講座、セミナー、シンポジウムなど 2017年の環境学習はこちら
★ I gave a lecture how to reduce waste in Ichinomiya.
一宮市役所主催、平成29年度一宮市環境学習講座(1)を担当しました。
日時:2017年5月13日(土)13:30~15:00
場所:エコハフス138 エコホール
テーマ:エコライフすごろく体験でエコの技を磨こう!
毎日のくらしは選択の積み重ねです。
消費者には商品を自由に選べる権利とともに、安易に商品を選ばない、
過剰消費に気をつける、再生可能エネルギーや資源のことを考えるなど責任があります。
持続可能な社会につながる企業や商品を選ぶことが一層重要となります。
エコライフすごろくの体験を通し、ごみ削減を目指す3R(Reduce、Reuse、Recycle)や省エネなど
日々の暮らしで取り組める具体的なエコ行動を紹介しました。
人は環境問題を理解し、納得した時、はじめて解決するために行動を起こすといわれています。
物が溢れる日本は資源の少ない国です。
脱炭素、循環型社会に向け、資源を有効に使う方法を考え、毎日の暮らしにとり入れることが大切です。
次世代につなぐエコライフを目指し、「買うとき」「使うとき」「捨てるとき」に一息ついて考えてみる。
暮らし方をエコモードに変え、家族や地域のリーダーとなっていただく講座を目指しました。
小学5年生の男の子と母親の親子連れからシニアの方々まで、みなさん元気に取り組んでくださいました。
一宮市の広報誌をはじめ、webでの情報発信やチラシ配布、市役所内の来庁者用広報モニターと
i ビル1階の広報モニターなどで周知が行われたこともあり、定員を越えるご応募がありました。
★ We need to think about high level radioactive waste geological disposal method.
『全国シンポジウム「いま改めて考えよう地層処分」~科学的特性マップの提示に向けて』で
パネリストを務めました。
日時:2017年6月11日(日)13:30~16:00
場所:メルパルク名古屋 瑞雲
主催:経済産業省資源エネルギー庁、原子力発電環境整備機構(NUMO)
【パネリスト】
丸井 敦尚 氏(産業技術総合研究所 地圏資源環境研究部門 総括研究主幹/
総合資源エネルギー調査会 地層処分技術ワーキンググループ委員)
小林 大和 氏(経済産業省 資源エネルギー庁 放射性廃棄物対策課長)
小野 剛 氏 (原子力発電環境整備機構 理事)
浅野 智恵美 (公益社団法人 NACS消費生活研究所 主任研究員)
【モデレーター】
大東 めぐみ 氏
高レベル放射性廃棄物の最終処分について、日本の地下環境等の科学的特性を客観的に表す全国地図を
「科学的特性マップ」として示し、関心と理解を深めていく方針が示されました。
科学的特性マップの提示を契機として、どのような取り組みを進めていくべきか、考えました。
高レベル放射性廃棄物の最終処分は、原子力を利用してきたすべての国が向き合わなければならない
共通課題です。
処分方法、処分地を決めることは重要です。
すでに発生している廃棄物を現世代で解決すべく、問題の重要性を国民全体が十分理解し、
関心を持つ必要があります。
とはいえ、この課題は日常の暮らしから非常に遠く、他人事と思っている人が多いのも事実です。
地域との共生をどのように図っていくか、受入地域のメリット、デメリットを具体的に示すこと、
安全・安心な暮らしを保ちつつ、地層処分事業をどう進めていくのか?
科学的特性マップの提示を機に現存課題を学び、自分事として捉えるエネルギー環境教育の
更なる推進が必要と考えます。
原子力を取り巻く技術用語はとかく難しいことから、安全性を判りやすく示し、
地道に伝えていくことも求められます。
フィンランドやスゥエーデンなど地域住民との合意形成を経て、国民の理解を深めながら事業を
進めている海外の先行事例を判りやすく示していくことも重要です。
将来世代に負担が発生することを鑑みると、先延ばしする余裕はありません。
現世代が責任を持ち、自分事として考え、事業を早急に進める必要があります。
処分事業を進めるにあたっては、信頼できる国および事業体組織であって欲しいと願っています。
★ The students presentation were wonderful !
