エコアクション21

エコアクション21は、環境省策定のガイドラインに基づく「環境経営」の認証・登録制度です

環境省が策定した日本独自の環境マネジメントシステム(EMS)で、

PDCAサイクルと呼ばれるパフォーマンスを継続的に改善する手法を基礎として、

組織や事業者等が環境取組を自主的に行うための方法を定めています。

【環境省】https://www.env.go.jp/policy/j-hiroba/04-5.html

2021年から担当していますエコアクション21地域事務局大阪さんの判定業務等から気づいた、

環境経営取組の好事例を紹介します。


 *2010年~2020年:エコアクション21 地域事務局とよた(豊田商工会議所内)判定委員 



【2024年度】

★2024年5月9日

 エコアクション21地域事務局大阪は、2022年度に中核地域事務局に移行されました。

 2023年度の審査・判定件数は705件で、前年より増えています。

 (新規登録46件、更新342件、中間317件=計705件)


・国土交通省が推進する物流総合効率法による流通インフラ整備事業(物流集約拠点化)を推進し、

 CO2排出量削減に貢献している建設事業者さん。


・集成材の製造販売、住宅関連商品販売を行う事業者さんは、

 TPM(Total Productive Maintenance)活動を推進。

 製造工場や設備で発生するあらゆるロスを未然に防止し、ゼロにすることを目的とした

 仕組みや管理体制を作り、生産性効率化をUPされました👷‍♂。


・アップリサイクル(元の製品素材をそのまま生かす)が注目される中、

 資源リサイクルではなく、可能な限り再利用できるルートへの販売を強化する産廃事業者さん。


・100℃以上の高熱量蒸気を効率的に活用して無浸漬炊飯を可能とし、連続炊飯できるシステムを

 開発した蒸気炊飯調理器等製造業さんは、高いエネルギー効率や原料削減、少人化を達成するなど、

 環境面で優位性が大きいシステムが評価され、第53回機械振興協会会長賞🏅を受賞。

 製品テストに使用する蒸気用ボイラーを、灯油から電気式に更新し、CO2排出量を

 基準年の約80%に抑えました。

 大量炊飯で熱効率や省エネ効果を高めるテストの際は、調理済みご飯の廃棄量を減らすべく、

 従業員が有効活用したり、持ち帰る、客先に引き取りを依頼するなどし、食品ロス量を削減。


 22年度はコロナ対応が緩和され、飲食業界や観光インバウンド等が盛んになり、

 海外ユーザーからの問い合わせが増え、商談に繋がるケースが増加。

 人員増の中、エリア別に営業担当を分け、営業車1台当たりの走行距離を短くし、

 ガソリン使用量を削減されました。

・倉庫内の5Sで通路幅を確保し、パレット移動回数を削減。ピッキング作業や積み込み、

 積み下ろし作業を効率化し、安全性を向上させた住宅関連部材製造業さんは、

 クレーム件数をEA21で管理し、環境目標に上げています。




★2024年45

 従来有価物であった廃タイヤが廃棄物となった場合、廃棄物処理法が適用されます。

 法律の保管基準として、看板の設置が必要です。


・塗料が付いた道具の洗浄工程で、塗料と水を分離し、水だけを下水道に流す工夫をした

 塗装・防水建築業さん。


・食品ロスリサイクル率100%を継続する弁当、寿司、惣菜、調理麺、調理パンなど食品製造事業者さん。


・大阪府の脱炭素経営宣言に登録し、LED照明補助金を活用したLED化や、エアコン室外機と室内機に

 番号を振った管理方法、ごみ箱を色分けし、外国人にも見て判りやすい分別表示を採用する工具、

 金型、精密部品製造業さん。


・極少水量、低騒音、低振動、低粉塵で火器を使わないウォータージェット工法を採用し、

 解体工事の課題解決に取り組まれている産廃事業者さんも有りました。  




【2023年度】

★2024年321

 水銀灯は水俣条約により、2020年以降世界で生産が終了しました。


・従業員の通勤車・準社用車🚚 に、ハイブリット車手当を支給されている自動車販売事業者さん。

 「災害のときクルマに出来ること」をテーマに、毎年地域の小学生を対象に

