第42回 不信感しか残らない降着
スポーツ競技を行う為には、必ずルールと審判が必要です。
ルールがなければ、競技は人と人のエゴのぶつかり合いだけになり、
やる人にも見る人にもつまらないものとなるでしょう。
ルールだけでは問題があります。競技をやっていてエキサイトしていけばエゴが出てきて
ルールを守れなくなります。それを監視し平等で的確な判断を行い、競技を円滑に運営する
人間が必要です。それが審判です。ルールと審判の質がその競技の面白さを決めると
いっても過言ではないでしょう。
ルールが厳しすぎれば動きが制約され、緩ければ大味なものになります。
審判の質が高ければ、競技の魅力を高め、お粗末ならば競技を壊す事になります。
競馬にも審判は存在します。金が賭かっている以上、より的確でより円滑な審議でないと
不信感になります。よからぬ事を考える方もいるかもしれません(昔はよく火が着いた)。
まずはこちらのパトロールビデオをご覧ください。
8月14日、札幌6レース、3歳未勝利の出来事です。
私はレーシングビュアーを見ていました。4角で藤岡が随分、派手に手綱を
引いたものだから、故障したのかなと思いました。しかし直線もやる気なく走っていたので
またハゲがやりやがったと思っていました。
1着入線はサクラエンブレムです。力の違いを見せる強い内容でした。
もう一度、レースを初めから見ても目立つのは藤岡のオーバーアクションだけ。
隣を走る岩田が寄せているようにも見えますが、大した事はないように思いました。
レースが終了して10分経ちましたが、確定しません。
15分経っても状況は変わっていません。ここまで長い審議ですと降着は免れません。
しかも上位入線の馬が関わっているのは間違いありません。じゃあ、なにが原因なのか。
もう一度、レースを見てみました。事案はおそらく藤岡の馬に対する件でしょう。
4角の映像を何度も見ますが、ちょうど後方を映していて、外を上がっていく馬の行動は
よくわかりません。サクラエンブレムが大外からおそらくマクって行く時に
藤岡の馬がラチに当たっている事だけ分かりました。
レースが終わり25分経ち、やっと確定しました。
速報版で1着入線のサクラエンブレムが消えていて、降着した事が分かりました。
じゃあ、パトロールビデオを見てなにがどうなったのかを確認してみようと思い
アップされたとの同時に見たのが文頭の映像です。
皆様は、パトロールビデオを見て、どう感じましたでしょうか。
馬券が当たった、外れたはひとまず置いておいて下さい。
私の見解は、なぜ降着なの?どこがいけないのと思いました。
ハゲが下手糞だけという話ではないの?
ハゲの馬が勝手にラチに当たったんじゃないの?
私の率直な意見です。
このようなグレー決着の際に必ず引き合いに出てくるのは、トールポピーが
他馬に多大な迷惑をかけたのにも関らず、他の力も加わり、見事優勝したオークスです。
このオークスがある限り審議対象になるレースは、
全て無罪にしないと必ず矛盾が起きると言われます。
この時胴元も今後を思うと苦しかったのか騎手だけを2日間の騎乗停止にてお茶を濁しました。
では今回の審議状況です。そのままコピペしてきました。
札幌6R審議状況
4コーナーで3番の進路が狭くなったことについて審議
第1位入線の12番は、4コーナーで内側に斜行して3番の走行を妨害したため、
第11着に降着となりました。(その他4番、8番および16番の進路に影響あり)
なお、12番の騎手D.ホワイトは2010年8月21日(土)から
2010年8月29日(日)まで騎乗停止となりました。
いつもどおりの味気の無い書き方です。降着=4日間の騎乗停止の判例は適用されたのですね。
暑さでやる気のなく「閉鎖的な日本でしか活躍できないのに、
うまいと言われる多くの日本人ジョッキー」に比べ
スタート、道中のポジション、追う姿勢どれを取ってもそつがなく、
勝つ姿勢が溢れているホワイトの騎乗停止は非常に残念です。
しかも冤罪のような件が発端で。
乗らなくていい騎手やもう辞めろという騎手はもっと他にいるって。
審議で公平さを前面に出すなら、毎レース審議しろと言いたいです。
今回の件がデフォルトならば、一日に何人も降着が出ます。
今後、これと同じ事案が出てもきっと降着にはならないでしょう。
「使えない口だけ番長騎手」が話を大きくして大騒ぎにして
こんな事になったんじゃないのでしょうか。
もしこんな事からだったとしたら、なにが公平なのでしょうね。
誰が大騒ぎしていたのか、発表して欲しいところです。
40km制限を50kmで走り、捕まって運が悪かったとは全く違います。
ホワイト騎手だけは運が悪かったと言えますがね。
ルールをかさに着て、何でもありの判断は、もうやめて欲しいです。
もし騎手の意見で降着が行われるようなら、それは全く公平ではないです。
野球でもサッカーでも選手が審判に意見したら、退場だしイエローカードでしょ。
競馬は違うと言うかもしれません。でも審判が選手に言われて動くのなら
これほど、馬鹿が運営する競技はありませんし、
さらに金を賭けている客を馬鹿にしています。
金がもろに見える競馬こそ審議の透明性が問われるのではないでしょうか。
降着になる場合とならない場合の線引きを明確にするの事を望みますが、無理でしょうね。
危機感を前年の売り上げでしか判断できない、親方日の丸企業が変わるわけありませんからね。
なにより博打の鉄則、親(胴元)が一番強いのですから。
2010年8月14日
追記
このレースで私が買っていた馬券はノートルアンジュの単勝、騎手は藤岡です。
不利を受けて駄目になった馬券を買っていましたが、どうしても納得がいきませんので書きました。
全て私の主観であり、事実と異なる事もあると思います。異論は大いに認めます。
ただし私個人は妨害された馬を買ってるにも関わらず、審議に全く納得が出来ない事だけ強調しておきます。