国アメリカの国土の広さを感じます。
ペンシルバニア州にあるハーシーズのチョコレートワールドにも行きました。広大な敷地にトロリーツアー、3D映像、
お菓子作り体験、チョコレート工場見学コースなどが有り、アミューズメントパークのよう。
大人でも十分楽しめる内容で、面白かったです。夜は、クリスマスイルミネーションがきれいでした。
★ 傷病者の救急搬送及び受入れの迅速かつ適切な実施を図るための
傷病者の搬送及び受入れの実施基準が愛知県に策定されました。(2011年12月)
傷病者の生命の危機の回避や後遺症の軽減の上で、優先度の高い、以下7つの傷病が対象となりました。
<重篤(心肺停止等)、脳卒中疑い、心筋梗塞疑い、重症度・緊急度が高い外傷、重症度・緊急度が
高い熱傷、重症度・緊急度が高い妊産婦、重症度・緊急度が高い小児>
消防機関及び医療機関へ実施基準の教育や周知が今後行われ、平成24年4月1日から施行されます。
来年度は手指切断、精神疾患、健康福祉部の計画で緊急性疾患に位置づけられている.急性消化管出血の3つの分類基準の
検討が行われます。
★ あいち森と緑づくり委員会に出席しました。5地点訪問し、現地で説明を受け視察しました。(2011年12月22日)
①都市緑化推進事業(身近な森づくり事業):用地買収・緑地整備
中畑緑地 (西尾市中畑町)
②都市緑化の優良事例(屋上緑化):都市緑化機構会長賞受賞.
あいちリハビリテーション病院 (西尾市江原町)
③里山整備事業(提案型里山林整備事業):市民と地域住民による里山林整備
蛍流(けいりゅう)の森 (岡崎市茅原沢町)
④人工林整備の優良事例:スギ84年生の見本林
長伐期・大径材生産経営見本林 (岡崎市千万町)
⑤環境活動・学習推進事業(水と緑の恵み体感事業):地域住民による環境活動
鳥川(とっかわ)ホタルの里 (岡崎市鳥川町)
あいち森と緑づくり税(森林環境税)を使った事業が今後も有効かつ適切に推進されるためにも、先行して取り組まれて
いる優良事例がよりよい形で他地域に波及し、更なる効果が発揮されるよう願っています。
★ 愛知県環境審議会 総合政策部会に出席しました。(2011年12月19日)
環境影響評価法の一部改正を踏まえた愛知県における制度のあり方として、計画段階配慮手続き、方法書の周知方法等に
ついて、議論が持たれました。
★ あいち環境学習推進協議会に出席しました。(2011年12月8日)
環境を軸とした成長を進める上で、環境保全活動や行政・企業・民間団体等の協働がますます重要になっていること、
国連「持続可能な開発のための教育の10年(ESD)」の動きや、学校における環境教育の関心の高まりなどを踏まえ、
自然との共生の哲学を活かし人間性豊かな人づくりにつながる環境教育をなお一層充実させる必要から、
環境教育等促進法(環境教育等による環境保全の取組の促進に関する法律)が、改正・施行されました。
国連が定めた「持続可能な開発のための教育の10年(ESD)」の最終年として、愛知・名古屋で2014年に、10年間の
取組成果などを取りまとめる最終年会合が開催されます。これにむけ、支援準備委員会が11月30日に設立されました。
環境教育の推進はもとより、ユネスコスクール登録に向けた動きが活発になってくることを期待しています。
★ 米国デスバレー国立公園とアッシュ・メドウズ国立野生生物保護区、ラスベガスに行きました。(2011年11月24~27日)
デスバレーは、アラスカを除くとアメリカで最大の国立公園です。ラスベガスからレンタカーを借り、車で約3時間半で到着。
標高1,669mあるダンテスビューの展望台からは、バッドウォーター(-86m)の白い塩の広がりが眼下に見渡せました。
冬期だけ湿原と池が姿を現すソルトクリークは、海水の5倍の塩分濃度。小川の水を指先で舐めてみたら、
大変塩辛かったです。真っ白い大塩原がどこまでも続くバッドウォーターは、自由に歩き回ることができます。塩の結晶が、
不思議な模様を描いていました。こちらも舐めてみました。大粒の塩に土は一切混じっていません。
地球形成の時の流れを感じました。Devil's Golf Course (悪魔のゴルフコース)と名付けられた地帯は、塩の結晶と泥が
混じり、固まりデコボコの凹凸を造っていました。雨が降ると湿地になり、塩分が高い土地で生き延びるため、根が露わに
なった低木が点在する地帯は、悪魔のコーン畑と呼ばれています。
夕暮時のサブリスキーポイントから波打つ壮大な山脈、植物がまったく生えていない赤茶けた山肌を見ることができました。
アーティストパレットはバームクーヘンに似た断層や黄、赤、茶、緑、紫の色彩豊かな鉱物が露出している地質ありました。
ファーニスクリークの近くで、ブラックテイルジャックラビットに会いました。ワタオウサギより大きく、人を恐れること
なく佇んでいました。Ubehebe Crater (ユビヒビー・クレーター)の大噴火口は、直径1km。大きさに圧倒されました。
底に降りている人もあり、驚きました。空は真っ青で、日中の日差しは強烈でしたが、夕方は気温がぐんと下がり、
長袖の服がないと過ごせないほどの肌寒さを感じました。
バッドウォーター(大塩原) 砂丘と断層
Stovepipe Wells Villageのレストランで、ランチをとりました。青い魚のマークで表示されたMSC認証の海のエコラベル付き
アラスカサーモンがメニューにありました。砂漠と山に囲まれた内陸地で、環境に配慮したシーフードが食べられる事に
驚きました。日本のレストランに、MSCのメニューが登場する日が待たれます。
アッシュ・メドウズ国立野生生物保護区のトレイル散歩中に、ロードランナーと呼ばれる複数のオオミチバシリに
出会いました。ロードランナーは、カートゥーンネットワークのアニメバックス・バニーショーに登場するユニークな鳥。
ちょこまか翔けずり回る姿が、かわいかったです。インフォメーションセンターでロードランナーのピンバッジを購入。
緑の水草が生い茂るエメラルド色の泉には、絶滅危惧種のDevil‘s Hole Pupfishと呼ばれる、小さな魚が泳いでいました。
メダカ科に属するアッシュメドウズキリフィッシュは、ザリガニとウシガエルが導入されたことにより1948年に絶滅しています。
ラスベガスは2回目。2階建てデュースバスは、有効期限内なら何度でも乗車できる24時間オールアクセスpsthがあります。
自動販売機で紙製1デイパスを買いました。磁機カードを運賃箱横の機械に通し、2階最前列に着席。
見晴らしは抜群でした。街の中心からダウンタウンまで、路線すべてを乗りました。町外れには低層住宅が並び、
ラスベガスを支える人々の暮しがありました。デュースバスは24時間運行。ネオンが輝くラスベガスの街は夜も眠りません。
2両連結のゴールドラインにも乗りました。こちらは低床型で、急行バスのため、デュースバスよりスピードがありました。
MGMグランドでシルク・ド・ソレイユのKAを見ました。火を使い、舞台が垂直になったり砂浜が現れ見応えがありました。
★ インターネットで受検する食育検定あいち食育いきいき検定オータムチャレンジ にトライし100点をGET。(2011年12月)
食育に関する25問の問題に、3つの選択肢から回答し、8割以上正解すると「合格」となります。
栄養バランス、郷土料理、あいちの特産物など幅広い分野から毎回違った問題が出題され、解説や得点分析も表示されます。
手軽に楽しく進行することができ、ちょっと得した気分でためになります。
オータムチャレンジは2011年12月9日午後5時まで。
サマー、オータム、ウィンターのうち、2期以上合格すると、抽選で食育グッズの詰め合せ「あいちの食育お楽しみ袋」の
プレゼントが当たります。サマーチャレンジは合格済み。12月19日からウインターチャレンジが始まります。 楽しみです!