 エコ教室を開催されています。

 電気自動車で電力供給を行うことで、災害時でも家電製品を使用できるなど、

 交通手段以外のクルマの役割を知ってもらう活動となっています。


・コンビニ向け弁当🍱やサンドイッチ🥪などを製造する食品事業業さんは、

 大量に袋詰めされたパンの耳の写真を、環境経営レポートに掲載。

 パンの耳は廃棄せず、飼料業者に回収して貰い、再生利用率を向上。

 堆肥化に加え、バイオマス発電処理業者への食品残渣物提供など、再資源化を推進されています。


・PPバンドの再利用や、購入物の梱包・養生用木材のリユース化による産業廃物削減をはじめ、

 トラック🚛相積みによる輸送回数削減に取り組む製造業さんも有りました。🍀 




★2024年2月8日

 判定委員会の10日ほど前に、10数社の申請書類、環境経営レポート等がメールで届きます。

 これらを読み込み、Excelで判定チェックシート案を作成。

 一週間前に判定委員長とEA21事務局に提出し、当日に備えます。


 今日は、京都事務局さんが審査し、判定のみ大阪事務局で行う案件がありました。


・特殊重量物であるバックアップ電源防災設備を導入し、地震や気候変動災害等への適応に

 備えている運輸倉庫業者さんがありました。🍀 




★2023年12月21日

 EA21は全組織、全活動、全従業員を対象として、全社的に取り組むことを原則としています。

 対象とする組織(サイト)の範囲は、本社及びすべての事業所、施設等で、

 有人、無人を問いません。

 ・新規登録申請された温度センサー・工業用ヒーター製造販売事業者さんは、得意先から

  EA21認証有無の問い合わせが、登録申請のきっかけとなりました。

 ・コンビニ弁当容器の持ち帰りを徹底し、廃棄物ゼロを継続されているガス設備設計施工業者さん。

 ・産業廃棄物処分業、特別管理産業廃棄物処理業ともに優良事業者認定を取得した産廃事業者さん。

 ・試薬販売事業者さんは、自動車からのCO2排出量が事業全体の約89%を占めます。

  その削減に向け、ドライブレコーダー装着によるエコドライブ推進、燃費率監視、

  低燃費車導入等ハード・ソフト両面で取り組まれ、すべての環境経営目標を達成されました。



★2023年11月9日

 高知県に工場がある金属プレス業者さんは、立体駐車場の部材加工や、

 スチールコンテナ部材加工、住宅部材加工などを行われています。

 ・作業時の導線が交差しないよう機器を配置し、5S活動により整理整頓を実施。

 ・台車の台数を増やし、フォークリフトを使用しない運搬方法の強化で、燃料の軽油使用量を削減。

 ・夏場は空調服やポロシャツなどの作業着に変更し、節電と熱中症対策を実施。

 ・化学物質を水性の非危険物塗料に変更し、使用量の大幅削減を達成。

  事務所改装時にソーラーパネルを設置し、すべて自社電力で賄う予定の産廃業者さん。

 ・ハイブリッド車を電気自動車に更新。

 ・照明のLED化、省エネ型エアコン、二重窓、床断熱などを採用し、省エネ化を推進。

 ・遠方の顧客は断り、トラック燃料の軽油使用料を削減。

 形状だけで廃棄物になってしまう野菜の商品開発により、食品再資源化実施率100%を

 達成した漬物製造業者さん。

 エコドライブの取組を、タコグラフで管理している産廃事業者さん。

 従業員に自車を貸与し、ガソリン使用量抑制を意識する制度を推進する土木事業者さん。

 EA21の取組結果を社員全員で共有すると、モチベーション維持に繋がります。



★2023年10月12日

 霊園管理事業者さんは、外灯のLED化を実施。

 電力CO2排出量をEA21取得時より約4割削減し「環境にやさしい優良事業場」として、

 中国運輸局長表彰された自動車整備業者さん。

 月1回開催する環境経営会議に不参加の従業員にも、情報共有されている鉄工業者さん。

 EA21の取組を協力会社、テナントに順次拡大方針を持ち、生ごみ削減量を指標として

 優秀店舗を表彰するなど、フードロス削減に取り組む大型複合施設・不動産賃貸業者さん。

 簡易包装により、顧客の廃棄物削減に貢献するなど「大阪ものづくり優良企業賞」を

