第23回 今年の3歳ダート界
2010年の3歳世代はレベルが非常に高いと言われています。
何度も書いてあるとおり、牡馬は史上最高と思いますし、牝馬だってなかなかです。
しかし日本ダービーとオークスは、少々ケチがついた感が否めません。
まあ、上記のレースは、昔から運がある馬が勝つなどと言われていますからね。
どんなレース内容であっても、世代レベルの高さは変わらないと私は信じております。
第15回ユニコーンステークスが昨日終わりました。
一番強かったのは、初ダートでカラ馬のコスモセンサーだと思った方は私だけではないはずです。
除外でメンバーが薄くなってしまいましたが、バーディバーディの強さだけが際立ったレースでした。
しかしバーディバーディはこの世代最強のダート馬かといわれると「はい」と返事はできません。
まだ表に出てきてない有力馬が相当数います。
昨年の世代もレベルが高かったのですが、今年の世代はさらに二枚も三枚も上を行くと思っています。
来週の6月13日(日)、京都、あおぎりステークス3歳1000万ダート1800mが行われます。
この中にダート最強馬にもなりうると思われる候補が多数、出走します。
登録馬
エイシンナナツボシ
キラウエア
コウユーヒーロー
サイカニア
セイリオス
ゼンノベラーノ
ソリタリーキング
タマモアルプス
テーオーケンジャ
ナムラフェアリ
ナリタスプリング
パルラメンターレ
ブルーソックス
ホローポイント
ミッキーバラード
ミラクルレジェンド
メイショウツチヤマ
メテオロロジスト
モエレエンデバー
ロングロウ
ローレルレヴァータ
フルゲート16頭、5頭除外あり、2010年6月7日現在
3歳限定戦を見ない方には、なにが凄いのかさっぱりわからない馬名だと思います。
しかし上記の21頭の中でいらないなと思うのは2頭だけ(コウユーヒーロー、サイカニア※1勝馬)。
残りの19頭はどんな組み合わせで決まってもなんらおかしくないと私は思います。
なかでもソリタリーキング、パルラメンターレ、ブルーソックス、ホローポイント、モエレエンデバー、の
5頭を取り上げたいと思います。
ソリタリーキングはデビュー戦が圧巻でした。周りの時間が止まったと思うほどの強烈な末脚です。
レースを見ていただければ大袈裟ではないのがわかりますから。
ヒヤシンスSでバーディバーディにタイム差無しです。
この時は、鞍上の方の十八番、「問答無用の溜め殺し」が炸裂しそうなところを馬の力だけで
2着になんとか入りました。
まともな騎乗ならば当然、最有力でしょう。
パルラメンターレはソリタリーキングと同じデビュー戦で惜しくも2着になった馬です。前走が圧巻でした。
メンバーにもかなり恵まれていましたが、ただ一周楽に回ってきただけで端午Sと時計が0.1秒しか変わりません。
時計だけでは強さを測ることはできませんが、端午Sでは全馬が懸命に走っていました。
しかしパルラメンターレの前走は、まさに楽走でしたよ。本気で走るところを見たいですね。
ブルーソックスは近況成績では買えません。しかしひとつだけ他馬にはないものがあります。
それはバーディバーディに勝利している事です(樅の木賞)。早め先頭からの逃げ切りでしたから
まぐれかも知れません。しかし、バーディバーディに土をつけたのは、この馬だけですからね。
ホローポイントは騎手会相談役が手離す事無く騎乗している馬です。
天皇賞春と同日に京都で行われた端午S。天皇賞春に騎乗馬がなく、端午Sは除外対象にもかかわらず
相談役は遠征を選びました。結局、除外になりその日は騎乗する馬がなくなりました。
前走も重賞でもない昇竜Sの為に遠征しています。よっぽどほれ込んでいるのでしょう。
モエレエンデバーは強敵と対戦はありません。しかしレースっぷりがいいのです。折り合いに問題が無く
先団に素早く取り付ける先行力が魅力です。地方出身馬で地味な印象ですが力はさほど変わらないと思います。
5頭だけを取り上げましたが、横一線の印象です。
あおぎりステークスは絶対に映像で見るべきだと思います。
きっと先々に繋がるレースですからね。
2010年6月7日