★ アメリカのケンタッキー州 Florenceにあるマクドナルド店で、フィッシュバーガーを購入しました。(2011年11月)
Filet-O-Fishのパーケージに、海のエコレベルであるMSC認証の青い魚のマークは、残念ながらまだ付いていませんでした。
マクドナルド社は、持続可能な原料調達を強化しており、ヨーロッパ39カ国のすべてのマクドナルド店で、
MSC認証の魚を今年の秋以降に提供を開始するとのニュースを、世界海洋デーの6月8日に発表しています。
ファーストフード業界としては、初の取組です。マクドナルド社は「持続可能な漁業に向けたグローバル方針」を策定し、
調達を行う漁業において、年次独立アセスメントの実施を規定。原料調達事業者と協力して、持続可能な漁業からの調達 に
向けた改善に取り組んでいます。
9月に最初に発売されたイギリスのマクドナルド店に続き、10月はフランス、ドイツ、オランダ、スペイン、イタリア、
スイス、ポルトガル、オーストリア、ポーランド、ハンガリーと青い魚のマークがFilet-O-Fishのパッケージに付けられ、
MSC商品販売が広がっています。北欧諸国もまもなく販売される予定です。
来年は、ロンドンでオリンピックが開かれます。マクドナルド社が公式スポンサーのため、会場などでMSCエコラベル付きの
Filet-O-Fishを購入することができます。 (海洋管理協議会:MSC日本事務所からの情報)
本社を置くアメリカ、および日本のマクドナルド店でのMSC認証商品の販売開始が待たれます。
白身魚のフライはマゼランアイナメ、ホキ、オレンジラフィー等の深海魚やタイセイヨウカラスガレイ、マダラ、
アメリカナマズなどの淡水魚。いつでもこでも同じ魚がバンズに挟まっているわけではありません。
中には獲り過ぎて殆ど獲れなくなった魚や、新たな白身魚を求めて、成長の遅い深海魚に手を付けている側面もあります。
「ダーウィンの悪夢」という映画を、以前に見たことがあります。 世界中で多くの賞に輝いたドキュメンタリー映画です。
アフリカ最大の湖・ビクトリア湖に今から半世紀前、外から持ち込まれた肉食魚の“ナイルパーチ”が放たれました。
大量繁殖した巨大淡水魚ナイルパーチを題材に、タンザニアからヨーロッパ、日本への白身魚の冷凍加工食品の
輸出を軸に、生態系の破壊、外国に良い食材を輸出しながら、その残骸を非衛生的な状態で食す人々など、
グローバル経済の引き起こす現実を描きだしています。
ナイルパーチは大型魚で、肉質も癖がない白身であることから、食用として需要が高く全世界に輸出されています。
特にヨーロッパと日本に多く輸出されており、日本ではレストランや給食などでフライ用白身魚として大量に提供されます。
ナイルパーチの放流が原因で、固有種のアフリカン・シグリッドなど多数の淡水魚が食い尽くされ、激減、絶滅しています。
生態系に深刻な影響が出ており、IUCN(国際自然保護連合)の「世界の侵略的外来種ワースト100」に選定されています。
日本にも輸入され、環境省による要注意外来生物にリストアップされています。
白身魚のフライは、お弁当の具材として人気ベスト3に入ります。ファーストフードのハンバーガーや、コンビニで毎日大量に
販売されているお弁当などの身近な食材から、食の生物多様性を考えていきたいと思います。
★ 米国ケンタッキー州で、落ち葉掃きのボランティアに参加しました。(2011年11月12日)
土曜午前8時に集合。総勢80名が4チームに分かれて行いました。私のチームは、ボランティア支援登録をされている
シニア世帯を中心に、Florence、Hebron 地区などに点在する、5軒の一般家庭を訪問しました。
大型のプラスチック製熊手で枯れ葉を搔き集め、リーフバックという枯れ草専用の大きな紙袋に、せっせと詰めました。
リーフバッグは米袋のような形で、軽くて丈夫。大きさは腰丈くらいありますが、枯れ葉が乾燥しているので満杯に入れても
一人で持ち運べます。 大量に落ちていた栗のイガは、手袋をはめていてもトゲが刺さり、拾い集めるのが大変でした。
中には、樹齢100年を越すと思われる大木が庭にある家もありました。その家の3世代、4世代の暮らしを静かに見守るように
根をおろしていました。アメリカの国としての歴史はわずか数百年ですが、雄大な自然にはいつも圧倒されます。
緑の芝生の上を大急ぎで逃げていくワタオウサギもいました。モミジバフウ(別名アメリカフウ)の実を拾いました。
金や銀のラッカーをふり掛け、クリスマスリースなどのオーナメントとして使われます。
どの家も庭が広く、10~20袋のリーフバックが玄関先に並びました。これらは袋ごと堆肥化されます。13:30に終了。
心地よい肉体疲労。お腹がペコペコにすきました。翌日は、スクワットをたくさん行った後と同じような筋肉痛が・・・。
アメリカでのボランティア経験は、3回目です。お金を寄付するドネーションも大切ですが、face to faceのぬくもりが伝わる
コミュニケーションは双方のマインドに贈り物を残してくれる気がします。この機会に恵まれましたことに感謝します。
★ (財)日本生産性本部 「フォーラム・エネルギーを考える」 ETTの広場に、水産品認証制度とマリン・エコラベル が
掲載されました。(2011年11月)
★ あいち森と緑づくり事業関連イベント「森と緑づくり体感ツアー」に参加しました。(2011年11月5日)
豊田市北小田町の人工林、豊明市二村山の里山保全活動、2011年3月に名古屋港金城埠頭にできたJR東海が運営する
リニア・鉄道館の都市緑化などを見ることができ、大変参考になりました。
豊田市閑羅瀬町のヒノキ人工林(市有林)で、ノコギリと安全な伐倒のためロープを使い参加者全員で間伐を体験。
林業の作業は重労働で危険を伴うことを再認識しました。森の中はひんやり。間伐後に芳しいヒノキの香りが漂いました。
12月22日に開かれる、平成23年度第3回あいち森と緑づくり委員会に出席します。
あいち森と緑づくり税(森林環境税)の有り方を、多くの県民の正しく知る必要性など、考えていきたいと思います。
★ 愛・地球博記念公園「もりの学舎(まなびや)」で、インタープリテーションに携わりました。(2011年11月2、3日)
11月2日は三重県桑名郡木曽岬小学校の1年生を対象に、遊び工房で「森のフォトフレーム」のプログラムを担当しました。
児童たちは、森の木の実や小枝、枯れ葉を使い、世界に一つだけのフォトフレームを作成しました。
森はいま、南京ハゼが紅葉し、コブシの実は赤から黒に変わり始めています。
11月3日は「文化の日」。天気も良く、家族ずれなど多くの人で賑わいました。