 受賞された電気メッキ事業者さんもありました。



★2023年9月8日

 ゴム製品製造事業者さんは、ゴム管の端材を再販できる大きさで管理し、廃棄物抑制に

 努められています。

 ホースカットを効率化することにより、プラスチック廃棄量削減にも取り組まれています。

 現時点のEA21認証・登録事業者数は、7,469社。

 全ての認証・登録事業者の環境経営レポートを、EA21中央事務局のwebで閲覧できます。

 認証・登録事業者数は増えています。



★2023年8月25日

 ・外来種対策として除草作業を慎重に行い、発見した外来種は拡散防止のためポリ袋に入れて

  焼却するなど適正に処理。

 ・雑草は堆肥原料にするなど、生物多様性に配慮されている造園事業者さん。

 ・食堂前の掲示板にEA21活動の進捗や提案事項を掲示し、社員とのコミュニケーションを

  図られているプラスチック精密機械加工業さん。

 ・製造工程で発生するカレンダー残紙を有効利用されている、カレンダー制作事業者さん。

 ・循環型社会づくりの一翼を担う事業者として、EA21に基づく環境経営を推進。

  空き缶選別ラインに機械化装置を導入し、選別スピード30%UPに成功された産廃事業者さん。

 ・節水対策として雨水を毎月約100㎥貯水し、業務用水処理に有効利用されている

  土木建設事業者さん。

 安全第一は重要なこと。道路交通法の改正により、どの業界もトラックドライバーなどの

 アルコールチェックが義務化されています。



★2023年7月20日

 ・環境経営レポートに、2030年、2050年に向けたカーボンニュートラル(CN)の

  目標値と取組計画を掲載されている緞帳、絨毯等を製造するテキスタイル事業者さん。

 ・端板の有効利用など、廃棄ガラスの削減に取り組まれているガラス製造会社さん。

 ・コンビニに卸す弁当、おにぎり、調理パンを製造する食品メーカーさんは、

  食品リサイクル法の目標値以上に自主目標を設定。

  年間100トン以上排出される食品廃棄物を、飼料化・たい肥化で全て再生利用し、

  食品再資源化率100%を達成されていました。




★2023年6月23日

 ・環境負荷が小さい省エネルギー機器の販売により、気候変動抑制に努められている商社さん。

 ・廃棄食品から食品原材料を取り出す技術を持つベンチャー企業への出資を行っている

  医薬食品原料仕入れ販売業さん。

 ・低騒音重機、アイドリングストップ機能付き省エネトラックを採用し、環境負荷の少ない

  製品販売拡大や、再生可能エネルギー部門の事業者支援、森林保全など活動分野を

  広めている建設業さん。

 ・廃瓦をリサイクルした「瓦チップ」を舗装材、路盤材、土地改良材等へ再利用をしている

  産廃業者さんもありました。



★2023年5月10日

 ・サンドイッチやお弁当を作る食品製造業者さんは、PRTR法該当物質の撤廃に取り組み、

  該当物質を使用していない洗剤へ切り替えられました。

 ・ひし形金網・フェンス製造事業者さんは、産業廃棄物をなくすため、端材や廃材などを、

  有価物(鉄スクラップ)として売却されていました。



★2023年4月6日

 ・車のリサイクル部品利用を促進されている自動車販売業者さん。

 ・CO2排出係数の低い電力会社に変更された産廃事業者さん。

 ・冷凍自動販売機を設置し、食材の端材や規格外の大きさの肉などを工夫した新商品を

  販売開始した飲食店さん。

 ・2022年度エコアクション21オブザイヤーで優良賞を受賞した事業者さんも有りました。



【2022年度】

★2023年3月23日

 ・屋外設置していたコンプレッサーを工場内に移動し、騒音対策された金属製品プレス加工業さん。

 ・地元信用金庫のグリーン化プログラムにより、EA21認証登録をされた事業者さん。

 ・電気自動車を積極的に導入し、CO2 排出量を大幅に抑制された機械部品製造業者さん。

 ・重機のエコ運転、洗車用ホースのワンストップノズルを活用し、節水に努める産廃事業者さん。

 土日など休業日は、太陽光発電の余剰電気は未使用のまま捨てられています。