刈谷市産業振興センターで、第47回愛知県野生生物保護実績発表大会が開かれました。
「地球のいのち、つないでいこう!」をテーマにお話しました。
日時:2017年8月3日(木)
副題:輝く未来の生きものサポーター
この大会は、学校・団体で行われている野生生物の保護活動の状況及びその実績について発表し、
県民の野生生物に対する保護思想の普及・啓発と環境保全意識の高揚および生物多様性の主流化を
図ることを目的に、毎年実施されています。
今年度から、生物多様性の主流化が追記されました。
愛知県内から21件の応募があり、書類等の審査の結果13校が選ばれ、今大会に出場。
セキレイ、クロジ、アオジなどの野鳥保護、メダカ、ギフチョウ、ゲンジホタル、ヘイケホタル、
ササユリの保護活動、絶滅危惧種IA類に指定されているイタセンパラ(魚)の飼育、
日本の侵略的外来種ワースト100に選定されているミシシッピアカミミガメの駆除、
オオキンケイギクの除去活動などをテーマに、小学校5校、中学校3校、高等学校5校が
発表を行いました。
巣立ち直後の野鳥のヒナが落ちていても、拾ってはいけないことなどの事例発表がありました。
増えすぎているニホンジカと絶滅危惧種のゴリラを題材に、○×方式の生きものクイズを出題しました。
最後に、以下のメッセージを伝えました。
・今の活動の輪を広げ、ほかの人にも知ってもらい、仲間を増やしていこう!
・学校を卒業したら終わりではない。
・他の動物や植物、昆虫などにも関心を持ち続け、野生生物や自然保護活動を続けていこう!
・地球の様々な生きものの命を守り、つないでいくためには、世界の人と協力しあうことも大切!
審査の結果、愛知県知事賞、愛知県教育委員会賞などが決まりました。
愛知県知事賞は岡崎市立生平(おいだいら)小学校、豊田市立滝脇小学校、愛知県立佐屋高等学校。
優秀校は冬に東京で開催される環境省主催、全国野生生物保護実績発表大会に出場します。
★ I conducted a eco tour at the Kisera Kawanishi Seseragi Park.
兵庫県川西市で環境学習を担当しました。
せせらぎ公園の環境配慮と特徴ある新しい仕組みを探検ツアーで紹介しました。
日時:2017年11月11日(土)10:00~15:00
場所:キセラ川西 せせらぎ公園
テーマ:せせらぎ公園、エコ探検ツアー
川西市は2013年に、国土交通省の低炭素まちづくり計画を全国に先駆け策定しました。
正式名称は、阪神間都市計画事業、中央北地区特定土地区画整理事業「PFI と低炭素のまちづくり」。
阪急・能勢電鉄「川西能勢口」駅の徒歩圏にある、甲子園球場約5.8個分(約22.3ha)の
広大な土地が舞台です。
効率的に良質な公共サービスを提供しようとするもので、公共ゾーン、生活ゾーン、集客ゾーン、
産業・業務ゾーンなどが機能的に配置され、憩いの遊歩道や地域の拠点となる公園を中心に、
住宅・医療・集客施設などを含めた街区開発、再生可能エネルギーの導入の検討など、
自然と共生しながら、歩いて暮らせる次世代型・複合施設を目指しています。
・川西能勢口駅と連携を計り、中心市街地活性化を進める。
・景観に配慮し、生活支援施設を備えた集合住宅を導入。
・医療や福祉など市民生活をサポートし、住宅都市の価値をさらに高める。
・自然エネルギーを活用し、低炭素化に向けた街づくり。
地球環境にやさしい街を実現するために、低炭素に配慮したまちづくり計画として、
太陽光、水力、下水道など再生可能エネルギーの活用や低炭素建築物の導入、
公共交通の利用促進、電気自動車などの環境に配慮した交通手段の促進、
緑の見える量を多くする(緑視率の確保)などの取組が推進されています。
低炭素まちづくり市民普及啓発として、キセラ川西せせらぎ公園で公園探検ツアーを担当しました。
川西市が中央北地区で手懸けるキセラ川西は、自然、人、街、暮らしが心地よく調和した
次世代型・複合都市構想です。
キセラ川西の「キ」は輝き・希望、「セ」はせせらぎ、「ラ」は都(洛)」を表しています。
キセラ川西低炭素まちづくり計画や、エコまち運用基準を定め、住民の協力を得ながら、
地区の魅力や価値を高めるまちづくりを進めています。
公園のシンボルツリーは、川西市の天然記念物の指定を受けているエドヒガン🌸。
エドヒガンは桜🌸の大木で、高さ20m以上、幹の直径は1mにもなります。
350名を超える市民が協力し、2年の歳月を経て「日本一の里山」と称される
