第28回 競馬に全く関係ない話 #2
大相撲の野球賭博問題が連日報道されています。
本日、大嶽親方と琴光喜は相撲界から追放になったそうです。
賭博もさることながら、嘘をついた事でこういう重い処分になったようです。
賭博とは名ばかりのコバクチをしただけで、しかも恐喝の被害者、
他人の博打の借金を肩代わりしてあげていた好青年と言われてもおかしくない琴光喜。
なにが悪いのでしょうか?
大嶽親方(大井でよく見かけた元貴闘力)は3000万(それ以上だと思うけど)、
野球賭博して、大した罪にはならない嘘をついただけで永久追放って。
名古屋場所を開催する為だけで、二人の首を切って幕引きをするのはいかがなものでしょうか。
大嶽親方の義理の父は名横綱、大鵬であることは有名な話です。
大鵬とともに柏戸という名横綱もおりましたが、昭和40年、二人揃って「ピストル(モノホンですよ)の所持と密輸」で
書類送検されています。
朝青龍(引退していますが)と白鵬がピストルを持っていた、密輸していたと思ってください。大変な事になりますよ。
この平和な日本でピストルをハワイから密輸した大鵬ですが、その後も現役を続け、引退後大鵬部屋を設立。
多くの力士を育て上げ、相撲史に名を刻んでおります。
名横綱がピストルを密輸したのと野球賭博及び借金、嘘はどちらの罪が重いのでしょうか?
昭和の終わりから平成の始めにかけて相撲界にはドーピングの嵐が吹き荒れておりました。
犬の先祖がニックネームの名横綱は今までの力士の体型の常識を打ち破り、筋骨隆々でスマートな体型と膨らんだ左腕で名声を得ました。また当時、前頭に上がったばかりでガリガリだった、後の平成の名横綱は、一場所で体型が大きく変わり、犬の先祖がニックネームの名横綱を引退に追い込みました。
古い薬vs新しい薬は現在でも名勝負と言われたりしています。
アンチドーピングが当たり前の現代とは違い、のどかでしたね。
騒がれていても強ければ良いっていう感じで。
ちなみにこの頃は競輪界も同じでした。相撲界と競輪界の違いはハゲるかハゲないかだけです。
親方になるには億単位のお金が必要だそうです。実体の無い親方株の取得の為です。
力士で貰える収入だけでは全然、足りないそうです。
そこで借金をするのですが、果たして本当でしょうかね。
江戸時代から長く続く「貰える物ならうんこでも貰え」の如くの「ごっちゃん体質」には
返済と納税という言葉はないはずです。
お金を貰えば当たり前のように贈与税が発生しますが、相撲取りが国税局から指摘される事はありません。
ましてや日本相撲協会の納税額は赤字を理由に法人税70000円だけしかないそうです。
お金に関して、一番の大罪はこれなんじゃないのって思いませんか。
古来より反社会的集団との癒着があり、いい意味でも悪い意味でも共に歩んできた相撲界。
暴力団との繋がりは現代においては、断ち切るべきだと思います。
ただし、博打と暴力団の言葉だけを前面に出して追放するやり方はきたなくはありませんか。
今回の一件は、初め野球賭博、次に胴元(暴力団)との関係、最後は嘘をついたから、となりました。
嘘以上の罪と叩けば埃はいくらでも出てくる日本相撲協会が二人の功労者の首を斬る事で生き残る。
たかだか博打と嘘でしょ。
世の中には身近なところで、もっと悪人はいくらでもいるよ。
いつから日本人はこんな綺麗好きになったのでしょうか。
馬鹿だなーっで、済ましたって罰当たらないって。
2010年6月29日