キタマムシグサ
Arisaema peninsulae Nakai subsp. boreale (Nakai) Seriz.
原記載など
S. Serizawa (1997) Bull. Bot. Soc. Nagano 30: 10
Arisaema peninsulae Nakai subsp. boreale (Nakai) Seriz.
原記載など
S. Serizawa (1997) Bull. Bot. Soc. Nagano 30: 10
山地の林縁、林下に生える。高さ30〜100cm。花期は5〜6月。鞘状葉や偽茎の班はあまり目立たない。葉は2個、小葉は9〜17枚で葉軸が発達する。開花はふつう葉と同時である。仏炎苞はふつう緑色、稀に紫褐色で縦の白筋があるかまたは不明。コウライマムシグサ A. peninsulae subsp. peninsulaeとことなり仏炎苞舷部はヘルメット状に膨らみ、白条が広がって半透明になる。
富士山北側の個体群の花序付属体先端は、棍棒状にふくらむ傾向がある。
*邑田(1995〜)はキタマムシグサとコウライマムシグサ A. peninsulae subsp. peninsulaeと合わせて、コウライテンナンショウ A. peninsulae としているが、ここでは芹沢(1997)に基づき、コウライマムシグサとキタマムシグサの2亜種に分けた。
分布:北海道、本州(中部地方以北・・・中部山岳から長野県南部そして富士山北麓を結ぶラインから北の地域)
2011.6.15 長野県茅野市
仏炎苞 2011.6.15 長野県茅野市
仏炎苞 2018.6.9 長野県富士見町
仏炎苞 2011.6.15 長野県茅野市
この個体は開花が先であった 2018.5.24 山梨県鳴沢村
舷部を持ち上げる 2018.5.24 山梨県鳴沢村
東北地方でも富士山麓北側のように花序付属体が膨らむものが見られたが、広範囲にあるかどうかは不明。
2013.7.4 岩手県北上市
©2016 K.Hoshiyama