 この事業者に効果的な環境投資を実現するため、蓄電機能の導入を提案した審査員もいました。



★2023年2月10日

 ・目標達成状況に応じて次年度目標を大幅にレベルアップし、継続的な改善を目指す製造業さん。

・自動車販売業さんは、タイヤ付け替え時に発生する大量のビニール袋のごみを削減するため、

 再利用を徹底。「タイヤビニール袋の再利用のお知らせ」パンフレットを作成し、

 EA21ロゴマーク、SDGsアイコンを入れ、お客様にアピールされています。

・道路修繕工事で、旧塗膜(鉛含有)剥離作業に「循環式エコクリーンブラスト工法」を採用。

 塗膜が付着した金属製研削材を再生使用することで、使い捨てサンドブラスト砂を無くし、

 特別産業廃棄物削減、粉塵防止、作業者の安全管理を行っている建設事業者さん。

・建設現場では、多種多様な廃棄物が発生します。

 資源有効利用の観点から、継続して分別を徹底し、建設リサイクルに努めるよう助言された

 審査員もいました。



★2022年12月8日

 EA21認証取得第1号(2004年)となり、18年間で CO2排出量を大幅に削減した事業者さんは、

 永年継続表彰を受賞。

 建設業、産廃業等は「産業廃棄物置き場の掲示板」の設置が求められます。

 ・環境配慮製品の売上を大幅に伸ばし、事業活動を通じて環境保全に貢献されている事業者さん。

 ・散水方法の改善でプラント敷地内の粉じんを発生抑制し、水使用量を半減した産廃処理業者さん。

 ・内部監査を拠点別に年2回実施する製造業さん。

 ・本社玄関にEA21認証登録証を掲示し、カウンターに環境経営レポートを設置。

  環境取組を積極的に公開している事業者さんも有りました。



★2022年11月25日

 コンビニ向けおにぎり、弁当、寿司、パスタなど食品製造業者さんの環境取組。

 ・手洗いシンクの節水バルブ仕様更新

 ・配送トラックの台数削減

 ・近隣他社と相乗り配送

 ・設備更新によるラップ使用量削減

 ・工場内は節電のためビニールカーテン仕切りを設置し、空調機の温度管理を徹底

 一つひとつ積み重ねている、このような事業者さんを応援したくなります。



★2022年10月6日

 ・廃瓦をリサイクルした「瓦チップ」を舗装材、路盤材、土地改良材に再利用する産廃事業者さん。

 ・営業部門は、公共交通を積極的に利用する事業者さん。

 ・現場効率アップ、仕入れ材料抑制、IT化、短材の使用率向上に取り組む鉄鋼卸販売業者さん。

 ・材料費高騰や製造ミスによる電力、ガス、人件費削減に向け、社員の技術力向上、

  無駄なエネルギー消費削減を推進。

 ・洗浄剤の使用量削減に向け、トルエン含有率の低い洗浄剤や再生シンナーを活用する

  金属製品加工業さん。

 ・工場内清掃や塗装ブース、乾燥炉フィルターの交換を定期的に行うことで品質向上に寄与し、

  設備運用効率を高めて環境負荷低減を進める事業者さん。

 ・防災グッズを従業員に配布し、災害対応策を取られている事業者さん。

 机上に書類やファイルを無造作に積み上げる、机の床周辺に製品を置くなど、

 作業効率の観点から、良好な職場環境の在り方を指摘された審査員もいました。




★2022年9月21日

 ・原単位評価を取り入れ、燃費に着目し、アイドリングストップ機能搭載車両や

  ハイブリッドパッカー車を導入し、意欲的に取り組まれている産廃事業者さん。

 ・エコオフィス宣言を行い、建設機械の超低騒音型・排ガス対策型車を導入。

  照明のLED化、太陽光パネル設置、リサイクル骨材、断熱材、複層ガラスサッシなど、

  環境配慮設計を提案されている建設業者さん。

 ・エネファームを販売拡大されているガス配管設備工事・機器販売業者さん。

 ・故障時間削減による稼働率向上、照明のLED化、遮光カーテン採用、屋根の断熱強化などを

  推進した製造事業者さん。

 EA21ガイドラインは「可能な場合、環境経営レポートをインターネットのウェブサイトに掲載する」

 としています。多くの事業者が自社HPに環境経営レポートを掲載し、環境経営取組の情報を

 積極的に公開されるよう願っています。





★2022年8月25日

 農機用部品、自動車部品、産業機械部品の熱間型打鍛造製造業者は、会社名に

