2025年7月3日(木) 18:15~19:45
東洋大学赤羽台キャンパス ボランティア支援室分室
・ボランティア活動に関心はあるが、一歩を踏み出すのに躊躇している学生向けにボランティアとは何か、どのような関わり方があるか等を紹介し、活動参加のための判断材料を提供すること。
・ボランティア活動への意識を高め、参加を促進すること。
学生 11名
ボランティア支援室では、初めてボランティア活動に参加する人や、これまでボランティア活動に関わったことがあるものの、そもそも「ボランティア活動とはなにか?」ということを改めて考える機会を提供するため、「ボランティア入門講座」を例年実施しています。
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講座は3部構成で進行し、第1部は○×クイズを交えて、ボランティア(活動)の基本的な考え方について、参加者全員で考えていきました。例えば「ボランティア活動は『労働』ではないため、労働基準法の適用外になる」かどうか?というクイズの問題から、「有償ボランティア」と呼ばれる活動の問題点を指摘したり、そもそもボランティア活動の「有償・無償」の線引きはどこでなされるのか?(交通費・食費といった、いわゆる実費弁償の範囲に含まれるものは「有償」の範疇なのか)といったテーマについて、クイズの解答とともに解説をしながら進めました。
第2部は、ボランティア活動の体験談を、2名の学生登壇者からお話しいただきました。(詳細は後述)
第3部は、ボランティア活動情報の具体的な探し方についての説明を行い、最後に「ボランティア活動を、社会参加のための『手段』として捉えることで、本業・学業や余暇活動などと柔軟に組み合わせるという発想が生まれ、より柔軟に社会に関わることが可能となるのでは?というまとめとともに、講座は終了しました。
・ 私は、「ボランティアで何を得るのか」をテーマに、これまで「『居場所』を集める」ことと「『Tシャツ』を集める」ことを軸に体験談を話しました。「『居場所』を集める」とは、自分自身の興味・関心を出発点としてボランティアを行っていること、「『Tシャツ』を集める」とは、挑戦した証としてTシャツを集め、さらに挑戦したいと思う勇気の好循環になっていること、それらのことを活動写真とともに話しました。参加者の方は最後まで真剣に聞いてくださり、また普段から活動を一緒にしている方からは「知らない一面を見ることが出来て良かった」と話していたので、私も嬉しい気持ちになりました。
・ 私は、『ボランティア』を始めるまでの経緯と、自身の児童養護施設でのボランティア体験を通して今まで持っていた児童養護施設に関する固定観念を覆すまでの体験談を話しました。
母の経験から抱いていた児童養護施設のイメージは、活動を通じて大きく覆されました。当初は固定観念に縛られていましたが、子どもたちの背景やニーズが想像以上に多様であることに驚き、私の「困っている子を一括りに支援する」という考えは活動を通じて一変しました。施設が一人ひとりのニーズに合わせ、体制や支援内容を柔軟に変化させられていることが衝撃的でした。この経験から、施設は子どもたちそれぞれの「普通の生活」を支え、希望を育む場所だと強く感じ、私自身の価値観も大きく広がりました。参加者から「もっと詳しく聞きたかった」、「知れてよかった」と言っていただき、このような機会をいただけたこと改めて嬉しく思います。