黒川(川西市北部)から移植しました。
What a splendid park! (*'▽')
「エネルギーを感じられ災害時に一定のエネルギーが確保できるまち」は川西市低炭素まちづくり計画の一つ。
キセラ川西せせらぎ公園は、市の天然記念物の移植や再生可能エネルギー導入、
災害時に役立つ防災設備などを備えています。
「市民に愛される公園」をコンセプトに、約2.6haあるせせらぎ公園は設計から施工、
完成後の活用方法まで、市民の意見を反映。
2011年からの6年間で34回ワークショップを開き、延べ約900人の市民がアイデアを出し合いました。
【エネルギー】太陽光発電と蓄電池が設置されたトイレ倉庫。水車。蓄電池は災害時にも利用できます。
【自 然】猪名川から取水したせせらぎ水路。ホタルの棲み処になるように造られたホタル護岸。
川 西市立北小学校では地域住民とゲンジホタルの復活プロジェクトが進められています。
黒川地区から移植した台場クヌギ、エドヒガン🌸。
【災害時利用】地震などの災害時にかまどとして使える「かまどベンチ」
下水道を直接利用するマンホールトイレ20基は、プライバシーが保てるようテント式。
地震で水道管が壊れた際に延べ3万3000人分の飲み水約100tを確保する貯水管。
芝生広場の周囲には1周550mのジョギングコース、背伸ばしベンチ、昇降ステップ、腹筋ベンチなど
健康器具6基を備えた「ウェルネスエリア」もあります。
The trees selected for replantation were broadleaf trees, such as sawtooth oak (Quercus acutissima) ,
because they were suitable for charcoal.
キセラ川西せせらぎ公園には、2013年に林業遺産に認定された台場クヌギも黒川から移植されました。
台場クヌギは、茶道で使われる高級炭の菊炭を作る材料になります。豊臣秀吉や千利休も愛用しました。
地上1~2mのところで幹を切り、切り口から生える新しい幹を10年ごとに繰り返し伐採することで、
ずんぐりした形になります。
1~2mの高さで切るのは、鹿などの動物に芽🌱を食べられにくくするためです。
洞はオオクワガタなどの棲みかになっています。
オオクワガタは高値で売れるため、ドリルで幹に傷をつけるなど、人為的被害も出ています。
貴重な植物種を守るためには、人々の理解と地道な保護活動が必要となります。
Dream-like atmosphere!
夜はキャンドルに火が灯され、キセラ川西せせらぎ公園で「かわにし音灯り 2017」が開かれました。
東日本大震災の鎮魂の祈りとして2011年に始まった「音灯り」は、市民が企画・運営し作り上げる祭り。
今年のテーマ「新しい街、新しい未来」に願いを込め、家族や恋人同士でキャンドルシェード(灯籠)に
絵を描かきます。
個人参加のほか、幼稚園、小学校、事業者、病院、自主サークルなどの立札がありました。
幻想的な光の揺らめきは、とても綺麗でした。
★ I gave a lecture how to reduce energy in Kasugai.
春日井市役所広報広聴課からの依頼で、省エネ説明会を実施しました。
日時:2017年11月16日(木)13:30~14:40
場所:レディヤンかすがい(青少年女性センター)
テーマ:エコライフはお得!-環境と家計にやさしいエコな生活が未来を変える
エネルギーと地球温暖化の関係性、暮らしの中でどんなエネルギーがどこで使われているのか?
冬の快適な住まい 、家電の上手な使い方・選び方と省エネポイント、水と節電の関係性、
統一省エネラベル、省エネ製品買替ナビゲーション「しんきゅうさん」などを紹介しました。
男性参加者が多い状況でした。市役所からの案内で、消費生活モニターの方も参加くださいました。
「省エネ比較イラストAとB」をパワーポイントに取り入れ、クイズ形式で実施しました。
(財)省エネルギーセンター発行「家庭の省エネ大事典」のデータを活用し、冷蔵庫や電気カーペット、
温水洗浄便座などを省エネモードで利用した場合の年間節約金額を紹介しました。
春日井市役所環境政策課の男性職員と、市民生活部活動推進課の女性職員も拝聴くださいました。
★ I gave a lecture how to reduce energy in Toyota.
