ミヤママムシグサ
Arisaema pseudoangustatum Seriz. var. pseudoangustatum
原記載など
S. Serizawa (2014) Shidekobushi 2(2): 107
Arisaema pseudoangustatum Seriz. var. pseudoangustatum
原記載など
S. Serizawa (2014) Shidekobushi 2(2): 107
深山の林下に生える。高さ20〜60cm。花期は5〜6月。花は葉より遅れて開く。葉は2個、小葉は9〜15枚で幅が細く、短いが葉軸がある。仏炎苞はふつう緑色で、舷部は半透明または透明で、細い白筋があり、内面は時に粉白色となる。筒部開口はやや広く開出し、付属体は細い円柱状で淡緑色。
一般的にはホソバテンナンショウ A. angustatum、ウメガシマテンナンショウ A. maekawaeより標高の高いところに分布する。
分布:本州(山梨・長野・岐阜・静岡・愛知県、および兵庫・岡山・鳥取県)
ミヤママムシグサ A. pseudoangustatum は地理的にまとまった3変種に区別される。岐阜県美濃地方北西部から福井県、石川県と広範囲に分布しているのがスズカマムシグサA. pseudoangustatum var. suzukaense であり、伊豆半島に生育する種がアマギミヤママムシグサA. pseudoangustatum var. amagiense である。芹沢(2013)は鳥取県のものはスズカマムシグサとしているが、邑田(2018)および松本(2018)はミヤママムシグサとし、さらに兵庫県、岡山県を追加している。
2017.6.16 静岡県静岡市
2014.6.17 長野県伊那市
2014.6.17 長野県伊那市
2014.6.17 長野県伊那市
2016.6.10 静岡県静岡市
仏炎苞は葉より後に開く 2018.5.21 静岡県静岡市
未熟な果実 2020.9.24 静岡県静岡市
©2016 K.Hoshiyama