「KAGAVOCOボランティアセンターEXPO2024」への出展
開催期間・日時
2024年9月18日(水)11:00〜18:00
会場
大阪公立大学 i-siteなんば
目的
以下について、他大学ボランティアセンターの取り組みと、ボランティアセンター学生スタッフ(学生コーディネーター)の実践事例を通じて学ぶ。
1)「大学ボランティアセンター学生スタッフ(学生コーディネーター)」の役割について。
2)それぞれの大学ボランティアセンターの工夫と課題について認識し、本学における実践に活かすこと。
参加者数
本学からの参加13名(ボランティア支援室学生サポートスタッフ)
参加大学
大阪公立大学(ボランティア・市民活動センター)
立命館大学(サービスラーニングセンター)
関西学院大学(ボランティア活動支援センター ヒューマンサービス支援室)
神戸学院大学(ボランティア支援室)
神戸女子大学(ポーアイボランティアセンター)
東京都立大学(ボランティアセンター)
愛知淑徳大学(コミュニティ・コラボレーションセンター)
主催
関西学生ボランティアコーディネーターネットワーク(KAGAVOCO)
活動内容
ボランティア支援室学生サポートスタッフは、2024年9月17日から19日にかけ、夏合宿を実施しましたが、夏合宿の主たる目的は、9月18日に大阪公立大学i-siteなんばにおいて開催された、「KAGAVOCOボランティアセンターEXPO2024」への参加ならびにブース出展を行うことにありました。
関西学生ボランティアコーディネーターネットワーク(以下「KAGAVOCO」)は、2011年に京都で開催された、「全国ボランティアコーディネーター研究集会」のボランティアとして携わった、関西圏の大学ボランティアセンターの学生スタッフにより結成されたネットワークです。阪神・淡路大震災時、多くの大学生ボランティアが活躍した関西圏では、大学ボランティアセンターに学生スタッフや、学生コーディネーターが位置付けられている事例が多く、学生スタッフが日頃の取り組みについて情報交換や相談ができるようなネットワークとしてKAGAVOCOは機能し、それぞれの取り組みの紹介や、テーマを設定し意見交換を行うセッションなどをこれまで開催してきました。
「KAGAVOCOボランティアセンターEXPO」は、各大学のボランティアセンターならびに学生スタッフの取り組みを互いに紹介し合い、それぞれの強みを確認し、自大学のセンター運営に役立てていくための企画として、毎年夏に行われています。この度KAGAVOCOより、関西圏のみならず全国の大学ボランティアセンターに、EXPOにおける活動紹介の依頼があり、本学からも支援室の学生スタッフである学生サポートスタッフが参加することとなりました。活動紹介を行うとともに、EXPO参加大学のボランティアセンター学生スタッフとの交流を深め、他大学の工夫の凝らされた実践事例について学びました。
以下、「KAGAVOCOボランティアセンターEXPO」において、本学の取り組みについての発表に関わった学生サポートスタッフと、他大学の学生スタッフとの交流を通じてさまざまな事例についての気づきを得た、学生サポートスタッフからの報告です。
●「KAGAVOCOボランティアセンターEXPO2024」における発表
KAGAVOCO事務局から、本学の取り組みの発表にあたり、ボランティア支援室の紹介ならびに組織形態の説明、サポートスタッフの活動を目的・対象・効果や工夫した点などを含めるよう依頼があり、それに沿って準備を進めました。
私たちは参加人数が多かったため、三人一組になり交代制で発表を行いました。10分の持ち時間で事前に作成したスライドを分担し、発表の際には、実際にその活動を体験したメンバーに話を振りながら進めました。私は準備段階で、初対面の方に向けて発表することの難しさを感じていました。難しさの一番の理由は、説明するには自組織をよく知る必要がある点です。日頃活動している中では話す機会の少ない組織の核の部分をどう分かりやすく、かみ砕いて説明できるかに注力することが難しいと感じました。組織のミッションひとつを説明するにも、なぜこのミッションを掲げるのか、何を目指しているのかなどを話す必要があるため、本組織と向き合う機会となりました。サポートスタッフ1・2年生全員が発表に関わり、自組織への理解を深めたことで、士気があがったようにも感じました。
