東洋大学学生課外活動育成会企画 合宿型ボランティアプログラム
東洋大学学生課外活動育成会企画 合宿型ボランティアプログラム
2024年9月14日(土)~2024年9月16日(月)(2泊3日)
福島県いわき市田人町
ボランティア活動を通じて、環境、地域に貢献する
活動地域の魅力や良さを体験・発見
参加者同士のチームワークを高める
学生10名 一般1名
特定非営利活動法人NICE
田人里山再生委員会
福島県いわき市田人町に田人ワークキャンプ・ビレッジ構える下條真輝さん(しもさん)と由美子さん(ゆみちゃん)は昔ながらの田人の風景と暮らしを守っていくために「田人ワークキャンプ•ビレッジ計画」を始めました。お二人の計画には「地域の中の人と外の人とで一緒に作る町にしたい」というコンセプトがあります。ワークキャンプ・ビレッジの宿泊施設は下條夫婦が田人の人たちやボランティアの人たちと協力して、大工さんや電気屋さんなどとも協力しながら建てられた渾身の作です。キッチンなども手作りで、さらに水の確保については、雨水から飲み水に変わる装置を採用していたり、トイレの水などは湧き水を引いてきたりと自然と共に生きる知恵が見受けられます。さらにしもさんは「田人ワークキャンプ•ビレッジ計画」以外にも地元の子供向けに開催している「自然体験教室」や田人のブランド米計画などを手がけています。そんな田人を盛り上げる若手、しもさんが手がけるワークキャンプに参加しました。
<1日目>
田人ワークキャンプ・ビレッジに到着して、自然体験教室に参加しました。そこにはしもさんの活動を見に来た子ども若者支援を手がける方もいらっしゃいました。お昼ご飯はみんなでピザ作りをしました。ピザは手作りの釜を使用して自分たちで焼きあげる本格的なものです。その後日干しレンガを子供たちと協力して造りました。水、土、石灰、藁を混ぜ、形を作り、乾燥させるとできあがります。しもさんが日干しレンガを薦める理由は、土でできている日干しレンガは土に還ることができるからです。廃棄する際は日干しレンガを砕いて水を含ませれば土に還ります。環境に優しい心がけをしているわけです。レンガ造りが終わった後は子供たちとおやつを食べたり、ボールで遊んだりして交流しました。子供たちが帰った後は、子ども若者支援を手がける方と一緒によるご飯のお好み焼きと焼きそばを作り、交流を深めました。
<2日目>
朝ご飯は鶏炊き込みご飯と味噌汁を作りました。その後は田人観光いちご園に行きました。このいちご園はイチゴ狩りにより田人に訪れる人を増やすため、小松菜農家からいちご農家に転向し、その結果毎年多くのお客さんが来ることとなりました。ここでは12月から始まるイチゴ狩りに向けたいちごの苗植えといちごの苗植えで出る大量のダンボールの処理をしました。休憩時間はイチゴ削りやシャインマスカットなどを振る舞ってくださいました。また、お昼ご飯ではいちご園の方が買ってきてくださったお弁当やおにぎりを一緒に食べました。夕食時にはいちご園の関係者がお越しになり、その地域に根付いたつながりが色濃く映し出されました。夜ご飯はカレーとベトナムの留学生が作った本場の春巻きが並びました。
<3日目>
朝ご飯は味噌汁と納豆でした。その後草取りをし、泊まった建物内の掃除をしました。その後、チャーハンを作りお昼ご飯にしました。最後にふりかえりをみんなでしてワークキャンプが終了しました。
田人の方々と一緒にご飯を囲み、仲間たちと一緒にご飯を作り、一緒に寝て、一緒に活動することができ、普段はなかなか経験できない、人の温かみが感じられるキャンプとなりました。