 「鍛工」が付いています。鍛工(たんこう)とは、金属をきたえること、鍛冶(かじ)を指します。

 ・電気設備屋さんは、回収した古いブレーカーを分解し、金属とプラ約10種類に分別して資源化。

 ・自動車販売業者さんは、納車前の洗車は天候を見て2度洗いを減らす。

  代車はハイブリッド車両を最優先し、次にクリーンディーゼル車にする取組を推進されています。





★2022年7月21日

 暑い場所がある工場では、室内温度のバラツキに扇風機・サーキュレーターを利用する、

 吹き出し口からダクト送気するなどの対策がとられています。

 電力の無駄をなくすため、電力使用量の多いレーザー加工機の発信機は、長時間使用しない時は

 電源オフに。

 米国の環境経済学者であるハーマン・デイリーは、1970年代に持続可能な発展にかかる

 3原則を提唱しています。

  1)再生可能な資源の消費速度は、その再生速度を上回ってはならない。

  2)再生不可能資源の消費速度は、それに代わりうる持続可能な再生可能資源が開発される

     ペースを上回ってはならない。

  3)汚染の排出量は、環境の吸収量を上回ってはならない。

 脱炭素を始めとするSDGsの取組、再生可能エネルギーへの切り替えなど、商品の品質や

 価格と同じくらい重要になってきています。



★2022年6月23日

 ・全員活動で、EA21に取り組まれている事業者さん。

 ・データをGoogleスプレッドシートで共有化し、作業効率化が図られている事業者さん。

 ・コロナによる在宅勤務の増加でコピー機の使用頻度が減少し、一般廃棄物削減目標を

  大きく達成した事業者さん。

 ・コロナ禍、食品関連事業の顧客から、木製パレットからプラスチックパレットへの

  切替が求められが事業者さん。

 ・CO2の更なる削減を目指し、再エネ電力100%や新電力に契約変更された事業者さん。

 ・工場の建物が、大阪都市景観建築賞府知事賞を受賞した事業者さん。

 CO2削減プログラムのEco-CRIP❨エコクリップ❩事業に参加し、EA21認証登録をされた

 事業者さんもありました。

 工具や文具を使ったら元に戻す、別の場所にあると気づいたら元に戻す取組は、

 作業効率や商品、サービス向上が期待できます。

 最近、環境経営レポートやSDGsとの関連性を自社HPに記載される企業が増えていると感じます。

 【エコクリップ】

 EA21をベースにし、CO2削減に特化した簡素な環境経営システム。

 EA21 CO2削減プログラム手引きに基づき、事業活動に省エネルギーなどの環境保全活動を

 組み込み、CO2削減とコスト改善等による経営力の強化を図るもの。



★2022年5月13日

 ・2009年に自治体イニシアティブに参加し、EA21認証登録。10年以上継続して取り組まれている

  化学原料輸入・販売事業者。

 ・2006年にEA21登録後、売上が停滞したことから2010年に返上。2014年に再度登録された

  産業廃棄物事業者。

 ・2006年にEA21登録後、15年間継続して取り組まれている建設業者は、コロナ禍、

  業務上の相乗りを禁止したため、ガソリン使用減に影響有ったとの事。

 ・マイボトルを支給し、紙コップ廃棄を削減。

 ・文房具の不用品回収を行い、共有することで無駄をなくす。

 ・夏場は冷たくなるタオルを支給し、ブラインド設置。

 ・冬場は防寒着配布や、個人でひざ掛けを持参するなど、体調管理しながらエアコンを

  つけなくてもよい環境づくりに取り組まれている土木建築事業者もありました。



★2022年4月7日

 BCP(事業継続計画)は非常事態に強い企業の経営手法。災害・事故・テロなど緊急事態発生時に

 業務がストップしないよう、ストップしても被害が 最小限で済むように取り決めておく計画。

 昨今の自然災害、新型コロナの急拡大等、事業継続への危機が高まっています。

 緊急時に備え、火災対応訓練等が実施されていますが、リスク管理を広義に捉え、事業継続計画

 (BCP)をEA21の環境経営の緊急事態として取り組むことが重要です。

