第46回 全ては自己責任
昨晩は遅くまで検討し、今日は朝早くに起きて競馬場へ向かい、
第1Rからパドックで各馬を丁寧にチェックします。
なにか当たる気がするという気持ちだけが頼りです。
爽やかな気分で穴場に張りこむも大外れ。それを繰り返し、もう特別戦まできました。
周りの人間からは、もう止めろよと言われますが、そんな言葉は聞こえません。
だって今日は当たる気がするんですから。
自分を貫き、さらに突っ込むもまたまた負け。
また周りの人間は、「今月の生活が危ないくらい負けてるぞ、
本当に止めろ」と言いますが、もう止まれません。
ここから挽回して取り返すのだと有り金勝負。
金しか頭に無いのだから、もちろん取れるはずもありません。
周りの人間も呆れて果て、じゃあなの一言すらなく、一人残された競馬場。
帰りの電車賃もありません。お腹も空いてます。
金の有難み、そして他人の忠告の有難みが、身に染みる夕暮れ時です。
競馬で負けて電車賃がないから貸してくれと言っても誰一人振り向いてくれる事はありません。
朝、起きた時は勝つ事しか考えていなかった。
第1Rのパドックの清々しさはなんだったのか。賭け方がいけないのか。
いや、一番いけなかったのは、周りの人間で、なぜもっと強く止めてくれないのだ、
そうすれば電車賃まで無くなることはなかったのだ。
今、一番の不幸な人間は、自分以外に有り得ない。自分は何一つ悪くないんだ。
と、毎週、毎週、どこかで繰り返される馬鹿の戯言です。
競馬は二十歳を過ぎてからの意味は、二十歳にもなれば自己責任が取れるだろというのも
含まれているはずです。
アフガニスタンで行方不明になった日本人が、解放され帰って来るという報道があります。
(この非常に恥ずかしい馬鹿のつぶやきはこちら)
自称、報道記者という事は、きっと金になるから入っていったわけですよね。
危ないから行くなと散々言われている地域に、無理矢理入って勝手に拘束されました。
自己責任なのですから助ける必要などありません。
死んでもいいから金が欲しい、名誉が欲しいの心構えで入っているはずですからね。
しかし、日本という国はこんな馬鹿をも助けないとぐちゃぐちゃ言う、もっと馬鹿な人間が
生息しており、仕方なく助けたようです。身代金目的の誘拐だったようで
報道はありませんが、金で解決したのでしょう。その金の出所ってどこなのでしょうね。
政権が変わっても、明らかにならないオールマイティーに使える機密費ですかね。
自殺をしようとする人を止めさせる為に、金を使うなら文句ありませんが
営利目的で命を賭けた人間に金を使うのはね。
命は重いものですが、命を軽く見ている者に救済は必要ありません。
競馬場で募金箱にはお金を入れても、負けて電車賃が無い人間に金は渡さないでしょ。
無意識の内に、生き金、死に金というものが誰にでも備わっているはずです。
台風が近づいて遊泳禁止なのに、波が高いと喜んで海に入り、行方不明になるサーファー、
装備を揃えないで入山し、遭難する登山者とTシャツで富士山に登って助けを呼ぶ馬鹿、
サーキットでは走れない貧乏人が、首都高を猛スピードで走り、事故を起こす事など
全て、馬鹿達を助ける為の金は、死に金であり労力は無駄なエネルギーです。
危険地帯の取材も含め、自分でケツが拭けるようになってから、楽しんでください。
2010年9月6日