ウメガシマテンナンショウ
Arisaema maekawae J.Murata et S.Kakishima
原記載など
J. Murata & S. Kakishima (2008) Acta Phytotax Geobat. 59: 49
Arisaema maekawae J.Murata et S.Kakishima
原記載など
J. Murata & S. Kakishima (2008) Acta Phytotax Geobat. 59: 49
山地の林下、林縁。高さ30〜80cm。花期は4〜5月。鞘状葉や偽茎部は淡褐色で、班は赤みが強い。偽茎は長い。葉は2個。中国地方では1個もある。小葉は7〜15枚。ホソバテンナンショウA. angustatumに似るが、仏炎苞が明るい緑色で白条が目立たず、開口部は耳状に広がらず、舷部は大きく、付属体が太い。舷部内面は乳頭状細突起により、しばしば白っぽく見える。その白さはムロウテンナンショウA. yamatenseほどではない。付属体の先端は地域によって、サイズが一定になるようで、山梨県産は太く、静岡県産は細く、さらに中国地方産はかなり細くなる傾向にある。
分布:本州(山梨・静岡、兵庫・岡山・鳥取・島根・広島・山口)
このページに載せていた長野県南部に分布するウメガシマテンナンショウはコウライマムシグサとの中間形態かとしていたが、少なくとも純粋なウメガシマテンナンショウではないのでこのページから外し、コウライマムシグサ のページに載せた。
長らく不明種としていた紫褐色の仏炎苞を持つ広島県庄原市の個体は、周辺のウメガシマテンナンショウと送粉者も似通っているのでウメガシマテンナンショウになりそうだとのことで、このページに移しました。アドバイスをいただきました岡山大学の松本哲也さんに感謝いたします。
2018.4.22 静岡県静岡市
仏炎苞の様子 2018.4.22 静岡県静岡市
仏炎苞の様子 2018.4.22 静岡県静岡市
中国地方のウメガシマテンナンショウ(葉が1個)仏炎苞が細長く、付属体は全般に細い
2016.5.7 岡山県西粟倉村
付属体の形状 2021.4.12 山梨県南部町
付属体の形状 2014.5.16 静岡県静岡市
付属体の形状 2016.5.6 岡山県西粟倉村
仏炎苞が紫色の個体 2018/.4.22 静岡県静岡市
舷部内側は濃紫色 2018/.4.22 静岡県静岡市
紫褐色の仏炎苞を持つ個体 2016.5.9 広島県庄原市
©2016 K.Hoshiyama