 特に、中小企業は一人あたりの存在価値が大きく、クラスター等が発生すると、会社機能の

 停止もあり得ます。ハザードマップ等を確認し、手順書の見直しを実施するなど、中小企業こそ、

 自社に合った使えるBCPの作成が推奨されます。

 ・食品関連の事業者さんは、弁当の売れ残りをなくすためSNSで呼びかける、鍋の下に敷く

  IHシートに残さず食べるよう促すイラストを描く、レシピの工夫で在庫食品を使い切る、

  酒粕・廃油を有効利用して石鹸に加工する、珈琲かすを消臭剤にするなど、資源の有効活用に

  取り組まれていました。

 ・プラスチック端材を粉砕し、原料にリサイクルされている建材事業者もありました。




【2021年度】

★2022年2月9日

 2000年以前に製造された業務用エアコンの多くは、代替フロンとして、

 R22(HCFC:ハイドロクロロフルオロカーボン)という冷媒を使用。

 しかしこの冷媒ガスにはオゾン層を破壊する成分が含まれているため、モントリオール議定書に

 より、先進国は2020年、開発途上国は2030年までに全廃することとなりました。

 現在、日本ではモントリオール議定書及びオゾン層保護法に基づき、製造が中止され、

 2019年末に生産は終了しています。

 R22冷媒の業務用エアコンを使い続けることは可能ですが、故障した際にR22冷媒や部品の調達が

 困難となり、修理できない、省エネ性が悪いので電気代が上がる、冷媒が漏れた場合、環境への

 負荷も懸念されます。

 業務用エアコンの冷媒は、R22からR32などへ切り替わっています。

 審査員さんがこの点を指摘されました。

 EA21審査・登録システムの推進は、事業者の適正な環境保全活動に寄与します。

 【参考データ】

 R22  オゾン層破壊係数:0.05 、地球温暖化係数:1810

 R32  オゾン層破壊係数:     0 、地球温暖化係数:  675



★2022年1月21日

 EA21認証・登録を今回初めて目指される紙製容器包装の事業者さんの環境経営レポートは、

 素晴らしい仕上がり。

 金属加工業、食品製造業、翻訳業、産廃処理業、葬祭業など13社を担当しました。

 判定件数が多く、時間が大幅に延びました。

 従業員数637名の事業者さんもあれば、9名の事業者さんも有りました。

 最近、CO2削減を目指し、再生可能エネルギーを中心とした新電力会社に切り替える

 事業者が増えています。カーボンニュートラルや海洋プラごみ、食品ロス問題を、

 課題とチャンスと捉えた取組計画に期待が膨らみました。




★2021年12月9日

 自動車運送業、倉庫保管業、産廃収集運搬業、プラスチック部品製造業、環境コンサル業、

 自動車販売整備業、ガス設備維持管理業など、8社ありました。

 大阪府、兵庫県、岡山県、和歌山県の事業者さん。

 中には、2008年にEA21認証・登録後、更新8回目を迎える事業者さんも有りました。

 継続した環境経営の推進に、頭が下がります。


 


★2021年10月21日

 エコアクション21地域事務局大阪さんからのご依頼で、判定業務を担当することになりました。

 エコアクション21は、環境省が策定した総合的な環境マネジメントシステム。

 EA21地域事務局大阪さんは、中国でコロナが蔓延し始めた直後の2020年2月から、

 Zoomによる判定委員会を導入。オンラインへの素早い切り替えに敬服します。

 本日の判定案件は、金属部品加工業、建設・土木業、医療系産廃事業、自動車修理業、

 公益財団法人など16社。

 判定委員の皆様、EA21認定業務担当事務局さん5名に、PC画面越しでお目に掛かりました。

 関西弁が軽やかに飛び交い、業務遂行時も和やかな雰囲気。

 豊田商工会議所で、2010年4月から10年間担当した「EA21地域事務局とよた」の判定業務は、

 2020年3月に静岡の中核事務局に移管され、任務が終了しました。

 1年半を経て、オンラインで遠隔地(愛知県豊田市)から大阪さんの判定業務のお手伝いが

 可能となったこの状況に感謝します。 


 2010年4月~2020年3月:エコアクション21 地域事務局とよた(豊田商工会議所内)判定委員