豊田市高年大学【生活健康学科】の環境講座として、省エネ説明会を実施しました。
日時:2017年11月30日(木) 11:45~12:40
場所:豊田ヤングオールド・サポートセンター 9階 会議室
テーマ:地球環境と省エネルギーを考えよう!-家庭における省エネ・節電の進め方
依頼主はとよたエコライフセンター。事業実施団体は、豊田ヤングオールド・サポートセンター。
派遣元は(財)省エネルギーセンター。
エネルギーと地球温暖化の関係性、暮らしの中でどんなエネルギーがどこで使われているのか?
冬の快適な住まいとは?、家電の上手な使い方・選び方・省エネポイント、水と電気の関係性、
省エネ製品買い替えナビゲーションの「しんきゅうさん」などを紹介しました。
省エネイラストAとBを活用し、クイズ形式で実施しました。
豊田市高年大学【生活健康学科】の受講生は、年間45単位の授業を受けています。
うち3回が、環境講座です。
「環境と暮らし」第3回あなたも取り組むエコライフをテーマに、講座のまとめをするとともに
今後取り組むエコライフのヒントを学ぶ位置づけで実施されました。
11月2日は施設見学。低炭素社会の街の姿や暮らし方などを手軽に体験できる情報発信拠点である
「とよたecoful town」へ現地学習に出かけています。
事前打ち合わせで、「とよたecoful town」で学んだことを入れてほしい旨の要望がありました。
エネルギーをムダなく効率よく利用できるスマートライフ、創エネ・蓄エネ・省エネの実現と推進などを
照会しました。
豊田市高年大学は、豊田市在住の60歳以上の方が対象です。
最高齢は男女ともに78歳。皆さん熱心に拝聴くださいました。(^_-)-☆
豊田市では太陽光発電、HEMS、蓄電池の3つを兼ね備えた住宅(豊田市版スマートハウス)の居住者は、
新築の場合は、固定資産税が3か年1/2減税に、都市計画税は3か年全額減税になります。
改修の場合は、固定資産税が3か年1/2減税に、都市計画税は3か年1/2減税になります。
豊田市エコファミリー支援補助金を活用すると、スマートハウスは最大で34万円の補助が、
次世代自動車は最大で38.5万円の補助が受けられます。
とよたエコライフセンターと豊田市役所環境政策課のご担当者も参観されました。
★ I gave a lecture about marine eco label in Nagoya.
名古屋市高年大学鯱城学園で環境学科専攻の1年生を対象に講義を担当しました。
日時:2017年12月13日(水)13:30~15:00
場所:伏見ライフプラザ 名古屋高年大学
テーマ:海のエコラベルの推進と消費者の役割
世界人口が増える中、水産漁業資源の減少と枯渇は近年深刻な問題になっています。
普段消費している魚や貝、エビ、カニなどは、卵や子を生み繁殖する豊かな海の賜物です。
再生量や速さを考え、獲り尽くさなければ、いつまでも恵みを受けられます。
日本は水産資源の漁獲国、輸入国の双方で重要な位置にあります。
持続可能な水産業を復活させることは、和食の要である魚食文化の伝承や地方創生につながります。
漁業の現状を正しく知り、将来世代のために水産資源を持続的に利用していく必要があります。
私たちが海の環境や水産資源の現状に関心を持ち、環境意識に基づく能動的な買い物をすることは、
自然の恵みとの関係性を築き直す大きなチャンスとなり得ます。
水産資源が有限であることを知り、持続可能な漁業の在り方に関心を持ち、
消費者が海のラベルが付いた水産物を購入することで、海の環境保全を間接的に応援できます。
魚を買う時に品質や鮮度、味だけでなく、海を守る漁法で獲られた魚であるかを確認することは、
持続可能な漁業や小売業、レストランの支援につながり、海から食卓までの道のりで
正の連鎖反応を引き起こすことができます。
買い物の際に海のエコラベル付き商品がどこで販売されているか、自分の生活圏で探し購入してみる。
家族や友人にラベルの意味を伝えることも重要となります。
高年大学の生徒は60歳以上の方々。平均年齢は68歳。向学心の高さが伝わってきました。