1日10名限定のかめの池の貴重な湿地帯を活用したプログラム「水辺の小さな美術館」などを担当しました。
もりの学舎玄関にあるルー(ミカン科:別名メンルーダと呼ばれるハーブ)の葉で、ナミアゲハの幼虫を飼育中。
成長過程をリアルタイムで見ることができます。ナミアゲハは、卵→幼虫→さなぎ→成虫と完全変態。
卵は約1㎜で黄白色。羽化した一歳幼虫は黒色。まるで鳥のふんの様。一齢幼虫が脱皮して二齢幼虫になると、
毛が少なくなりイモムシ形になります。 4回目の脱皮が終わると緑色になります。秋の幼虫は、さなぎで冬を過ごします。
こどもの頃、とてもぶかっこうなアゲハの幼虫も、不思議な変身を遂げて美しいチョウになり、大空をひらひら飛びます。
もりの学舎の玄関には、成長過程の記録写真が掲示されています。
★ 東京商工会議所主催、緑化エコリーダー養成講座の運営に携わりました。
日時:2011年10月30日
場所:六本木ヒルズ森タワー【東京・千代田会場】
主催:東京商工会議所
運営:エコピープル支援協議会
テーマ:緑化エコリーダー養成講座
エコリーダー公式テキスト「緑化エコリーダーになろう」(中央経済社)を一部執筆しました。
午前の室内研修に続き、午後は六本木ヒルズ森タワーの緑化に関する様々な取組を、現地視察しました。
水田や野菜畑のある四季を楽しむルーフガーデンは、映画館が入っているけやき坂コンプレックスの地上45mに位置します。
総重量3,650トンの屋上庭園をおもりとして利用し地震の揺れから守る、屋上緑化と耐震性向上を両立する
グリーンマスダンパー構造(新型制振構造)。農の風景を持つ新しいスタイルの空中庭園で、池にはメダカもいました。
この夏は、千葉県から運んだ土に紛れていた、准絶滅危惧(NT)(環境省レッドリスト)に指定されている
トウキョウダルマガエルが、多数繁殖したとのこと。
屋上に降った雨は一旦貯蔵し、再利用する循環が基本。キッチンガーデンでハーブを楽しみながら、春はソメイヨシノ、
夏はサルスベリ、秋のイロハモミジ、冬は椿の花などがにぎわいを添えます。
屋上庭園の重量を利用した最新テクノロジーが、豊かな環境を支えており、野点やパーティー、「みどり探検ツアー」
「水のヒミツ探検ツアー」など、こどもたちの環境学習の場としても利用されています。
収穫したお米で年末に、オフィスや住宅入居者などと、餅つき大会が行われます。
六本木けやき通り、60余本の桜が咲き誇る六本木さくら坂は古木を再移築。ヒルズ周りを散策し、緑の配置を確認しました。
室内に展示されていた東京、ニューヨーク、上海の街を1/1000に精密に縮尺した巨大都市模型は見応えがありました。
(非公開)このランドスケープは、都市の規模と、緑(都市緑化率)の差を、一目瞭然で捉えることができました。
六本木ヒルズはプライベートで利用したことがありますが、緑化を通した今回の視察は、新鮮な驚きと発見の連続でした。
六本木ヒルズ:屋上、ルーフガーデンの池 東京の模型(皇居周辺) 1/1000
★ 東京下北沢ラプラスで開かれた、NACS消費生活研究所の拡大研究会に出席しました。(2011年10月29日)
「消費者基本法」に基づく消費者政策の検討、消費生活に関する共同研究、来年度の消費生活論文の研究テーマなどに
ついて、意見交換を持ちました。
★ 福島県で開かれた第2回環境カウンセラー全国交流会に出席しました。福島県南相馬市などを視察しました。
日時:2011年10月27日(木)~28日(金)
場所:福島県磐梯熱海、飯舘村、南相馬市
全国から53名の環境カウンセラーが集まりました。 3月11日に発生した東日本大地震を受け、原発事故後のエネルギー、
放射能汚染と復興への対応、被災地の生態系回復と環境教育などをテーマに、活発にディスカッションを持ちました。
「放射能汚染と復興への対応」をテーマとした分科会では、郡山市職員で福島環境カウンセラー協会の菊池宗光さんから、
全国に先駆けて郡山市が実施した、校庭・園庭の表土除去の経緯を伺いました。
翌日は、磐梯熱海から放射能のホットスポットとなった飯舘村を経由し、原発20km圏内の警戒区域を抱える南相馬市に
入りました。放射線量計「はかるくん」で、線量を測定しながら視察しました。データを書きとめた16カ所のうち、
飯舘村役場近くの数値が最も高く、コンパスで同心円を描いた原発20km圏内、30km圏内の警戒区域エリア分けが、
いかに現実にそぐわないかを実感しました。
原発20km圏内は厳重に立ち入り制限されています。先週までは大阪府警、今週は千葉県警の担当で、幹線国道は
封鎖されていました。赤色灯が点滅するバリケードの向こうに町は見えますが、人の姿はまったくありません。
警察官が屹立する物々しい雰囲気は、同じ日本でありながら、国境線を連想しました。
南相馬市は、原発20km圏内の警戒区域、原発30km圏内の緊急時避難準備区域、計画的避難区域など、
避難区域の設定で市域が5種類に区分けされました。区域指定の分断により、住民感情に隔たりが生まれています。
平成21年10月1日時点の人口は71,008人ですが、緊急時避難準備区域が9月30日に解除された後も、多くの市民は
戻ってきていません。バスの車窓からは、カーテンを閉ざした民家や、シャッターを降ろした店舗が何軒も連なっている
様子が見られました。 南相馬市には現在、総務省から37歳の方が、副市長として着任されています。(2011年4月~)
南相馬市:原発20㎞圏内警戒区域バリケード 飯舘村役場前 (10月28日:写真撮影 片亀光氏)
大甕(おおみか)生涯学習センターで被災者の方々から、震災当時と現在置かれている状況など、直接お話を伺いました。
時折声を詰まらせながら語られた、津波で家族を亡くしたつらさ、放射能汚染の不安と恐怖、農業経営の苦しさ、
生活の先が見えない不安、家族が離れ離れに暮らす寂しさなど、どの方のお話もずしりと胸に重く、涙がにじみました。
バスを降り、津波にさらわれた海岸線を、福島環境カウンセラー協会の方々の案内で視察しました。
多くの民家が立ち並び、町があったはずの場所は、ただっ広い荒地に変わっていました。所々海水が残っている箇所も
見られました。災害廃棄物は木材、鉄、瓦礫など種類ごとに山積みに。それらの引き取り先、処理方法は決まっていません。
福島県は今、地震、津波、原発事故、風評被害の4重苦の中にあります。これまで良好に保たれていた人と人の
つながりが、環境ストレスにより崩壊し、生態系が寸断されるなど、様々な面でバランスが崩れていました。
10月31日に開かれた厚生労働省の薬事・食品衛生審議会で、食品に含まれる放射性セシウムによって受ける放射線の
上限を、年間1ミリシーベルトとする案が厚労省から示されました。
