スルガテンナンショウ
Arisaema sugimotoi Nakai
原記載など
T.Nakai (1935) Bot. Mag. Tokyo 49: 424
Arisaema sugimotoi Nakai
原記載など
T.Nakai (1935) Bot. Mag. Tokyo 49: 424
山地林下、林縁に生える。高さ20〜100cm。花期は4〜5月。鞘状葉や偽茎部の班は赤みが強い。偽茎は長い。葉は2個、第2葉は小さい。小葉は9〜15枚で葉軸が発達。花序柄は葉柄と同長か短い。仏炎苞舷部内側は乳頭状の細突起があり、白っぽく見える。付属体先端はやや前屈し、ふつう球状にふくらむ。 付属体の形がムロウテンナンショウ A. yamatenseと中間の型もある。ムロウテンナンショウの付属体先端は緑色だが、スルガテンナンショウの先端は白色である。ふつう花序が葉より先に開くことが多い。果実は11月頃赤熟する。
分布:本州(静岡・山梨・長野・愛知・岐阜県)
スルガテンナンショウはムロウテンナンショウ A. yamatense の亜種という扱いで学名は A. yamatense subsp. sugimotoi であったが、核DNA解析の結果、別種の扱いになった(邑田ほか(2018))。
開花初期 2020.4.3 静岡県森町
2017.4.5 静岡県静岡市
花序付属体は球状にふくらむ 2016/4.11 静岡県静岡市
仏炎苞舷部内面は乳状突起により白く見える 2016/4.11 静岡県静岡市
エンシュウマムシグサ(エンシュウテンナンショウ)といわれた花序先端がふくらまないタイプ ( 杉本順一(1967,1973))
2019.3.18 静岡県静岡市
仏炎苞が淡紫色のタイプ 2019.5.9 静岡県浜松市
開花初期の様子(ウラシマソウとともに静岡県では一番早くに咲き出す) 2020.3.6 静岡県静岡市
開花初期の様子(右側は葉のみで仏炎苞がない無性個体)
2020.3.13 静岡県御前崎市
2016.4.11 静岡県静岡市
葉の形態 2016.4.20 静岡県川根本町
2020.11.4 静岡県富士市
©2016 K.Hoshiyama