発表後には5分ほど質疑応答の時間が設けられ、神戸女子大学の方より、私たちが5月に行った「ボランティアサークル合同新歓」において利用したフローチャートや、ボラカフェなどの取り組みが新鮮で是非参考にしたいと声をかけていただき、この取り組みが私たちのアピールできる強みであることを再認識しました。今後も続けていくモチベーションの一つになったと感じています。また、リーダーを置かずに全員で取り組むという、私たちが大事にしている部分も良い取り組みだというフィードバックをいただき、強みであることを確認できました。
今回が初めて学生サポートスタッフを他大学の方に紹介する機会となりましたが、本組織と向き合い、自信をもって話すことができたうえに強みにも気づくことができ、貴重な体験となりました。
●他大学のボランティアセンター学生スタッフとの交流を通じて (その1)
他大学のボランティアセンター学生スタッフの方々は、「学生だからこそできることを全力でやりたい!」と強い意志を持って取り組んでいて、その意思を肌で感じられ、貴重な体験となりました。また、とても刺激の多い交流会でした。
私たちは広報や組織体制を整えている途中であったため、各々に学びたい取り組みがありました。広報活動に力を入れているところ、ボランティアコーディネートに力を入れているところ、団体と地域との関わりに力を入れているところなど、それぞれの強みがはっきりしていたため、聞きたいことをすぐに聞きにいける環境が充実していたと思います。
発表後の質疑応答の時間では、目の前でフィードバックをいただき、学生同士の距離が近い中で交流ができました。この交流を機に今後も良いお付き合いができたらと思います。また、お互いに学びたいことを助け合いながら共有できる関係性を構築したいです。(社会学部メディアコミュニケーション学科2年、ボランティア支援室サポートスタッフ 横山 芽生)
●他大学のボランティアセンター学生スタッフとの交流を通じて(その2)
当日はさまざまな大学の取り組みを聞いて回りましたが、どの大学も広報で悩んでいることが明らかになりました。社会貢献活動は、いまだ大学生にメジャーなものでは無く、敷居が高いものだと誤解されがちです。そのことから社会貢献活動に関する内容にアクセスが少ない現状があり、各大学のボランティアセンターも例外ではありませんでした。公式のSNSを持ち若者に寄り添った広報をする大学や、報告書を作成し冊子状にして自分たちの活動を広めようとする大学、元来のアナログな広報であるチラシ掲示を推し進める大学など。大学によってさまざまな方法をとっているものの、どの大学も満足のいく結果が表れているわけでは無く、広報の課題は今後も大きく立ちはだかると感じました。また、発表を聞くまでは想像もしていなかったアイディアや、今まで想像はできていたけれど実現にまで至らなかったようなアイディアが各大学の発表から得られ、今後の活動の幅が広がるとともに、参加することで多くの同年代の意見を聞き、自分たちの活動のモチベーションの向上にもつながりました。
今回多くの大学の活動事例を聞けたことは大変価値が高く、学びを今後の活動に活かしたいと思いました。また、KAGAVOCOを主につくり上げていたのは学部2、3年生の方が多く、学生の身でありながら主体的に企画・行動する姿にサポートスタッフとしてはもちろんのこと、個人としても刺激を受けながらイベントに参加できました。
今後は今回参加したKAGAVOCOで聞いたアイディアの一部の採用や、着想を得た上で企画の作成や制度の見直しをするとともに、各大学で課題となっていた広報に関しても積極的に取り扱うようにしたいと考えています。(福祉社会デザイン学部社会福祉学科2年、ボランティア支援室サポートスタッフ 都築 郁昭)