食とエネルギー問題は、東北の被災地と強くつながっています。今回の視察は、日本のエネルギー政策を見つめ直す
貴重な機会となりました。環境カウンセラーの役割を考え、被災地のみなさんを応援していきたいと思いました。
★ 朝日新聞オピニオン欄「私の視点」に「海のエコラベル普及と認証統一の努力を」と題したコラムが掲載されました。
(2011年10月27日、朝刊)
消費生活研究所の研究員として今年度まとめた海のエコラベルに関する消費生活論文が基礎となりました。
「環境配慮社会に向けた海のエコラベルの活用と消費者の役割」
★ 愛・地球博記念公園で開かれた愛知県主催「おさんぽde いきものみっけ」にインタープリターとして携わりました。
(2011年10月23日)
曇り→雨→晴れ→曇り→晴れと、天気がめまぐるしく変わる1日でした。そのよう中、約400名の方がご参加くださいました。
「りすの小径」で森のエビフライやマツボックリ・松の実(種)などを使い、森の中でインタープリテーションを実施。
ソヨゴの実はオレンジ色からピカピカ光る赤色に変わっていました。黄緑色のヤママユは、蛹が飛びたった後で中は空っぽ。
ホットケーキの様な美味しそうなキノコがにょきにょき生えていました。 紅葉が始まった秋の森は、とても賑やか。
環境教育の第一歩は自然体験から。幼い時に多様な自然に触れることは、豊かな人間形成につながると考えます。
★ 瀬戸市立掛川小学校の3年生~6年生を対象に(財)省エネルギーセンター主催省エネ出前授業を担当しました。 (2011年10月)
緑に囲まれた、自然豊かな学びの環境の学校でした。 3・4年生、5・6年生は複式学級でした。
3・4年生担任の加藤先生が、温暖化ポンチョを着て、温暖化が起こっている「地球」を疑似体験してくださいました。
地球温暖化の影響で、気候バランスが一部地域で崩れ始めている事などを紹介しました。
LED電球と白熱球のエネルギー比較実験を行い、省エネ家電製品の選択の重要性、今日からできる省エネの具体事例を
伝えました。どの学年の生徒も積極的に手を挙げ、自らの意見を発言する様子が見られました。活発な授業となりました。
教務主任の橋本先生とは、あいち環境学習推進協議会でご一緒していました。
こちらの学校は瀬戸市にありますが、立地条件・交通の便の関係で、中学生になると、岐阜県多治見市および
愛知県春日井市にある中学に児童たちは通学します。 こどもたちの学びの環境は、様々であることを再認識しました。
授業の様子を、学校のHPに掲載してくださいました。 環境教育のページはこちら
省エネ出前授業は今年度全国で1000校が対象です。応募は(財)省エネルギーセンターHPで受け付けています。
★ 愛知県環境審議会大気部会に出席しました。(2011年10月14日)
事業者による温室効果ガスの削減を促すための地球温暖化対策計画書制度が、平成16年に施行されて7年が経過したことを
受け、対象範囲、届出情報の公表規定、届出方法等、制度の見直しについて議論を持ちました。
平成22年度大気汚染調査結果、県民の生活環境の保全等に関する条例施行規則の一部改正について、報告がありました。
光化学オキシダントは、一般環境大気測定局62局、自動車排出ガス測定局11局すべて環境基準を達成していません。
光化学オキシダントに関する環境基準は、日本は世界で最も厳しく、年間のうち、たった1時間でも0.060ppmを超えたら
環境基準未達成になります。
愛知県に限らず、東京都・大阪府・神奈川県などの大都市も同様に、環境基準達成率は0(ゼロ)%。平成22年度は、
全国の測定局で達成率が0%でした。
自動車の排出ガスや工場のばい煙に含まれる窒素酸化物、VOC(揮発性有機化合物)が、太陽の紫外線を受けて化学反応を
起こすと光化学オキシダントが発生し、白くモヤがかかった『光化学スモッグ』が起こる状態になることがあります。
VOCは塗料、ワックスなどの溶剤、印刷インキ、接着剤、洗浄剤、芳香剤、防虫剤、暖房機器の排気、ガソリン、
シンナーなどに含まれるトルエン、キシレン、酢酸エチルなど。
愛知県における平成22年度の光化学スモッグの発令日数は12日で、うち1日は注意報が発令されています。
2010年7月22日には、豊橋市で12人の光化学スモッグによると思われる健康被害の届出があります。
2つの中学校で、部活中の生徒が目や喉の痛みを訴えました。
日頃の生活で、原因物質を使用する消費者として、大気環境保全に向け、どうしたらよいか考えていきたいと思います。
光化学オキシダントの原因として、中国などから飛来した汚染物質や未知の発生源があるとも言われています。
愛知県内の光化学スモッグ予報・注意報、大気汚染常時監視結果は、愛知県のHPからリアルタイムで確認できます。
数年前に豊田市内の測定値数箇所を、担当職員の方と一緒に見て回ったことを思い出しました。
★ 豊田市立西保見小学校の5年生2クラスを対象に、愛知県主催「ストップ温暖化教室」を5・6時限に担当しました。
(2011年10月12日)
42名の児童のうち、24名が日経ブラジル人、1名はペルーから来たお子さんでした。
日本人の児童は17名で、全体の半数以下。担任の先生2名と、複数の通訳の先生が、教室に入ってくださいました。
この学年は昨年、アイシン精機(株)の環境学習支援校として「エコパーティにようこそ!」の授業を担当しています。
それを児童達が覚えており、うれしかったです!3Rの勉強を終えているため、エネルギー使用削減や省エネ、
3Rの取組を進め、ごみを減らすこともストップ温暖化につながると伝えました。
★ 愛・地球博記念公園「もりの学舎(まなびや)」で、インタープリテーションに携わりました。(2011年10月10日)
10日は体育の日。澄み切った青空がきれいでした。日中は汗ばむほどの陽気で、多くの家族連れでにぎわいました。
貴重な湿地帯の自然と動植物を守るため、1日限定10名しか参加できない「かめの池」を題材とした
「水辺の小さな美術館」の環境教育プログラムなどを担当しました。
森は今、キンモクセイの甘い香りにつつまれています。
ソヨゴの実は日に日に色づき、初秋に緑色だった実がオレンジ色に色づいています。
★ 愛知県技術士会H23年度定例会で、海のエコラベルと消費者の役割についてお話しました。(2011年10月8日)
日時:2011年10月8日(土) 15:00~17:00
場所:中部電力(株) 東桜会館
テーマ:海のエコラベルと消費者の役割-食卓から考える生物多様性
3年前からテーマとする、海のエコラベルの消費生活論文がきっかけとなりました。
「環境配慮社会に向けた海のエコラベルの活用と消費者の役割」。
