ユモトマムシグサ
Arisaema nikoense Nakai subsp. nikoense
原記載など
T.Naki (1929) Bot. Mag. Tokyo 48: 524-540
Arisaema nikoense Nakai subsp. nikoense
原記載など
T.Naki (1929) Bot. Mag. Tokyo 48: 524-540
山地のブナ帯から亜高山帯の林下に生える。高さ15〜50cm。花期は5〜7月。葉は2個で、小葉は5〜7枚、全縁またはふぞろいの鋸歯がある。 小葉間の葉軸はほとんど発達しない。花茎は葉柄より長く、仏炎苞は葉の上に位置する。 花は葉よりやや先に開く。仏炎苞はふつう緑色で白条は目立たない。付属体は棍棒状で淡緑色。
仏炎苞が黒紫色のものはクボタテンナンショウ f. kubotae H.Ohashi et J.Murata という。
分布:本州東北地方南部〜中部地方(岩手・宮城・群馬・栃木・山梨・長野・静岡・愛知・岐阜県)
ユモトマムシグサには亜種レベルではオオミネテンナンショウA. nikoense subsp. australe、ハリノキテンナンショウA. nikoense subsp. alpicola 、カミコウチテンナンショウA. nikoense subsp. brevicollum の3種がある。また、ユモトマムシグサは変種レベルでヤマナシテンナンショウA. nikoense subsp. nikoense var. kaimontanum が記載されている。
2012.5.20 長野県飯島町
葉は花の後に開く 2011.6.15 長野県茅野市
2011.6.15 長野県茅野市
2011.6.15 長野県茅野市
初雪がまじかに迫ると小葉は消える(葉柄のみ残っている)が、果実は熟している
2017.10.25 長野県駒ヶ根市
ヤマナシテンナンショウの果実期は葉面と同等か葉面より低くなるがユモトマムシグサは開花期同様に葉面より果実は上に位置する。 2021.9.15 長野県飯田市
©2016 K.Hoshiyama