オオミネテンナンショウ
Arisaema nikoense Nakai subsp. australe (M.Hotta) Seriz.
原記載など
S. Serizawa (1986) J. Jap. Bot. 61(1) : 26-29
Arisaema nikoense Nakai subsp. australe (M.Hotta) Seriz.
原記載など
S. Serizawa (1986) J. Jap. Bot. 61(1) : 26-29
ブナ帯に生える。高さ10〜50cm。葉は1〜2個、小葉は5(〜7)枚で全縁またはふぞろいの鋸歯がある。小葉間の葉軸はほとんど発達しない。ユモトマムシグサArisaema nikoense と識別困難であるが、全体に小型でオオミネテンナンショウの仏炎苞は紫褐色、時に淡緑色を混じえて小さく、付属体は紫褐色の班があり、棒状で直径1.5〜4mm。花が先に開き、後に展葉する。
ユモトマムシグサには亜種レベルではオオミネテンナンショウ、ハリノキテンナンショウA. nikoense subsp. alpicola 、カミコウチテンナンショウA. nikoense subsp. brevicollum の3種がある。また、変種レベルでヤマナシテンナンショウA. nikoense subsp. nikoense var. kaimontanum が記載されている。
ユモトマムシグサ群には上記の分類群の他に四国に産するイシヅチテンナンショウArisaema ishizuchiense が含まれる。写真を見る限りオオミネテンナンショウによく似ていて地理的変異かと思われるが、分子系統解析の結果、別種扱いとなっている。
分布:山梨県・静岡県、近畿地方南部(大峰山系)
2017.6.15 山梨県
2017.6.15 山梨県
咲き始め 2018.5.24 山梨県
2018.5.24 静岡県
葉が1個 2018.5.24 静岡県
色づき始めた果実 2020.9.30 山梨県
果実は葉より高い位置にある 2014.9.3 山梨県
©2016 K.Hoshiyama