海洋管理協議会の認定制度である青色のMSCラベルと、マリン・エコラベル・ジャパン認証制度に基づいた黄色の
MEL-Jラベルを紹介し、海や水産資源の現状と課題、生物多様性保全の取り組みについてお話しました。
マリンエコラベルの更なる普及に向け、消費者の役割の重要性を今後も伝えてまいります。
担当後の技術交流会で、技術士の皆様と情報交換を持つことができ、有意義なひとときとなりました。
★ 愛・地球博記念公園「もりの学舎(まなびや)」でインタープリテーションに携わりました。(2011年10月1日)
秋晴れのよい天気でした。栗やトチの実が沢山落ちていました。アメリカンドックの形をしたアケビが、色づき始めました。
背の高いコブシは、樹の上の方に赤と黄の実をつけていました。この時期、森の中はクモの巣がいっきに増え、キラキラ
輝きます。バッタやカマキリは、体の色が枯れ草色に変わり、カモフラージュしていました。
★ 豊田商工会議所で開かれた、エコアクション21(EA21)判定委員会に出席しました。(2011年9月27日)
一部の審査は、2009年版のガイドラインに沿って行われました。
★ 愛・地球博記念公園で開かれる愛知県主催「おさんぽ de いきものみっけ」に携わります。(2011年10月23日)
モリコロパークは秋アカネが飛び、ソヨゴの実も色づきはじめ、秋を迎えています。いろんな形のどんぐりが落ちています。
絵物語の絵本を片手にお散歩します。秋の生きものスタンプを押していくと、自分だけの自然絵本が完成します。
★ 北京に行きました。(2011年9月15~18日)
天安門広場、万里の長城、頣和園、故宮博物院、北京動物園、オリンピックメインスタジアム(鳥の巣)などを見ました。
平日は車の渋滞が激しく、天気が曇っていたこともあり、北京の街全体がどんより霞んでいました。
窒素酸化物 (NOx)や粒子状浮遊物質(SPM)、二酸化炭素(CO2)の増加が問題となっており、交通事故も多発。
自動車の購入は、今年から誰でも自由に買えるわけではなく、応募による抽選制度が導入され、買いにくくなったとのこと。
ハイブリッドカーは、殆ど見かけませんでした。
環境に配慮した持続可能な交通体系(EST)とエコモビリティー、公共交通を組み合せた街づくりが必要と感じました。
中国の2009年の電源構成比は、石炭89.1%、水力6.4%、原子力2.2%、天然ガス1.4%、石油0.5%、地熱・風力等0.3%、
可燃再生・廃棄物0.1%(出展:IEA / Energy Balances of Non-OECD Countries 2011 Edition)。
万里の長城からの視界が素晴らしかったこともあり、首都:北京の大気汚染が気になりました。
人民大会堂前の広場に、ごみ分別BOXが置かれていました。
北京国際空港の周辺ビルは、屋上緑化が施されていました。
ターミナル3からAirport Express(25元)に乗りました。地下鉄に乗り換え、北京動物園に出かけました。
地下鉄はどこまで乗っても2元。この日のレートは1元=12.8円。公共交通のリーズナブルな料金体系はうれしかったです。
地下鉄の切符の自動販売機は、小銭と5元・10元紙幣のみ対応。中国人の高齢者が、20元札を何度も入れ直していました。
20元札が使えない事と、駅員さんのいる窓口を手振りで伝えたら、笑顔が返ってきました。
自動販売機であるからこそ、どんなお札でも対応できると便利と感じました。地下鉄は車内ドアの上に電光路線図があり
位置関係が解り易かったです。若い男性が、空いている席を親切に教えてくれました。
「北京の銀座」と呼ばれ、デパートにブランド店が立ち並ぶ王府井の屋台で、串刺しされたサソリの揚げ物を買いました。
つり下げられた値段ポップに「25元」とありましたので、50元札を渡したところ、お釣りが返ってきません。
若い男性店員が串に3匹刺されたサソリを指し、「25,25,25で75」と数字だけを英語にし、中国語でまくしたてます。
表示金額と異なるので「いらない」と伝えたところ、串を1本渡されました。お釣りは返ってきません。
同じ物を売っている別の屋台で確認したら、やはり1串25元でした。
こちらが外国人であることは、伝わっています。中国人のしたたかさを感じました。
北京動物園でパンダを5頭見ました。パンダは絶滅危惧種(EN)に指定されており、レッドリストに登録されています。
入場制限はあったものの、場内は沢山の人で大混雑。その様子は日本の上野動物園とそっくりでしたが、
小さなこども1人に祖父母たちと両親がとり巻いており、中国の一人っ子政策の一端を垣間見ました。
加速度をつけて経済発展を遂げている中国。翡翠やシルクを販売する店の中国人は、大変流暢な日本語を話します。
ある店員は、1年で日本語を習得したと話していました。休みは月に2日。優秀さと労働力の違いに目を見張りました。
一方で、若い世代を含め、地下鉄の中やエレベーターの前で、つばを吐く習慣を目にしました。
今後どのように街や人々が発展、変貌していくか、いずれまた中国を訪れてみたいと思いました。
北京の幹線道路と大気 人民大会堂前のごみ分別BOX
★ あいち森と緑づくり委員会に出席しました。(2011年9月13日)
森と緑が持つ環境保全や災害防止などの様々な働きを高めるため、「あいち森と緑づくり税(森林環境税)」が
平成21年に導入されました。あいち森と緑づくり税は、条例により5年の徴収期間として定められています。
個人県民税・法人県民税の均等割の超過課税として、個人 年額500円増、法人 5%増。
山間部における人工林の間伐や都市の緑化など、愛知県内の森林、里山林、都市の緑をバランスよく守り、
育てる事業の評価手法の検討と、平成24年度に実施予定のアンケート内容について詳細の検討が行われました。
★ 愛知県環境審議会 総合政策部会に出席しました。(2011年9月12日 午前)
環境影響評価制度のあり方、環境影響評価法の一部改正について、検討が行われました。
国の法改正と愛知県(自治体)の関与の仕方、愛知県条例改正に向けた適正な判断等、更に考えを深めてまいります。
環境影響評価法改正のターニングポイントであるからこそ、現状に即した信頼のおけるシステムの確立が重要と考えます。
環境省HPに、江戸時代の長屋を舞台とした物語を例に、環境アセスメントの仕組みが解り易く紹介されています。
★ (財)省エネルギーセンター主催、座談会に出席しました。(2011年9月12日 午後)
日時:2011年9月12日(月)13:30~16:00
場所:中部電力(株) 東桜会館
主催:(財)省エネルギーセンター 東海北陸支部
テーマ:「家庭の省エネ診断エキスパート研修」の実施に向けて
