ヒロハテンナンショウ
Arisaema ovale Nakai
原記載など
T. Nakai (1923) Bot. Mag. (Tokyo) 49: 423
Arisaema ovale Nakai
原記載など
T. Nakai (1923) Bot. Mag. (Tokyo) 49: 423
山地(おもにブナ帯)林下に生える。高さ15〜50cm。花期は5〜6月。葉は1個で、小葉は5〜7枚、小葉間の葉軸は発達しない。偽茎と葉柄はほぼ同長である。仏炎苞はふつう緑色、時々紫色で著しく隆起する白条がある。筒部口辺は狭く開出する。花序付属体は円柱状。京都府北部から福井県若狭湾にかけては仏炎苞が紫色で花序付属体が太いものが見られ、アシウテンナンショウと呼ばれる。地理的なまとまりはみられるが、緑色と紫色のものが混生していることもあるので、区別する必要はないという意見が多い。
分布:北海道西南部、本州(主に日本海側)、九州北部
2011.6.15 長野県茅野市
筒部は縦の白条が隆起し、ゴツゴツとした印象
2011.6.15 長野県茅野市
2021.5.26 長野県安曇野市
2011.5.31 長野県安曇野市
2012.6.21 秋田県仙北市
2012.6.21 秋田県仙北市
かつてアベテンナンショウと呼ばれていた小葉の細いタイプ
2017.6.16 静岡県静岡市
2016.5.8 鳥取県智頭町
©2016 K.Hoshiyama