第34回 競馬場の客層
昨日、悲惨な事件がありました。まずはこちらを。
●パチンコ大当たりでトラブル?客が首切られ死亡●
埼玉県八潮市のパチンコ店で30日夜、男性客が刺されて重体になっていた事件で、草加署は31日、
刺されたのは同市南川崎、会社員※※ ※※さん(37)で、搬送先の病院で死亡が確認されたと発表した。
刺した男は※※さんの妻(38)からバッグを奪おうとしており、県警は強盗殺人事件と断定、
同署に捜査本部を設置した。
発表などによると、パチンコをしていた※※さんの妻は30日午後10時半頃、男にいきなり包丁を突き付けられ、
「カバンをよこせ」と脅された。隣に座っていた※※さんが気づき、妻を守ろうとして男ともみ合いになり、
男に包丁で頸(けい)動脈付近を15センチにわたって切りつけられた。※※さん夫婦は、男と面識はないという。
男は20~40歳代、身長1メートル70~80。丸刈りかスキンヘッドで、黒い半袖とズボン姿だった。
(2010年7月31日11時23分 読売新聞 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100731-OYT1T00065.htm)
記事には書いていませんが、タイトルに有るとおり、どうも犯人が止めた台を被害者の方が座り、
すぐに大当たりしたのが発端のようです。犯人は、俗に言う「オカマを掘られた」状態だったようです。
怒りからカバンを奪おうとして、もみ合いになり被害者の方は刺されお亡くなりなられました。
犯人はお金を突っ込んでいたのでしょうが、せいぜい10万から15万くらいでしょ、よっぽど負けていても。
累積した負債が、かなりあったとしても、カマ掘られた腹いせに強盗して首を掻っ切って殺すというのは
どう考えても、知能が著しく低い人間でしょう。
よくコンビニ強盗に入り1万円を奪い逮捕なんて記事も目にしますが、
これら同様、状況判断や損得勘定を考える事ができない人間なのでしょうね。
カバンを奪ったところで、そのカバンにいくら入っていると思ったのでしょうか。
10万も入っているかな?たっぷり多く入っているとして100万あったとしましょう。
100万のカバンを奪い、もみ合いで殺して逃げます。
カマを掘られた怒りは沈み、100万手に入りましたが、逮捕されれば強盗殺人で無期懲役です。
知能の低さからすぐに逮捕されるでしょう。逃げ切るには知能が必要ですから。
裁判でも情状酌量はなく、すぐに収監されます。仮出所がもしできたとしても、15年から20年以上先。
おそらく払わないと思いますが、賠償金だって発生します。
失うものは、多くの人は大切だと思う自由な時間。
手にするものは100万のみ。それと自分の手で人を殺したという、なにをしても拭う事ができない事実です。
多くの善良な市民はどちらが得(善)で、どちらが損(悪)なのかは判断が付きます。
カマ掘られて悔しいと思う事は誰にでもありますが、殺人は絶対にしませんよ。
恨みがあって殺人というニュースはかなり目にしますが、たかだかパチンコで殺すのはね。
何度も言いますが知能が著しく低い人間以外はできない行動です。
それだけパチンコは知能が無くても遊戯が可能であり、間口が広いコバクチなのですね。
機械である以上、技術がなくても偶然で勝つ事も多いでしょう。
しかし長い目で見れば知能がなければ、勝てません。必ず負けます。
絶対に負けるのですが、勝手に当たっているのにも関らず、自分の力で当てたと満足感が残りますから
勘違いが重なり、理解できる知能もありませんから病み付きになります。
知能といっても難しいレベルではありません。義務教育レベルはできる、仕事上の会話ができる、理解できるくらいのものです。
書ける漢字は名前だけなど、ごく少数の人間のみです。
賭場で負けるのは脇の甘い旦那衆と頭の弱い奴と古来より決まってます。カモなどと言われますよね。
かなり以前ですが、私が賭場に出入りしていた頃、カモと呼ばれる頭の弱い方々は
総じて会話に辻褄が合わない、他人の話は全く理解できない、借用書すら書けないなどありました。
使う頭の部分が違う印象がありましたね。騙しやすかったのは事実です。
私の勝手な想像ですが(もうパチンコやってないので過去の記憶からですので、おかしい所があるかも)
今回の事件は潜伏確変でも入っていて、犯人はそれに気付かずに台を捨て、
それを被害者が見逃さず、素早く台を移動し、即当たりした、というのが発端ではと思います。