★ 愛知県三の丸庁舎で開かれた、愛知県救急搬送対策協議会に出席しました。(2011年8月31日)
傷病者の搬送および受け入れの実施に関する基準について、素案が示されました。
消防機関による救急業務としての傷病者の搬送、医療機関による傷病者の受け入れの迅速かつ適切な実施が図られるよう、
消防機関と医療機関との間の合意を形成するための基準等が、スピード感を持って愛知県内に確立されるよう希望します。
★ 愛知県庁で開かれた、あいちエコモビリティライフ実践促進モデル事業の審査委員会に出席しました。(2011年8月24日)
モデル事業として決定したのは、次の4件。
・武豊町コミュニティバス利用促進友の会(武豊町)【バスが広げる観光とバス活用レシピカード】
・内海・山海まちづくり協議会(南知多町) 【まったり・発見南知多~海っ子バスお宝発見ツアー】
・わがまち再発見隊(西尾市) 【西尾市幡豆郡三町合併記念ウォーク しあわせウォーキング~わがまち再発見】
・祖父江町商工会(稲沢市) 【日本一の銀杏のまちが推進する人と環境にやさしい観光地づくり】
モデル事業の成果報告会が来年3月に開かれます。
車と公共交通、自転車、徒歩などを賢く使い分けるエコモビリティライフが、更に進展しますことを願っています。
★ アメリカのイエローストーン国立公園、グランドティトン国立公園に行ってきました。(2011年8月)
イエローストーンは、世界最古の国立公園です。(1872年 国立公園指定)
アメリカの国立公園のスケールの大きさと、世界各国の人々の受け入れ方のうまさに魅了されました。
イエローストーンには、地球上に残された手付かずの温帯生態系が現在も残っています。
間欠泉やエメラルド色に透き通って湧き上がる温泉など、様々な熱水現象と雄大な渓谷(キャニオン)、バイソン、ムース、
ムース(ヘラジカ)、ブラックベア、グリズリーベア、オオカミ、ハクトウワシなどの野生生物(Wildlife)に圧倒されました。
ハクトウワシは、アメリカの国鳥。
グランドティトン国立公園(1929年国立公園指定)では、早朝の朝もやの中、ジャクソン湖の草原でエルクの群を見ました。
ティトン山脈は、雪に覆われていました。 トレッキングやロッククライミングを楽しむ人々もいました。
国立公園の入園料は、車1台が25ドルでした。一週間有効で、何度も出入りできます。
イエローストーン国立公園では、東西南北に4つあるEntranceまで、全てのルートを途中下車しながら走りました。
日本の国立公園も、適切な維持運営と管理、将来のことを考えると、有料化してもよいのではと思いました。
昨年出かけたヨセミテ国立公園とは、随分異なる変化に富んだ自然を体感することができました。
プロングホーン バイソン ムース ムース(ヘラジカ) ハクトウワシ
★ 国際ソロプチミスト名古屋から、クラブ賞をいただきました。(2011年7月)
ありがとうございます。これを励みに、研鑽を重ねてまいります。
国際ソロプチミストの皆様の活動についても知るよい機会となりました。
2012年2月15日の例会で、環境問題と消費生活のつながりについてお話させていただくことになりました。
★ 豊田商工会議所で開かれたエコアクション21(EA21)判定委員会に出ました。(2011年7月11日)
エコアクション21認証登録制度は、環境省が定めた環境経営システムや環境報告に関するガイドラインに基づく制度。
エコアクション21を導入する中小企業が、加速度をつけて増えています。
★ 毎日新聞 大阪本社から、節電について取材を受けました。(2011年6月16日)
6月16日夕刊社会面 「できるかな?節電15%」の記事に、コメントが掲載されました。
★ 朝日新聞 名古屋本社から、節電について取材を受けました。(2011年6月8日)
6月8日夕刊社会面 「その節電、効果あり?」の記事に、コメントが掲載されました。
★ NHK名古屋放送局の節電取材に携わりました。(2011年6月30日)
名古屋市昭和区の一般家庭に出向き、節電ポイントを紹介しました。
6月30日 NHK総合テレビ「ほっとイブニング」(毎週月~金18:10~19:00)特集コーナーで放送されました。
日時:2011年6月30日(木)18:10~19:00
テーマ:節電のコツ、家庭訪れアドバイス
家庭での節電のコツを、3択のクイズ形式で紹介しました。
小学4年生の男の子と幼稚園児の女の子のいる名古屋市内のご家庭に出向いて撮影が行われました。
節電クイズを出しながらエアコン、冷蔵庫、テレビの節電ポイントを紹介。この夏の節電の必要性を訴えました。
山本記者がほっとイブニングのHPに「夏の節電あれこれ」と題し、取材の様子を書かれています。
★ 2011年度の消費生活論文が完成しました。(2011年6月)
環境配慮社会に向けた海のエコラベルの活用と消費者の役割 要旨
消費生活研究所発の 論文集 『消費生活研究』第13巻1号に掲載されました。
★ アメリカのシンシナティにあるナショナル・アンダーグラウンド・レイルロード・フリーダムセンター
(National Underground Railroad Freedom Center)に行きました。(2011年6月)
アメリカ南部から逃亡し、オハイオ川を渡った黒人奴隷を北へ、さらにはカナダへ逃がす「地下鉄道」の重要な
拠点であったシンシナティの街と南北戦争以前の奴隷制度など、アメリカの歴史の一端に触れることができました。
シンシナティには、P&Gやデパートのメイシーズ、クローガーなどの本社があります。
★ 米国マサチューセッツ州ボストンに行きました。(2011年5月)
マサチューセッツ州の州都であるボストンは、アメリカ独立の舞台となった歴史ある港町。
ニューヨークほどの派手さはなく、全体的に穏やかな街で、アメリカの歴史を随所で感じました。
5月30日は、アメリカ合衆国のメモリアルデー(Memorial Day:戦没将兵追悼記念日)。
全米から多くの観光客が訪れていました。
ボストン市民の3分の1近くが通勤に公共交通機関を使っています。ボストンは米国で最初に地下鉄網(MBTA)が
敷かれた街。 地下鉄はSubwayのSではなく、Transportation(輸送)のTのマークで場所が示されています。
レッドライン・ブルーライン・オレンジライン・グリーンラインの4路線がありました。
「チャーリーチケット」と呼ばれるプリペイドカードが導入されていました。7日券を自動販売機で買おうと利用法を
読んでいたら、改札を出たアジア系の方が、残り3日間使えるカードを譲ってくださいました。
思いがけないサプライズのプレゼントは、うれしかったです!
