ハウチワテンナンショウ
Arisaema stenophyllum Nakai et F. Maekawa
原記載など
E. Maekawa (1932) Bot. Mag. Tokyo 46:564-565
S. Serizawa (1980) J. Jap. Bot. 55(5) : 148-155
Arisaema stenophyllum Nakai et F. Maekawa
原記載など
E. Maekawa (1932) Bot. Mag. Tokyo 46:564-565
S. Serizawa (1980) J. Jap. Bot. 55(5) : 148-155
邑田(2011,2015、2018)はハウチワテンナンショウ は房総半島産のいわゆるヒガンマムシグサ A. aequinoctiale にヨシナガマムシグサ A. undulatifolium var. yosinagae との3種を合わせてヒガンマムシグサA. aequinoctiale という扱いになり、消滅したが、ここではそれぞれ別種として進める。
山地の林下、林縁に生える。高さ30〜60cm。花期は4〜6月。早咲きタイプでまず花が咲き、後に葉が展開する。葉は2個、小葉は7〜13枚で葉軸がやや発達する。ミミガタテンナンショウA. limbatum に似るが、小葉の幅が狭く、ふつう無斑である。仏炎苞は淡褐色から黄褐色で、筒部口辺は耳垂れ状に開出する。舷部上半部の縦の白条はあまり目立たず、花序付属体はやや太い円柱状である。
分布:神奈川県(丹沢・箱根)、静岡県(愛鷹・富士山)、山梨県(富士山)
*ヒガンマムシグサ、ヨシナガマムシグサ、ハウチワテンナンショウおよびウワジマテンナンショウの分布位置はヨシナガマムシグサのページに載せた。
同一個体の継時変化 左2018.4.20 右2018.4.29 静岡県裾野市
しばしば群生する 2018.5.16 静岡県裾野市
左と同場所の2ヶ月半後(赤熟間近)2018.8.2 静岡県裾野市
一般的な葉の形態 2017.6.15 山梨県鳴沢村
小葉の幅が広いタイプ 2017.6.15 山梨県鳴沢村
仏炎苞内部 2017.6.19 静岡県富士宮市 2017.6.19
果実期 2022.8.29 静岡県富士宮市
©2016 K.Hoshiyama