1)活動日程 2024年10月11日(金)~10月14日(月) ※14日は移動日
2)活動場所 能登の國・輪島 重蔵神社近辺
3)活動内容 豪雨被害による泥かき作業、がれき撤去作業、避難所等支援、その他被災地ボランティアニーズ対応など。
4)活動人数 学生7名、教職員2名 合計9名
・泥のかき出しの作業があるとは事前に聞いていたが、実際にやってみると案外に水を吸った泥が重くイメージよりも大変な作業だということが分かった。また、側溝全体に泥がこびりついており、その中に木やゴミ、コンクリートなどの様々なモノが混ざり、そうした不純物の除去にも時間を割くことになり大変であった。一つの民家の周囲の泥を綺麗に除去するには、今回のように複数人で取り組んでも数日かかるし、そうしたニーズが輪島中であふれている現状は深刻なものだと思う。(国際観光学部国際観光学科 Fさん)
・今日は、偶然の巡り合わせで8月にボランティアに入ったりお家にお伺いした。私のことを覚えていてくれて嬉しかった。
そこで、いろいろな話を聞かせていただいた。「公費解体をしても、リフォーム手当てなどを付けてくれないと輪島からみんな出ていってしまう。年だから、新しく建てる気持ちもわかない」と話していた。また、一緒に参加をしていいた学生と「まずは、朝市などシンボルを復興させて、活気を付けさせたい!」と話しました。また、ボランティアに来ている方とお話をすると、「月から金まで働いて、三連休でボランティアにきている」と言っていてかっこ良かった。私も、そうなりたいとおもった。
私たちは、単発かもしれないが、長期的に関われる人や、これからも能登との関係を育めるような体制があればいいとおもった。復興が進んでも輪島のお祭りや、日常のボランティアをしに行くなどの文化を作りたい。 (情報連携学部情報連携学科 Iさん)
・活動場所が狭かったため、最初は思うように作業ができなかった。活動を進めるうちに、それぞれが役割を決めて、バケツリレーのように作業をすると効率がいいことに気がついた。重労働だったため、とても疲れた。しかし、災害ボランティアといってもいろいろな活動内容がある中で、このような力作業の活動は、成果が目に見えるので充足感があった。(経済学部総合政策学科 Tさん)
・家の中のものを全て運び出してまっさらの状態にしてしまったが、今後居住者の方が家に戻ってきたときに、全てものが無くなっていたらどう思うのだろう。やっとの思いで帰ったら、慣れ親しんだ家から思い出のものたちが無くなっていたら、途方に暮れるのではないか。
今後リフォームや建て替えを行う上で、今回の作業は必要なものではあったと思うが、住民の方の気持ちを考えると、捨てる作業は心が痛んだ。 (経済学部総合政策学科 Tさん)
・ただの泥ではなく、臭いがきつく水分を含んでとても重い泥だと気づきました。8人がかりで半分進まなかったので、復興には大量の時間と人材・お金・努力が必要だと思いました 。
メディアでは地震や豪雨災害が起きた事実と被害の規模がメインに報道され、その後の経過報告が少ないので、この部分を報道すると、国民が忘れることなく継続的に記憶に残り、ボランティアに興味を持つ人が増えると感じました。(経済学部2部経済学科 Tさん)
・豪雨被害をメディアを通してよく見ることはあるが、多くは復興の後半の段階で取材されていると感じた。また地震と豪雨災害の両方を経験し、豪雨災害からの復興がより大変に感じた。 メディアを通してみると地震のほうを重大に捉えてしまったが、今後は被害の優劣を勝手に推測しないように思う。
支援したお宅には認知症の方が住んでいたと聞いた。家の中をきれいにしたが、思い出の品がなくなり、より昔のことを思い出すきっかけがなくなってしまうのではないかと思った。 (経済学部総合政策学科 Iさん)
・被害に遭った民家に入ったが、その被害状況は壊滅的であった。細かな比較はできないが、個人的には豪雨災害に遭った家の片付けの方が様々な意味で大変だと感じた。
今回の3日間の活動、そして、夏休みに行った4日間の活動を振り返ると、輪島という土地が復興に向けて動いていたのにも関わらず、昨日の豪雨災害でまた振り出しに戻ってしまったように感じられた。今回の活動を振り返ると、住民の方々とお話しする機会が少なく、豪雨災害時の状況を詳しく伺うことができなかったが、様変わりした街並みをみて、恐ろしいものだっただろうと想像に足りるものであった。この点において、住民の方々とお話しをあまりできなかったというより、住民の方々が輪島からそもそもでていってしまった、または、高齢の方々は立ち直る気力もなく避難先から出ることができなくなってしまったのではないかと想像した。私自身が2度も大きな災害に遭ったのならば、そのような気持ちになってしまう。このような感情を持っている人たちのため、私たちのような学生ボランティアのもつ役割は大きいのではないか。力作業はもちろんのこと、被災された方々の声に耳を傾けることで精神的なサポートをすることも私たちの役割であり、そのために、長期休みだけでなく、継続的な支援を行うことで、少しでも力になることが能登を復興させるためには必要なことだと考える。(文学部史学科 Iさん)