地下鉄に乗って、ハーバード大学に行きました。 ハーバード大学は、アメリカ最古の高等教育機関です。
ハーバード大学のキャンパスには学舎、ワイドナー記念図書館、メモリアルセンター、サイエンスセンター、
東洋美術館、西洋美術館、ハーバードホールなど様々な建物があります。ガラス製植物標本で有名な自然史博物館は
常設公開されています。ガラス製植物標本(グラスフラワー)は、植物学の授業用に季節を問わず使える実物大
標本模型が欲しいという教授の依頼で、ドイツのガラス職人が作りました。比較動物学のコーナーでは、多種類の
動物・鳥の剥製や魚・虫の標本が展示されていました。
落ち着いた新緑のキャンパスが、鮮やかでした。リスやカケスが、穏やかに遊んでいました。
日曜でしたが、デイバックを背負った様々な人種の学生とすれ違いました。
夜はシーフードレストランでボストン名物のレモンを絞った生カキ、レッドロブスター、ムール貝などを頂きました。
白ワインもおいしかったです。
★ メ~テレ(名古屋テレビ)「UP!」番組内で、省エネ・節電のポイントを紹介しました。(2011年5月12日)
日時:2011年5月12日(木)18:17~18:55
テーマ:中部電力、浜岡原子力発電所ストップを受けて~家庭でできる手軽な省エネ・節電ポイント
撮影は前日11日にわが家で10時~17時まで、連続7時間行われました。番組内でその一部が放送されました。
レポーターを務められた佐藤千晶アナが、名古屋テレビHPに取材レポートを報告。
「猛暑・節電 夏が来る前に 消費電力多い4家電“かんたん節電術”」
佐藤アナは、宮城県気仙沼のご出身。東北の地に深い想いを持っていらっしゃいました。
★とよたエコドライブプロジェクト成果発表会で実行委員長として挨拶と全体概要説明を行いました。(2011年3月13日)
豊田市長も最後まで参加くださいました。
日時:2011年3月13日(日) 14:00~
場所:スカイホール豊田
テーマ:平成22年度 とよたエコドライブプロジェクト 成果発表
★先生と親子のためのエネルギー教育フェア 2011で、模擬授業 ”日本で一番受けてみたい授業” を担当予定でした。
* 東日本大地震のため急遽中止
日時:2011年3月12日(土) 15:00~16:00 模擬授業C
場所:パナソニックセンター東京
テーマ:どーする?地球のあした-ストップ温暖化教室
2009年に開かれた「エネルギー教育フェア2009」で、模擬授業 ”日本で一番受けてみたい授業” を担当しました。
★台湾に行ってきました。総統府、忠烈祠、故宮博物館、中正記念堂、孔子廟、保安宮などに行きました。(2011年3月)
台北の地下鉄はMRT(Mass Rapid Transit)システムが整備されていました。路線図もわかりやすく快適でした。
オレンジ色の丸いプラスチックチップを購入。切符の役目を果たすチップは降車駅の自動改札で回収されます。
紙資源の節約が図れごみが出ません。駅構内に資源とごみの分別BOXが設置され、地下鉄全体が清潔でした。
街中は高層ビルが立ち並び、縦列した多数のバイクと自動車が、ひっきりなしに走っていました。
私たちは初めて台湾に行きましたが、台湾の人々は大変親日的で、親切な方が多く好印象を持ちました。
★ 米国イリノイ州シカゴに行きました。(2011年2月)
オハイオ州シンシナティからシカゴに車で向かう途中、高速道路65号線沿いのインディアナ州ラファイエット付近で、
多数の風力発電が稼働していました。ハイウエイの両側に整然と屹立しており、その数は100を超えていました。
緑の草原と、はるか彼方まで続く風車の光景は壮大でした。
風力発電の世界累計設置容量は1位 中国、2位 アメリカ、3位 ドイツ、4位 スペイン、5位 インド。(2010年末)
米国は金融危機等の影響で2010年は市場が前年より縮小し、中国に1位の座を奪われ累計導入量で抜かれました。
シカゴ美術館を訪れました。ジョルジュ・スーラ「グランド・ジャット島の日曜日」、ゴッホ「自画像」、モネ「睡蓮」
ルノワール「テラスにて」などが印象に残りました。 葛飾北斎や歌川広重など日本の浮世絵も多数ありました。
★米国ジョージア州アトランタに行きました。(2011年1月)
アトランタには、コカ・コーラ、デルタ航空、CNNの本社があり、アメリカ南部の商業・経済の中心地。
1996年にオリンピックが開かれました。
世界最大の水族館であるジョージア・アクアリウムに行きました。500種類以上の魚が約12万匹飼育されており
Ocean Voyagerなど、6つのテーマゾーンに分かれていました。
人が通るトンネルの上には、天井一面にジンベイザメやエイなど様々な魚が泳いでおり、圧倒されました。
別の水槽では、大きなジュゴンが優雅に泳いでいました。
エイやなまこに直接触れることができる体験コーナーは、多くの来場者が水槽に手を入れていました。
みな、海洋生物独特の感触に、笑顔がはじけていました。
ワールド・オブ・コカコーラ博物館で様々なフレーバーのコーラを試飲。CNNセンターのスタジオツアーに参加しました。
★アメリカで高速道路を運転しました。 *国際免許取得済み (2011年1月)
アメリカは、日本と反対の左ハンドル、右側通行。高速道路は原則無料です。
距離、速度はマイル表示(1マイル=約1.6km)。ガソリンはセルフスタンドでガロン単位で購入。(1ガロン=約3.8ℓ)
一般道路は、赤信号でも右折できます。(一部地域を除く)
踏切が開いている時は一時停止しません。日本の習慣で一時停止すると逆に追突される危険性があるそうです。
黄色いスクールバスがライトを点滅させている時は、後続車はもちろん、反対車線の車も、こどもたちの安全のため、
必ず止まらなければなりません。
信号のない交差点では、一時停止するとともに、最初に交差点に入った車両から順番に行くことができます。
時折ウインカーと間違えワイパーを動かすこともしばしば。米国は右側通行と意識し、ハンドルを握っています。
道路には、スカンクやアライグマ、リス、野ウサギなどの動物達が、車に轢かれて横たわっていることも。
朝、夫を勤務先まで送っていく時に、シカを見かけたこともあります。驚きました。