博打に「知らなかった」は致命傷ですし「知らなかった事」を怒ったりするのは、
天につばを吐くのと一緒です。さらに自分は被害者と勘違いし、八つ当たりするのは
馬鹿以外のなにものでもありませんし、典型的なカモの特徴です。
前振りが長くなりましたが、先日、久しぶりに競馬場に行きました(といっても府中の場外ですけどね)。
ローカル開催の場外ですから客は閑散としていました。綺麗な建物、十分過ぎるほどの空調にびっくりしましたが、
なによりびっくりしたのは客の質です。
20年前、私の主戦場は後楽園でした。その頃の後楽園は客の質がひどいものでした(自分も含め)。
1レースが始まる前なのに階段で新聞を敷いて、寝ている酔いつぶれがゴロゴロしていてました。
そこらじゅうに唾を吐き散らし、紙コップに小便する馬鹿までいる始末。
真冬なのに裸足で歩いている者やスーパーのビニール袋が靴代わりにする者がいました。
ゴミをゴミ箱に入れる人間が少数派で、床は馬券、新聞、食い残しが散乱していました。
客の喫煙率90%以上と思われ、天井に吊るしてあるテレビには霞がかかり、酸素は少なめ、
高かったコートなんて着ていくと間違いなくタバコを押し付けられました。
夏になるとゴミ、タバコ、汗の臭いが合わさり、吐き気がしました。
テレビに向かって叫ぶ野次も「死ね」「殺す」など直線的な言葉多く知性などございません。
現在も生息しているのか知りませんが、コーチ屋はそこらじゅうにいて、
競馬ブームに乗せられた若者や甘いおっさんから金をむしり取っていました。
払い戻しには追い剥ぎもいて、10万以上の払い戻しだと
若い事もありましたが、特殊警防を持って換金しにいったものです。
トイレでは私が突き付けられたわけではないですが、ナイフで脅している現場も見た事があります。
間違いなく民度が低かったです。モラルなんていうものは有りませんでしたね。スラムですよ。
上海万博が開催される前に中国人のモラルの低さを報道していましたが、同じですよ。
たった20年前の後楽園です。バブル崩壊前で、まだ人々は潤っている時代ですよ。
誇張はしてなく実体験のみ書きました。浅草のウインズはもっとひどかったと聞いております。
関西圏のウインズはこの3倍だったと大阪出身の人間は言っておりました。
それが現在、床で寝ている人間がいませんし(座っているのはいたけど)ゴミが一切落ちていません。
タバコはガラスの檻の中でしか吸えなく、空気は綺麗です。
野次るより愚痴る人間の方が多いですし、いかにも「怪しげな」や「汚い」人種は皆無です。
日本の治安が乱れてきたと言われる現代ですが、ここだけは間違いなく治安、安全性は大幅に高くなりました。
首を掻っ切られる事だけはないでしょうね。
競馬会の売り上げが減っているのは不景気だけではないでしょう。
大口買いがいなくなった事や三連単で単価が下がったなど言われておりますが
今回の事件の犯人のようなカモがいなくなったのも原因の一つではないでしょうか。
数字遊びと新聞の予想だけで競馬をやっても当たりません。当たらないから別の当たるものを探す。
そこで簡単にできて、自分で当てた気がするパチンコに流れる。こんな構図があるのでは。
パチスロで100万円になるのも夢ではないと言われ出した2002年頃、
私も興じていた一人ですが、この頃より客層が変わってきたような気がします。
ガラが悪いのが多く出入りし、以前は起こらなかった事、例えば台を殴る、店員にいちゃもんをつける、
コインを入れたドル箱を盗まれる等がありました。競馬会の売り上げが爆下げになったのもこの頃です。
競馬の品が良くなったのではなく、悪くしている輩が勝手に出て行ったのが正解でしょう。
東京競馬場に夏の一日だけでガラの善し悪しを語るのは如何なものかと思いますが
20年前とは明らかに違いました。不潔な場所より清潔な場所の方がいいに決まってますし
換金するのに武器を持っていかなければならないのは有り得ないでしょ。今は所持だけで捕まるし。
でもいくら安全になったといっても、気軽に話しかけてくるのは詐欺師や泥棒かもしれませんよ。
競馬場・ウインズでは人を見たら泥棒と思え。この言葉だけはいつの時代も変わりませんからね。
自分が楽しめる場所でこそ、綺麗に遊ぶのが粋なのです。
自分が楽しむ場所を血で染める事だけは、くれぐれも止めてください。
大多数が正常な人間の日本です。ごく少数の馬鹿の事を真似をしないでください。
2010年7月31日