1月のシンシナティは一面雪景色。日中も、外は氷点下です。
粉雪が20㎝積もりました。水分を含んでいないためサラサラの雪で、外を歩く時は傘をささなくても大丈夫。
日曜日にコイン洗車場で車を洗車したら、直後にサイドミラーの表面が凍りました。
ミラーに熱線が入っており、瞬時に氷を融かすことができました。
米国の住宅街は道幅がゆったりと広く、アイコンタクトによる譲り合いが日本人運転者より高いと感じています。
★ 米国オハイオ州シンシナティにあるホールフーズ・マーケット(Whole Foods Market)に行きました。(2010年12月)
ホールフーズ・マーケットは自然食、輸入食品、ワイン、オーガニックフードなどが充実しており、全米で270店舗以上を
展開するグローサリーストアチェーン。
この店で、マリン・エコラベル(MSC:Marine Stewardship Council、海洋管理協議会)の青い魚のマークが付いた
水産品を多数見つけました。消費生活研究で、海のエコラベルと消費者の役割にとり組んでいます。
.消費生活論文に写真とレポートを載せました。
★ カナダのトロントと、アメリカのデトロイトに行ってきました。(2010年11月)
エリー湖からオンタリオ湖に流れるナイアガラの滝を、アメリカ側、カナダ側双方から見ました。
ナイアガラの滝は、90%はカナダ滝に流れ込みますが、一部は水力発電施設に人工的に流されています。
風の洞窟を通り、ブライダルベール滝の真下まで行きました。デジカメを携えた中国人観光客が多数見受けられました。
この日は、サンクスギビングデー(感謝祭:Thanksgiving Day)。
コース料理に出てきた七面鳥、パンプキンパイと、スパークリングワインがおいしかったです。
トロントの街に、路面電車が走っていました。車体は赤く、レトロな雰囲気の電車でした。2007年にトロント市及び
トロント交通局よりLRT(Light Rail Transit次世代型路面電車)として、路面電車網の拡張計画が提案されています。
道路幅は日本と同様に狭く、道端を走り抜ける自転車と車のすれ違いは、少々危なっかしく感じました。
街は巨大ツリーが飾られクリスマスムード。11月とはいえ粉雪が舞い、すでに冬を向えていました。
デトロイトでは、GM(General Motors Corporation:ゼネラルモーターズ)が本社を置くルネサンス・センター、
フォードモーターのヘンリーフォードミュージアム:自動車博物館(有料)などを訪れました。
★ 皇太子殿下が、愛・地球博記念公園「もりの学舎(まなびや)」を行啓されました。
日時:2010年9月11日 16:00~16:50
場所:愛・地球博記念公園「もりの学舎(まなびや)」 2階 学習室
テーマ:むささびの森~私たちの暮らしと森のつながり
長久手町立東小学校6年生の児童を対象に、環境学習講座を担当しました。(2010年9月11日)
愛知県海上(かいしょ)の森に住んでいるむささびを題材に、森と暮らしのつながりをお話しました。
むささびの模型や本を使い、むささびの生態を紹介。環境省21世紀子ども放課後環境教育プロジェクトASEEP21の
節水大作戦の教材カード「水はどこから来るのかな?」を活用しました。
児童達は、森に降った雨が私たちの所に届くまでを、節水大作戦の6種類のカードを並べ変えながら考えました。
森 → 小さな川 → ダム → 大きな川 → 浄水場 → 家
最後に、50年度の愛知の森はどうなっていてほしいかをワークシートにまとめ、発表してもらいました。
★ (財)日本生産性本部 「フォーラム・エネルギーを考える」ETTの広場に、「水産品認証制度とマリン・エコラベル」の
記事が掲載されました。(2010年6月)
★ 米国ヨセミテ国立公園と、ラスベガス、ロサンゼルスに出かけました。(2010年4月)
ヨセミテ国立公園は、1984 年にユネスコの世界遺産に登録されました。
野生のシカや、滅多に人の前に姿を現すことのないボブキャットなどに出会いました。巨大セコイアの木々が群生する
深い森や、落差740 メートルのヨセミテ滝など、これまでの人生で初めて目にする雄大な風景に圧倒されました。
4 月17日はアースデーの関係で、20 ドルの入園料が無料に。
大自然に畏敬の念を持って暮らしてきた先住民が脈々と自然を守り、管理の行き届いた雄大な国立公園を数多く有する
国であるからこそ、アメリカの生物多様性条約への早期加盟が待たれます。
「ヨセミテ国立公園から見たアメリカの生物多様性」の一文を、原稿執筆欄の末尾に掲載しました。
ラスベガスは、ビルが屹立する巨大都市と、赤茶けた荒野がはてしなく続く砂漠地帯が隣接していました。
機上から見た2つの異なる風景のコントラストは、強く印象に残りました。
ラスベガスの街は巨大ホテルが林立し、派手なネオン光線が深夜も飛び交い、世界中の人々で賑わっていました。
噴水と光のショーなどが、朝から夜まで定期的に繰り広げられていました。
モノレールは運行本数が多く、音も静かで快適。(1回5ドル)
シルク・ド・ソレイユの「O(オー)」を見ました。シルク・ド・ソレイユのショーは、これまでに幾つか見ましたが、
ステージが一瞬で巨大なプールになり、水と火を使った立体感のあるスケールなど、神秘的な舞台に圧倒されました。
★ 韓国のソウルに出かけました。(2010年3月)
地下鉄に乗りました。ソウルの地下鉄は全路線が色分けされており、各駅は3桁の番号が明記されているため、
初めての利用でも難なく目的地に着くことができました。1回用交通カードを利用しました。プラスチック製の
再利用できるカードを、使用後に返還するシステムとなっていました。(資源節約のため、紙の切符は廃止。)
交通カードチャージ機は、韓国語、日本語、英語、中国語を選択でき、利用の仕方が分かりやすかったです。
16年前に釜山(プサン)を訪れ鉄道に乗りました。当時と交通システムが大きく異なり、進化を感じました。
★財団法人2001年日本委員会主催、第19回21世紀の提言論文に入賞しました。(2008年)
「地球温暖化」今、わたしたちにできること(2008年度)
ESTの実現に向けて~交通まちづくりと市民のかかわり